珍国際のトラブル・ガイド・イン・イタリアから抜粋
フィレンツェでサロンパス発見!
翌朝、通訳嬢は車をボローニャの自宅に置いて、電車でフィレンツェに駆けつけたアルよ。5分間ほどベッキオ宮殿の塔に昇って、フィレンツェ全景をバッチリ撮影した後は、珍さん、”仕事”の時くらいは一人になりたいアルから、マイペース・ノー天気オジサンや通訳嬢とは別行動であちこち動き回ったアルよ。
特に大変だたのが、花の聖母大聖堂(サンタ・マリア・デ・ル・フィオーリ)の屋上まで登った時アルよ。高さ80メートルくらいで建物内部に螺旋階段が500段近くあたのこと。
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両肩に5キロ位のカメラ機材をぶら下げ、ガイドブック2冊、フィルム20本などなどを詰め込んだ重たいバナナ・リパブリック社製のジャンバーを着て登るアルから、54歳間近の珍さんとしては息が切れるし、腰には負担がかかり、何度も休み休みでないと登れないのこと。
4分の3位登ると天井の大壁画が手に取るように見える位置に回り廊下があり、そこから見ると、ア、ア、ア、アイヤー、60メートル真下が見下ろせるアルよ。珍さん、足がすくんでしまたのこと。
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回り廊下は空中に突き出しているアルよ。数百年も前の石造りの建物なんぞ、建築工学も設計も工法もどんなことをやていたか知れたものではないアル。
そこをアメ公だのドイツだのイタリアだの、ケツのデカイオッサン、オバサン、ニーチャン、ネーチャンがドカドカと歩いているのこと。いつ、重みに耐えかねて回り廊下ごと60メートル下に落ちるか分からないアルよ。事実、その数日後、別の教会で似たような事故が起きたのこと。幸いにも怪我人は出なかたアルよ。
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だいたい、イタ公の建築がいかにいい加減かは、ピサの斜塔を見れぱよーっく分かるアルよ。あんなもの、ただの「設計ミスの欠陥手抜き工事建造物」に過ぎないアルな。斜めで有名になれるんなら、手抜きさえすれぱいくらでも有名になれるのこと。姉歯建築士、木村建設、ヒューザーなんぞに頼めぱ、いくらでも簡単に安く出来るアルよ。
あんな恥さらしな物を作ったり自慢したりしている連中が作った花の聖母大聖堂たから、いつ斜めになても、いつ回り廊下が落ちてもジェーンジェン不思議は無いのこと。10年もすれば、「フィレンツェの絶叫回廊」なんて名前が付くかも知れないアルな。それを瞬間的に考えたアルから、珍さん足がすくんだアルよ。
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恐ろしい回り廊下を足早に通り過ぎ、最後のキューポラ部分に挑んだアルよ。そこは落差20メートルくらいで、丸屋根に沿って登るアルから、約45度くらいの傾斜になているのこと。階段にはなているものの、ちょっと足を滑らせれぱ20メートル下の石に叩き付けられるアルよ。そうなると、また、ボローニャ・ハムの原料が増えるアルよ。恐る恐る階段を登り切ると建物の外に出たアルよ。
そこは80メートル下の下界が良く見えるのこと。しかし、「バカとカメラマンは高い所が好き」とは言うものの、珍さん実は高所恐怖症で、これまた足がすくんでしまたのこと。手短かに撮影を終わり80メートルの階段を降りたアル。しかし、今度は一歩降りる度に体重が膝にかかるアルから、これまた休み休みで降りないと膝が痛くて困るのこと。
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階段の手摺に掴まりながら、「ハーハー、ゼーゼー、痛てててて」ではどうにもサマにならないアルよ。とても、「カメラマンてカッコいいわねえ」と言って貰える状態では無いのこと。
昔ならさっそうと登り、駆け足で降り、周りの若い女が「キャー・ステキー、カメラマンてかっこいいー!電話番号おせーてー!」と雲霞(うんか)のごとく群がてくるのを、「シッ、シッ!邪魔、邪魔!マネージャーを通してくれ」と、払いのけたものアルに、なんともはや、年月は残酷アルよ。
