口は災いの"素"

音楽テクニカルライター布施雄一郎のポジティブなネガティブ語録/独り言編

ザ・ダム

2006-02-28 14:18:53 | 書籍/DVD/CD

あの『サダム』じゃありません。
ロンドンのパンクバンド『ザ・ダムス』でもありません。


   『ザ・ダム』です。\(◎o◎)/



5月25日発売 VAP PAND-1261 ¥3,990


このDVD発売ニュースを掲載していたAV Watchによると、

   関東地方を中心としたダムのデータベースサイトの管理人・萩原氏が、
   スタッフと共に日帰りのダムめぐりを楽しむとした内容だそうで、
   「予算はかけずに愛情をかける。“ダム愛”で突っ走った作品」

らしいです ^^;)


で、この萩原氏が運営している『damsite』が、これまたディープな世界で、
特に、「過去のイベント」って所にアップされている
「第1回ダムツアー」なんかは、非常に奥が深いです。^^;)

そうは言いつつ、確かに「首都圏外郭放水路 庄和排水機場」なんかは、
「埼玉のパルテノン神殿」と呼ばれるほど神秘的で、
何とも言えぬ荘厳さや威厳を感じたりするので、
ダム・ファンの気持ちも、なんとなく解らんでもありません。

#ただ「密かなダムブームが到来しているという。(AV Watch)」
#ってぇ~のは、どうかと思いますが ^^;)


是非とも、タモリ倶楽部で取り上げて欲しいDVDですね(^◇^)


ファースト・テイク・マジック

2006-02-28 07:42:34 | 日々是日常

23時30分就寝、4時起床。
久々の布団&日本時間。

突然ですが、みなさんは、写真を撮る時に、
同じカットを何枚くらい撮りますか?


   *****


その昔、とあるイベントのレポート取材をしました。
僕とは別部隊でプロのカメラマンさんが会場内を撮影していて、
後で、その写真にコメントをつけるという仕事です。

記事の方は、クライアントさんからどのコーナーのレポを書いてくれと
指示をもらっているので、それほど苦労しませんでしたが、

何が大変だったかと言うと、カメラマンさんが撮影した
膨大な写真(画像データ)の中から、写真を選ぶ作業でした。


カメラマンさんは、各コーナーごとに4~5カット程度ずつ撮影していて、
その中から(なぜだか僕が)ベストショットを選ばなければいけないのです。
画像データはDVDでもらったので、1GB以上は楽にあったと思います。

一応、素人ながらも


   この部分にピントが合っていないから、コレはいかぁ~ん

   このアングルはいいけど、照明がイマイチ納得いかぁ~ん

   いい写真なんだけど、このお客さんがいかぁ~ん   


などと、四苦八苦しながら選んだわけです。
すると、ある傾向があるのに気付きました。

各コーナーで、同じものを数枚ずつ撮影しているわけですが、
ほとんどの場合、


   最初に撮影されたカットが、一番いい写真なんです。


このことを改めて考えてみると、自分にも同じ傾向がありました。
撮影しているときは、まず1枚写真を撮ってみて


   やっぱ、こっちの角度から撮った方がいいな

   もうちょっとアップにするか

   あ、後ろのアレも入れておこう


などなど、ベストショットを撮るべく、いろいろと考え抜いたうえで、
納得行くまで撮影するんですが、

いざ「どの写真を使うか」と見比べてみると、
やっぱり最初に撮影した写真が、一番いいんですね。
感覚的には、96%くらいの確率で結局最初の1枚を選択します。

もちろん、最初の1枚って
多少ピントが甘かったり、余計な物が写っていたり、
逆に必要な部分が切れてることも多々あるんですが、

何故だか一番インパクトがある。
心を掴むというか、素人が言うのもおこがましいですが、
芸術性が高いというか。

#もちろん、ピントやアングルが絶対条件の撮影の場合は、
#その限りではありませんけれども。


う~ん、これは僕だけの感覚なんだろうか?
それとも、他の人も同じなんだろうか?

そう思って、一緒に仕事をしている某カメラマンさんに質問してみました。
たくさん撮影して、どの写真を選ぶか迷わない?って。
そうしたら、


   迷ったら、1枚目を選んでおけば、まず間違いないよ

   
ってな答えでした。
ほぉ~っ!やっぱりプロでもそうなのか。
ちょっと、目からウロコでした。


   *****


そう考えると、レコーディングでこそ、この傾向は顕著ですよね。
ファースト・テイクが一番いい、と。
確かに、テイクを重ねるほど、


   速いフレーズがキッチリ弾けるとか、

   ダイナミクスが強調されるとか、

   リズムが正確になるとか、


そういったプレイ面でのクオリティーは
当然上がっていくのですが、その反作用として、


   勢いだとか、

   テンションの高さだとか、

   魂の熱さだとか、


そういった音楽的な部分は、
確かに鮮度が下がってしまいがちです。

プロのレコーディングでは、このプレイ面と音楽面のふたつのバランス
ぴったりとマッチしたベストテイクをCDとしてパッケージ化するわけですが、
それでも、やはり「3テイク以内」という話はよく聞きます。
そして、エンジニアさんは


   ファースト・テイクは絶対に録り逃してはいけない


という事が鉄則だと、よく言われます。
なるほど、ファースト・テイクには、
意図的には作り出せない、不思議なマジックがあるんですね。


   *****


そう考えると、自分の原稿のファースト・テイクは、
これがまた、見事なまでに全然ダメダメです( ̄w ̄)ぷぷ

どちらかと言うと、リライトを重ねるうちに、
何かひらめくことが多いですなぁ~。

う~ん、もっとファースト・テイクのクオリティーを上げねば。
そんなことを考えてしまう2月末日。

なんだか、シメが自己反省になっちゃいました ^^;)