いいものを見せてもらったよ、本当に。
しかし、こんな短い時間であんなに変わるとは。和也のジャンプってもっとがむしゃらな感じでグイグイ責めてくようなタイプだった
のに。
長野オリンピックのプレシーズンの時だったんだけど、八木ちゃんと話したことがあったなぁ。
ヴィドヘルツルのジャンプを見て「やなジャンプだなぁ~」って。
今シーズンはそのやなジャンプが開花したシーズンになったもんね。
あの頃はまだそう目立ってなかったから、そんなに注意して見てなかったもんなぁ。
そのジャンプのことなんだけど、新聞などで八木ちゃんや和也がコメントはしてあるんだけど、またここでも検証してみよう。
まあこのジャンプが威力を発揮するのラージヒル以上の規模のジャンプ台になる。
まず、最初にやらなきゃいけなことは、ビンディングの紐を短くすること。なんでかって言うと、
紐が長いとマキシマムまで行く間にスキーの角度が動きすぎるから、それを防止するため。
スキーの角度が変化すると余計な抵抗を受けることになるかね。
で、それからスタンスを広げて大きくスキーを開くんだけど、そのときにしちゃいけなことは、
下方向に向かって重心移行しないこと。腰の角度を折ったままで我慢する。
このことが出来ないと、風圧に対して体をあずけていくだけで落下速度を早めてしまう。角度が下向きに変わっちゃうからなんだ
けどね。
滞空時間を長くするためにはこのことが重要になってくる。
しかし、この我慢するっていうことはジャンパーにとって耐えがたいことなんだよね。
責めなきゃ飛んでかないって意識がジャンパーには根ずいてるから。我慢するって感覚は、へたすりゃ
お尻から落ちるような感覚になるくらい我慢しなきゃいけないからね。
このことはホントやろうと思ってできることじゃないんだよね。今までのジャンプの飛び方の常識を覆すようなことだから。
責めの姿勢の強かった和也がそれをやるとなるとコーチの言ってることをすべて信用するしかないんだよね。
それを、わずか100本強のトレーニングで基盤を作ってしまったんだから凄いもんだよ。
あのジャンプが完成したら今の日本人選手は誰もかなわなくなるぞ、きっと。
やっぱ数字じゃ計り知れないのがジャンプ競技だとあらためて痛感したね。
一番大事なのは卓上の計算じゃなくてコーチの見る眼だよ。ジャンプってそういう競技。
知らない人には納得できないだろうけど。やっぱり八木ちゃんは素晴らしいコーチだよ。
ロボットが飛ぶんじゃなくて人間が飛ぶんだから、もっとジャンプ競技の原点に帰って考えなくちゃいけないなぁ。
そのことを基本に考えてやっていくと、より科学が生きてくると思うし。
それにしても、人間が感覚でその角度を作っていくんだから簡単なもんじゃないな。
人間の力って計り知れないところにある。だから生身の人間がその技術を競い合う。おもしろいよ、ジャンプって、スポーツって。
見てろよオーストリー、ドイツ、フィンランド!
しかし、こんな短い時間であんなに変わるとは。和也のジャンプってもっとがむしゃらな感じでグイグイ責めてくようなタイプだった
のに。
長野オリンピックのプレシーズンの時だったんだけど、八木ちゃんと話したことがあったなぁ。
ヴィドヘルツルのジャンプを見て「やなジャンプだなぁ~」って。
今シーズンはそのやなジャンプが開花したシーズンになったもんね。
あの頃はまだそう目立ってなかったから、そんなに注意して見てなかったもんなぁ。
そのジャンプのことなんだけど、新聞などで八木ちゃんや和也がコメントはしてあるんだけど、またここでも検証してみよう。
まあこのジャンプが威力を発揮するのラージヒル以上の規模のジャンプ台になる。
まず、最初にやらなきゃいけなことは、ビンディングの紐を短くすること。なんでかって言うと、
紐が長いとマキシマムまで行く間にスキーの角度が動きすぎるから、それを防止するため。
スキーの角度が変化すると余計な抵抗を受けることになるかね。
で、それからスタンスを広げて大きくスキーを開くんだけど、そのときにしちゃいけなことは、
下方向に向かって重心移行しないこと。腰の角度を折ったままで我慢する。
このことが出来ないと、風圧に対して体をあずけていくだけで落下速度を早めてしまう。角度が下向きに変わっちゃうからなんだ
けどね。
滞空時間を長くするためにはこのことが重要になってくる。
しかし、この我慢するっていうことはジャンパーにとって耐えがたいことなんだよね。
責めなきゃ飛んでかないって意識がジャンパーには根ずいてるから。我慢するって感覚は、へたすりゃ
お尻から落ちるような感覚になるくらい我慢しなきゃいけないからね。
このことはホントやろうと思ってできることじゃないんだよね。今までのジャンプの飛び方の常識を覆すようなことだから。
責めの姿勢の強かった和也がそれをやるとなるとコーチの言ってることをすべて信用するしかないんだよね。
それを、わずか100本強のトレーニングで基盤を作ってしまったんだから凄いもんだよ。
あのジャンプが完成したら今の日本人選手は誰もかなわなくなるぞ、きっと。
やっぱ数字じゃ計り知れないのがジャンプ競技だとあらためて痛感したね。
一番大事なのは卓上の計算じゃなくてコーチの見る眼だよ。ジャンプってそういう競技。
知らない人には納得できないだろうけど。やっぱり八木ちゃんは素晴らしいコーチだよ。
ロボットが飛ぶんじゃなくて人間が飛ぶんだから、もっとジャンプ競技の原点に帰って考えなくちゃいけないなぁ。
そのことを基本に考えてやっていくと、より科学が生きてくると思うし。
それにしても、人間が感覚でその角度を作っていくんだから簡単なもんじゃないな。
人間の力って計り知れないところにある。だから生身の人間がその技術を競い合う。おもしろいよ、ジャンプって、スポーツって。
見てろよオーストリー、ドイツ、フィンランド!