珍国際の書斎

ア、ア、ア、アイヤー、ここは珍さんの隠れ家アルよ。

生まれて初めて天体撮影

2006年09月30日 00時02分00秒 | 天体観察

月1.jpg



 ア、ア、ア、アイヤー、珍さん、60歳にして、生まれて初めて望遠鏡で月の撮影をしたアル。天文雑誌に出ている写真とは、それこそ、「月とスッポン」どころか、「月とスッポンポン」くらいの差は有るアルが、これだけのアップを撮れたことは実に嬉しいのこと。


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 ここまで来るのは実に半世紀掛かりのことだったアル。子供の頃から天体観測や天体撮影をしたいと思っていたアルが、何しろ当時の望遠鏡は高嶺の花だったアル。鉱石ラジオくらいなら何とか買って貰えたアルが、天体望遠鏡となると、まったく興味の無いオヤジは買ってくれなかったし、「買って欲しい」とも言わなかったアル。



 それでも、「一生に一度は天体望遠鏡、それも赤道儀付きの反射望遠鏡が欲しい」と思い続け、定年を機に、インターネットで安いのを見つけたアルから、思い切って、「大枚1万2千円也」を払って、ミード社の114EQという、入門機ではあるアルが、モータードライブによる自動追尾式の口径114ミリ・反射式赤道儀を買ったアル。



 こんな安物でも珍さんにとっては「一生の宝物」アル。これ以上高いのを買っても使いこなせないし、知識も無いアルから、これで十分のこと。



 取り敢えず、入手した望遠鏡で月のクレーターをド・アップで見て大感激。しかし、撮影をしたいという欲望は昂じるばかりのこと。仕事用にニコンのD200を買ったので、これを望遠鏡に付けようと色々なアダプターを買ったアルが、結局、望遠鏡が安物で、一眼レフカメラを取り付けたら、望遠鏡が壊れることが判明。



 そこで、安物望遠鏡にも取り付けられる、キャノンのA540という安物デジカメを購入し、さらに安物デジカメを望遠鏡に取り付けるアタッチメントも購入。トータルでアタッチメントの方が望遠鏡とカメラを合わせたより高くなる始末。そうやって、月が出て、しかもその時間に珍さんがシラフでいるという、厳しい条件を待つこと半年、やっと、この写真を撮れたアル。



 一眼レフではないし、望遠鏡の焦点に結んだ映像をマクロ撮影する・・・こんな怪しげな方法で撮影したアルから、「まあ、こんなもんか」という程度の写真アルが、取り敢えず珍さん、今夜は大満足のこと。



 これで寝られそうアルが、一方で、「100円ラジオを改造して鉱石ラジオを作る一大プロジェクト」の方は難航しているアル。回路は至って簡単アルから間違えようが無いアルが、珍さんの家は放送アンテナから直線距離で50キロ有り、鉱石ラジオで聞くのは大変アルし、100円ラジオのイヤホン・ジャックの構造がおかしく、この解析に手間取ったり、コイルの被覆の剥き方が分からず、2006年9月30日上午20時48分現在、成功していないアル。



 そろそろ晩酌の焼酎が効いてきたアルから、早めに寝て、明朝、すっきりした頭で再挑戦するのこと。

                                         再見

Canon PowerShot A540  

 月の写真はこのカメラで撮ったアル。このカメラは、プロ・カメラマンである珍さんも納得の使いやすくて、高機能アル。特にピント合わせと露出合わせ、ストロボ機能にマニュアル設定が有るのが良いアル。買いたい人は写真をクリックするヨロシね



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珍さん、鉱石ラジオ作りに挑戦(その2)

2006年09月30日 00時01分00秒 | 鉱石ラジオ
鉱石ラジオ5台.jpg



 ア、ア、ア、アイヤー、珍さん、ついに鉱石ラジオ作り開始アル。取り敢えずは「1N60」というゲルマニウム・ダイオードを使うイージーな方法でやるアルが、勘が戻ったら色々なことに挑戦することになると思うアル。



 珍さん、小学生の頃は、「如何に小さなケースに納めるか」ばっかり考えていたアル。今回もそうなるかも知れないアルが、取り敢えず、ラジオ作りで一番手間の掛かるケースは、100円ショップで買った100円ラジオのケースを流用することにするアル。



 自分で作っても、これ以上の物は絶対に造れないアル。その内に、昔の並三ラジオのようなアルミ・シャーシーとアルミ・パネル、バーニヤ・ダイヤル付きでやるつもりアル。



 と、言うことで、100円だから5個も買ってしまったのこと。これだけ有れば、うっかり半田ゴテが触ってしまっても心配無いのこと。ケースだけでも100円の価値は有るアルよ。当分は楽しめるアルな。



