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珍国際の書斎

ア、ア、ア、アイヤー、ここは珍さんの隠れ家アルよ。

珍さんの中国語講座(その3)

2008年05月19日 10時52分31秒 | 珍国際のトラベル・ガイド
「日中辞典」



秋(秋天・・・チィウ ティエン)



あげる(給・・・ゲイ・・・ゲイは痛さを我慢して与えるもの)



朝(早上・・・ヅァオ シァン)



明日(明天・・・ミン ティエン・・・明日の天気を気にするのは気象庁と百姓と明日、遠足に行く小学生とカメラマン)



あそこ(那几・・・ナァール・・・なーるほど、こうなっていたのか。何とも面妖な)



暖かい(暖和・・・ヌゥアン ホゥオ・・・暖かいと和らぐ)



アメリカ(美国・・・メイ グゥオ・・・いったい、こういう単語を作った中国人はアメリカのどこを見て来たんだ?メクラと違うか?それとも、カナダでも見て来たんじゃないのか)



言う(説・・・シゥオ・・・そう言えば、何か喋るとすぐに説教じみるヤツがいたなあ)イギリス(英国・・・イン グゥオ)



行く(去・・・チュイ)



医者(医生・・・イー シャオン)



忙しい(忙・・・マン・・・忙しいのはチンの方じゃないのかなあ)



痛い(疼・・・トン)



炒める(炒・・・チァオ)



イタリア(意太利・・・イー ダァー リー)



一緒(一起・・・イー チー・・・起きれば一緒になれるが、もし起きないと悲惨)



妹(妹妹・・・メイ メイ)



イアホーン(耳机・・・アル ヂー・・・どうしてこんな当て字になるのか?)



色(顔色・・・ イェン スォー)



色違い(其他顔色・・・チー ター イェン スォー)



色気違い(性交過多・・・シェー クゥオー クゥアー タァー・・・珍さんの造語)



ウイスキー(威士忌・・・ゥエイ シー ヂー)



上(上面・・・シァン ミィエン)



運転手(司机・・・スー ヂー)



運ぶ(兆・・・ティアオ)



横断歩道(人行歩道・・・レン シン ホン ダオ・・・命がいくつあっても足りなくなるから、日本人は絶対にここを歩いてはいけない。横断歩道を渡りたければタクシーに乗って反対側まで行ってもらうこと)



お金(銭・・・チィエン)



起きる(起床・・・チー チゥアン)



置く(放・・・ファン)



贈り物(礼物・・・リー ウー)



教える(告訴・・・ガオ ス・・・さっさと覚えないと告訴するぞ)



押す(按・・・アン)



遅い(慢・・・マン・・・早くいってくれないかなあ!オジサン、もう疲れたよ)



夫(丈夫・・・ヂァン フ・・・期待されても、オレ、そんなに丈夫じゃない。夫がヂァン フ なら妻は イアン フ?)



おつまみ(下酒菜・・・シィア ヂィウ ツァイ)



男(男的・・・ナン ダ・・・「なーんだ、こんなに小さいの?」)



おば(姑姑・・・グゥー グ・・・結婚式に行くと古い女ばかり)



漏れる(漏水・・・ニー シゥエ)



おみやげ(土特産・・・トゥー ター チァン)



思い出す(想起来・・・シィアン チ ライ)



思う(想・・・シィアン・・・思案)



面白い(有意思・・・ィオウ イー ス)



折れる(断・・・ドゥアン)



オレンジジュース(桔汁・・・ヂュイ ヂー・・・これなら発音出来そうだ。ただし、水で薄めたジュースを飲むと赤痢の危険あり)



オンザロック(加氷酒・・・ヂィア ビン ヂィウ・・・「岩上」と書くかと思ったが)



女(女的・・・ニュイ ダ・・・脱いだら女。女的な女がめっきり減ったなあ!)



男勝り(田中真紀子・・・タナクァー マキ クォー・・・珍さんの造語)



オカマ(無朕・・・ムゥー チン・・・珍さんの造語)



蚊(蚊子・・・ゥエン ヅ)



ガールフレンド(女朋友・・・ニュイ ポン ィオウ)



会社員(公司職員・・・グゥン スー ヂー ュアン)



帰る(回去・・・ホゥエ チュイ・・・去った者が回って来る。ナルホド)



風邪(感冒・・・ガン マオ)



片道(単程・・・ダン チォン)



課長(科長・・・カー ヂァン・・・課長もカーチャンには勝てない)



紙オムツ(紙尿布・・・ヂー ニィアオ ブー ・・・小便もオナラも)



カメラ(照相机・・・ヂァオ シィアン ヂー)



かゆい(痒・・・ィアン・・・そうだろうなあ)



彼(他・・・タァー。彼は他にも何人もいる)



革(皮革・・・ピー ガー・・・昔のラヂオはそうだった)



かわいい(可愛・・・カー アイ・・・可愛くなくちゃ愛せないよ)



ブス(不可愛・・・プー カー アイ・・・珍さんの造語)



乾杯(干杯・・・ガン ベイ・・・相当に酒好きでないと付き合えない)



機械(机器・・・ヂー チ・・・なるほど、「机」は「機械」の意味であった)



帰国する(回国・・・ホゥエ グゥオ)



機内(飛机上・・・フェイ ヂー シァン)



昨日(昨天・・・ヅゥオ ティエン)



きゅうり(黄瓜・・・ホゥアン グゥア)



今日(今天・・・ヂン ティエン)



教師(老師・・・ラオ シー・・・今の教師はバカ・ネーチャンばっかりで)



果物(水果・・・シゥエ グゥオ)



口(嘴・・・ヅゥエ)



苦しい(痛苦・・・トゥン クゥー)



警察署(公安局・・・グゥン アン ヂュイ)



携帯電話(手机・・・シォウ ヂー・・・「手の機械」か、ナルホド)



契約(合同・・・ハー トゥン)



血液型(血型・・・シュエ シン)



元気(精神・・・ヂン シェン)



航空券(机票・・・ヂー ビィアオ)



交差点(十字路口・・・シー ヅー ルゥー コウ・・・貧民自転車金持自動車好勝手出鱈目放題的騒音不可我慢的日本人横断生涯不可能的道路交差地点とでもした方がいいんじゃないかなあ)



午後(下午・・・シィア ウー)



午前(上午・・・シアン ウー)



コンタクトレンズ(隠形眼鏡・・・イン シン ィエン ヂン)



コンドーム(避孕套・・・ビー ュン タオ・・・その通り)



サービス料(服務費・・・フゥー ウー フェイ)



さっぱりした(清淡・・・チン ダン・・・ナルホド)



サラリーマン(工薪人員・・・グゥン シン レン ュアン・・・サラリーマンは薪作り要員だったのか)



下着(内衣・・・ネイ イー)



自転車(自行車・・・ヅー シン チォー)



自動車(汽車・・・チー チォー)



支配人(経理・・・ヂン リー)



社長(経理・・・ヂン リー・・・支配人と同じか!)



持病(老病・・・ラオ ビン)



地元の人(本地人・・・ベン ディー レン)



写真(照片・・・ヂァオ ビィエン)



シャワー(淋浴・・・リン ュイ・・・一人のシャワーって淋しいものがある)



週(星期・・・シン チー)



消化のいい(好消化・・・ハオ シィアオ ホゥア)



小便(小便・・・シィアオ ビィエン)



食堂車(餐車・・・ツァン チォー)



女性(女性・・・ニュイ シン・・・妊娠するのが女性)



食器(餐具・・・ツァン ヂュイ)



書類(表格・・・ビィアオ ガー)



調べる(査・・・チァー)



信号(紅緑灯・・・ホゥン リュイ ドン・・・色彩無関係猛速度突破的車的無用長物的無用万里長城的電灯とでもすればぁ)



真珠(珍珠・・・ヂェン ヂゥー)



スーツケース(皮箱・・・ビー シィアン・・・皮製品でない場合は「安物箱」)



スーパーマーケット(超級市場・・・チァオ ヂー シー チァン)



スキー(滑雪・・・ホゥア シュエ)



少ない(少・・・シァオ)



スケート(滑氷・・・ホゥア ビン)



涼しい(涼快・・・リィアン クゥアイ)



素晴らしい(精彩・・・ヂン ツァイ)



セーター(毛衣・・・マオ イー)



席(座位・・・ヅゥオ ゥエイ・・・「座位」って難しくって)



背中(后背・・・ホウ ベイ)



洗濯物(洗的衣服・・・シー ダイ フー)



栓抜き(起子・・・チー ヅ・・・ワインにチーズはつきもの)



そこ(那几・・・ナァール・・・なーるほど、そこもそうなってたか。何とも面妖な)



空(天空・・・ティエン クゥン)



大切な(重要的・・・ヂゥン イァオ ダ)



大便(大便・・・ダァー ビィエン)



タオル(毛巾・・・マオ ヂン)



タクシー(出租車・・・チゥー ヅゥー チォー)



足す(加・・・ヂィア)



楽しい(愉快・・・ュイ クゥアイ)



暖房(暖気・・・ヌゥアン チー)



地下鉄(地鉄・・・ディー ティエ)



チップ(小費・・・シィアオ フェイ)



注射する(打針・・・ダァー ヂェン)



昼食(午飯・・・ウーファン)



朝食(早飯・・・ヅァオ ファン)



鎮痛剤(止痛剤・・・ヂー トゥン ビィエン)



妻(妻子・・・チー ヅ)



爪切り(指甲刀・・・ヂー ヂィア ダオ)



ティッシュペーパー(紙巾・・・ヂー ヂン)



テレビ(電視机・・・ディエン シー ジー・・・電子ジャーはディエン シー ジャー?)



電子レンジ(微波炉・・・ゥエイ ボー ルゥー)



ドア(門・・・メン)



ドイツ(徳国・・・ダー グゥオ)



トイレ(洗手間・・・シー シオウ ヂィエン)



トイレットペーパー(肛門清掃用巻紙・・・これは嘘。本当は衛生紙・・・ゥエイ シォン ジー)



道路(馬路・・・マー ルゥー)



道路地図(公路図・・・グゥン ルゥー トゥー)



腕時計(表・・・ビィアオ)



特急(特快・・・ター クゥアイ)



泊まる(住・・・ヂゥー)



ドライヤー(風吹机・・・チゥエ フォン ヂー)



鳥(烏・・・ニィアオ)



日本(日本・・・リー ビィエン)



日本語(日語・・・リー ュイ)



荷物(行李・・・シン リ)



入院(住院・・・ヂゥー ュアン・・・住みつくほど長く入っていたくないよ)



入場料(門表・・・メン ビィアオ)



盗まれる(被盗・・・ベイ ダオ)



ぬるい(不熱・・・ブゥー ルォー)



眠い(困・・・クゥエン・・・眠いのは困るし食えん)



眠る(睡覚・・・シゥエ ヂィアオ)



喉が渇いた(渇・・・カー)



飲む(喝・・・ハー)



乗り換える(倒車・・・ダオ チォー)



乗る(上・・・シァン)



歯(牙歯・・・ィア チー)



歯医者(牙医・・・ィア イー)



パーサー(事務長・・・シー ウー ジァン)



バス(公共汽車・・・グゥン グゥン チー チォー)



バス停(汽車点・・・チー チォー ヂァン)



バスタオル(浴巾・・・ュイ ヂン)



バター(黄油・・・ホゥアン ィオウ)



バナナ(香蕉・・・シィアン ヂィアオ)



花屋(花店・・・ホゥア ディエン)



歯ブラシ(牙刷・・・ィア シゥア)



歯磨き(牙膏・・・ィア ガオ)



ハム(火腿・・・ホゥエ トゥエ)



パン(面包・・・ミィエン バオ)



半袖(短袖・・・ドゥアン シィウ)



反対側(対面・・・ドゥエ ミィエン)



ハンドバッグ(手提包・・・シォウ ティー バオ)



引き伸ばす(放大・・・ファン ダー)



引く(拉・・・ラー)



飛行機(飛机・・・フェイ ヂー)



ビジネス(商務・・・シァン ウー)



非常口(太平門・・・タイ ピン メン・・・無事に出られたら天下泰平)



ビタミン剤(維生素片・・・ゥエイ シォン スゥー ビィエン)



ビニール袋(塑料袋・・・スゥー リィアオ ダイ)



日焼け止め(防晒霜・・・ファン シァイ シゥアン)



病院(医院・・・イー ュアン)



便箋(信紙・・・シン ヂー)



封筒(信封・・・シン フォン)



(飛行機の)便(航班・・・ハン バン)



プール(遊泳池・・・ィオウ ィヨン チー)



フォーク(餐叉・・・ツァン チァー)



豚肉(猪肉・・・ヂゥー ロウ・・・猪の肉は「七月肉(チー ュエ ロウ)」または「来来肉(ライ ライ ロウ)」と言う。意味が分かった人は博打好き。もちろん、珍さんの造語)



ブラジャー(乳罩・・・ルゥー ヂァオ)



特大ブラジャー(優賞杯)



テニス用ブラジャー(出微巣杯)



乳癌手術後用ブラジャー(単(ワン)杯)



酒飲み用ブラジャー(椀(ワン)杯)



上の四つは分かったあるか?「杯」を「カップ」と読めば意味が分かるのことよ。








珍さんの中国語講座(その4)

2008年05月19日 10時52分03秒 | 珍国際のトラベル・ガイド
珍さんの中国語講座(その5)



 アイヤー、やっと終わったのことよ。あなたここまで読み飛ばさないで、ちゃんと読んだアルか?珍さんも暇だけど、あなたも相当に暇あるなあ。



 まあ、この辞書を頭に入れておけば、中国語なんぞお茶の子サイサイ、カッパの屁アルヨ。この言い回しも今では死語アルか?



 さあ、これで、あなたも中国語通アルヨ。それでは応用問題に入るのこと。次の言葉を中国人に言ったらどうなるアルか。



1. 「チァーシィウ メンマ?」

2. 「ラーメン」

3. 「カントンメン」

4. 「シャンプー」



 上の単語集から、これらの音を探してみよう。答えはこのあとに書いてあるのことよ。

第1問の答え



 漢字で書くと「査袖口嗚?」となり、「袖口を調べるか?」という意味になるのこと。ラーメン屋で「チャーシューメンマ」を頼むと、「お前の袖口調べてどないすんねん」と怒鳴られることになるアルヨ。



第2問の答え

 「ラー メン!」は「拉門」でこれは「ドアを引け!」あるから、「ウチはまだ閉店じゃない。ダンハンにドアを閉めろと命令される筋合いはオマヘンガナ」と怒鳴られる



第3門の答え

 「広東麺(カン トン メン)」は「看疼門」で「痛い門を見ろ!」となり、「オレは痔なんか無いから肛門は痛くない。オマエの肛門も見たくない。この忙しいのに何をワケの分からんことを言うてケツカンネン。とっとと出て行け」と怒鳴られるアルヨ。



第4問の答え

 「シャンプー」は「上不」アルから、「上はダメ。下になって」と微妙な意味を持つアルヨ。



 さて、次は皆様良く御存じのものアルが、何と読むか分かるのことか?



1.麦当旁

2.波音

3.百事可楽

4.可口可楽

5.金薄果

6.莫斯科

7.巴黎

8.紐約

9.労力士

10.雨天霧天注意慢行

11.猪股



答えは



1.マクドナルド

2.ボーイング

3.ペプシコーラ

4.コカコーラ。日本式に読むと「カコカーラ」

5.金色のマンゴー

6.モスクワ

7.パリ

8.ニューヨーク

9.ローレックス

10.雨の日や霧の日は注意して○○○○しましょう・・・ではなくて、スピードを落とせ

11.チャーシュー。日本人の猪股(いのまた)さんは中国では「チャーシューさん」と  なる(実話)



 5番の「金薄果」はテレビのCMで男性アナウンサーが大声で宣伝していたのを、シャレの分かる相棒が見て、「珍さん、面白いCMをやっていたよ。これをウエイトレスに発音させると面白い」と教えてくれたものアルヨ。



 さっそく、晩飯の時にこれを紙に書いて20歳そこそこの、結構可愛いウエイトレスに読ませたら、大きな声で「チン マンクォー!」。



 マクドナルドで思い出したアルが、あそこの初代社長は藤田田(ふじたでん。中国語ならトン ティエン ティエン)だったアル。このトン ティエン ティエン氏が日本で初めて銀座4丁目にマクドナルドを出店した時に珍さん、取材に行ったアルヨ。



 今ならそんな見え透いたやらせはしないアルが、珍さんも若くて何が何だか分からない時代アルから、このトン ティエン ティエン氏を銀座通りに連れ出して店の前でインタビュー写真を撮ることにしたのこと。



 「どうせなら」とトン ティエン ティエン氏に「ハンバーガーを食べて下さい」と頼んだアルヨ。するとトン ティエン ティエン氏はハンバーガーを食べ始めたアルヨ。



 珍さん、しばらく写真を撮って「もう結構です」と言ったら、トン ティエン ティエン氏は「もういいのかい。あ、そう」と言って食い残したハンバーガーを目の前のゴミ箱に捨てたアルヨ。



 珍さん、自社の商品をトン ティエン ティエン氏が無造作に捨てたアルから、びっくりして、



「エ?捨ててしまうんですか?」



と言うと、トン ティエン ティエン氏は、



「キミー、キミはオレと近い年代だろ?キミー、これ旨いと思うかい?まずいと思うだろ。オレだってこんなまずい物食えないよ。だけど、これから生まれてくる子供は小さい時から、これをオヤツとして食うんだよ。オレはそういう連中を相手にすればいいんだ。それがビジネスってもんだ」



と平然としていたアルヨ。

 珍さん、「なるほど、ビジネスってそういうもんか」と思いつつも、何か釈然としなかったアルヨ。それにしても、捨てる瞬間の写真を撮っていれば、今頃、フォーカスに高く売れたアルな。



 これで中国語の勉強はおしまいアルヨ。後はこれらの知識を生かし、単語をつなげば、最低限、筆談なら何とかなるのことよ。ここに出なかった単語も、日本語で書けば通じる場合もあるのこと。事実、珍さん以下のように書いてちゃんと希望通りになったアルヨ。文法も単語も結構いい加減アルが、意志は伝わったアルヨ。(なお、訳の分からない記号の部分はこのワープロに無い漢字アルヨ)






珍さんの中国語講座(その1)

2008年05月19日 00時06分00秒 | 珍国際のトラベル・ガイド
 お互いに「お気に入り」に登録しあっている、「ピンマヨさん」から、「珍国際の実用中国語会話大全集を書け!」とのお達しが有ったアルから、「珍国際のトラブル・ガイド・イン・チャイナ」から抜粋した文章を載せるアル。








珍さんの中国語講座(その1)



 何はともあれ、英語なんぞ通じそうも無いアルから、最低限の中国語くらいは覚えていないと苦労するアルヨ。たから、珍さんこれから、中国語勉強するアルヨ。みんなも一緒に レッツ スタディ チャイニーズ カンバセーション!



 まず、一番ポピュラーなのは「ニー ハオ(こんにちは)」あるが、困ったことに、このワープロでは「あなた」という意味の「ニー」に当たる文字が出ないアルヨ。そこで、止むを得ないアルから、「ニー」という文字を「汝」で代用するのこと。



 また、「嗚」という文字は「マ」と読むアルが、「?」と同じ意味だと思えばいいアルヨ。「的」は「・・・だ」に同じアルヨ。



 なお、左端は中国語、括弧内は左から、よみ、珍さんのデタラメ翻訳、本当の意味の順になっているのことよ。



汝好(ニー ハオ・・・あなたのこと好き!・・・こんにちは。嫌いなヤツには何と言って挨拶するアルか?)



晩上好(ゥアン シァン ハオ・・・晩は上になる方が好き。下になると重たいし、自由に動けなくて・・・こんばんは)



晩安(ゥアン アン・・・晩になったらアーン・・・あやすみ)



初次見面(チゥー ツー ヂィエン ミィエン・・・初めて見るツラだけど、オメーさん、どこの組のもんかね・・・はじめまして)



汝身体好嗚?(ニー シェン ティー ハオ マ・・・アンサン、体好きでっか?・・・お元気ですか)



再見(ヅァイ ヂィエン・・・再び見よう・・・さようなら)



謝謝汝来接我(シィエシィエ ニン ライ ヂィエ ゥオ・・・アンサンが来て、ワテに接触すると、エロー気持ちがええデンネン。そやから、感謝感謝・・・お出迎え有り難うございます)



辛苦了(シン クゥー ラ・・・辛くて苦くて終わりデンガナ・・・お疲れ様)



小姐(シィアオ ヂィエ!・・・チョット、チョット、そこの小便臭いネーチャンよー!・・・ウエイトレス!)



知道了(ヂー ダオ ラ!・・・道なら知ってマンガナ!・・・分かりました)



不知道(ブゥー ヂー ダオ・・・道は知りまへんなあ・・・知りません)



我不要(ゥオ ブゥー ィアオ・・・ワテは不要デンガナ・・・いりません)



現在凡点?(シィエン ヅァイ ヂー ディエン・・・現在、ボンボン時計の針はどこの点を指してまっかいな?ところで「ボンボン時計」は死語デッカ?・・・今、何時ですか?)



到凡点?(ダオ ヂー ディエン・・・ボンボン時計がどこの点に到達するまでデッカイナ?・・・何時までですか?)



真的?(ヂェン ダ・・・真実デッカイナ?・・・本当?)



嘘的!(ウッソー ダ・・・本当にこう言うかどうかは知らないアルが、日本のバカ・ネーチャンたちの「ウッソー!」はこう書くかも知れないのこと。ついでに書けば、これまた、バカ・ネーチャンの常套句、「信じられなーい!」は「不可信用的!」とでもなるアルか?)



請再説一遍(チン ヅァイ シゥオ イー ビィェン・・・ワテ、アタマ悪いよってに、1回言われてもナーンモ分からんよってに、もういっぺん説明してくれはりまっか。・・・もう一度言って下さい)



真少見(ヂェン シァオ ヂィエン・・・まっことに、見ることが少ないデンナア。これ、なんぼしたんかいな・・・珍しいものですね)



阿、太高興了(ア タイ ガオ シン ラ・・・ア、ア、ア、太くて興味が高ぶりますドスエ。こんな太くて気持ちいいの初めてドスエ。ソコ、ソコ、ソコ、死ぬゥーーーーーーーー・・・わあ、うれしい!)



太棒了(タイ バン ラ・・・ウチ、こないに太い棒生まれて初めてドス!ア、ア、アーーーーセ、セ、セ、センセーーーー、死ぬ、死ぬゥーーーー。昔、こんなことばっかり書く宇野コーイチローなんて小説家がいたなあ。最近、名前がでないけど、どうしたのかな。もう、ヨイヨイになって、ポルノ小説どころではないのかなあ・・・すごい。)



太遺憾了(タイ イー ハン ラ・・・太いばっかりでヘタクソどすなあ。これじゃ、何も感じまへんエ。遺憾に思いますエ。もう一回しとくれやっしゃ・・・残念)



真棒!(ヂェン バン・・・アアアアーーーー、シンボウたまらんドスエ。これが真実の棒の味ドス。アアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーー、セ、セ、セ、センセーーーーー・・・うまい!)



我得満意(ゥオ ヘン マン イー・・・ワテの満が意志を得ましたどすえ・・・満足です)



太好了!(タイ ハオ ラ・・・ワテ、太いのゴッツー好きドスエ。色と言い硬さと言い、その黒光りがたまらんドスエ。お願いセンセ、一度だけ・・・素晴らしい!)



真不敢相信(ヂェン ブゥー ガン シィアン シン・・・信じられなーい!・・・バカ・ネーチャンの常套句って、こんなに難しい字で表わすアルか!信じられなーい。ワタシ、こんなに長い文章覚えられなーーーい!)



真痛快(ヂェン トゥン クゥアイ・・・まっことに、最初は痛たかったけど、最後は気持ちようなりましたドスエ。上げて良かった・・・すっきりしました)



真古老(ヂェン グゥー ラオ・・・まっことに古くてヨボヨボでんなあ。これじゃあ、添え木しないと、入りまへんがな。バイアグラは飲んだんでっか?・・・歴史が感じられます)



真等死人了(ヂェン ドン スー レン ラ!・・・まっことに、これじゃあ、死人と同じになってしまいマンガナ!・・・待ち遠しいですね)



口渇了(コウ カーラ・・・コカコーラを飲みたいんデンナア・・・喉が渇いた)



不用緊(ブゥー ィアオ ヂン・・・緊急を要しまへんがな・・・大丈夫です)



算錯了(スゥアン ツゥオ ラ!・・・ワレーーーー!なに見てケツカンネン!オンドリャ、どこの小学校を出てケツカンネン。算数を間違えとるやナイケ。いい加減にせんと、しばいたるでぇぇぇぇーー・・・計算間違いです)



失火了!(シー ホゥオ ラ!・・・しまったでえ。失火してしもうたがな。誰か呼ばんといかんとかいなあ。どないしたもんでっしゃろなあ。消防署は何番やったかいなあ。110番は警察やし、123はロータスやし。どないしたらええんでっかいな。そやそや、104に尋ねたらええやんけ。アレ、電話は何処にあったかいなあ。そやそや、この前、電話機を質に入れてしもたん、スッカリ忘れとったがな。仕方が無いから、水でもかけまっか。アレ、水が出まへんがな。そやそや、水道料値切り過ぎたよってに、水道止められてんの忘れとったガナ。ああーーエライコッチャ。どないしよう・・・火事だア!)



多少銭?(ドゥオ シァオ チィエン・・・エ?何?タダではないやて?エ?こんなもんで多少でもいいからゼニを呉れやて?アンタンとこ詐欺かいな。こないな、ショームないもんでジェニ取るんかいな。ダンハン、いい加減にしときーや・・・おいくらですか?)

我想換銭(ゥオ シィアン ホゥアン チィエン・・・ワレ、ジェニを交換したいと思うちょるんやけんど。また手数料取られるんかいのう・・・両替したいのですが) 



能不能加床?(ノン プ ノン ヂィア チゥアン・・・できまっか、それともできまへんか、トコの追加は?エ?それもジェニ取るんでっかいなあ。なんでもかんでも、ジェニ取るとこでんなあ、ホテルっちゅうもんは・・・エキストラ・ベッドを入れてもらえますか)



有健身房嗚?(ィオウ ヂィエン シェン ファン マ?・・・健康な身体にしてくれるっちゅう独房が有るんでっかいな?ワレ、長いことムショ暮らししとるけど、そないなもん、見たことも聞いたことも入ったこともオマヘンけどなあ。最近の刑務所は進んどりまんなあ・・・スポーツ・ジムは有りますか)



請給我介紹別的飯店(チン ゲイ ゥオ ヂィエ シァオ ビィエ ダ ファン ティエン・・・ワテ、他のメシ屋を紹介して欲しいんやけどなあ。だって、オマエんとこ、野菜イタメ出来んとやろ。ワテ、どうしても野菜イタメを食いたいんじゃ。ガタガタぬかさんと、安くて旨い店を紹介したりーな。ナニー!飯店て書いたからっちゅうて、メシ屋のことじゃないやて?ジャーカーシーワイ!飯店がメシ屋でなくて何だっちゅうんや・・・他のホテルを紹介して下さい)



我只是看看(ゥオ ヂー シー カン カン・・・ワテ、これ見てるだけでっさかい、タダでんな。見るだけでジェニ取ったら詐欺でっせ。そないな殺生なことせんといてんか・・・ただ見ているだけです)



我不知道自己的尺寸(ゥオ プゥー ヂー ダオ ヅー ヂー ダ チー ツゥン・・・ワテ、オノレの長さ知りまへんにゃ。普段は15センチくらいでっけど、興奮するとなにやら、20センチくらいになりまんにゃ。アレ、不思議なもんでんなあ。エ?ホラ吹くなやて?ホンマは普段が5センチで戦闘状態でもせいぜい10センチやろて?ダンハン、ワテが悪かった。ミエはっとりました。でも、相手次第ではそれくらいになることもありまっせ。女優の中野良子とか篠ヒロ子やったら、20センチも夢ではおまへんがな。エ?そんな連中、今ではシワクチャ・ババーになっとるやて。それもそうでんなあ。ワテも歳でんなあ・・・自分のサイズがわかりません)



太大了(タイ ダァー ラ・・・ア、ア、ア、ア、ソ、ソ、ソ、そんな大きくて太いの、アタシ壊れちゃうぅーーー。でも、小さいよりは大きい方が、ツマ楊枝よりスリコギがイイイイイイイイイイイーーーーーーーーーセ、セ、セ、セ、センセーーーーーー・・・大きすぎます)



我有寒症(ゥオ ィオウ ハン ヂォン・・・ワテ、寒さなら有りマンガナ・・・冷え性なんです。それにしても、旅行の為の中国語会話の文例に何故「冷え性」なんてものが出てくるアルか?)



現在在中国最受歓迎的作家是誰?(シィエン ヅァイ ヅァイ ヂゥン グゥオ ヅゥエ シォウ ホゥアン イン ダ ヅゥオ ヂィア シー シェイ?・・・直訳省略・・・現在、中国で一番人気の作家は誰ですか)



加油!(ギィア ィオウ・・・燃料が切れよったでえ。油を追加してんか!・・・がんばれ)



真痛快!謝謝(ヂェン トゥン ククアイ シィエ シィエ・・・まことに、痛かったけど快かったドスエ。オオキニ、オオキニ。また、明晩もしとくれやっしゃ。エ?中4日おかないと無理?江川みたいな寂しいこと言わんといてんか。ワテは毎晩でもヨロシュオスエ・・・楽しめました、有り難う)



女賓清潔袋(読み方は分からないが、今、ホテルのトイレに行ったら、ビニール袋が置いてあったのこと。英語ではSANITALY BAGとなっていたアルヨ。多分、ナニをナニする為の袋アルな。これが男用なら男賓装着快感減少的子孫之素便所放棄用面妖形態的袋とでもなるアルか)



是我的(シー ゥオ ダ・・・これ、ワテのデンガナ・・・ワタシのダ!)



我叫藤田(ゥオ ヂィアオ トン ティエン・・・俺は藤田だぁぁぁ!文句あっか!・・・藤田と申します)






インドの空港で(その2)

2008年05月14日 09時21分23秒 | 珍国際のトラベル・ガイド
珍さんのトラブル・ガイド・イン・インド」から抜粋






暇潰し



 ところで珍さん飛行機を待っている間、あまりにも暇アルから暇潰しに、「もし童謡が大阪弁だったら、どうなるか」なんぞという、下らないことを考えてみたアルよ。



例えぱ、「カラスの子」は



   カーラースー

   何故泣くのー

   カラスはやーまーにー

   かーわいーいーなーなーつーのー

   子がアルかーらーよー



という歌アルが、これを大阪弁にするとどうなるアルか。



   カーラースー、なぜ鳴きまんねん  

   カラスはヤーマーにー

   メンコーイー、ナーナーツーノー

   子がおりまんねーん




となるのことよ。「チューリップ」は



   咲いたー 咲いたー

   チューリップーのはーなーがー

   なーらんだー なーらんだー

   あーかーしーろーきいろー

   どーのーはーなーみーてーもー

   きれいだーなー



アルが、これが



   咲きよったでぇー、咲きよったでぇー

   チューリープの花でっせー

   並びよったでぇー、並びよったでぇー

   赤白黄色もありまんがな。安くしときまっせぇー

   どの花見てもエロー奇麗でんなー、イッヒッヒ




となり、「赤い靴」になると

 

   赤い靴ー

   履ーいてたー

   おーんなーのー子ー

   いーじんさんにー つーれられーてー

   行っちゃったー



   横浜のー港からー

   ふーねに乗ーぉってー

   いーじーんさんのー お国へ

   行っちゃったー



と、物悲しいが、大阪弁は



   赤い靴ー履いとったー

   ベッピンハーン

   外人ハンに連れられて

   行ってしもたがな



   横浜の波止場から

   舟に乗って

   外人ハンのお国へ

   行ってしもたがな

   エライコッチャ
(字余り)



 となる。ところで、その子が今、どないしとるかて?マニラの日本人専門売春クラブ、「レッド・シューズ」の経営者でんがな。エロー、ごっつう儲かっとるっちゅう噂でんがな。ミス・ユニバースやら将軍やら、足元にも及ばん美人揃いで、一晩10万円、休憩なら3万円で済みまんがな



・・・となてしまうのことよ。 ついでに俳句や和歌、短歌も大阪弁にするとどうなるアルか?



  雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る

          ↓

  雀の子 そこの毛 どこの毛 あそこの毛



(アイヤー、これ大阪弁ても何てもないアルな。単に下品なたけアル。ここ映倫カット)



  我と来て 遊べや親の 無い雀

          ↓

  ワテんとこ来て 遊ばんかいな 彼の無いカノジョー。安うしときまんがな





  これがまあ ついの住処か 雪五尺

          ↓

  これがでんなあ 定年後、年金暮らしのアパートでっせ 雪 



ニ尺はサービス。大阪では2割3割り引きは当たり前でんがな



  荒海や 佐渡に 横たう 天の川

          ↓

  アラ!海や! サドに陽子ちゃう 尼の皮

 

(「あ!海だ!」と喜んでいたら、陽子から「思いっきり縛って、ムチでぶって!」と頼まれたが、「オレはサドと違う」と叫びながら、陽子の顔の皮が尼さんの顔の皮そっくるになるほど陽子をぶった・・・という、サド・マゾ・ゴッコの詩。参考までに、大阪弁では「違う」を「ちゃう」と発音する)





  東海の 小島の磯の 白砂に 我泣き濡れて 蟹と戯る

          ↓

  倒壊の 小島の磯の 知らすなに ワテ泣き濡れて カニと遊んどりまんがな、エライこっちゃがな



  (我が家が倒壊してしまった島の磯で、家が倒壊した事を「誰にも知らすな」と言われ、悲しみをぶつける相手も無く泣きながらカニと遊んでいるという詩・・・阪神大震災の直後の淡路島で詠める)  



  幾山河 越え去りゆかば 寂しさの 果てなむ国ぞ 今日も旅行く

          ↓

  逝く山川 越え去り床場 寂しさの ?無垢にぞ 京も旅行く



 (山川さんが死んだあと、死体が転がっている床を越えたものの、ワタシは無垢の人間で寂しいから京都にでも行きたいが、大阪から新幹線では旅費が高いから、普通列車で行こうかどうしようか・・・という疑問形の詩。詩の中の「?」は「はてな」と読む。まったく大阪弁が入っていないが、ま、いいかっ)



  あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を 一人かもねん(柿本人麿)



  あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を 一人かもねんまんねん

                                

  田子の裏ゆ うち出て見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ(山辺赤人)



  タコの裏湯 ウチ入れて見れば 白妙の 不治の高値に 雪は振りつつ



(関西では有名な明石のタコを家の裏側の湯に私(ウチ)が入れて見ると、タコは真っ白になっていた。そして、タコの油とは何の関係も無い話だが、珍さんはカミサンに結婚25周年の記念にダイヤモンドを買おうとして、香港最大の宝石店に行った。



 珍さんは、予算が足りないから、見栄も外聞も捨ててダイヤを値切ろうとした。「雪」という名前の店員は、「不治の病と一緒で、値段は治りません。高値のままです。不治の高値です。そんな金の無い人は嫌いです」とあっさり珍さんを振った・・・という悲恋物語)






インドの空港で

2008年05月14日 09時15分09秒 | 珍国際のトラベル・ガイド
珍さんのトラブル・ガイド・イン・インド」から抜粋




インドの空港で



 待つこと30分、珍さん、朝からミネラル・ウォーターすらも飲んでいないアルから、さすがに喉が乾いてきたアル。乞食の引っ越し状態で、あちこち飲み物を探したアルが、どこも汚い店ぱかりで、とても買う気にはなれないアルよ。それても喉の渇きには耐えられず、缶入りペプシ・コーラを売っている店を見つけて注文したアルよ。



 アイヤー、缶入りコーラを並べているアルから、てっきり缶入りコーラをくれると思ったアルに、なんとタンクのコックをひねってコーラを注いだアルよ。これ、かなり危険アルと思ったのことよ。



 どうせインド人のやること、あのタンクなんぞ何十年も洗ったことは無いだろうアルし、洗っていたとしても汚い水で洗っているアルから、いずれにしても不潔そうアル。

 

 覚悟を決めて半分ほど飲んだアルが、10分もすると心配が的中、胃がキリキリと痛くなてきたアルよ。薬を飲みたいアルが、残念ながら胃薬を預け入れ荷物の中に入れてしまたアルし、インドの薬屋の薬なんぞ、牛のクソを糞末、アイヤー、粉末にしたやつに決まっているし、薬を飲もうにも水すら無いアル。

 

 しぱらく我慢していたアルが、このままいくと、飛行機の中でピーピードンドンが始まりそうアルから、何とか痛みを止めようと考えたアル。そう言えぱ、エクゼクティブ用のロビーが有る筈アルが、そこら中を探した結果、見つからなかったのことよ。しぱらく空港内で乞食の引っ越しをしていたところ、「マハラジャ・クラブ」という看板を見つけたアルよ。



 「これだこれだ」とぱかり、2階まで階段で荷物をヨタヨタと持ち上げ、マハラジャ・クラブの中に入ったアルよ。中は薄暗くて落ち着いた雰囲気で、オッサン達が旨そうにワインやスコッチを飲んでいたアル。中に入って座る場所を探していると、ターバン無しのインド人のマネージャーらしきオッサンが出て来たアル。



 「何してまんねん」



 「ここで休憩しようと思ったアルよ」



 「ダンハン、チケットを見せとくなはれ」



 「これのことアルか」



 「ダンハン、これエクゼクティブ・クラスのチケットでっせ。ここはマハラジャ・クラブいうてからに、ファースト・クラス専用の待合室でっせ。ダンハンみたいな貧乏人の来るところとちゃいまんがな。ダンハン用の部屋は向い側でんがな。ワテが案内しまっさかい、ついてきとくなはれ」



 「あー、反対側アルか。了解了解」



  向い側の入り口から別の部屋に入ると



 「ここが、エクゼクティブ・クラス用の部屋でんがな」



 「エロー、照明が明るくて殺風景な部屋アルな」

 「それがエクゼクティブ・クラスっちゅうものでんがな。これでもエコノミーよりは、なんぼかましでっせ。ダンハン、飲み物は何にするねん」



 「輸入ビール」



 「はいな、輸入ビールでんな。ダンハンさいぜん(さっき)のチケット預かりまっさ」 



 「あ、これアルか。一度見たたけではタメアルか」

 

 「ダメでんがな」

 

 と言ってオッサンはチケットを持って奥の方に行ったアル。オッサンが戻って来たのは20分以上も経ってからアルよ。



 「ほなら、ここにビールとグラス置いときまんがな。ダンハン、このグラス、持って行ったらあきまへんで」



 と言い残してオッサンはマハラジャ・クラブに帰ってしまたアル。



 珍さん取り敢えず大至急、ビールで胃の中を消毒しようと、一気に1本を飲み干したアル。しぱらくすると、胃の中の細菌とビールのアルコールが喧嘩を始めたのか、胃がキリキリとし始めたアル。しかしながら、どうやらビールが足りないらしいアル。細菌の方が優勢のようで、胃の痛みはますぱかりアル。珍さん、ビールをもう1本頼もうと思ってオッサンが来るのを待ったアルが、いくら待っても来る様子は無いアル。



 30分程すると、2人目の客が入ってきたアル。歳のころなら55くらい、デップリと太ったオバハンで、サリーを着ているアルが、さっきも書いたように、サリーは長さ6メートルと決まっているアルから布が足りず、なんとヘソ出しルックになているのことよ。



 アイヤー、若い娘のヘソなら金を出しても拝みたい物アルが、ババーのヘソなんぞ見たくも無いアル。いっきに胃の痛みが増したアルよ。腐った物を食うと腹をこわすアルが、腐った物を見たたけても腹はこわれるものらしいアル。



 このオバハンのあとを追うようにさっきのオッサンが入って来たアル。さっそく、2本目のビールを注文すると



 「ダンハン、チケット見せとくなはれ」



 「さっき、渡したアルよ」



 「じゃあ、もう御仕舞いでんがな。飲み物は一人1本でんがな。ビールでもジュースでミネラル・ウォーターでも、どれか1本で終わりでんがな」



 「それ殺生アル。珍さん、胃が痛いアル。ビールで消毒しないと下痢しそうアル」



 「そないなこと、ワテの知ったことやおまへんがな。規則は規則でっせ」 



 「インドにも規則が有るアルか」



 「都合のいい時だけ規則がありまんにゃ」



 「マハラジャ・クラブは飲み放題と違うのことか」



 「あれは、1等席、汽車で言うたらグリーン席でっせ。ダンハンはエクゼクティブ・クラスでっしゃろ。そこら辺で差を付けないと、示しがつきまへんがな。1杯と言うたら1杯でんがな。そないにビール飲みたけりゃ、ロビーに行って買(こ)うたらええでんがな。店には売るほどありまっせ」



 「店のビール飲んだらまた胃がおかしくなるのことよ」



 「そないなら我慢しなはれ。ワテは忙しい身でっさかい、ほなサイナラ」



と、そのオッサンは行ってしまたアル。後に残されたのは珍さんと「ヘソ出しルック」と言うよりは、「ヘソ出たルック」ババーの二人たけアル。  



 このババー、しぱらくすると部屋に備え付けの電話からそこら中に電話を掛け始めたアル。あの様子からすると電話の内容は



 「あ!シンさんでっか?ワテでんがな。ヘソ出しサリーでんがな。今、空港におりまんにゃ。ワテ、今から香港に行くとこでんがな。香港でっせ。アンサン行ったことおまっか?ワテ、インド人の中じゃ、かなりな金持ちでっせ。ファースト・クラスが満席やったさかい、仕方なくエクゼクティブ・クラスに乗りまんにゃ。今、ここに居るのはワテと黄色い日本人ひとりだけでんがな。あの黄色いのは気色悪いでんなあ。なんやら脱色したインド人みたいでんなあ。あの黄色いサルが、今、ビールを2本も飲もうとして、マネージャーに断られよったでぇ。日本人ちゅうのはあさましい民族でんなあ。ただでビールを2本も飲もうとしよってからに。ワテなんか何にも飲んでまへんでぇ。その代わり、こうやって電話掛けまくってまんがな。ほなサイナラ」



 という程度のものだろうアルが、次から次に、「掛けなきゃ損々」といった調子で掛けまくっているアルよ。ちなみに、このババーの会話を速記してみたアルが、以下のような会話だったアルよ。

 

 ローウンバッコフォンナンド、マービーケールコ、クンドパッピンドア、パコフォンキャビ、メルクチョナーテ、ハークダ、フォアザチュテン、ネンヒメルカール、アルーサーパーチュレ、ネーミーアルカパジョカ



 何という意味かさっぱり分からないし、こんな音で合っているのかどうかも知らないアルが、こんな風に聞こえたアルよ。ババーの会話に気を取られている間に、すっかり胃の痛みは止まっていたのことよ。






インドの一流ホテル

2008年05月14日 08時52分19秒 | 珍国際のトラベル・ガイド
インドの一流(?)ホテル」(「珍さんのトラブル・ガイド・イン・インド」から抜粋)




インドの一流ホテル



 エアコンも無く、日本のダンプの方が遥かに柔らかいと思える固いスプリングで、ガッタンゴットンと揺られること1時間で、目指す5ツ星のヒルトン・ホテルの玄関前にたどり着いたアルよ。玄関前には白いターバンを巻き赤いコート風の上っ張りを来たインド人の大男が2人居たアル。



 タクシーはその前に止めずに、そこから10メートルほど手前に止めたアルよ。普通なら玄関のまん前につける筈アルが、なぜか手前の暗闇に止まったアル。妙な気がしたが仕方ないアルから、そこで降りることにしたアル。



 料金を聞くと550ルピー(2000円)だと言うから、100ルピー(370円)のチップをやったら、「それじゃ少ない。200ルピー呉れ」と言う。料金が550ならチップは100から150で充分な筈アル。最初にエンストなんぞしやがるし、エアコンも無いボロ車に150もやるのは馬鹿馬鹿しいアルから、100にしたアル。それを200も要求しやがって、何が安全なタクシーのことか。100ルピーは350円くらいアルから、くれてやったアルが、ゼニに対する汚さも大阪人そっくりアルな。このオッサンに、



 「オレ、今日初めてインドに来たアルから、インドのチップの相場を知らないアル。あの、ボーイには、荷物が5個アルから200ルピーじゃ少ないアルか」



と尋ねたら、何と



 「ボーイを気に入ったら多くやればいい。しかし、チップをやり過ぎるの良くない20ルピーもやれば充分



と言いやがったアル。テメーは、2倍も要求しておいて、他人には10分の1でいいと言うアル。何という人種だ!やっぱりここは大阪アルか?

 

 ドア・ボーイに荷物を運ばせチェックインして、エレベーターに向かったら、偉そうにヒゲを生やして軍服みたいな、いかつい制服を着たガードマンらしきオッサンが、



 「何号室に行きまんねん?」



と聞くから、



 「1234号室」



と答えると、そのオッサン、わざわざエレベーターに乗って、部屋まで案内し、



 「ここが1234号室でんねん」



と言った。たかがこれたけでチップを要求するアルよ。



 「珍さん目が見えるし日本の小学校出ているアルから、それくらい案内されなくても分かるのこと!」



と怒鳴りたかったアルが、システムを知らずに案内されてしまた以上、チップを払わざるを得ないアル。10ルピーたけ恵んでやったアル。まー、日本人と見るとどいつもこいつも金をせびりやがる。恥を知れ、恥を!おっと、ここは何てもありのデタラメ国インド、我慢、我慢。



 部屋に入ると洗面所関係の汚さが目に余るほどアル。水道の蛇口からは緑青(ロクショウ。化け学的に言うと水酸化銅)が吹き出していて、あんな水を飲んだら即死しそうな程アル。



 水を出してみると茶色く濁っており、油分で手がべたつくアルよ。こんな水で手を洗ったら却って汚くなるアル。しかも、蛇口のパッキング・ゴムが相当古いようで、水が止まらないアル。

 

 珍さん、冷たい物を触ると便意を催す癖がアルようで、急に大の方をしたくなり、汚い便器に触らない様に尻を浮かせて用を足したアル。そして水を流した途端、アイヤー、台風の時に海岸に打ち寄せる高波のように、水が便器の手前の縁に当たり、凄い勢いでバッシャーンと上に跳ね上がったアルよ。



 お陰で珍さん、尻からズボンからビショビショアルよ。こんなトイレじゃ女性は小用の度にスカートもパンツも尻もビショビショアルよ。まったく汚いトイレアルよ。風呂に入って体を清めたくても、この水ではどうしようもないアル。



 水が汚いことは想像の範囲内だったアルから、珍さん、日本からミネラル・ウォーターは勿論のこと、アルコール入りのウエット・ティッシュを持って来ていたアル。その後は洗面所の水は一切使わず、ウエット・ティッシュで手を拭いたアルよ。ドアのノブ、テレビのリモコン、貨幣、その他、インド人が触ったと想像される物は皆、必ずウエット・ティッシュで消毒したアル。



 何でミネラル・ウォーターまで持ち歩いていたかって?インドやフィリピンのミネラル・ウォーターなんぞ誰が信じるアルか。例え、フランスやスイス製のボトルに入っていたとしても、あの、大阪人のような金に汚いったねーフィリピン人だの、インド人が、なにやってるか分かったものじゃないアルからね。



 案の定、ヒルトン・ホテルの冷蔵庫に入っていたミネラル・ウォーターのボトルはベタベタで汚れていたアル。こんなもの触ったたけで、鼻が落ちそうアルよ。



 鼻が落ちたらどうなるかって?



 「ハナハホヒハラ、ハハヒハハヒホヒュッヘホ、ヒェンフ、ハヒフヘホホヒフホホヒハッヘヒハフヒョ、ハフハフ。ハヒ?ハヒホヒュッヘヒフハ、ヒェンヒェンハハハハヒッヘ?ヒャハ、ホンヒャフフフフ」。



 何?何を言っているか、全然分からないって?じゃあ、翻訳するよ。



 「鼻が落ちたら、私がなにを言っても、全部、ハヒフヘホという音になてしまうよ。ハフハフ。何?何を言っているか、全然分からないって?じゃあ、翻訳するよ」。



 何を触ってもベタベタするホテルアルから、珍さん、ウエット・ティッシュをじゃんじゃん使って、絶対に病気がうつらないように気を付けていたアルよ。ところが、翌朝、歯を磨き、顔を洗って、自前のタオルで顔を拭き、次に手を拭こうとした時、珍さん、「アイヤー、早くも手に皮膚病が感染した」と驚いたアルよ。



 手の皮膚が直径2センチ程、白くなているアル。「さすがインドの皮膚病、感染するのも早けれぱ、発病するのも早いアル」と妙な感心をしながら、恐る恐るタオルで拭いてみたら、なんと徐々に白い物が取れたアルよ。



 アイヤー、練り歯磨を気付かない内に手に落としていたらしいアル。珍さんが感染していたのは皮膚病ではなくて、インド恐怖症だったアル。



 これほど、インド恐怖症の珍さん、インドの水は当然のこと、食い物もぜったい口にすまいと決めていたアルから、朝食には、日本から持っていったカップ焼きソバを食べたアルよ。お湯たけは携帯用湯沸かし器を持って行かなかったアルから、仕方なくルーム・サービスに頼むことにしたアル。



 「カップ焼きソバを食うから、お湯を呉れ」などと言っても、インド人には意味が分からないだろうアルから



 「日本茶を飲みたいから、熱いお湯をポットで持って来て呉れ」



 「お茶なら、中国茶がアルよ」



 「中国茶は嫌いだ。日本茶を飲みたいから、お湯だけ持って来い」



 「本当にお湯だけか」



 「お湯だけだ」



お湯たけでは金を取れないアルから、何とか、金になるものを持って来ようとしているのは見え見えアル。お湯たけ貰うのに結構手間をくったアルよ。



 しぱらくすると、ボーイがお湯を持って来たアルが、ポットに分厚いターバン型の袋を被せてあってなかなかしゃれているアル。ボーイに100ルピー札を渡したら、すごく喜んでいたアル。珍さん、気前が良くてチップをはずんだわけではないのこと。あの、真っ黒でドロドロで臭い札を少しても減らしたいアルから、くれてやったたけアル。ザマー見ろ。インドの物価をどんどん上げてやるアル。



 カップ焼きソバたけでは物足りないアルから、日本から持って来たザーサイ、メンマ、ラッキョウと赤貝の缶詰を食べたアルが、フランス料理なんぞより、はるかに旨かったアルよ。



 しかし、その日の昼と夜は、もう一度お湯を貰うのが面倒アルから、結局、翌日の朝、香港のホテルで朝食を食べるまで、自前のエビアン以外は一切、飲まず食わずで過ごしたアルよ。

 

 ここまでやれば、まず、コレラも赤痢も肝炎もO-157も心配ないアルよ。お陰で今回のツアーでは下痢にならなかったアル。残った3個のカップ・ヌードルとカップ焼きソバを支局に置いて来たアルが、「貴重な物を」と感激されたアル。



 このホテル、チェックアウトは12時までと書いてあったアルが、午前10時になったら、掃除のオッサンが入って来たアルよ。掃除をされたんじゃ落ち着いていられないアルから、仕方なくチェックアウトすることにしたアルが、いったい、なんちゅうホテルアルか。



 歯ブラシは無いし(有っても使う気は無い)、水道は緑青を吹いているし、水はベタベタトイレの水は便器から飛び出すし、ミネラル・ウォーターのボトルはベタベタテレビがチャンネル毎に音量が違う為、突如大音響で鳴り、慌てて音を下げなけれぱならなかったり、チェックアウト時間は守らないなどなど、数え上げれぱキリがない、実にいい加減なホテルで1泊2万5千円もふんだくるアルよ。チェックアウトの時、フロントのオッサンが、いけしゃあしゃあと



 「ホテルは快適でしたか?



と尋ねたアルよ。このオッサン、頭がおかしいんじゃないかと思ったアルが、



 「イヤー、実に快適でした。最高ですよ」



と答えておいたアル。何故、そんなことを言ったかって?クレームをつけて、それらが改善されてしまうと、次に泊まる人がインドを満喫できないからのことよ。



 第一、珍さん、1億円積まれようと、二度とインドなんぞへ行くつもりは無いアルから、あんなホテルがどうなろうと知ったこっちゃないアル。






マニラで食事

2008年05月14日 08時28分19秒 | 珍国際のトラベル・ガイド
珍さんのトラブル・ガイド・イン・フィリピン」から抜粋




マニラの食事



 翌日の朝食はホテルのレストランで和風定食を頼んだアルが、シャケの切り身、煮物、おひたし、漬け物、梅干し、ご飯、味噌汁は、「ま、フィリピンなら、こんなもんか」という程度の、そこそこの物が出たアルよ。



 たけど、冷奴には手を付けなかたアル。何しろ、水が悪いのこと、そんな水で作った豆腐なんぞ、危なくて食えたものではないのこと。おひたしだって危ないアルが、一度熱湯を潜っている筈アルから恐る恐る食ったのことよ。



 幸い、マニラで下痢をせずに済んだのは、この冷奴を食わなかったからだと思うアル。昼飯は支局長と例のデブと3人で、フィリピン料理に挑戦したアルよ。店内に入った瞬間、「汚ったねー店アルな」と思ったアルが、土着民にとっては、そこそこ高級レストランらしく、結婚式の披露宴をやていたアル。



 披露宴といっても参加者はドレスあり平服ありで、日本ほど豪華ではないのこと。スピーチは無く、親戚のオジサン・オバサンがニワトリの断末魔のような声を出すヘタクソな長唄新婦の過去の思い出を話している内に突如泣き出す近所のオバサン新婦の従姉妹の聞くに耐えないピアノや、見るに忍びないクラシック・バレー、新婦の短大時代の友人の「ふーたーりのためー、せーかいはあるのー」、「アーカ、アーオ、キイロノー、イッショウヲツーケター、テーントウームッシガー、オッドォリデテー」なんという、つまらんコーラス、新郎の大学時代の悪友の暴露話などなど何ひとつ無く、ただひたすら黙々と土着料理を食うたけのしらけたものアル。



 料理はパイナップルの葉の上に乗せ、本当なら手でこね回して食べるらしいアルが、さすがに抵抗があり、フォークでカニのチリ・ソースとパサパサのご飯と、後は出て来た物をなんてもかんても、パイナップルの葉の上でゴチャ混ぜにして、グッチャグッチャになったものを食べるアルよ。



 最初は気持ち悪かったアルが、慣れてくるとグッチャグッチャも乙な物で、いくらベタつく食い物てもパイナップルの葉にまったく、くっつかないのが面白いアル。



 デブは珍さんの料理まで遠慮なく食った上に、メシを我々の4倍位も喰らい、ジュースやビール、オン・ザ・ロックもガブガブ飲んでいたアル。その内に、フィリピンの水は危ないという話題になり、突如その無節操デブが、



 「しまた。お二人にやられた!」



とわめいたアル。



 「二人とも、水のコップに触ってもいないじゃないですか。ずるいですよ!



ときた。珍さん、



 「何もキミを騙したわけでは無いアル。フィリピンの水を飲まない・・・これ、日本人の常識アルよ。水どころではない、キミはさっきから、オン・ザ・ロックも相当飲んでいたが、その氷だって、フィリピンの水で作るアル。ジュースだって、フィリピンの水で薄めているアル。キミは相当、腹に自信がアルんだなと、感心して見ていたアル。我々は恐くてそんなもの飲めないアル。フォークとナイフだって、ナプキンでゴシゴシと拭いてから使っているのことよ」



と言うと



 「エ?氷もダメ?あそうか、そうだよな。オレ、ヤバイですか。昨日、ホテルの水を飲  んだけど、あれは大丈夫ですよね」



 「キミも相当な馬鹿アルな。ホテルもここも同じ水源の水アルよ。なんで、ホテルの水だと安全と思うアルか。ちーと考えれぱ分かるだろうに」



 「エー!?ホテルの水もダメなんですか?そう言われれば同じ水源ですよね。オレ、大丈夫ですかね?」



 「そんなこと、ひどい下痢になてみれば分かるのことよ。しかし、キミはひどい下痢をして、ダイエットした方がいいアルよ。もっとジャンジャン生水を飲むといいアル」



 その後、彼の腹がどうなったかは知らないアルが、無事だったとは思えないのこと。ことほど左様にこのデブ記者、血の巡りが悪いと言うか気が利かないというか、「大男、総身に知恵が回りかね」とは良く言ったものアル。



 昼間、彼が、



 「これから一人でスラム街の方へ行ってみる」



といかにもマニラに慣れた口調で言った時、



 「キミ、スラムに入るのに背広にネクタイはまずいよ。まるで『オレは日本のサラリーマンだ。少しは金を持ってるぞ。しかも、スキだらけたから、どこからても盗りたいだけ盗れ』と言っているようなものだ。まず、ネクタイをはずせ。Tシャツは持ってないのか。エ?マニラに来るのにTシャツの1枚も持って来て無い?仕方が無い。ワイシャツの袖をまくれ。パスポートを隠すようなポケットは有るのか?エ?無い?じゃあ、ワイシャツの内側に隠せ。エ?シャツを着ていないから、下は地肌?それではパスポートが滑り落ちるぞ。エ?腹が出っ張っているから大丈夫?現金はあまり持ち歩くな。エ?隠す所が無い?大きい札は靴の中に入れ、スリ、強盗用に1000円分くらい入れておけ」



と、まるでまあ小学生に言うようなことまで言わされたアルよ。何と手間のかかる人間アルか。ここまで細かく注意され、さすがに



 「イヤー、マニラは初心者にはきつい街ですね」



ときたアル。



 「お前みたいな人間には、世界どころか日本だってきついよ。用は気配り目配りだ。お  前みたいな奴と同行させられるオレはもっときつい」



と言ってやったのこと。今度は急に心配になったらしく



 「映画館に入っても大丈夫ですか」

だって。



 「映画館に入って大丈夫かどうか、そんなことオレだって知らないし、世界中どこの映画館だって、危ない所は危ないし、安全な所は安全だ。いちいち、オレに質問しないで、ちいとは自分の頭で考えろ。まあ、いくらのんきなオメーでも、一度死んでみりゃ分かるよ」



と冷たく突き放したのことよ。いちいちこんな野郎の面倒見切れねーよ!



 アイヤー、珍さん、東京弁になてしまたアルよ。映画館に入っていいかどうか自分で判断出来ないくせに、翌日の夜、食い物を買いに夜遅くスラム街の中のコンビニに買い物に行ったらしい。珍さんだって絶対にそんな危険なまねはしないアルに、空腹となると恐さを忘れるらしいアル。



 こいつとホテルで鉄板焼きを食い、



 「この程度なら、取材相手の博士と食ったことにして取材懇談費で伝票を落とそうや」



と言うと



 「イヤ、経理から『80歳のジーサンが鉄板焼きを食う筈が無い』と文句を言われますよ」



 「80歳のジーサンだって肉を食うさ。だいいち、領収書の店名だけで何を食ったか分かる筈がない。オレが経理なら『こんなに安い店に招待したのか。相手に失礼だ。次回はもっと高い店に行け』と言うぞ。経理だって、これは自分達で食ったと知っているさ。何も毎日の食事を懇談費で落とせと言っているわけではない。会社は二言目には『日本に居たって昼飯や晩飯は食うだろう。海外に行ったからって、メシ代は自分で払え』なんぞと言うが、じゃあ日本で毎回、高級レストランでメシを食うか?これは余計なメシ代なんだ。なんで安い店で食わないかって?海外に行って毎回1000円で終わるようなメシを食わせる、安全で衛生的な店をすぐに見つけられるか?いくら、高い店で食ったって構わないよ。経理なんざ、つじつまさえ合ってりゃいいんだ。別にテメーの懐が痛むわけじゃなし。税務署だって、『こんな高い店で食ってケシカラン』とは言わないよ。海外の高級レストランでメシを食うのも、仕事の内よ」



ここまで言ってやったのに



 「これはまずいですよ。割り勘にしましょう」



だもんね。そのくせ珍さんが、ゆっくり食べようと残しておいたアワビやホタテのステーキはもちろん、ステーキまでみーんな食ってしまたアルよ。なにが割り勘だ!



 まーったく、でかい図体、でかい態度の割に気が小さく頭も悪い。頭の中を覗いて



「オーイ、小野田さーん、横井庄一さーん」



と必死で探さないと、どこに脳味噌が隠れているか分からないくらいじゃないかと想像するアルよ。こういう奴を「ブタの図体にノミの心臓、ノミの脳味噌」と言うアルな。体が大きいからすぐに酸欠になるようで、1時間程度のインタビューをしたたけで



 「もう、疲れたからホテルに帰って寝ます。珍さんはタフですねえ」



と言って本当にそのままホテルに帰って朝まで寝たらしいアル。



 「なんで、たったそれだけ仕事をしたくらいで、疲れるんだ。疲れるのはオレの方だ」と言いたいアルよ。珍さんは、またもやカジノへ。






珍さんの中国語講座

2008年05月14日 08時13分16秒 | 珍国際のトラベル・ガイド
珍さんの中国語講座」(「珍さんのトラブル・ガイド・イン・インド」から抜粋)




 飛行機のビジネス・クラス中国語で言えぱ、座席幅的少々広大的、座席前空間的少々広大的、足載的金属板片付加的椅子設置的、料理的ニ種類的選択一種類的、一級酒精的飲放題的、目隠的布製眼鏡及布製簡易履物及櫛及歯掃除器具及歯掃除練粉及高級欧州製卑猥的香料等々無料寄贈的、液晶式電気動的映像再現装置設置的中級座席アルよ。



 エコノミーなら座席幅的窮屈的、座席前空間的足伸的不可的、足載的金属板片的皆無的椅子設置的、料理的選択余地皆無的押付餌的、低級酒精的一杯限度的、無料配布的商品等皆無的、液晶式電気動的映像再現装置皆無的、音楽再現的禿頭人種搭載不可的装置器具貸与的、快適設備皆無的、唯一的満足的航空女給仕的若年美人未婚的交際軟式説得的客人能力次第可能的、客人能力次第的一発可能的、客人能力次第的結婚実現可能的アルよ。



 これがファースト・クラスになると、座席幅的超広大的、座席前空間的超広大的、足載的布覆的金属板片付加的椅子設置的、料理的ニ種類的選択一種類的、最高級葡萄式酒精的飲放題的、目隠的布製眼鏡及布製簡易履物及櫛及歯掃除器具及歯掃除練粉及高級欧州製卑猥的香料等々無料添付的、液晶式電気動的映像再現装置設置的中級座席、但的航空女給仕的高年齢的結婚失敗出戻的或的醜悪顔面結婚不可能的不可抗力的勤務続行的交際軟式説得願望皆無的となるアルな。






珍さんの簡単・完璧・2週間ダイエット法

2008年05月14日 08時05分07秒 | 珍国際のトラベル・ガイド
珍さんの2週間必殺満腹ダイエット法」(珍さんの「トラブル・ガイド・イン・チャイナ」から抜粋)






 ところであなた体重何キロアルか?標準体重より何キロ多いアルか?もし、あなたが、太り過ぎとか、もう5キロ減量したいという悩みを持っているとしたら、たったの2週間で、しかも毎日、腹一杯になりながら、確実に最低5キロ、場合によっては10キロ、20キロでも簡単に体重を落とす必殺ワザを教えてあげるのこと。



 これ珍さん身をもって体験済みアルから、絶対に間違い無いアルヨ。ただし2週間以上続けると、以前より太ってしまうか、死んでしまうかのどちらかになるアルから、体調を見ながら続けるよろし。これぞ本当の「必殺ダイエット」アルヨ。



 もし、あなた、「2キロだけ体重落としたい」希望あるなら、これ一番簡単のこと。旅行会社に行って「中国の一番暑い地方(例えば南京。北京や河南省でも可)のキップ1枚下さい」言うだけで、イイアルサンスー。後は南京に行って毎日2、3時間、気温が40度以上もある汚い街をうろつくだけで汗ダクになるアルから、これだけで1、2キロはすぐに落ちるアルヨ。



 もし、あなた、「5キロだけ体重落としたい」希望あるなら汚い中国の街を歩いた後、一流(そんなものが中国に在ったアルか?)ホテルか、一流レストランで、腹一杯中国料理を食べ、「エビアン」や「六甲のおいしい水」、「南アルプスの天然水」など、先進国のミネラル・ウォーターを飲むのこと。



 これ2週間やれば5キロくらいはすぐに落ちるアル。これ、「一流」と「エビアン」や「六甲のおいしい水」、「南アルプスの天然水」を守らないといけないのこと。



 もし、あなた、「10キロだけ体重落としたい」希望あるなら、汚い中国の街を歩いた後、二流のホテルかレストランで腹一杯中国料理を食べ、中国製のミネラル・ウォーターを飲むのこと。2週間で10キロ減は珍さんが保証するのことよ。



 もし、あなた、「10キロ以上いくらでも体重落としたい」希望あるなら、三流レストランまたは、現地人の家庭に行って腹一杯食べ、水道の水を飲むのこと。これを2週間やれば、あなたの体重は限りなく減り続けるのこと間違いなしアルヨ。しかし、これは2週間以上続けてはいけないのこと。



 なぜ、これでダイエット出来るか知りたいアルか?答えは「下痢」アルよ。2週間以上やってはいけないと書いたのは、下痢による脱水症状が限界に達し、血管が干からびて、リンゲル液の注射針が入らなくなり、手当の方法も無く死んでしまうか、逆に中国の水や食べ物に体が慣れて全てが身についてしまい、却って太ることになるのこと。



 一流ホテルやレストランで食べ、先進国のミネラル・ウォーターを飲んでいれば、中華料理のきつい油で下痢をするあるが、胃腸薬を飲み続けていれば、そう酷い下痢にはならないのこと。



 歯を磨く時も、先進国のミネラル・ウォーターで口を濯ぐことも忘れてはいけないのこと。ホテルによっては洗面所に中国製のミネラル・ウォーターを置いてある場合も有るアルが、蓋を入念にチェックしないと、ただの水道水を入れてあるかも知れないし、そのミネラル・ウォーター自体が危ないことも有るアルヨ。

 

 三ツ星以上のホテルでは、朝食が欧米式のバイキング形式になっていることが多いアルが、ここで気を付けなければならないのはジュースある。珍さんはトマト・ジュースだけを飲んだアルが、これはジュースが入っているガラス・ケースを見たところ、ドロドロの状態になっており、トマト100%だったからアルヨ。



 どのホテルでもオレンジ・ジュースは薄くて、水で薄めたものばかりだったのこと。こんな、水道水入りのジュースを飲んだ日には、下痢どころか、赤痢、肝炎に罹る恐れはジューーーーブン有るのことよ。



 クソ暑い街の中を何時間もウロついた後は、ビールを飲みたくなるアル。相棒が、「たまには生ビールにしますか」と言ったアルが、珍さんは、声を大にして、キッパリと「瓶ビール!」と言ったアルヨ。ビールのタンク内がどんな状態になっているか知れたものでは無いアルから、生ビールは飲まない方が無事アルと思うアルヨ。



 瓶ビールにしたって、どんな工場で、どんな作り方をしているかと思うと、あまり飲む気にもなれないアルが、一滴でもアルコールが入ってしまうと、「赤痢がなんだ!肝炎がなんだ!矢でも鉄砲でもかかって来い!オレは飲むぞー!」状態になってしまい、結構飲んだアル。



 ビールの後には、必ず、50度以上のマオタイ酒をガンガン飲み、赤痢菌や肝炎のヴィールスを消毒したアルヨ。その結果、日本に帰ってからも下痢と腹痛、胃痛が止まらず、医者に診てもらったところ、「腸炎ビブリオと大腸カタル」と診断されたアルヨ。多分、50度の酒で食道、胃、腸の全てが焼けただれたアルな。珍さん、体重を測ったら、5キロ痩せていたアルヨ。



 一流ホテル、レストランでさえ、これアルから、それ以下の所で食事をしたら、命の保証は出来ないアルヨ。一度だけ、ハルピンから300キロ離れた五国城というド田舎の三流レストランというより、一杯飯屋で食わされることになったアルが、現地人でさえ、コップや皿をティッシュで拭いていたアルヨ。



 五国城の町なかで小便をしたくなり現地ガイドに公衆便所を案内してもらったアルが、これが何と、男女共にドアなんぞ無く、広さ20坪ほどの室内に、深さ2メートルの穴が掘ってあり、その上に長さ5メートルほどの腐りかけた、実に危なっかしい板を何本も渡しただけのトイレアルヨ。



 その巨大な穴の中には、大小便がビッシリ詰まっていて強烈な臭いアルヨ。落ちたら絶対に助からないアルな。珍さん、思わず吐きそうになったアルが、仕方なくそこで小便をしたアルヨ。現地ガイドはと見ると、しっかり、公衆便所の外の林で立ち小便アルヨ。



 最初からそっちを教えて呉れればいいアルヨ。立ちションの方が余程清潔アルヨ。そんな便所を見た直後のレストランあるから、とても、物を口に入れる気にはなれなかったのことよ。街中、金バエだらけで、ちょっと車を止めていると、何故かワイパーのゴム部分に30匹以上もの金バエが鈴なりになっていたアル。






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2008年05月05日 13時03分41秒 | 珍国際のトラベル・ガイド
珍さん表紙用原画決定版.jpg



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2008年04月21日 08時33分18秒 | 珍国際のトラベル・ガイド
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2008年03月20日 12時37分12秒 | 珍国際のトラベル・ガイド
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珍国際のトラブル・ガイド・イン・イタリア(その3・再掲載)

2008年03月03日 09時27分32秒 | 珍国際のトラベル・ガイド
珍国際のトラブル・ガイド・イン・イタリアから抜粋

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フィレンツェでサロンパス発見!



 翌朝、通訳嬢は車をボローニャの自宅に置いて、電車でフィレンツェに駆けつけたアルよ。5分間ほどベッキオ宮殿の塔に昇って、フィレンツェ全景をバッチリ撮影した後は、珍さん、”仕事”の時くらいは一人になりたいアルから、マイペース・ノー天気オジサンや通訳嬢とは別行動であちこち動き回ったアルよ。



 特に大変だたのが、花の聖母大聖堂(サンタ・マリア・デ・ル・フィオーリ)の屋上まで登った時アルよ。高さ80メートルくらいで建物内部に螺旋階段が500段近くあたのこと。

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 両肩に5キロ位のカメラ機材をぶら下げ、ガイドブック2冊、フィルム20本などなどを詰め込んだ重たいバナナ・リパブリック社製のジャンバーを着て登るアルから、54歳間近の珍さんとしては息が切れるし、腰には負担がかかり、何度も休み休みでないと登れないのこと。



 4分の3位登ると天井の大壁画が手に取るように見える位置に回り廊下があり、そこから見ると、ア、ア、ア、アイヤー、60メートル真下が見下ろせるアルよ。珍さん、足がすくんでしまたのこと。

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 回り廊下は空中に突き出しているアルよ。数百年も前の石造りの建物なんぞ、建築工学も設計も工法もどんなことをやていたか知れたものではないアル。



 そこをアメ公だのドイツだのイタリアだの、ケツのデカイオッサン、オバサン、ニーチャン、ネーチャンがドカドカと歩いているのこと。いつ、重みに耐えかねて回り廊下ごと60メートル下に落ちるか分からないアルよ。事実、その数日後、別の教会で似たような事故が起きたのこと。幸いにも怪我人は出なかたアルよ。

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 だいたい、イタ公の建築がいかにいい加減かは、ピサの斜塔を見れぱよーっく分かるアルよ。あんなもの、ただの「設計ミスの欠陥手抜き工事建造物」に過ぎないアルな。斜めで有名になれるんなら、手抜きさえすれぱいくらでも有名になれるのこと。姉歯建築士、木村建設、ヒューザーなんぞに頼めぱ、いくらでも簡単に安く出来るアルよ。



 あんな恥さらしな物を作ったり自慢したりしている連中が作った花の聖母大聖堂たから、いつ斜めになても、いつ回り廊下が落ちてもジェーンジェン不思議は無いのこと。10年もすれば、「フィレンツェの絶叫回廊」なんて名前が付くかも知れないアルな。それを瞬間的に考えたアルから、珍さん足がすくんだアルよ。

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 恐ろしい回り廊下を足早に通り過ぎ、最後のキューポラ部分に挑んだアルよ。そこは落差20メートルくらいで、丸屋根に沿って登るアルから、約45度くらいの傾斜になているのこと。階段にはなているものの、ちょっと足を滑らせれぱ20メートル下の石に叩き付けられるアルよ。そうなると、また、ボローニャ・ハムの原料が増えるアルよ。恐る恐る階段を登り切ると建物の外に出たアルよ。



 そこは80メートル下の下界が良く見えるのこと。しかし、「バカとカメラマンは高い所が好き」とは言うものの、珍さん実は高所恐怖症で、これまた足がすくんでしまたのこと。手短かに撮影を終わり80メートルの階段を降りたアル。しかし、今度は一歩降りる度に体重が膝にかかるアルから、これまた休み休みで降りないと膝が痛くて困るのこと。

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 階段の手摺に掴まりながら、「ハーハー、ゼーゼー、痛てててて」ではどうにもサマにならないアルよ。とても、「カメラマンてカッコいいわねえ」と言って貰える状態では無いのこと。



 昔ならさっそうと登り、駆け足で降り、周りの若い女が「キャー・ステキー、カメラマンてかっこいいー!電話番号おせーてー!」と雲霞(うんか)のごとく群がてくるのを、「シッ、シッ!邪魔、邪魔!マネージャーを通してくれ」と、払いのけたものアルに、なんともはや、年月は残酷アルよ。



 必死の思いで地上に着いた時には、ヒザが痛くてほとんど歩けないのこと。膝に炎症が起きたらしく、車道から歩道に上がる時の7、8センチの段差すら越えられないアルよ。元々、腰が悪い珍さんアルから、普段でもビッコ気味アルに、完全なビッコになてしまたのこと。すると余計に腰に負担がかかり、腰も痛みがひどくなて行くアルよ。もう、どうにも我慢が出来なくなり、薬屋を探すことにしたアルね。

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 その前に、薬屋に行った時の想定問答を考え、「イタリア語会話」の本で



「腰が痛いし、膝が痛くて歩けない。薬が欲しい。それはいくらですか?釣りはいらないよ。イタリア建築学会の研究費用に寄付してやる。使い方はどうするのだ。一日に何回 使えばいいか。キミ可愛いね。おじさんジャポネーゼ!国際親善してみない?昔、一緒に闘った仲たからいいじゃないか。そう固いこと言うなよ。ちょっとだけ戦ってみようよ。ムッソリーニ・バンザーイ!ハイ・ヒットラー!イレル・ヒットラー!」



という文章を調べたアル。

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 しかし、薬屋のネーチャンが、想定通りに返事をしてくれるとは思えないのこと。絶対に



「腰と膝の薬を下さい」



「それなら、この薬がいいですよ」



「いくら」



「5000リラ」



と簡単にいく筈が無いアルな。



「薬を下さい」



「何の薬ね?」



「腰が痛いんですが」



「まーた、悪いことでもしたっちゃろもん、このスケベー・オヤジが!」



「そんなことはしてません。これは仕事をして痛くなったのです。労災です」



「嘘ついたら、いかんめーが。目の下が真っ黒タイ」



「これは百姓やってて日焼けしたのです」



「頬もこけてるっちゃろが」



「毎日スパゲッチばっかり食っているから、栄養失調になったんです」



「ラザニア食べれば良かったい」



「あんな物、主食にはなりません。薬下さい。足も痛いんです」



「腰が痛いのか、足が痛いのか、どっちかハッキリしちゃらんね」



「両方痛いんです」



「腰にはバイアグラが効くったい」



「それは効く場所が違います。バイアグラ飲まなくても、まだ、添え木で十分です」



「腰が悪ければバイアグラが必要ったい。それに栄養ドリンクも必要ったいね。ユンケル黄帝液が効くったい」



「そんなもん飲んだら余計に腰が痛くなります」



「腰ば使わんかったら、いいっちゃろもん」



「それは無理です」



「女上位で、したら良かけん。正式名称は茶臼(ちゃうす)っちゅうバッテン」



「足の痛みはどうすればいいんですか」



「足が痛ければ歩くのを止めればいいっちゃけん」



「仕事で歩く必要があります」



「ダンハンはセールスマンね?」



「違います」



「警察官ね?」



「違います」



「インチキ宗教の勧誘員ね?」



「違います」



「じゃあ、歩く仕事やなかじゃないね」



「だけど歩く仕事です」



「競歩屋さんね?」



「違います。写真屋さんです」



「写真屋なら、店から一歩も出ないっちゃ良かろうもん」



「歩く写真屋です」



「珍しい仕事ったいね」



「腰と足の薬を下さい」



「医者に行ったらいいったい」



「それじゃあ、何の為に薬屋に来たのか分からなくなってしまいます」



と、これだけの会話になったら、とれも珍さんの語学力ではついて行けないのこと。

<marquee behavior="alternate">外人.gif</marquee>

 店の前を行たり来たりすること15分、ついに意を決して店に入たアルよ。どうしようかと迷たアルが、どうせ喋っても無理だと思たアルから、「イタリア語会話」の本で見つけた「コンプレッサ(湿布薬)」というところを指でさしてから、膝の痛い部分を指差したアルよ。



 すると、それまでの心配は全く無用だたのこと。イタ公のネーチャンの口から出た言葉は、なんと



オー!サロンパス!



だたアルよ。まさか、サロンパスが国際語になているとは知らなかたのこと。嬉しくなった珍さん



「トクホン、アンメルツ横々、ピロカット、征露丸、改源、奇応丸、パンパース!」



と試したアルが、これは通じなかたのこと。



<marquee behavior="alternate">外人.gif アリベ・デールチ</marquee>




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珍国際のトラブル・ガイド・イン・イタリア(再録)

2008年03月02日 12時03分16秒 | 珍国際のトラベル・ガイド
 「珍国際のトラブル・ガイド・イン・イタリア」をどうしても読みたいという、熱烈な珍国際ファンが居るので、以前掲載した分を再掲載するアル。



 本当はこの何十倍も書き終わっているアルが、貧乏作家の珍さん、出版費用が無いアル。誰かスポンサーになるような奇人変人は居ないアルか?