必死の思いで地上に着いた時には、ヒザが痛くてほとんど歩けないのこと。膝に炎症が起きたらしく、車道から歩道に上がる時の7、8センチの段差すら越えられないアルよ。元々、腰が悪い珍さんアルから、普段でもビッコ気味アルに、完全なビッコになてしまたのこと。すると余計に腰に負担がかかり、腰も痛みがひどくなて行くアルよ。もう、どうにも我慢が出来なくなり、薬屋を探すことにしたアルね。
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その前に、薬屋に行った時の想定問答を考え、「イタリア語会話」の本で
「腰が痛いし、膝が痛くて歩けない。薬が欲しい。それはいくらですか?釣りはいらないよ。イタリア建築学会の研究費用に寄付してやる。使い方はどうするのだ。一日に何回 使えばいいか。キミ可愛いね。おじさんジャポネーゼ!国際親善してみない?昔、一緒に闘った仲たからいいじゃないか。そう固いこと言うなよ。ちょっとだけ戦ってみようよ。ムッソリーニ・バンザーイ!ハイ・ヒットラー!イレル・ヒットラー!」
という文章を調べたアル。
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しかし、薬屋のネーチャンが、想定通りに返事をしてくれるとは思えないのこと。絶対に
「腰と膝の薬を下さい」
「それなら、この薬がいいですよ」
「いくら」
「5000リラ」
と簡単にいく筈が無いアルな。
「薬を下さい」
「何の薬ね?」
「腰が痛いんですが」
「まーた、悪いことでもしたっちゃろもん、このスケベー・オヤジが!」
「そんなことはしてません。これは仕事をして痛くなったのです。労災です」
「嘘ついたら、いかんめーが。目の下が真っ黒タイ」
「これは百姓やってて日焼けしたのです」
「頬もこけてるっちゃろが」
「毎日スパゲッチばっかり食っているから、栄養失調になったんです」
「ラザニア食べれば良かったい」
「あんな物、主食にはなりません。薬下さい。足も痛いんです」
「腰が痛いのか、足が痛いのか、どっちかハッキリしちゃらんね」
「両方痛いんです」
「腰にはバイアグラが効くったい」
「それは効く場所が違います。バイアグラ飲まなくても、まだ、添え木で十分です」
「腰が悪ければバイアグラが必要ったい。それに栄養ドリンクも必要ったいね。ユンケル黄帝液が効くったい」
「そんなもん飲んだら余計に腰が痛くなります」
「腰ば使わんかったら、いいっちゃろもん」
「それは無理です」
「女上位で、したら良かけん。正式名称は茶臼(ちゃうす)っちゅうバッテン」
「足の痛みはどうすればいいんですか」
「足が痛ければ歩くのを止めればいいっちゃけん」
「仕事で歩く必要があります」
「ダンハンはセールスマンね?」
「違います」
「警察官ね?」
「違います」
「インチキ宗教の勧誘員ね?」
「違います」
「じゃあ、歩く仕事やなかじゃないね」
「だけど歩く仕事です」
「競歩屋さんね?」
「違います。写真屋さんです」
「写真屋なら、店から一歩も出ないっちゃ良かろうもん」
「歩く写真屋です」
「珍しい仕事ったいね」
「腰と足の薬を下さい」
「医者に行ったらいいったい」
「それじゃあ、何の為に薬屋に来たのか分からなくなってしまいます」
と、これだけの会話になったら、とれも珍さんの語学力ではついて行けないのこと。
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店の前を行たり来たりすること15分、ついに意を決して店に入たアルよ。どうしようかと迷たアルが、どうせ喋っても無理だと思たアルから、「イタリア語会話」の本で見つけた「コンプレッサ(湿布薬)」というところを指でさしてから、膝の痛い部分を指差したアルよ。
すると、それまでの心配は全く無用だたのこと。イタ公のネーチャンの口から出た言葉は、なんと
「オー!サロンパス!」
だたアルよ。まさか、サロンパスが国際語になているとは知らなかたのこと。嬉しくなった珍さん
「トクホン、アンメルツ横々、ピロカット、征露丸、改源、奇応丸、パンパース!」
と試したアルが、これは通じなかたのこと。
<marquee behavior="alternate"> アリベ・デールチ</marquee>
← ただ今、ランキング2位です。1位になったら、祝賀会を開きます。ご協力を!