 今後もこのラジオをフェライト・アンテナ、バリコンの部品取り用にどんどん購入するつもりアル。5個まとめて買った時、店のオバチャンが怪訝そうな顔をしたアルから、「宴会の景品用」と誤魔化しておいたアル。



300円ラジオ51.jpg 

















 100円ラジオのアップ。さすがにイヤホンと電池は別売りアル。デザインは今一、今二、今三、今百アルが、贅沢は言えないのこと。



























ゲルマニウム5本.jpg











 今回の主役「ゲルマニウム・ダイオード・1N60・御一行様」アル。一応5本用意したアル。1本50円とは言え、60歳になった珍さんにとって、今でも「宝物」アル。多分、生産中止しているアルから、その内に入手困難になると思うのこと。



























鉱石ラジオとイヤホン.jpg



 イヤホンは学研の「大人のオモチャ」、ア、ア、ア、アイヤー、「大人の科学」シリーズとして発売された真空管ラジオ・キットの付属品のクリスタル・レシーバーのこと。これも貴重品になりつつアルな。





ラジオ内部.jpg



 内部はトランジスター3石のストレート受信機アル。フェライト・バー・アンテナは細くて短いアルから感度は期待出来ないアルが、何しろ、ケース、バリコン、トランジスター、抵抗、コンデンサー、イヤホン・ジャック付きで100円アルから文句は無いのこと。日本で部品を揃えたら1,000円でも足りないアルな。





バリコンとコイル.jpg



 取り出したバリコンとコイル。バリコンのダイヤル指針だって自作しようとしたら、結構大変アルな。





バリコンとコイル2.jpg



 バリコンの裏側は結構汚いアルな。さすが中国産。





基盤の裏.jpg



 これから、このパターンを見て回路図を書き起こし、ゲルマニウム・ダイオード・ラジオ用に使えるパターンを探すのこと。これも面倒くさいが結構楽しい仕事アル。








300円ラジオ.jpg



 これは300円ラジオの内部アル。さすが「300円も!」すると、見た目にも部品はしっかりしているアル。バリコンの金色のネジが頼もしく見えるアル。このラジオのコイルは、学研の「大人のオモチャ」、ア、ア、ア、アイヤー、「大人の科学」シリーズとして発売された真空管ラジオ・キットの感度アップのテスト用に出張中アル。



 何故か、学研の「大人のオモチャ」、ア、ア、ア、アイヤー、「大人の科学」シリーズとして発売された真空管ラジオ・キットのアンテナ・コイルと直角に300円ラジオのフェライトを貼り付けると感度がアップするアル。



 これも行く行くは、ゲルマニウム・ダイオード・ラジオに変身する予定のこと。





LSI.jpg



 300円ラジオの内部に有るLSI。台湾製?












300円ラジオ14.jpg



 バッタ屋で780円で買った「防水ラジオ」アルが、始めてボリュームを回した途端に壊れたのこと。さすが中国製。これもケースとバリコン、コイル取りに使うつもりアル。





300円ラジオ2.jpg



中間周波トランスが見えるアルから、スーパー・ヘテロダイン方式と思われるアル。バリコンは300円ラジオより粗悪で、100円ラジオと同じメーカーに見えるアル。





300円ラジオ31.jpg



 内部の仕上げは実に雑で、さすが中国製アル。発光ダイオードをセロテープで、それも実に雑に止めてアルのこと。作った工員のやる気の無さがありありと見てとれるのこと。1回で壊れるのは当たり前アル。赤く汚いのは接着剤か何からしいが、これを使って接着した部分は見あたらないから、まったく無関係の接着剤らしいアル。



 珍さん、いつも思うアルが、中国産の商品は実にひどいアルな。日本でも50年前は「安かろう悪かろう」と言われていたアルが、中国産はそれを上回るひどさのこと。



 そんな国がロケットだのミサイルだの、パソコンを作ったとしても、所詮、内部はこんなものだろうと想像するアル。絶対に飛ぶ前に壊れるに決まっているアル。中国産の工業製品に1,000円以上は出さないことアル。





300円ラジオ1.jpg



 良く分からないのは、この銅線。アンテナは別にフェライト・アンテナが見えるアルから、アンテナではないようだ。










懐中時計.jpg



 最近、大々的に売り出し中の本のオマケ懐中時計。創刊号は780円、2号以降でも1,950円の本に、こんなのが付いてくるアル。実に下品な色アルが、これも値段を考えれば。しかし、文字盤はそこそこに綺麗アル。



 この時計も、間もなく、「科学少年の成れの果てジーサン」の餌食になり解体される運命アル。





フタを開けた懐中時計.jpg



 フタを開けたところアル。このフタもすぐに壊れるに決まっているアル。所詮は、「安物買いのゼニ失い」、「中国産買いのゼニ失い」アルよ。










置き時計.jpg



 これも解体を待つ100円置き時計アル。


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60歳になって鉱石ラジオ作りに再挑戦(その1)

2006年09月30日 00時00分00秒 | 鉱石ラジオ
ゲルマ.jpg



 これが何だか分かる人は絶対に珍さんと同じ、元・科学少年の成れの果て、今はただのオッサン、ジーサンに違いないアルな!

