HRで卒業証書を一人一人手渡してから、お祝いの言葉を述べた。だいたい次のような内容である。
「皆さん、卒業おめでとう。昨年度は皆さんの授業を全く受け持っていなかったので、皆さんのことはわからない状態でのスタートでした。今年は調査書や推薦書などの書類作成に精一杯の一年でした。そのために、あまり一人一人と親しくお話しする時間がとれなかったことを残念に思っています。これからの皆さんの進路は様々ですがどんな時でも自分なりの幸せを見つけて喜びを感じ取ることができる人になってくださいね。また高校へも遊びに来て下さい。進学先での学校のお話が聞けることを楽しみにしています」
その後HRを参観していた父兄に挨拶をした。
「ご父兄の皆様に一言ご挨拶申し上げます。本日は卒業式にご出席いただきありがとうございました。お子様のご卒業を心よりお祝い申しあげます。一年間担任を受け持ち、進路指導をさせていただきましたが、いろいろと不手際な点、いたらぬ点、多々あったことと思います。ご不満等もあったことだとは思いますが、どうかご容赦いただきますようお願い申し上げます。これからのお子様のご活躍を心よりお祈りしております。本日は本当にどうもありがとうございました」