フィレンツェでサロンパス発見!
翌朝、通訳嬢は車をボローニャの自宅に置いて、電車でフィレンツェに駆けつけたアルよ。5分間ほどベッキオ宮殿の塔に昇って、フィレンツェ全景をバッチリ撮影した後は、珍さん、”仕事”の時くらいは一人になりたいアルから、マイペース・ノー天気オジサンや通訳嬢とは別行動であちこち動き回ったアルよ。
特に大変だたのが、花の聖母大聖堂(サンタ・マリア・デ・ル・フィオーリ)の屋上まで登った時アルよ。高さ80メートルくらいで建物内部に螺旋階段が500段近くあたのこと。
<marquee behavior="alternate"></marquee>
両肩に5キロ位のカメラ機材をぶら下げ、ガイドブック2冊、フィルム20本などなどを詰め込んだ重たいバナナ・リパブリック社製のジャンバーを着て登るアルから、54歳間近の珍さんとしては息が切れるし、腰には負担がかかり、何度も休み休みでないと登れないのこと。
4分の3位登ると天井の大壁画が手に取るように見える位置に回り廊下があり、そこから見ると、ア、ア、ア、アイヤー、60メートル真下が見下ろせるアルよ。珍さん、足がすくんでしまたのこと。
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回り廊下は空中に突き出しているアルよ。数百年も前の石造りの建物なんぞ、建築工学も設計も工法もどんなことをやていたか知れたものではないアル。
そこをアメ公だのドイツだのイタリアだの、ケツのデカイオッサン、オバサン、ニーチャン、ネーチャンがドカドカと歩いているのこと。いつ、重みに耐えかねて回り廊下ごと60メートル下に落ちるか分からないアルよ。事実、その数日後、別の教会で似たような事故が起きたのこと。幸いにも怪我人は出なかたアルよ。
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だいたい、イタ公の建築がいかにいい加減かは、ピサの斜塔を見れぱよーっく分かるアルよ。あんなもの、ただの「設計ミスの欠陥手抜き工事建造物」に過ぎないアルな。斜めで有名になれるんなら、手抜きさえすれぱいくらでも有名になれるのこと。姉歯建築士、木村建設、ヒューザーなんぞに頼めぱ、いくらでも簡単に安く出来るアルよ。
あんな恥さらしな物を作ったり自慢したりしている連中が作った花の聖母大聖堂たから、いつ斜めになても、いつ回り廊下が落ちてもジェーンジェン不思議は無いのこと。10年もすれば、「フィレンツェの絶叫回廊」なんて名前が付くかも知れないアルな。それを瞬間的に考えたアルから、珍さん足がすくんだアルよ。
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恐ろしい回り廊下を足早に通り過ぎ、最後のキューポラ部分に挑んだアルよ。そこは落差20メートルくらいで、丸屋根に沿って登るアルから、約45度くらいの傾斜になているのこと。階段にはなているものの、ちょっと足を滑らせれぱ20メートル下の石に叩き付けられるアルよ。そうなると、また、ボローニャ・ハムの原料が増えるアルよ。恐る恐る階段を登り切ると建物の外に出たアルよ。
そこは80メートル下の下界が良く見えるのこと。しかし、「バカとカメラマンは高い所が好き」とは言うものの、珍さん実は高所恐怖症で、これまた足がすくんでしまたのこと。手短かに撮影を終わり80メートルの階段を降りたアル。しかし、今度は一歩降りる度に体重が膝にかかるアルから、これまた休み休みで降りないと膝が痛くて困るのこと。
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階段の手摺に掴まりながら、「ハーハー、ゼーゼー、痛てててて」ではどうにもサマにならないアルよ。とても、「カメラマンてカッコいいわねえ」と言って貰える状態では無いのこと。
昔ならさっそうと登り、駆け足で降り、周りの若い女が「キャー・ステキー、カメラマンてかっこいいー!電話番号おせーてー!」と雲霞(うんか)のごとく群がてくるのを、「シッ、シッ!邪魔、邪魔!マネージャーを通してくれ」と、払いのけたものアルに、なんともはや、年月は残酷アルよ。