  

 これは半世紀前には科学少年の憧れだった、「ゲルマニウム・ダイオード」という半導体アルよ。名前は「1N60」アル。半導体というのは電線と違って、電流が一方向にしか流れない物質のこと。これを使えばラジオの電波の中から「高周波」を取り除き、音としての成分である低周波部分を取り出すことが出来る・・・などということを書いても、分からない人には何も分からないから省略するアルが、秋葉原のガード下に在る小さな部品屋で1本50円前後でいくらでも売っている物アル。



 今でこそ秋葉原は、訳の分からない馬鹿ニーチャン、馬鹿ネーチャンどもが、「萌えーーー!」だの、「お帰りなさいませ!」なんちゅう実にクダランことを言う町、安物カメラを探して目を血眼にしているインチキ毛唐どもがウロチョロする町に成り下がってしまったアルが、昔は科学に目覚めた少年達が、真空管ラジオ真空管ワイヤレスマイクなどの手作りの為に、一生懸命貯めた小遣いを握りしめて部品を買いに行く町だったアル。珍さんが警視総監なら、あんなヤツラは店員も客も、一網打尽にひっつかまえて、大阪の日本橋か、岩手県に島流しにするのこと。



 半世紀前に小学生だった珍さん、当時800円もした鉱石ラジオを宝物にしていたアル。その頃、東京ではかけソバが25円、ざるソバ30円、おかめソバになると50円、ラーメンが35円だったアル。



 今ではラーメンが700円とすると、この鉱石ラジオは16,000円に相当するアルな。珍さん、すぐにその鉱石ラジオを分解し、中の構造を調べ、如何にして性能を向上させるかに腐心したアル。



 鉱石ラジオの中には、バリコンとスパイダ・コイル、そして直径1センチ、長さ2センチくらいの筒状のエボナイトで出来た部品が入っていたアル。筒の両側には金属が付いていて、ネジ式になっていたアルから、珍さん、直ちにネジを回して取り除いたアル。



 中から出てきたのは、長さ1センチ位の金属製のバネと、何やら光った小さな石ころだけだったアル。珍さん、見たことも無い石ころに感激。これが「黄鉄鉱」という名前であることは後から分かったアル。



 当時の「初歩のラジオ」などを読んで、鉱石ラジオに使える石が他にも在るということを知り、珍さん、遠足などで山に登ると、景色や弁当なんぞには何の興味も示さず、色々な石ころを拾い集めていたアル。



 不思議なもので今思い返すと、遠足に行った場所で黄銅鉱や方鉛鉱を見つけたような気がするのこと。こういう石ころを持ち帰っては、さっきの筒の中に入れ、どの石が音が大きいかを聞き比べていたアル。



 鉱石ラジオには増幅部が無いアルから、「子供は早く寝ろ!」と五月蠅い親の目を盗んで、布団に潜り込んでから、電灯線アンテナ線を電球の二股ソケットに差し込んで、蚊が鳴くよりも小さく聞こえる放送に胸をときめかせたアル。



 「電灯線アンテナ線を電球の二股ソケット」と書いたアルが、今じゃ何のことか分からないに違いないアル。今のようにコンセントなんちゅう洒落た物が無い時代アル。どの家も四畳半一間で、家の中には60ワットの裸電球が一つだけブラ下がっているアル。



 それではアイロンなどが使えないアルから、天井からぶら下がっている電球のソケットに二股に分かれるソケットを入れ、その中にプラグを入れてアイロンなどのソケットを入れるアル。



 ソケットには穴が二つ有り、その片方に鉱石ラジオのアンテナ線を突っ込むのこと。一応、感電防止にコンデンサーを直列に入れてあるアル。しかしながら、所詮、小学生のやること。珍さん、しょっちゅう感電したり火傷したアルな。



 こういう苦労をして、やっと蚊の鳴く声が聞こえる程度あるから、いくら小学生と言え、「もっと音を大きくするにはどうしたら良いか」、「もっと簡単なアンテナで聞こえないものか」と部品の改良に走るのは当然だったアル。



