南のまち、と森の端

南九州の一隅からちょっとした日常の出来事や思いを綴ります。

「We wish you a merry christmas‥」

2023-12-23 20:59:06 | 日記

今年は3月に宮崎県立病院でほぼ一か月の入院のあと人工透析の導入、4月から透析施設のある地域の医院で継続的に透析生活を送っていて、人生でも大きな転換点になったと言える年でした。
当初は精神的に落ち込んだり、何もかも初めてでまごついたりでなかなかなじめないでいましたが、先生はじめスタッフの方々の手助けでなんとかペースがつかめてきたようです。それでも週3回4時間の透析は相当に長く、途中血圧が急に下がって気分が悪くなったり、足がつったりして看護師さんに迷惑をかける日がたびたびあります。終了後のだるさなど予想以上にきつい感じですが、これからも何とかスムースに治療が受けられたらと思っています。
この4時間をベッドの上でどう過ごすか、が問題ですが、私は約2時間をNHKラジオFMの「クラシックカフェ」、後半をアマゾンの朗読アプリ・オーディブルで文学作品の朗読を利用、いま夏目漱石をあらためて聴いています。
ところで、ベッドの脇にはダイアライザーという透析の装置などの機械がありますが、透析終了と同時にメロディーが流れます。ひとつはだれでも口ずさむことができそうなクリスマスソング。「夏なのになぜクリスマス?」と思ったのですが、クリスマスの定番曲なのに、なじみのある曲なのに、題名がどうしても思い出せないのです。そしてもう1曲はアメリカの有名な曲なのにこれもなかなか分からずにいたところ、最近になって相次いで曲名が判明して胸のつかえが降りました。私にとってはささやかな喜びのひとつでした。
一つはイギリス発祥のクリスマスソングで「We wish you a merry christmas and happy new year」。もう1曲はフォスター作曲「夢みる人」。クリスマスソングの方はYouTubeで、フォスターは偶然TVのCMで知りました。テンポがだいぶ違うので気づかずにいたのでした。スタッフの反応がほぼなかったのはちょっぴり残念だったものの、皆さんにとっては、多くの患者一人ひとりの命を預かる真剣勝負の場、チャイムどころではないのでしょう。
今年は何とか無事に過ごせそうです。今後はさらにスタッフの皆さんや患者間のコミュニケーションに恥ずかしがらずに努め、透析生活が無事にスムースにいくように、と願っています。来年以降もよろしくお願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さなスミレの花

2023-11-21 16:05:11 | 地域

2日前、園芸店でビオラの苗を3株購入し、早速プランターに植えました。そして今日は思いのほか温かな午後だったので、久しぶりに大淀川河川敷・堤防を散歩しました。草が刈られ、きれいに整備された河川敷ではお年寄りたちが楽しそうにグランドゴルフに興じていました。
これから冬に向かう今の季節、さすがに花はどこにも咲いていませんでしたが、帰り際、堤防の足下をふと見ると、2センチほどのスミレの花が2株ひっそりと咲いているではありませんか。野生のスミレの花といえば春ですが、温かな日を浴びて咲くスミレはかわいらしく美しい。ラッキーな午後でした。

かわいらしいスミレの花

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

柿の実

2023-11-02 15:16:29 | 日記

柿の実の独特の赤は風情があります。車窓から見るその赤はいかにも日本の秋の色という感じですね。じつは狭い我が家の裏庭にも50年にもなる細い柿の木があり、日があまり当たらない環境の中、今年は3年ぶりに実がなりました。
富有柿です。虫による害もほとんどなく、およそ50個ほどなりました。食べてみるとびっくりするほど甘さが乗っていました。おいしい新米をいただいたお隣さんをはじめ、我が家を訪ねてくれたお客さんに少しずつお配りして喜ばれました。

我が家になった柿の実

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

華燭の典

2023-10-22 21:22:55 | 日記

秋がいっぱいの鹿児島市を本当に久しぶりで訪れました。その目的は孫娘の結婚式です。宮崎駅からJR日豊線の特急「きりしま」に乗って約2時間。田んぼはほぼお米の収穫は終わり、休耕田にはセイタカアワダチソウの黄色が目立ち、カキの実も色づいています。
鹿児島市清水町のマナーハウス島津重富荘は今泉島津家別邸跡地に造られた重厚さとしゃれた現代感覚を生かした結婚式場を中心とした施設。ここで行われた披露宴は若者たちだけで企画したざっくばらんで楽しく、かといって格調は高く、なかなかユニークな会となっていました。花嫁花婿の目を見張るような美しさに皆感動の一日でしたし、新郎新婦にはこれからの一日一日を大切にさらに絆を深めていってほしいと思ったことでした。
その夜は鹿児島を代表するような城山ホテルに一泊しました。次の朝、ホテルの島津の湯温泉・露天風呂につかりながら日の出を拝みました。目の前の煙たなびく桜島中腹から少しずつ昇る太陽の光に、華燭の典の感動と重ねながら胸が躍る思いでした。

城山ホテルから見た夜明け

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キンモクセイの香り

2023-10-17 15:09:54 | 日記

金木犀がよい香りで咲きはじめました」。病気で苦しんでいる横浜在住の親類からのラインメッセージが来ました。やっとの思いで庭に出てスマホを構えての撮影したのでしょう。「この良い香りが宮崎まで伝わり、少しでも幸せな気分になってほしい」という気持ちが伝わってきました。
宮崎の我が家にも、2坪ほどの狭いスペースにキンモクセイやギンモクセイが植えてあり、見に行ってみると、やはりあたり一面芳醇な香りを漂わせていました。今年は少し遅い感じですが、たくさんの秋を受け止めました。忘れかけたやさしい気持ちにさせてくれた横浜のMさん、ありがとう。

黄金色の花をいっぱいつけたキンモクセイ(宮崎)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする