口は災いの"素"

音楽テクニカルライター布施雄一郎のポジティブなネガティブ語録/独り言編

圧倒的

2007-12-01 15:33:21 | 取材

四谷での2本目の取材が終わって、青海へ。
携帯の乗換案内で検索すると、何度やっても、

『四谷』
 |
(南北線)
 ↓
『永田町』
 |
(有楽町線)
 ↓
『豊洲』
 |
(ゆりかもめ)
 ↓
『青海』

という乗換案内が出てくるんですが、


   何で豊洲で乗換!?


とずっと分からなかったんです。んが、行ってみてビックリ。
いつの間にか、ゆりかもめの終点が、豊洲まで延びてたんですね~。
全然知りませんでした。

ということで、18時10分頃に青海に到着。
観光客で賑わうお台場ヴィーナスフォートを横目に、ZEPP TOKYOへ。

POLYSICSの初のZEPP TOKYOワンマンとなる


   POLYSICSの10周年 OR DIE!!!!
   ~10周年のバンドって意外と多かったんだね。まぁ、別にいいけど…~



に行ってきました。


   *****


POLYSICSのライブは、3月の10周年記念ライブ
6月のツアーファイナルの日比谷野音、そして今日と今年3本目。
なんか、回を増すごとに、スンゴイことになってます。

しかも今回は、約1ヶ月で30本近いライブをこなすという
怒涛のアメリカ・ツアーから帰国直後ということもあり、


   10周年イヤーファイナル+凱旋公演+11年目スタート


という、いろんな意味合いが込められたライブ。
聴く側としても、非常に楽しみにしておりました。

で、感想。


   圧巻。圧倒的。


力でねじ伏せられた感じ。
リミッターが、ぶっ壊れた感じ。
脳ミソのシナプスに直接音が突き刺さる感じ。

『スゲー』って言葉は、理屈じゃなくて
こういうときに自然と出てくるもんなんだということが、分かりました。


   コイツら、スゲー。


すべてにおいて、圧倒的な勢いで
これまでとは桁違いの大きさを持った『何か』が押し寄せてくる
歴史的なライブでした。

POLYは、すぐにレコーディングに入るそうです。

来年の春にリリースされるであろう新作で、
その『何か』を改めて確認してみたいと思います。


■■POLYSICSの10周年 OR DIE!!!!■■
2007/12/1@Zepp Tokyo

1:P!
2:Kaja Kaja Goo
3:New Wave Jacket
4:XCT
~MC~
5:Baby BIAS
6:Pluschicker
7:Great Brain
8:Zu-ba-Man
~MC~
9:Which
10:Ash of life
11:LED
~MC~
12:I My Me Mine
13:Raw
14:Rocket
15:Mad Mac
~MC~
16:Tei! Tei! Tei!
17:Coelakanth
18:Urge On!!
~MC~
19:What you wanna do
20:Hot Stuff
21:Peach Pie On The Beach
22:Electric Surfin' Go Go

E1:Pretty Good
E2:Shizuka is a machine doctor
E3:Domo Arigato Mr:Robot

E4:POLYSICS OR DIE
E5:Buggie Technica


四谷で2試合

2007-12-01 15:20:10 | 取材

4時就寝、8時起床。

今日は朝から取材3本のトリプルヘッダー。
とうことで、まずは1本目。

11時に四谷へ。
ギタリストの田辺充邦さんと、ジャズ・バイオリニストの里見紀子さんに
ローランドの新製品、SD/CDレコーダー『CD-2e』を試奏していただきました。

この製品は、ラジカセ感覚でSDカードやCD-R/RWに録音できるレコーダーで、
パソコンを使わずに、簡単にCDを作れちゃうというのがウリの製品です。

しかも、SDカードに録音すれば、
一度録音した演奏を再生しながら、それに演奏を重ねて録音したり、
お気に入りのCDに自分の歌や演奏を重ね録りできるなど、
かなり遊べるレコーダーです。

で、この取材では、内蔵マイクを使って(つまり、本体のみを使用)、
田辺さんと里美さんのセッションをその場で録音したり、
先に田辺さんが伴奏を弾き、その上に里美さんのプレイを多重録音しました。

ビックリするほど音がイイ! ちょっと驚きでした。

もちろん、それ以上にお二方の演奏がめちゃくちゃ素晴らしいものでした~。
ほとんどミニ・ライブ状態。よかったわぁ~。

しかも、お二方とも、この製品をとても気に入られた様子で、
本当に楽しい取材でした!