 そんな時、「ゲルマニウム・ダイオード」という物が発売されたアル。小遣いを貯めてやっと手に入れたゲルマニウム・ダイオードを使ったラジオの音の大きさ!珍さん大感激したアル。



 確か当時のゲルマニウム・ダイオードは外側が塗装されていて、珍さん恐る恐る塗料を剥がして中身を見たアル。すると、上の写真で分かる通り、ガラスのケースに入っていて、中で鉱石と金属針が接触しているのが見てとれるのこと。そのデザインの良さ、スマートさに珍さん感激のこと。



 今までの黄鉄鉱や黄銅鉱より遙かに感度がいいゲルマニウムとは何か?これが珍さんの科学心に火をつけたアル。どうやら、これが「半導体」という物質であり、世の中には他にも色々な半導体が存在しているらしいが、当時の研究では、まだ全ての物質についての解明は出来ていなかったアル。



 それからは「半導体」を探して、さらに石探しに熱が入ったアル。そして、「半導体を1本ではなく、2本繋いだらどうなるのか?」という疑問が起きたアル。そのまま研究を続ければ良かったアルが、珍さんが中学2年生になった時、東京通信機工業という会社が、珍さんより先に、半導体を2つくっつけた部品、「ST300」を発売してしまたのこと。



 珍さん、「クッソー、先を越された!」と本気で悔しがったアル。その東京通信機工業が今の「ソニー」であり、「ST300」が世界最初のトランジスターで、作ったのは井深大というにっくきオッサン、初代のソニー社長だったのこと・・・と書けばもっともらしいアルが、所詮、中学生、そんな物を作る知識も金もなく、そこで珍さん、「将来は絶対にソニーに入って半導体の研究をする」と決心したアル。



 それから10年、大学受験となり、現役の時は某国立大学の理科一類のみを受験、見事に不合格、一浪して理科二類に落とし、某私立大学の理工学部電気科を保険にし、オヤジの命令で、同じ大学の政治経済学部を滑り止めにしたアル。



 ところがなんと、滑り止めの政治経済学部のみに合格、珍さんは「二浪させてくれ」とオヤジに頼んだアルが、オヤジから「あの大学は入学してから転部が出来る。政経学部に入っておいて理工学部に転部すれば良い」とウソをつかれ、泣く泣く政経に入ったアル。勿論、転部は出来なかったアル。所詮、珍さんは頭が悪かったアルな。



 ここからが珍さんの転落の死臭、ア、ア、ア、アイヤー、歯周、ア、ア、ア、アイヤー、刺繍、ア、ア、ア、アイヤー、詩集の始まりアル。政経なんぞ何の興味も無い珍さん、学校には殆ど行かず、一切勉強しなかったアル。



 それでも何とか卒業したアルが、優の数が全く足りず、銀行や商社は試験も受けられないアル。政経学部を出てソニーに入ったところで、販売や広告、経理だの総務には何の興味も無いアル。そこで受験したのが新聞社、それもカメラマンという、一番いい加減と思われる仕事を選んだアル。



 入社して2年目くらいに、銀座のソニー本社の前で井深社長の写真を撮らされた時は涙が出たのこと。「片や写真を撮られる人、片や写真を撮らされる人」・・・この落差は余りにも大きかったアル。



 それから37年、定年退社し暇になった珍さん、毎日、家で色々なホーム・ページを眺めている内に、「鉱石ラジオ」に関するホーム・ページの多さ、内容の濃さ、面白さにビックリ。



 ここで珍さんの脳みそが半世紀前に逆戻りしたアル。「もう一度、鉱石ラジオを作ろう!」



 しかし、現在では秋葉原はすっかり馬鹿の町、パソコン・ゲーム・オタクの町と化し、部品はLSIに変わり、バリコンとかコイルを探すのに一苦労する有様アル。有ったとしても、値段は異常に高いアル。そこで目を付けたのが、「100円ショップ」で売っている「100円ラジオ」のこと。



 100円と馬鹿にしていたアルが、中を開けてビックリ!プラスチック製とはいえ、バリコンが入っているし、フェライトに巻いたコイル、そしてトランジスターまで何本も入っているアル。



 「これを使わない手は無い」と珍さん、100円ラジオを改造して、鉱石ラジオにすることにしたアル。100円とは言え、トランジスターが入ってスーパー方式(と言っても、安物販売店のことではない。受信方式の名前アル)やストレート方式の高感度なラジオを、わざわざ部品を外して感度の低い鉱石ラジオにするアル。なんで?