必死の思いで地上に着いた時には、ヒザが痛くてほとんど歩けないのこと。膝に炎症が起きたらしく、車道から歩道に上がる時の7、8センチの段差すら越えられないアルよ。元々、腰が悪い珍さんアルから、普段でもビッコ気味アルに、完全なビッコになてしまたのこと。すると余計に腰に負担がかかり、腰も痛みがひどくなて行くアルよ。もう、どうにも我慢が出来なくなり、薬屋を探すことにしたアルね。
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その前に、薬屋に行った時の想定問答を考え、「イタリア語会話」の本で
「腰が痛いし、膝が痛くて歩けない。薬が欲しい。それはいくらですか?釣りはいらないよ。イタリア建築学会の研究費用に寄付してやる。使い方はどうするのだ。一日に何回 使えばいいか。キミ可愛いね。おじさんジャポネーゼ!国際親善してみない?昔、一緒に闘った仲たからいいじゃないか。そう固いこと言うなよ。ちょっとだけ戦ってみようよ。ムッソリーニ・バンザーイ!ハイ・ヒットラー!イレル・ヒットラー!」
という文章を調べたアル。
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しかし、薬屋のネーチャンが、想定通りに返事をしてくれるとは思えないのこと。絶対に
「腰と膝の薬を下さい」
「それなら、この薬がいいですよ」
「いくら」
「5000リラ」
と簡単にいく筈が無いアルな。
「薬を下さい」
「何の薬ね?」
「腰が痛いんですが」
「まーた、悪いことでもしたっちゃろもん、このスケベー・オヤジが!」
「そんなことはしてません。これは仕事をして痛くなったのです。労災です」
「嘘ついたら、いかんめーが。目の下が真っ黒タイ」
「これは百姓やってて日焼けしたのです」
「頬もこけてるっちゃろが」
「毎日スパゲッチばっかり食っているから、栄養失調になったんです」
「ラザニア食べれば良かったい」
「あんな物、主食にはなりません。薬下さい。足も痛いんです」
「腰が痛いのか、足が痛いのか、どっちかハッキリしちゃらんね」
「両方痛いんです」
「腰にはバイアグラが効くったい」
「それは効く場所が違います。バイアグラ飲まなくても、まだ、添え木で十分です」
「腰が悪ければバイアグラが必要ったい。それに栄養ドリンクも必要ったいね。ユンケル黄帝液が効くったい」
「そんなもん飲んだら余計に腰が痛くなります」
「腰ば使わんかったら、いいっちゃろもん」
「それは無理です」
「女上位で、したら良かけん。正式名称は茶臼(ちゃうす)っちゅうバッテン」
「足の痛みはどうすればいいんですか」
「足が痛ければ歩くのを止めればいいっちゃけん」
「仕事で歩く必要があります」
「ダンハンはセールスマンね?」
「違います」
「警察官ね?」
「違います」
「インチキ宗教の勧誘員ね?」
「違います」
「じゃあ、歩く仕事やなかじゃないね」
「だけど歩く仕事です」
「競歩屋さんね?」
「違います。写真屋さんです」
「写真屋なら、店から一歩も出ないっちゃ良かろうもん」
「歩く写真屋です」
「珍しい仕事ったいね」
「腰と足の薬を下さい」
「医者に行ったらいいったい」
「それじゃあ、何の為に薬屋に来たのか分からなくなってしまいます」
と、これだけの会話になったら、とれも珍さんの語学力ではついて行けないのこと。
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店の前を行たり来たりすること15分、ついに意を決して店に入たアルよ。どうしようかと迷たアルが、どうせ喋っても無理だと思たアルから、「イタリア語会話」の本で見つけた「コンプレッサ(湿布薬)」というところを指でさしてから、膝の痛い部分を指差したアルよ。
すると、それまでの心配は全く無用だたのこと。イタ公のネーチャンの口から出た言葉は、なんと
「オー!サロンパス!」
だたアルよ。まさか、サロンパスが国際語になているとは知らなかたのこと。嬉しくなった珍さん
「トクホン、アンメルツ横々、ピロカット、征露丸、改源、奇応丸、パンパース!」
と試したアルが、これは通じなかたのこと。
<marquee behavior="alternate"> アリベ・デールチ</marquee>
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