季のはな*季のいろ

散歩道で出会う花など♪

富永屋さんの御殿雛 🎎🌸 2019年西国街道ひな人形まつりの思い出アルバム 📒

2022-03-02 | 散歩写真


   明日は3月3日 ひな祭り 🌸🎎🌸
   コロナ禍の中 各地でひな人形の展示や公開のイベントが 
   感染予防されながら行われているようですが
   京都向日市の【西国街道 ひな人形祭り】も 室内に入らないカタチでの
   ひな人形めぐりとして開催されているようです 

   Mapを見ましたら お座敷に上がって 雛人形を見せていただいた
   富永屋さんのお名前がありませんでしたので 少し寂しく思い
   2019年 コロナ禍前の年に見せていただいた 富永屋さんの御殿雛を
   紹介させていただこうと思いました。(拙い写真ですが…)


            




   富永屋さんは 江戸時代から戦後しばらくまで およそ400年
   西国街道で 宿屋と料理屋を営んでおられたお店で
   宿帳には 伊能忠敬の名前も残っているという 歴史あるお宿でした。 


            




   はじめの”御殿雛”と こちらのお内裏様のお雛様は 富永屋さんで見ることが出来ましたが
   実は 富永屋さんのお嬢様だった方のお雛様というのではなく  
   長い物語の末にご縁があって ここに飾られ 私たちも目にすることが出来るようになったそうです。

   昭和の初め 和歌山の造り酒屋さんに元気な女の子さんが生まれたそうです。
   女の子をお産みになったお母様のご実家では 大変喜ばれ
   当時 京都でも指折りの人形師であった大木人形店に 特注で
   古今雛と呼ばれる この雛人形をつくらせ 誇りをもって和歌山に届けられたと言います 🎎

   ところが 嫁ぎ先の和歌山では 豪華絢爛な御殿雛が主流だったそうで
   お内裏様だけの古今雛は 地味に思われたようで そのことが ご実家の耳に入りました 😢


            




   そして
   その翌年の桃の節句に合わせて 届いたのが
   やはり 大木人形店にあつらえさせた この御殿雛だったそうです 🎎

   費用は 当時のお金で上流階級の方の住まれる 
   立派なお屋敷が建つほどのお値段だったといいます 😲
   京都から和歌山まで 船で運ばれたそうです 🚢


            




   お内裏様や 三人官女 五人囃子などの お人形はもちろんですが
   御殿の屋根は檜皮葺 内装のすべてにもこだわりが施され装飾されています 


            




   茶道具 茶箪笥 茶釜にいたるまで
   調度品には 本物の塗と金の飾り
   一つ一つに家紋が入れられています 


            




   このお雛様をおくられたお嬢様が 無事に成長され
   富永屋さんのある 京都向日市に嫁いで来られ
   お嫁入り道具の中には 二組の雛飾りが入っていて 
   お節句には 毎年飾られていたそうですが
   御高齢になられたのを機に 向日市に寄贈されたことから
   以降 【西国街道 ひな人形まつり】で 
   富永屋さんのお座敷で見せていただけることになったというのが
   こちらの御殿雛の物語です 🎎
   


            




   玄関すぐのお部屋には
   富永屋さんの お雛様も飾ってありました 🎎
   私の子供の頃の雛飾りと同じ七段飾りで 懐かしかったです 😊

   雛飾りの調度品や食器で おままごとをしたくてしたくて(笑)
   それを言う度に 笑いながら軽く怒っていた祖母の顔を 思い出します (*´艸`*)


                



   富永屋さんでは
   ひな人形だけでなく
   宿屋だったころに 実際使われていた台所も見せていただけて
   ”おくどさん”  (← わかる人も少なくなったのでしょうね(笑))など
   昔懐かしのセカイを堪能させていただきました (*´艸`*)
   

            




   西国街道は 新しい街に変わりつつありながらも
   古き良き味わいがまだ多く残っていましたが…

   めまぐるしく変わる時代ですから
   今は どうなっているか…


            


   コロナ禍が収束し 富永屋さんのひな人形公開が再開されたら
   また行かせていただきたいと思いつつ
   今日は富永屋さんの御殿雛を 投稿させていただきました  🌸🎎🌸






                            今日も季の花の拙いブログを見て下さいまして 有難うございました 💖