 取り敢えずはゲルマニウム・ダイオードでスタートするアルが、おいおい、散歩に行って鉱石を拾ってくるのこと。



 次回からは、「珍さん、鉱石ラジオ作りに挑戦」のコーナーになるアル。やることが多いアルから、いつ完成するかは不明アルが、日記形式で書くアル。これだけ楽しめれば「100円」は実に安いのこと。






2万円で買ったデジカメで撮ったアル

2006年09月29日 22時59分23秒 | 写真倶楽部
 ア、ア、ア、アイヤー、珍さん、カメラなら売るほど持っているアルに、今回、ブログに月の写真を載せたくて、反射望遠鏡に付けられるデジカメを買ったアルよ。

 

 残念ながら珍さんが持っている望遠鏡(114ミリ赤道儀)は安物アルから、一眼レフを装着することは出来ないアル。そこで、600万画素で、ピント合わせも露出もマニュアル撮影出来るデジカメとしてキャノンのA540を選んだアル。それがなんと実売価格が2万円ちょっと、というアルから実に驚きのこと。ブログ用ならこのカメラで十分アルな!



 最新型では無いアルが、中々の実力アル。そのカメラが今日届いたアルから試し撮りの為に八ヶ岳の畑まで往復250キロ走ってきたアル。その時の写真を下に載せるアル。



 このカメラに興味が有る人は下の写真をクリックするヨロシ。

    ↓



Canon PowerShot A540




収穫した赤花ナス.jpg

 春に植えた赤花ナスを収穫し、虫食いだらけでスカスカになった葉を切り落としたら見事なオブジェが出来たアル。



ニンニクの芽が出た.jpg

 









 













2週間前に植えたニンニクの球根から芽が出たアル。見事に高さが揃ったのこと。



















アブラナ科の畝.jpg





 























 大きくなり始めたアブラナ科の野菜達。手前からブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、キャベツ、ハクサイが並んでいる



















料理全景_edited-1.jpg



 今日の夜食アル。左はステーキ(20~30グラムしかない)アルが、珍さんが肉を食うのは年に2~3回しか無いアル。カナダ産松茸御飯、ブリの照り焼き以外は、ジャガイモ・サラダ、パセリ、大根の間引き菜の味噌汁などなど全部自家製野菜の料理アル。



ヘチマとニガウリ料理.jpg

 ヘチマ料理は我が家の人気メニュー。



ジャガイモサラダ.jpg



 ジャガイモ、トマト、パセリは無農薬有機栽培












珍国際のトラブル・ガイド・ドサ周り編(その12)

2006年09月27日 09時46分52秒 | 珍国際のトラベル・ガイド

            珍さんのトラブル・ガイド・ドサ回り編(その12)

             (騒動的珍道中的記録於発展途上国) 

「3.インド」


 「ポンコツ・タクシー」

india_mb.gif

 糞尿の臭いに囲まれながら、やっとの思いでインドのインデラ・ガンジー空港に到着したアル。空港の建物に入って最初に感じたのは、火事の焼け跡の臭いアル。特にバゲッジ・クレイムから税関、その後の辺りが強烈に臭いアル。珍さん、空港ビルが火事にてもあったのかと、周囲をキョロキョロと見回したアルが、どこも火事になった様子は無いのこと。いったい、あれは何の臭いアルか?



 インドに着いたのは夜の11時だったアルから、空港の中はヒッソリ。タクシーに乗ろうとビルの外に出たアルが、誰も居ないアル。こんな時間に空港からタクシーに乗る奴なんぞいないらしいアル。そこで思い出したのが、「地球の歩き方」というガイドブックに書いてあった文章アル。



海外旅行なら地球の歩き方

海外旅行の最新情報


「安全にタクシーに乗るには空港のビルの中にタクシー会社のカウンターがあり、そこで行き先を告げてチケットを貰うこと」



というやつアル。「地球の歩き方」はそこそこ役にはたつが、結構間違った記事や、古い情報が載っているアル。



 カウンターに行って、「ヒルトン・ホテル」と言うと、パスポート番号から、年齢、東京の住所まで尋ねられ、それを全部書き込んだ紙を渡されたアル。なんで、たかがタクシーに乗るたけなのに、そこまで教える必要がアルのかと不審に思ったアルが、「何てもありのインド」ならそんなもんかと諦めたアルよ。



 その紙を持ってカウンターの裏に行けというので行ってみると、そこは駐車場らしいが真っ暗アル。突如、頭にターバンを巻いた運転手、仮にミスター・シンと名付けよう、が出て来て、「あなた、ヒルトン行く人か?」と言って、車に案内したアル。



