スキージャンプ&スポーツ竹内元康発言

スキージャンプ選手、全日本コーチ、解説者、トレーナーを経て・・・今だから語れること。

全日本選手権LH

2006-01-29 22:09:21 | スキージャンプ
和也オメデトウ。バッチリでしょ!
調子が良くてもシッカリ力んで思うような結果が残せないでいたところから一皮剥けたジャンプができるようになったな。
今年使っているロシニョールも合ってるようだし。ようやく欲をコントロールできるようになった。
今後楽しみだよ。
今日の設定はCOCの時とほぼ同等な設定だった。
1回目は降雪があり、アプローチでの滑りの抜けが悪くCOCの時よりも難易度の高い状態だった。こうなってしまえば上の一握りの実力を持った選手しか飛んで来れないだろうな。
風の状況はゆるい向かい風が時折あったが、ほぼ無風に近い条件だった。
1回目にそれほど距離を伸ばせなかった選手は悪いムードをそのまま引きずり2回目もさえないジャンプ、優勝候補だった渡瀬雄太がそれの筆頭だったかな。
そこの切り替えが上手くできるようになれば・・・
個人的にはなんとしても強くなってもらいたい選手、スケールは大きいと思うよ。
和也、みやじ、幸夫、輝は予想どうりいいジャンプを披露してくれた。
ただねぇ・・・もっと早くにこういった状態になれれば・・・・

雅彦は・・・そっとしておいてあげたい・・・

這い上がれ、弱気になるな、信じろ自分を。

世間や周囲からの雑音は飛び交ってくるだろう、だけど、それを力に換えられなければ・・・
誰もお前のことを憎くて批評する奴はいないと思う。
オリンピック代表になってしまったいじょうは宿命だから。
気合・根性・ハッタリだ!!

全日本選手権NH

2006-01-29 00:21:04 | スキージャンプ
ものすごい天候だった。
まずは怪我人が出なかったことにヨカッタヨカッタ。
ノーマルヒルチャンピオンは宮平秀治!!
ものすごく気の入ったジャンプだった。
やる気があればなんでもできる、そんな象徴のようなジャンプだった。
やっぱおまえさんは力があるわ。
そして、坂野幸夫。
本当に上手くなった!2回目はK点付近の風が極端に不利の中、それを全く感じさせないフライトだった。
タラレバだけど、こういう力がオリンピックのチーム戦には必要なんだよなぁ。
地道に階段を上ってる、目立ちはしないけど、こういった渋いタイプの選手、個人的には好きだなぁ。もっと上手くなれ“幸夫”
明日はラージ、占ってみるか。
優勝候補は、坂野、宮平、吉岡、上野、東、渡瀬。
このへんになるだろうな。希望を含めると原田雅彦、たのむよー明るい兆しをさぁ。
この試合は解説をするんで、是非冷やかしの程を宜しくお願いいたします。

アルペン男子SL

2006-01-27 13:50:22 | スポーツ
いい形でオリンピックに望めるんじゃない。
佐々木明2位、皆川賢太郎6位、直樹だってあともう少しのところで途中棄権だったけど、あの滑りはタラレバだけど楽勝に2本目に進めるアグレッシブな滑りだった。
明のガッツポーズ、賢太郎の雄たけび、かっこよかったねぇ!!
ジャンプ、アルペン男子回転、フィギアスケート、スピードスケート、モーグル、スノーボードとメダルが期待できる種目が目白押しって感じですな。
他にも種目があるけど、そっちのほうも目を離すと大きな活躍を見逃すかも。
結果が良くても悪くてもベストを尽くして戦ってくれること、これが見ている人たちを感動させてくれる。見ている人たちは一喜一憂するだろうが、選手たちのそれに懸ける思いは我々の想像をはるかに超えたところにある。
何だあの成績はとか、通用しないとか、本番に弱いとか、そんなふうには見ないでほしいものだ。
4年に1回、その日その時その場所で一番いい状態に持ってくなんて・・・そして1番の運も。難しすぎる。
だからオリンピックかぁ・・・

