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マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

矯正治療を始める前によくお話させていただくこと

2014年09月25日 12時13分44秒 | スタッフのブログ
院長が中学生だった約45年前には矯正治療をしている生徒はいなかったそうです。
私が中学生だった約20年前、矯正治療(ワイヤーをつけた矯正)をしている生徒は1クラスに1人いるかいないか程度でした。
全8クラスだったので、1学年約300名の生徒のうち、矯正をしている生徒は多くて8名程度、2%です。

また私が歯科衛生士になった13年前に比べると矯正治療が必要な子・先天的に歯がない子供たちが増えていると感じます。
矯正を経験した子供たちが親の世代となり、その子どもたちもまた矯正が必要となっている近年、当院に来られる保護者の方の想いを伺うと、
『歯を抜いて矯正させたくないんです。』
『私自身がお金もたくさんかかって矯正していたけれど、また歯並びが悪くなったので、子供はそうしたくない。』

歯並びをきれいにすることだけが歯列矯正の目的ではないと思って下さる保護者の方の存在は非常に嬉しいです。

歯の位置はどのように決定するかご存知でしょうか??
唇で押される力と舌でおされる力の均衡が取れる位置で歯の位置は決定します。
鼻の通りが悪い方なら、口呼吸でポカンと開いてしまった唇の力、中から押す舌の力で歯列不正が生じます。
ということは、歯並びのよくない方も今の口唇・舌の筋力に合わせて歯並びが悪くなったということです。
歯列矯正は100g~200g程度の力で歯を動かしていきます。
キュウリ1本分~玉ねぎ1個分ぐらいの力です。

その程度の力で歯は動くのです…が!
口唇と舌の筋力が歯並びが悪い時のまま変化していないと、矯正力を外した時に再び、弱い筋力にあわせて歯並びが悪かった歯の場所に戻ってしまいます。
これが後戻りです。

逆に言うと、口唇と舌の筋力をキュウリ1本分・玉ねぎ一個分ぐらい鍛え、歯列が悪くなった原因に対して対処していくことで、後戻りのない矯正ができるということです。

歯列不正が起こった原因を考える。
原因に対するアプローチ。
必要に応じて歯列拡大などの歯を抜かない矯正治療を行うのが顎歯列育成法松見メソッドです。

出来れば矯正しないのが一番のご希望かと思いますので、離乳の時期から食べ物の捕らえ方・食べ方・噛み方を練習していくことからいい歯並びを育成することも大切ですね。