ライブ本番の前に取材に応じてくださり、
ありがとうございました!>田辺さん&里見さん

この記事は、12/14発売のジャズライフに掲載予定です。


   *****


その後、昼食を挟んで2本目。

15時から、大御所ベーシスト、水野正敏さんに
日ごろ愛用されているフィルジョーンズ・ベースのアンプ
Briefcase』についてコメントをいただきました。

いつもながら、関西弁を交えたユーモラスな口調で、
しかし的確に質問に答えていただける水野さん。ありがとうございました。

取材後には、試行錯誤の末に完成させたという
特性のストラップを見せていただきました。

楽器に3点止めされていて、さらに、パソコンをタイプするときに
手を置くために使われるクッション材を活用されていたりと、
演奏しやすく、かつ身体に負担がかからないよう、研究し尽くされた
お手製ストラップです。

しかも、楽器によって持ったときのバランスが違うため、
1本1本微妙に調整する必要があるんだとか。

水野さんほどのトップ・ベーシストでも、
こういった細かい部分をちゃんとご自身で探求されているんですね~。
勉強になりました(_o_)

この記事も、12/14発売のジャズライフ誌に掲載予定です。


初修行

2007-12-01 03:19:22 | 日々是日常

『人と話すのが邪魔臭いから』と、
技術者を志望して、某楽器メーカーに就職して、14年。

いわゆる、出版業界に転身して、約10年。
フリーランスのライターと言い張って、約7年。

実のところ、僕は別にライターになるつもりで
ライターになったわけではありません。


   気付けば、ライターになっていた


というのが真実。

もっと下世話な話をすると、原稿を書くとギャラをもらえたから、
それを続けてたらライターになっちゃった、というのがホントの話。

そう言うと、実も蓋もありませんが、
しかしながら、少なくとも


   音楽に携わる仕事をしたい


そいう一点に関しては、
これまで、ひとつもブレたことはないと自負しております。


   *****


そうは言っても、これまた自分でもビックリすることに、
僕はこれまで、この世界で修行というものをしたことがありません。

普通のフリーランスのライターさんって、大抵は最初は雑誌の編集部にいて、
数多くの取材現場の経験を経て、独立して行くと思うんです。

でも僕は、某編集部に数ヶ月は在籍していたものの、
一度も取材に同行したことはなく、メーカーから送られてくる
新製品の資料をまとめるだけの仕事をしていました。
取材現場に行くなんてことは、一切なく。

それが、出版社をやめてから、すぐに、


   『インタビューしてきてよ』


という、元在籍していた編集部からの依頼が。


   インタビューって、どうすんの?

   どういう雰囲気なの?

   何を質問したらいいの?


すべてが、初体験。
最初のインタビューは、3分で玉砕しました。

アーティストさんにも『大丈夫?』と言われたらしいですが、
それすら、あまり記憶にありません。

同行していた美人カメラマンさんに
『大変そうでしたねぇ~』と言われたことだけは覚えてますが。


そんな感じで、僕は、自分以外の、
どなたのインタビュー&取材の様子というものを
まったく知らないのです。


   すべて自己流。
   普通なのか、異端なのかも、分かりません。


そんな中で、今日、自分の中で初めての『修行』とも言える
目からウロコのありがたい一言をネット上で見つけました。


   はぁ~、なるほど。


内容は企業秘密ですが(笑)、
改めて、『日々勉強だ』と感じた、師走の幕開けでした。


   *****


それでは、明日(もう、今日だな)も朝から取材なので、
そろそろ寝ます。おやすみなさい。