いよいよ

2006-01-27 13:46:42 | スキージャンプ
オリンピックに向けて出発。
WCザコパネはキャンセルして調整合宿に入る。
直前に前哨戦となるヴィリンゲンでの出来がオリンピックでの力関係を計れるだろう。
日本チームは3枚の看板がいい形で出来上がりつつあるが・・・4人目が・・・・
プラスの材料としては一戸が昨年のプラジェラートで内容のいいジャンプをしてるということで相性のよさというものがある。
現地に入ってから一気によくなる可能性はあるものの、そのまえにしっかり自分のスタイルのジャンプを確立してほしい。
孝信、大貴に関しては心配はないだろう。
心配は紀明。過去にはいくらいい状態で迎えても、その力を十分に発揮することが、ことごとくできてない。
そんなトラウマは本人にあるかどうかは分からないが、この壁を断ち切れるかどうか。
オリンピック5大会連続出場、そろそろ運が向いてくれてもいいかな。
ベスト尽くす、どんな結果がでるかは分からないが、紀明のベストパフォーマンスが見たいものだ。
謙司郎については、その将来性はすばらしいものがあるが、このオリンピックではあえて期待はしないでおきたい。
早い時期に経験をたくさん積めるということは、したくたって選ばれた人間にしかできないこと、そういった意味ではきちんと世界最高のイベントの雰囲気を自分の力にできるよう取り組んでほしい。
雅彦については・・・んんん・・・
ノーマルヒルのスペシャリストとして・・・誰が決めたんだそんなこと。
過去を見るとラージのほうがいい結果残してんだけどねぇ・・・
ラージヒルにも出場してほしいが・・・ジャンプがよければ使ってもらえるだろう。
当然現場が決めることだけど、今までのような出来ではノーマルすら期待できないぞ。
世界中のジャンパーに希望の光を与えるんだぁーーー!!
すでに孝信が与えてるけど(笑)

WC札幌シリーズ

2006-01-23 01:55:07 | スキージャンプ
早く書き込みしなきゃ・・・と思いつつも、試合が終わったあとはNHKのアナウンサーのかたがたと反省会からなにから・・・
今日は福岡に飛んでプロゴルファーの米山みどりプロと伊沢利光プロのコンディショニング。この仕事が終わったらWCについてのことを書きます。
楽しみにしてくださってる方々、少々お待ちを!
札幌に帰れるのはいつになるやら・・・

ジャンプTV中継

2006-01-16 17:29:25 | スキージャンプ
思った人も多いはず、なんだこりゃ・・・・
あんなのは低迷しているジャンプじゃ視聴率取れないだろうからってのが見え見え。
他で特集組んでやれよ。
初めて見たよ、競技種目がうたわれてて他の競技がメインと同等に枠を獲ってんの。
自分は色々なスポーツに関わりがあるから、ああいうのも面白いと思えるが、純粋にジャンプを見たい人には我慢ならないだろう。

あきれて物も言えましぇーーーん。

オリンピックも精々面白おかしくやってくだされ。

それから、オンエアでは出なかったが、インタビュアーが「斎藤コーチのつけてたゴーグルつけて飛んでるんですって?」って質問。
TV的に二人三脚をグッともってきたい場面、あのときの孝信の顔、「なに関係あんのよ」って顔して、「そんなことはどうでもいいんじゃないっすか」って、だってあれは孝信の使用してるゴーグルが今ではメーカーが造ってなくて、おまけに在庫もなく、物にこだわりのある孝信は、誰かこのタイプのゴーグル持ってたら俺に譲ってくれやぐらいの話だから。
たまたま今のヘルメットのカラーリングに合わせようとしたら赤いフレームのゴーグルにして、それがたまたま浩哉から譲り受けたものだったんだよね。
そんなところにもマスコミの知識のなさやコミニュケーション不足が・・・・
しょうがないか、ジャンプはマスコミからここ数年干されてたから(笑)

