口は災いの"素"

音楽テクニカルライター布施雄一郎のポジティブなネガティブ語録/独り言編

おいらはドラマー

2006-02-06 04:32:45 | テレビ/映画

1時頃に、気絶しそうなくらいの睡魔に襲われながら
「あと5分!」と30分ほど格闘してたらすっかり目が覚めちまって、
6時30分就寝、12時起床。


最近、気になるCMがあるんです。
おそらく関東エリアのみの放送だと思いますが、
小学館の『PS(Pretty Style)』という女性ファッション誌のCMです。

いろんなキーワードを書いた紙をモデルさんがバンバンめくっていって、
最後に、この『PS』という雑誌の表紙が出てくる、という映像。
その脇にはドラムがあって、


   ドンチードンチードンチードンチー


といったビートをバックで演奏します。
んで、最後にタムを回して(フィルってやつですね)ハイ終わり、ってな按配です。



BGMはドラムオンリー。叩くドラムはCANOPUS。ドンチードンチー


でも、「ドンチー」の「チー」の音を鳴らすのに、
どう見てもハイハットが開いてないんですよ ^^;)

ま、それだけなら、
「後から音だけプロのドラマーが叩き直したんだな」ってわかるワケです。

そう、あの『嵐を呼ぶ男』の石原裕次郎だって、
この映画の一番のウリのシーンでもあり、裕次郎映画史に残る名場面でもある


   お い ら は ド ォ ~ ラ マ ァ ~♪


ってドラム合戦中に突然歌い始める、あの誰もが知っている名シーン、
なのに、よ~く見ると


   ハイハットの動きがぐだぐだですからぁ~!( ̄◇ ̄;)


いや!でも、そんな些細なこと、裕次郎には関係ないんっす!
裕次郎が歌ってるんっすから、ハイハットの動きなんかどうでもいいんっす!

いくらマッチが一生懸命ドラムを練習してちゃんとハイハットを演奏しても
やっぱり裕次郎にはかなわないわけっす!( ̄w ̄)ぷ


   閑話休題。


ま、いずれにせよ、明らかに後からドラムの音を録り直しているんですが、
実は、シンバルを叩くタイミングから、フィルでタムを回すところまで、
映像(CMで叩いている人の動き)と音が完全にシンクロしてるんですよ。

しかもドラム叩いている人、
これが素人ではなく、ちゃんと「ドラムを叩ける人」の動きなんです。
つまり、おそらくドラマーだろう、と。

そう考えると、
余計に謎が深まってしまうわけです。


   なぜわざわざドラマーを使いながら、後で音を録り直したのか?

   
推測1:実は、最初からドラムの音は後でダビングする予定だった
推測2:実は、収録時は普通の8ビートを叩いて、イマイチだったので差替えた
推測3:実は、神懸かり的なハイハット・テクを持った超ドラマーなのだ
推測4:実は、すごくドラマーの演技がウマイ劇団ひまわりの超役者さんなのだ
推測5:実は、音声さんが音を録り損ねてブン殴られた



ん~、気になる気になる。気になって、夜も眠れず昼寝してしまうので、
誰か、この謎をご存知の方がいらっしゃたら、教えてください(_o_)


   *****


んでこのCM、やっぱボブ・ディランをモチーフにしたんですかね?
たまたま下の映像を見つけて「ほぉ~」って思ってしまいました。


   さて、真相は、いかに!?



Bob Dylan/Subterranean Homesick Blues