 ア、ア、ア、アイヤー、珍さん、昨夜は友人に誘われて、銀座で杉原あつ子さんのカンツォーネのライブを観賞し、ベロンベロンに酔って帰ったアルから、ブログを書ける状態では無かったアル。従って今日はサボって、前の記事からカンツォーネの話を「行複写」で誤魔化すアル。

<marquee>ミニ珍さん </marquee>
「元祖・Tボーンステーキ・フィレンツェ風(ヘタクソ・カンツォーネ添え)」


 ホテルに戻り、何故かニコニコしながらサロンパスを貼り元気になた珍さん

「さあ、今夜こそ旨い和メシを食って体力回復だ!」



と張り切ったアルよ。



 しかし残念ながら、その夜も結局、和メシにありつけず、”フィレンツェ料理”を食べることになたのこと。ア、ア、ア、アイヤー、珍さんの話はいつもシモネタと食う話ぱかりアルな。文章能力が無いんたから仕方が無いのこと。



 日本を出る時に、「フィレンツェのTボーン・ステーキは死ぬほど美味しい」と聞かされ、「食べたら死ぬ食い物は有っても、死ぬほど美味しい食い物なんぞイタリアに有るわけが無い。冷奴より旨い物が有ったら誉めてやる」と思いつつも、あるレストランで噂の「フィレンツェ風・Tボーン・ステーキ」を食べることにしたアルよ。



「仕方が無いからイタメシでいい。どこかお薦めの店はないか?」



と通訳嬢に聞いたら



「ありまんがな、ステーキが死ぬほど美味しい店でんがな。マスターがカンツォーネを歌ってくれまんがな」



 珍さん、嫌な予感がしたアルが、その店に行くことにしたのこと。カンツォーネというと良さそうに錯覚するアルが、カンツォーネとはイタリア語で「歌」という意味。たかがイタリア民謡、どうって言うことは無いアルよ。店に入った途端に通訳嬢が



「あれーーー!○○はん!お久しぶり、偶然でんなーーーー」



と大声を挙げたのこと。偶然にも通訳嬢の友達一行と遭遇したアルよ。通訳嬢はボローニャに住んでいるアルが、友達はフィレンツェ在住で、歌が大好きだというアル。珍さん、またまた嫌な予感がしたのこと。しぱらくするといかにも五月蝿そうなオッサンが出てきて



「まいどどうも。3人はんでっか。ええ席が空いてまんがな。何を食べはりまっか。ステーキでっか。そらよろしいな。ウチが”元祖フィレンツェ風Tボーン・ステーキの店”でんがな。今日は肉の安うて(やすうて)ええのんが入ったとこでんがな。ちょうど牛 が交通事故に遭うてからに、解体の手間がいらんちゅうて、安売りしとったんや。ペル プリモ(第一食)にパスタなんぞ、どないでっか?え?そんなに食えない?そないなことおまっかいな。え?いらない?さよか。ほならステーキだけでんな。殺生でんな。ワインはどないでっか?旨いハウスワインがありまんがな。コントルノ(付け合わせ)にキノコはどないでっか。安うしときまんがな」



 しぱらくして料理が出てきたアルが、Tボーン・ステーキはまるで「牛小屋の火事現場から拾ってきたような」料理で、厚さ3センチ、横30センチ、縦15センチもある肉の塊が真っ黒コゲになている代物アルよ。それも、中身はかなりなレアーで、



「どないでっか。旨そうな肉でっしゃろ。レアー言うたかてホンマはガス代が高うおまっさかい、あまり焼いてないだけの話でんがな。それでも、客は旨い言うてくれはりまっさかい。ウエルダンならガス代貰わんと引き合いまへんがな。みんながウエルダン言いよった日には、ウットコ潰れまんがな」



といったところアル。見てくれは大きかったアルが、殆ど骨ぱかりで、3人で分けたら、ほんの少しずつしかなかったアルよ。通訳嬢が



「これじゃあ、足りないよってに、もう一皿追加しまっかいな」



と言うので、珍さん



「もう、肉は充分タイ。これだけ食べたら1年は肉を見たくなかとよ。魚介類にしちゃらんね」



「ほな、SCAMPI(手長エビ)はどないでっか」



「それでヨカタイ」



ということで出てきたのが、手長エビのこれまた黒こげ料理。珍さん、生まれて初めて手長エビを見てガッカリ。イタリア語の本には長さ4、50センチはあろうかという伊勢エビみたいな絵が書いてあたアルに、これじゃあ、まるで徒長した栄養失調エビアルよ。長さ8センチ、太さ1センチしか無く食べるところは殆ど無いのこと。珍さんヤケクソで胴体も手も丸ごとバリバリ。さすがのマイペース・ノー天気オジサンも



「エ?そんな硬いの食べてんの?」



とビックリ。料理を食べ終わる頃、急に店内が暗くなり、いよいよ、と言うか、ついにと言うか、よせぱいいのに、カンツォーネの始まりアルよる。3、40年前に流行った歌を数曲歌ったアルが、高音が伸びきらず、まるで喉を締められた猪が叫んでいるような状態のこと。



 ピアノのネーチャンはポルノ・ビデオに出て来る女教師そっくりで、ポニー・テールに黒縁眼鏡という、ミスマッチな”いでたち”アルよ。これまたリズム音痴で、なかなか歌と合わないのこと。ピアノが歌に合せたり、歌がピアノに合せたりするアルから、リズムが一定しないアルよ。昨日からピアノを習い始めたネーチャンが、今日からアルバイトでピアノを弾いているという程度アルな。



 やはり珍さんの悪い予感が当たったアルよ。せっかく”死ぬほど旨い”フィレンツェ・ステーキを食った後で、この歌とピアノを聞いたら本当に死んでしまう!<marquee>  ミニ珍さん </marquee>

 さらに悪夢は続いたのこと。今度はさっきの「通訳嬢の友人」というオバハン(45歳くらい)が歌い始めたアルよ。それもよりによって、オペラアルよ。ナ、ナ、ナ、なんで”元祖フィレンツェ料理・火事場の焼け牛”や”栄養失調手長エビ”の丸焼きを食べ、ワインを飲んでいい気持ちになっているのに、オペラアルか?



「オペラちゅうもんは、正装して、『さあ、今日はオペラを聞くぞー!ベルディでもモーツアルトでもかかって来い!』と構えて聞くものと違うんかいな?そんじょそこらの場末の居酒屋ごときで、酔った勢いで歌うものと違うやろ。オペラを愚弄する気か?ただでさえ、ワインを飲み過ぎて、頭がクラクラしているのに、太ったオバハンの野太い、ブタの断末魔みたいな声のアルトでコブシ・コロコロやられたんじゃ脳しんとうを起こすじゃねえか。こんな所で酒飲み相手に芸術の安売りをするんじゃねえ・・・・と怒鳴りたかたアル。



 なんでも、昔はオペラ歌手を目指していたらしいアルが結局挫折したらしいのこと。それは至極当然で、あんな五月蝿い声を張り上げていたんじゃあオペラ歌手は無理アルよ。普通、挫折したのなら、二度と人前で歌わないのが美学だと思うアルが、カンツォーネのオッサンにしろ、オペラのオバハンにしろ、酔っぱらい相手に、挫折した程度の芸を披露して、何も分からない客にうけて、いったい何が嬉しいアルか?



 珍さん、店を出る時、メニューを持て来させ



「元祖フィレンツェ風Tボーン・ステーキ                   4万リラ」



と書いてあるところを、



「炭素フィレンツェ風Tボーン・ステーキ・カンツオーネ添え        2百リラ」

「炭素フィレンツェ風Tボーン・ステーキ・オペラ添え            2百リラ」

「炭素フィレンツェ風Tボーン・ステーキ・カンツオーネとオペラ添え    百リラ」

「炭素フィレンツェ風Tボーン・ステーキ・カンツオーネもオペラも無し  4万リラ」




と書き直してやたのこと。



 食べ慣れない肉料理、硬い手長エビの殻、ヘタクソな歌と聞くに耐えないピアノのどれが悪かたのか分からないアルが、翌日は朝からひどい下痢アルよ。朝食、昼食抜きでも一日中具合が悪かたのこと。悪いことに、あの歌の所為で足の痛みも昨日よりひどくなり、へんな歩き方をしているアルから腰もさらにおかしくなてきたのこと。あの歌は足腰に悪いらしいアルな。せっかくのサロンパスも、あの歌には負けたのこと




「アッシジ」


 窓の下に見える広大な下界の夜景はなかなか奇麗で、珍さん、残り少ない職業意識を出してしまい、撮影したのこと。アッシジ自体は狭い街でただ小高い所にあるだけで、ひたすら不便なだけの街アルよ。どうしてこんな場所にわざわざ街を作たのか不可解だたアルが、翌朝、部屋の窓を開けてビックリ。窓の下100メートルに広がていた何十キロ四方もある大平原は真っ白で何も見えないのこと。雲海アルよ。下界の街は雲海でスッポリ覆われてしまていたアルよ。



 次の街に向かう時に分かたアルが、下界に降りてみると、ひどい霧アルよ。上から見れぱ奇麗な雲海アルが、下では濃霧アルよ。例の時速150キロの空飛ぶジェット・コースター号ですら何時間もかかて霧から脱出したほどアル。アッシジの街が何故、丘の中腹に作られたが分かたのこと。平野に作ったのでは、年中このひどい霧に悩まされるアルな。これでは洗濯物が渇かないアルし、健康に悪いアルよ。



 ところで、珍さん、フィレンツェで下痢をしてから色々と体調がおかしいのこと。足腰の痛みもひどく、ビッコ気味であるのは前に書いた通りアルが、それ以外にも理由があて妙な歩き方をしていたアルよ。



 下痢をすると何度もトイレに行くアルが、その度に、当然のことながらトイレット・ペーパーを使うアルな。ところが、イタリアのホテルのトイレット・ペーパーときたら、紙質が非常に悪く、表面がザラザラしているアルよ。イタリアに来てから一周間、この、まるでサンド・ペーパー(紙ヤスリ)みたいな紙で毎日ゴシゴシやていたアルから、肛門がただれてしまたらしく、ヒリヒリするのこと。



 そうなると、翌日からトイレに行くのが億劫になり、次第に便秘気味になてしまうアルよ。便秘になると便が固くなり、排便に苦労するアルよ。すると、余計にトイレに行かなくなてしまうのこと。たまに排便するとついつい切れ痔になり出血、そこをまたもやサンドペーパーでゴシゴシたから、肛門はさらにヒリヒリ。



「ブリッ、ゴシゴシ、ヒリヒリ、イテテテテ、ブリッ、ゴシゴシ、ブリッ、ヒリヒリ、イテテテ、ブリッ、ゴシゴシ、ヒリヒリ、ブリッ、イテテテ、ブリッ、ゴシヒリ、ゴシヒリ、イテテテテ、ブリッ」



と悪循環から抜け出せないアルな。珍さん、どうしたらいいのか困てしまたのことよ。医者に行きたくても、「便秘」なんて単語は「イタリア語会話集」には出ていないアル。イタリア語では「歯が痛い」を、「オ マル ディ デンティ」と言うらしいアルから、「便秘」は「オ マル ディ ベンピ」、日本語で喋れば、「お丸でベンピ」で通じるかと思ったアルが、勿論通じる筈が無いのこと。



 ついには足をガニ股にしていないと肛門がすれて、痛くて歩けない程になてしまたのこと。ガニ股でビッコ歩きアルから、実に妙な歩き方になてしまうアルよ。さすがのマイペース・ノー天気オジサンですら、それに気付き質問してきたアルよ。



「珍さん、歩き方がおかしいよ。どうかしたの?」



珍さん、肛門を両手でかばいつつ



「あっし、痔」