岡部孝信ショー

2006-01-16 16:31:10 | スキージャンプ
コンチネンタル3連戦は終わってみると孝信の発表会だった。
紀明、大貴も出場していたら、また違う盛り上がりがあったかもしれないが・・・
それにしても他選手との力の差は歴然で、それも異次元。
現状WC、オリンピックで勝負できるのは日本でただ一人だけ。
今週は紀明も大貴もWCに出場するんで、孝信並に飛べることを期待したい。
土屋ホームの監督の話によるとフィンランドでいいトレーニングができたらしく、調子は上々とのこと。
話は変わるが孝信の復活劇の裏側を覗いてみることにしよう。
ここまでレベルの高いジャンプができるようになった要因としては類稀な才能と努力、精神そして周囲の人間に恵まれたことがある。
まあ環境がいいわけだ。その中でもやるべきこと、行くべき道を示してくれた斎藤浩哉の存在は大きいと言うか、浩哉がいないとこんなふうにはなってないな。
いいか悪いか、はっきりものを言ってくれる。言ってくれるのはいいが信頼してなければ「うるせー」と反発にしかならないが、喧嘩ができてなおかつお互いを認め合ってる。最高の関係である。うらやまし~!
更にもっと凄いのが、それをできる孝信。
理解力、運動能力、対応力が世界標準以上のレベルである。
いまやっているジャンプというのは小さなころから培ってきたこうやって飛ぶんだとというものとは180度違うもの。
普通じゃこんなこと思いもつかなきゃトライすることもない。
業界的な言葉で言えば“後ろに踏み切る”だから。
見た目上、腰の位置(股関節の位置)が前方に出て行かなければいい踏切にならない、ジャンプを多少知ってる人ならこのことは周知していること。
その動きをするために逆動作の発想。発想ができてもこのことを実行するとなれば、相当の決断力がなければできない。
しかし、こういったことが孝信の能力を発揮する方法論となっている。
スポーツというのはどういうやりかたが個々にはまるのか全く未知数である。
日々やりかたを発見、これがパフォーマンスを向上させていく。
だから、運動に対する常識と言うのは全てあっていて全て間違いであるということもいえる。船木が孝信と同じことをやっても、それは上手くいかない。
それを見抜けて方法を示してくれる、そんなコーチがいなければ選手って生きてこないだろう。
世界には岡部孝信レベルが15人も20人もいる。今週のWCで今の世界での位置が確認できるだろう。

06メモリアルコンチネンタルカップ

2006-01-13 22:25:07 | スキージャンプ
孝信がラベルの違いを見せつけ段違いの優勝。
勝って当たり前の試合で勝ちをもっていく、さすがWCのトップランカーだ。
それも、ノーマルヒルはしばらく飛んでなくてだから格が違う。
どこの台でも1本のトレーニングで状況やプロフィールをインプットして、すぐさま合わせる事ができる。ジャンパーにとってはこういった要素はとても重要なファクターだ。
コンチネンタルカップといえども、こんかいの外国勢は兵ぞろい。
その中での優勝は価値の高いものだろう。
大貴、紀明はオリンピックに向けフィンランドで調整合宿中なので今回の試合には参加していない。
平成生まれの五輪代表、謙司郎はおしくも表彰台を逃し4位、健闘したといえるだろう。
しかし、ジャンプの内容はもう少しのところだった。
あまり注文をつけてしまうのは酷だが、五輪代表である以上はしょうがないところ。
代表ではないが、もう1人の平成生まれ栃本翔平もいいジャンプを披露してくれた。
内容では謙司郎よりよかった。けど、結果的にシングルに入れず。
個人的には翔平には将来に向けてとても大きな可能性を感じる。
ノーマルスペシャリスト原田雅彦は2本目に進めず。
条件どうのではなく、ジャンプがなってない・・・
リップサービスや人のことはどうでもいいから、自分のことに集中したほうがいいよ。
担ぎ出された、ただのピエロにだけはならんでくれ。
今日は混戦模様だったが、明日からはラージヒル、実力の程が試される