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文部科学省のコメントって...<中3英語スピーキング調査

2007-04-15 23:04:37 | 教育
下の記事で,気になったのだが,

>文科省は「定型練習だけでなく意味を考え、正確に伝える練習、さまざまなトピックでの練習が必要」としている。
これは,この調査から判断している.

それなのに,後半,
>文科省は「サンプル数が少なく、試験もスピーキングだけ」として、小学校での英語学習との因果関係については判断を避けた。
とのコメント.

何のための調査なんだかね.サンプル数が少なくて判断に困る調査なら,意味がない調査だよね.

中3くらいの人口はだいたい120~130万人,全数調査ではなく,今回は標本調査で,調査サンプルが1000人なので,0.1%で考えればいいので,それなりのコメントが出せるのよね.

まあ,小学校時代に総合学習などで,英語を学んだ方が,結果が悪かったとは認められない気持ちはわかるけどね.


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中3英語スピーキング調査 自分の考え表現苦手 単語や定型会話は得意
2007年4月14日(土)03:06 産経

単語や定型の会話は身に付いているが、自分の気持ちや考えを表現するのは苦手-。文部科学省が13日公表した中学校英語のスピーキングに関する調査で、こんな傾向が浮き彫りになった。また、小学校時代に英語を学んだ生徒より、学ばなかった生徒の方が成績が良かった。

調査は平成17年11、12月、国公私立中学33校の3年生(当時)1090人を対象に行われた。問題は(1)単語の発音(10問)(2)聞いた英文の復唱(6問)(3)絵を見て質問に回答(5問)(4)好きな季節を選び、その理由などを話す(1問)-で構成。生徒は約15分間、パソコン画面を見ながら、ヘッドセット(マイク付きヘッドホン)から出された問題に答えた。

(2)でみると、「We are students」など3~4語からなる英文では正答率は8割以上だったが、7~8語では1割前後に落ちた。「好きな季節と理由、その季節に何をしたいか」を英語で1分間スピーチする(4)は、半数以上が誤答で、無回答も約1割いた。


文科省は「定型練習だけでなく、意味を考え、正確に伝える練習、さまざまなトピックでの練習が必要」としている。


一方、小学校時代、総合的な学習の時間などで英語を学んだ生徒は80・7%、学ばなかった生徒は14・0%。学んだ生徒と学ばなかった生徒の正解率を比べると、4種類の問題いずれも学ばなかった生徒の方が3・0~12・2ポイント正解率が高かった。


文科省は「サンプル数が少なく、試験もスピーキングだけ」として、小学校での英語学習との因果関係については判断を避けた。


≪鳥飼玖美子・立教大学教授≫
■高い潜在能力、もっと伸びる


面白い試みだし、思ったより成績はよいといえそうだ。言われた文章を繰り返す問題があるが、これは記憶力、理解力、文章構成力が求められる。話すスピードが速いし、普段接しているALTと発音も癖も違うのだから大人でも大変だ。

好きな季節を題材にした1分間スピーチは、中学生には求めるレベルが高い。正解とされた例文には文法的におかしなものがあり、かえってたどたどしいくらいだ。試験後、中学生に聞き取り調査を行って、よりよい問題に改善する必要がある。

中学生の潜在能力が高いことが明らかになった。限られた予算と時間で現場の先生は苦労している。英語の授業時間を増やしたり、小人数教育をしたりすれば、もっと英語の力を伸ばすことができるだろう。


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