スキージャンプ&スポーツ竹内元康発言

スキージャンプ選手、全日本コーチ、解説者、トレーナーを経て・・・今だから語れること。

オスロ

2016-02-08 20:14:42 | スキージャンプ


スキージャンプの聖地、オスロのホルメンコーレン!
ここも、ジャンパーにとっては憧れの舞台。
なんせ1892年から続くスキーフェスティバル、そびえ立つオブジェの様なジャンプ台は2010年に総工費220万ユーロで作り変えられた。

とにかく大観衆が集まる華やかで賑やかな大会。
必ず国王も観戦に訪れる。

予選ではフラ(POL)がトップで通過、今季は最も成長した1人。
そんなポーランドだが、残念なニュースがリリースされた。前日にヘッドコーチのルーカス・クルチェクが辞任を発表、8シーズン努め上げ、ソチ五輪のストッフに2冠を獲らせ、ポーランドチームの底上げを実現した功績は名将だったと言ってもいいだろう。
後任に誰がなるのかが注目される。

大会初戦は団体戦。
風のコンディションは、弱いが平均的には向い風、追い風に変わる事も時折あった。
名物のガスも発生していて、視界は不良ぎみ。
飛ぶ選手は視界としては見えない事はないが、条件を目視で把握は出来ないので、向い風か追い風かの判断がつけれない状況。
アグレッシブに行くか、はたまた守るかは各選手の判断次第。

優勝争いの予想は…これは非常に難しい。
が、今のチーム戦力ではノルウェーが本命というのが大方の予想なはず。
対抗はドイツ、スロベニア。
ここでもオーストリアは挙げられない…クラフト、ハイベック、ポッピンガーはいいのだが、今日の4人目はコフラーということで計算が立たない。
そろそろ日本もポディウムに上がりたいところ、憲斗の出来がカギか…他の3人は条件が良ければ皆シングルに入ってこれる状況だからワクワク感はある。

日本の先陣は勢いのある択、グループでトップのジャンプ!ハイベックを上回っている、調子がいい。
オーストリアはここに今季はクラフトを配置してきてたが、今回はハイベック。クラフトをラストに据えている。

スロベニアがテペシュで、多少のミスはあったものの、ホルメンコーレンは相性がいいみたいだ。

ドイツはガイガー、COCでの活躍が評価されてのトップに抜擢、その責務は果たせた。

ノルウェーはタンデ、ホームでの声援をパワーにできたジャンプ。

僅差で第2グループへ
憲斗、なんとかK点は越えたものの、まだ本調子には程遠いか…
オーストリアはポッピンガーが伸びない、大きく後退しそうだ。
スロベニアはプレフツ3号機、相変わらずの恐れを知らないイケイケジャンプ、グループ1位。
ドイツ、ヴェリンガーは難しい条件ながらもグループ2位。
ノルウェーのファンネメルも厳しい条件の中、グループ3位。
このグループでもポイント差は大きく開かない、憲斗は大健闘したことになる。

第3グループへ
状況は追い風に。
大貴K点に届かず…
次のクバツキが飛んだところでゲートが1段アップされる、チェコのマトゥラからかなり有利だが、更に追い風が強めになってもいる。
オーストリア、コフラーは追い風で撃沈。厳しい状況のオーストリア。
クラニエッツもフライタークもフォルファングも飛距離が大きく伸びない。
オーストリアだけが大きく後退してしまったが、このグループも接戦。

第4グループではゲートがまた1段下がってNo.16。
チームのエースがこのグループで各国とも飛ぶが、クラフトが127m、プレフツが126mとK点を越えたのはこの2人だけで、紀明、フロイント、ガングネスは仲良く同飛距離の119.5mで団子3兄弟に。

トップスロベニアが2位ノルウェーに12.2pと多少のアドバンテージを取ったものの、安心できるポイント差ではない。
ノルウェーから5.8p差で日本が3位、スロベニアにも手の届く位置だ。
4位のドイツは日本に0.6p差、怖いチームがスリップに入っている。
5位オーストリアも展開次第ではポディウムに届く可能性がまだある。

ファイナルラウンド第1グループはNo.17ゲートから。
タンデが130mとビッグジャンプでスロベニアに詰め寄る。
ハイベックも127.5mでドイツ、日本追撃態勢に。
択はグループの中で一番悪い条件ながらも122.5m、WFで大きくポイントは離されず。


第2グループNo.18ゲート
追い風が強くなりだしたが、一瞬止まったりしてくれたらゲートが上がった分儲けもの。
ドメン130mとステカラが129.5mで当たりクジを引いた、スロベニアは振り切り態勢に突入。
憲斗118.5mで上2チームから離されドイツヴェリンガーでオーバーテイクされた。
大差ではなく、展開としてはハラハラドキドキ。

第3グループではリーチがかかる。
大貴難なく125mはグループ2位。

コフラー113.5m、今日は良いところ無し、ポディウムは絶望的になってしまった。
クラニエッツ好条件に当たり127m、これでもうギリギリまで詰められことは無いだろうのリーチだ。
ここぞとばかりにこのグループで勝負の駆け引きが!
フライタークがコーチリクエストで2段ゲートを下げる、HSの95%、127m飛ばなければ加点は無い。
116m、ギャンブルは失策となってしまった。シュスター頭を抱えるも理解できる選択だ。
日本にとっては、なんともありがたいプレゼントになった。
続くフォルファングにもコーチリクエストでゲートはNo.17!フライタークよりは1段上。
120.5mでノルウェーも裏目に出てしまった。フォルファングにはいささか動揺があっただろうか…シュトックルは今後を見据えて、敢えて試練与えたのか…

第4グループはゲートNo.16
クラフト、個人戦を見据えてのジャンプは優勝レベルのジャンプ、ポイント的にはトップ。
フロイントには日本を上回る為には140m近くのジャンプが必要だろうが、今日はそういうチャンスのある風が無い。
128m、これでは難しいだろう。紀明が120m以下に落ちるのは、よほど条件が悪くない限り考えられないからね。
そして紀明、124.5mでポイントが出るのを待つ、ゲートの前にはチームメイト達が待っている。
ここでトップ!ポディウム確定!!
抱き合って喜ぶチームジャパン、皆んな心底喜んでる。

あと残すはノルウェーとスロベニア。
ガングネス130m!これで2位以上は確定。ホームでのポディウムは成し遂げなければいけないミッションなだけに、チームとしても格別だろう。
最後を飾るのはプレフツ、チームメイトはもう勝ちが決定してるかのような落ち着き様、飛んでくるのが1号機なら頷ける。
ポイントを見るまでもなく130mラインで決定!


1位スロベニア
2位ノルウェー
3位ジャパン



2日目個人戦は濃霧で風の状態が悪いなかで行われた…3人だけ…トライアルも。
ビブ1の翔平、テストジャンパーみたくなっちゃったね😵

結局、個人戦はキャンセルとなりました。





コメンテーターとアナウンサーだよ!
















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