スキージャンプ&スポーツ竹内元康発言

スキージャンプ選手、全日本コーチ、解説者、トレーナーを経て・・・今だから語れること。

ナイターで一番光ったジャンプ

2000-03-28 00:02:45 | スキージャンプ
それは、吉岡和也!!
2本目のジャンプは本当に素晴らしかった。風にちょっと恵まれなかったけど。
成績は2位だったけど、中身では1番だったね。
それに、スキーだってニュータイプのものじゃなかったし。このハンディは非常に大きいだろう。
来シーズンがホントに楽しみだ。
孝信のジャンプも見たかったがなぁ・・・・
あの状態じゃ飛べっこないもんな。

全日程終了

2000-03-27 01:53:48 | スキージャンプ
今シーズンも大人から子供まで、全大会を終了しました。
選手諸君、本当にお疲れ様。
3月24日の日に皆に会って今シーズンを振り返っての話を沢山してきました。
船木
今シーズンは成績的にはよくなかったけど、来シーズンに向けてはいろんな意味でプラスになったシーズンだった。
アプローチのスピードを上げるためにジャンプの型を壊してしまったが、シーズン終盤に来て、その課題がある程度
クリアできた。(トップのスピードからコンマ5キロの差まで縮まった)これは、自分にとっては収穫である。
シーズン序盤は調子じたいは悪くなかったが、一番のお気に入りのスキーがトレーニング中に折れてしまって代わりにきたスキーが
どれも自分のフィーリングに合わなかった。こんな状態では自分の目指すジャンプをしようと思ってもなかなか出来るものではない。
12月の中ごろにこのことがあって、メーカーと話をしたところスキーが出来上がるのが2月の中ごろになってしまうという
回答があったため、それじゃどうしようもないから別のブランドのスキーを履くことを決断する。
ジャンプ技術のほうもいろいろとやらなきゃいけないことが沢山あるのに、ここでスキーのメーカーを換えなきゃいけないことも
おおきな誤算であって、痛手だった。
それでもシーズン終盤に来てなんとか形になることができた。ビンディングの紐のながさも、前よりも2センチほど縮めた(形を変えるために)
自分がやろうとしてることが、ようやく感触となってつかんだのが、最終戦の最後のジャンプだった。
今までの感覚じゃないことがようやく形になってでた。かなりの感覚改革をした。
最後のナイタージャンプでいいものも得れた(まだまだ課題は多いが)
来シーズンは、またすべてのメーカーのスキーもテストして、一番ベストのもをチョイスしていきたいと思うとのこと。
今年の外国勢は技術的に凄く進歩した。ルールがどうのこうの言う前にこのことが大前提にある。
自分もこれに対抗するためには技術のほかに、体重を5キロ減らす必要がある。
手ごたえがあるので、あとは夏の間にどれだけできるかだけ。準備万端で来シーズンにはいれれば、
結果はおのずとついてくるだろう。僕の挑戦はまだまだ続きます。

原田
自分にとっては今シーズンはいいシーズンだった。
成績も過去の中で今シーズンが一番よかった。
年々力はつけいってると思う。来シーズンはフライングで最年長で世界最長記録を狙うぞとい言ったが大爆笑だった。
どっちにしてもモチベーションはまだまだ高い。

宮平
開幕当初の調子はよかったんだが悪コンディションの試合が重なって成績がなかなかでないでいるうちに、
ほんとうにどこかおかしいんじゃないのかなと考えてしまうようになってしまった。
これという確信がなかなかもてず、不安なまま試合をしていくうちに本当におかしくなってきてしまった。
考え込んでしまいやすいタイプなので、その辺を成長させて、また来期に望みたいと思う。
今シーズンのベストジャンプはプラニツァの個人のフライングの2本目。
天候的なコンディションもよかったし、最後のジャンプなんで気楽におもいっきり飛べた。

岡部
新しいタイプのスキーが非常によかった。
幸いなことにフライングでの転倒は意識がなかったので覚えてない。だから、恐怖心も全然残ってはいない。
ま、とにもかくにも元気だった。
今週にもう一度首の検査があるそうだが、大丈夫そうだ。

斎藤浩哉
ダメなときもあったけど、総体的にはマズマズだった。
夏に手術したこともあって、ジャンプを飛び込む本数がなかったということが影響した。
この夏順調に過ごせれば来シーズンはまた返り咲ける。



全体的に言えることは、結果的にはそうだったが、みんな不振だったとは思ってないようだ。
ルールのことについても、ちょっと不利かなと言う思いはあるものの、そんなことよりも技術アップのことのほうが重要だと言っている。
スキーが切られたことが低迷の原因ではなく、その後にいいバランスのスキーがこなかったことが技術的に苦労した要因だ。
それとともにツキもなかった。と、今回はこれぐらいで順次いろいろな話題について書いていきたいと思う。