 この車が図体はやたら大きいがボロボロで、クソ暑いのにエアコンが無いどころか、ドア・ロックも無い。ドアをバッシャンと閉めて乗り込んだアルが、車の中はカビの臭い。ミスター・シンがエンジンを掛けようとしたが、ウンともスンとも言わないアル。ミスター・シンが車を降りて事務所に向かおうとした時、真っ暗な駐車場のあちこちから、他のインド人が数人現れたアル。アイヤー、無人だと思っていたアルが、周囲には何人もの運転手がたむろしていたらしいアル。これぞ、闇夜にインド人、全然見えなかったアルよ。そのインド人たちが、



「なんだ、オメー、またエンコしたアルか。いったい、1日に何回エンストすりゃあ気が済むんだ。しょーがねーなー。俺達が押すから、お前、運転しろ」



とかなんとか言いながら車を押したアルよ。ポンコツ車ながら、結構大きいし、どうせ技術が悪くて、厚い鉄板で出来ているに違いないアルから、ちっとやそっとでは動かないアルよ。それても、ノロノロと車が動き出したところでクラッチを繋ぐと、グガ、ドシャ、バタと音を立てながらエンジンがかかったアルよ。



 ミスター・シンはここでブレーキを踏んだらまたエンコするアルから、目一杯アクセルを吹かして、押してくれた連中に礼も言わずにスっ飛んで行ったアルよ。スっ飛んでと言ってもこのボロ車、長い間エンジン全開にしていてやっと時速60Kmというシロモノアル。

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 スッ飛びながら、ミスター・シンいわく、「これは IMMEDIATELY TROUBLE だ」。何が、「たまたまエンコしたたけ」アルか。さっきエンストした時、すぐに真っ暗な中から仲間が現れて「押しがけ」したじゃないのことか。こんなの日常茶飯事だろうが。見栄張るの良くないのことよ。



 今時の日本人で「押し掛け」を知っているのは、50歳以上のオッサンたけアルぞ。あとは、映画「ローマの休日」でオードリー・ヘップバーン扮する尼さんが、ベスパのスクーターに押し掛けで飛び乗ったシーンを、レンタル・ビデオで見たことが有る奴くらいのものアル。



 夜11時過ぎのデリー市内は、街灯がほとんど灯っていないアルから真っ暗で、しかも道路が直角に交差していないらしく、あっちへ曲がりこっちへ曲がり、方向感覚がグチャグチャになりそうアルよ。どこをどう走っているのやら、「ヒョットするとこのまま、インドの平原に連れて行かれて、トラのエサにされるんじゃないアルか」と不安になるアルよ。

tiger.gif<marquee>tiger_2.gif</marquee>

 それくらい、真っ暗な中を突っ走ったアルが、その途中、汚ったないトラックや、ボロボロの車に嫌と言うほどクラクションを鳴らされたり、鳴らしたりで、五月蝿くてかなわないアル。インド人って物静かな人種だろうと想像していたのが大間違いで、これじゃ、現在の大阪や、10年前のソウルや、40年前の東京と同じアルよ。






珍国際のトラブル・ガイド・ドサ周り編(その13)

2006年09月27日 09時05分34秒 | 珍国際のトラベル・ガイド

            珍さんのトラブル・ガイド・ドサ回り編(その13)

             (騒動的珍道中的記録於発展途上国) 


 「インドのホテル」

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 タクシーはエアコンも無く、日本のダンプの方が遥かに柔らかいと思える固いスプリングで、ガッタンゴットンと揺られること1時間で、目指す5ツ星のヒルトン・ホテルの玄関前にたどり着いたアルよ。玄関前には白いターバンを巻き赤いコート風の上っ張りを来たインド人の大男が2人居たアル。



 タクシーはその前に止めずに、そこから10メートルほど手前に止めたアルよ。普通なら玄関のまん前につける筈アルが、なぜか手前の暗闇に止まったアル。妙な気がしたが仕方ないアルから、そこで降りることにしたアル。



 料金を聞くと550ルピー(2000円)だと言うから、100ルピー(370円)のチップをやったら、「それじゃ少ない。200呉れ」と言う。料金が550ならチップは100から150で充分な筈アル。最初にエンストなんぞしやがるし、エアコンも無いボロ車に150もやるのは馬鹿馬鹿しいアルから、100にしたアル。それを200も要求しやがって、何が安全なタクシーのことか。100ルピーは350円くらいアルから、くれてやったアルが、ゼニに対する汚さも大阪人そっくりアルな。このオッサンに、



「オレ、今日初めてインドに来たアルから、インドのチップの相場を知らないアル。あの、ボーイには、荷物が5個アルから200ルピーじゃ少ないアルか」



と尋ねたら、何と



「ボーイを気に入ったら多くやればいい。しかし、チップをやり過ぎるの良くない。20ルピーもやれば充分」



と言いやがったアル。テメーは、2倍も要求しておいて、他人には10分の1でいいと言うアル。何という人種だ!やっぱりここは大阪アルか?



