スキージャンプ&スポーツ竹内元康発言

スキージャンプ選手、全日本コーチ、解説者、トレーナーを経て・・・今だから語れること。

トリノ五輪LH団体

2006-02-21 05:29:42 | スキージャンプ
一番手はビシュトールに合わせたゲート設定。
これに対して日本は大貴、オーダー的には当たりだけど大貴はアプローチでのポジションが浮いていた。この期間中でいちばんよくなかった。チーム戦では、ある種自分の為でなくみんなの為というような気持ちが働く。本来は自分のことに集中して飛べばいいけど、なかなかそれが難しいんだな。ビドも今一、タミはグッドジョブ。ビシュトールは不満だろうけどミスはしてない。日本チームは痛いスタートだ。

二番手はコフラーがいる、ノヘは現状での力は出せたと思う。ベストの出来からすると70%位だけど。さすがシルバーメダルのコフラーは別次元。

三番手はアホネンのいるグループだが、今回は一番変動の少ないグループ。紀明はやっぱり気持ちが行き過ぎてしまうのが止まらない。止めようと思って我慢して止まるものなら苦労はしないんだけど、これが勝負の世界。まだまだだということ。

四番手はモルギー上半身が起きるのが早かった、シュペートご立派。ヨケルソイ、ナイスジャンプ!マティも強い!!
孝信はフライトで身体が直線的になってしまっていた。やっぱり平常ではいられないのか・・・

2回目は追い風が強くなりどんどんゲートは上がっていく。
二回目も大貴は一回目同様だった。第一グループはいいジャンプの応酬だ。ビド、ビシュトール、タミ。今回はもう大貴には力が残っていないようにすら見える・・・
これがオリンピック・・・いい経験ができたことは間違いないが、実力を出せるようにならなければ夢は夢で終わってしまう。

第二グループはまたまたコフラーの独壇場。
ノヘは大きなミスもなく現状の自分の出来ることはやりとげれた、低値安定だけど・・・
ある意味チーム戦ではこういった計算できる選手も必要だからそれには答えれた。

第三グループアホネンもついにベストパフォーマンスが出ず。流線型の空中フォームがとれない。パワーのあたる角度がずれているから。
2大会連続でジャンプ週間総合チャンピオンがゴールドメダルを逃した。
もうジンクスは通用しなくなったのも印象的だ。
紀明・・・こういう力はあるのに・・・次のWCから勉強しなおして本当の強さを掴み取れ。

さあ勝負の行方の第四グループ、孝信も今日はベストパフォーマンスではなかったが、よくあそこまで飛んだもんだ。相当気合が入ってたかな・・・
一回目同様空中で身体が直線的で、スキーと身体の間隔がなかった。140mを飛べるはずだったが・・・
ショーシ、ヨケルソイ、マティ、なんだこいつら・・・
これが世界でトップランカー、よく覚えておかなくは・・・よく焼き付けておかなくては・・・
淡い期待など持つのがはずかしい。
そして最後はモルギー、完全に勝負に出てる、アプローチでかかりぎみだったが理屈をも超越したようなあの気迫、完全にゾーンにはまってる。
オーストリーは本当に強かった。4人目だってロイツル、ヘルバルトがいるし、そういう意味ではコッホが本当にいい仕事をしたということもいえる。
ノルウエーは誤算があった。本来ならぺテルセンのところをトミーを使わざるおえなかった。今回のトミーではちょっと役不足、調子がよくなかった。
フィンランドはアホネンとマティの2枚看板しかないように言われてたが、タミもハッポネンもこの舞台で見ごたえのあるジャンプができていた。

最後に修造君、あなたはアスリートでしょ?!
TV側の制作等あるのはよく承知してるけど、ちゃんと分析できんのかねぇ・・・
あっ、アスリートじゃなくてタレントだったね。
じゃあ、しょうがないからゆるしてやる[▼▼〆]

オリンピックが終わったら、もの申したいこと沢山あるなぁ・・・