 ドア・ボーイに荷物を運ばせチェックインして、エレベーターに向かったら、偉そうにヒゲを生やして軍服みたいな、いかつい制服を着たガードマンらしきオッサンが、



「何号室に行きまんねん?」



と聞くから、



「1234号室」



と答えると、そのオッサン、わざわざエレベーターに乗って、部屋まで案内し、



「ここが1234号室でんねん」



と言った。たかがこれたけでチップを要求するアルよ。



「珍さん目が見えるし日本の小学校出ているアルから、それくらい案内されなくても分かるのこと!」



と怒鳴りたかったアルが、システムを知らずに案内されてしまた以上、チップを払わざるを得ないアル。10ルピーたけ恵んでやったアル。まー、日本人と見るとどいつもこいつも金をせびりやがる。恥を知れ、恥を!おっと、ここは何てもありのデタラメ国インド、我慢、我慢。



 部屋に入ると洗面所関係の汚さが目に余るほどアル。水道の蛇口からは緑青(ロクショウ。化け学的に言うと塩基性炭酸銅CuCO3・Cu(OH)2)が吹き出していて、あんな水を飲んだら即死しそうな程アル。水を出してみると茶色く濁っており、油分で手がべたつくアルよ。こんな水で手を洗ったら却って汚くなるアル。しかも、蛇口のパッキング・ゴムが相当古いようで、水が止まらないアル。



 珍さん、冷たい物を触ると便意を催す癖がアルようで、急に大の方をしたくなり、汚い便器に触らない様に尻を浮かせて用を足したアル。そして水を流した途端、アイヤー、台風の時に海岸に打ち寄せる高波のように、水が便器の手前の縁に当たり、凄い勢いでバッシャーンと上に跳ね上がったアルよ。

<marquee scrolldelay=1000 behavior=alternate>youshiki_toilet.gif toilet_paper.gif </marquee>

 お陰で珍さん、尻からズボンからビショビショアルよ。こんなトイレじゃ女性は小用の度にスカートもパンツも尻もビショビショアルよ。まったく汚いトイレアルよ。風呂に入って体を清めたくても、この水ではどうしようもないアル。



 水が汚いことは想像の範囲内だったアルから、珍さん、日本からミネラル・ウォーターは勿論のこと、アルコール入りのウエット・ティッシュを持って来ていたアル。その後は洗面所の水は一切使わず、ウエット・ティッシュで手を拭いたアルよ。ドアのノブ、テレビのリモコン、貨幣、その他、インド人が触ったと想像される物は皆、必ずウエット・ティッシュで消毒したアル。

<marquee behavior=alternate scrolldelay=400> telephone_old.gif tv.gif sofa_2.gif wake-up_watch.gif </marquee>

 何でミネラル・ウォーターまで持ち歩いていたかって?インドやフィリピンのミネラル・ウォーターなんぞ誰が信じるアルか。例え、フランスやスイス製のボトルに入っていたとしても、あの、大阪人のような金に汚いったねーフィリピン人だの、インド人が、なにやってるか分かったものじゃないアルからね。案の定、ヒルトン・ホテルの冷蔵庫に入っていたミネラル・ウォーターのボトルはベタベタで汚れていたアル。こんなもの触ったたけで、鼻が落ちそうアルよ。



 鼻が落ちたらどうなるかって?



「ハナハホヒハラ、ハハヒハハヒホヒュッヘホ、ヒェンフ、ハヒフヘホホヒフホホヒハッヘヒハフヒョ、ハフハフ。ハヒ?ハヒホヒュッヘヒフハ、ヒェンヒェンハハハハヒッヘ?ヒャハ、ホンヒャフフフフ」



 何?何を言っているか、全然分からないって?じゃあ、翻訳するよ。



「鼻が落ちたら、私がなにを言っても、全部、ハヒフヘホという音になてしまうよ。ハフハフ。何?何を言っているか、全然分からないって?じゃあ、翻訳するよ」



 何を触ってもベタベタするホテルアルから、珍さん、ウエット・ティッシュをじゃんじゃん使って、絶対に病気がうつらないように気を付けていたアルよ。ところが、翌朝、歯を磨き、顔を洗って、自前のタオルで顔を拭き、次に手を拭こうとした時、珍さん、「アイヤー、早くも手に皮膚病が感染した」と驚いたアルよ。



 手の皮膚が直径2センチ程、白くなているアル。「さすがインドの皮膚病、感染するのも早けれぱ、発病するのも早いアル」と妙な感心をしながら、恐る恐るタオルで拭いてみたら、なんと徐々に白い物が取れたアルよ。アイヤー、練り歯磨を気付かない内に手に落としていたらしいアル。珍さんが感染していたのは皮膚病ではなくて、インド恐怖症だったアル。



 これほど、インド恐怖症の珍さん、インドの水は当然のこと、食い物もぜったい口にすまいと決めていたアルから、朝食には、日本から持っていったカップ焼きソバを食べたアルよ。お湯たけは携帯用湯沸かし器を持って行かなかったアルから、仕方なくルーム・サービスに頼むことにしたアル。カップ焼きソバを食うから、お湯を呉れなどと言っても、インド人には意味が分からないだろうアルからinstant_noodle.gif



「日本茶を飲みたいから、熱いお湯をポットで持って来て呉れ」



「お茶なら、中国茶がアルよ」



「中国茶は嫌いだ。日本茶を飲みたいから、お湯だけ持って来い」



「本当にお湯だけか」



「お湯だけだ」



お湯たけでは金を取れないアルから、何とか、金になるものを持って来ようとしているのは見え見えアル。お湯たけ貰うのに結構手間をくったアルよ。



 しぱらくすると、ボーイがお湯を持って来たアルが、ポットに分厚いターバン型の袋を被せてあってなかなかしゃれているアル。ボーイに100ルピー札を渡したら、すごく喜んでいたアル。珍さん、気前が良くてチップをはずんだわけではないのこと。あの、真っ黒でドロドロで臭い札を少しても減らしたいアルから、くれてやったたけアル。ザマー見ろ。インドの物価をどんどん上げてやるアル。

<marquee behavior=alternate scrolldelay=600>魔法瓶.gif</marquee>

 カップ焼きソバたけでは物足りないアルから、日本から持って来たザーサイ、メンマ、ラッキョウと赤貝の缶詰を食べたアルが、フランス料理なんぞより、はるかに旨かったアルよ。しかし、その日の昼と夜は、もう一度お湯を貰うのが面倒アルから、結局、翌日の朝、香港のホテルで朝食を食べるまで、自前のエビアン以外は一切、飲まず食わずで過ごしたアルよ。



 ここまでやれば、まず、コレラも赤痢も肝炎もO-157も心配ないアルよ。お陰で今回のツアーでは下痢にならなかったアル。残った3個のカップ・ヌードルとカップ焼きソバを支局に置いて来たアルが、「貴重な物を」と感激されたアル。instant_noodle.gif



 このホテル、チェックアウトは12時までと書いてあったアルが、午前10時になったら、掃除のオッサンが入って来たアルよ。掃除をされたんじゃ落ち着いていられないアルから、仕方なくチェックアウトすることにしたアルが、いったい、なんちゅうホテルアルか。



 歯ブラシは無いし、水道は緑青を吹いているし、水はベタベタ、トイレの水は便器から飛び出すし、ミネラル・ウォーターのボトルはベタベタ、テレビがチャンネル毎に音量が違う為、突如大音響で鳴り、慌てて音を下げなけれぱならなかったり、チェックアウト時間は守らないなどなど、数え上げれぱキリがない、実にいい加減なホテルで1泊2万5千円もふんだくるアルよ。チェックアウトの時、フロントのおっさんが、いけしゃあしゃあと



「ホテルは快適でしたか」



と尋ねたアルよ。このオッサン、頭がおかしいんじゃないかと思ったアルが、



「イヤー、実に快適でした。最高ですよ」



と答えておいたアル。何故、そんなことを言ったかって?クレームをつけて、それらが改善されてしまうと、次に泊まる人がインドを満喫できないからのことよ。第一、珍さん、1億円積まれようと、二度とインドなんぞへ行くつもりは無いアルから、あんなホテルがどうなろうと知ったこっちゃないアル。






珍国際のトラブル・ガイド・ドサ周り編(その14)

2006年09月27日 08時11分52秒 | 真空管ラジオ

            珍さんのトラブル・ガイド・ドサ回り編(その14)

             (騒動的珍道中的記録於発展途上国) 


 「インドのデパート」

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 昼までホテルでゆっくりしているつもりが、掃除のオッサンに追い出され、仕方なくフロントに荷物を預けて、夕方の飛行機に乗り込む時間まで、何の興味も無く見たくも無いデリーの街をタクシーでウロウロしたアルよ。最初に連れて行かれたのが、どこだっけ?アイヤー、どうてもいいと思って見てきたアルから、名前なんぞ忘れてしまたアルよ。宮殿みたいなものを見たような気がするアルが、覚えていないアル。次に、凱旋門のような門が在る公園に連れて行かれたアル。



 タクシーを降りて、公園の方へ道路を横断しようとしたら道路の反対側で、こげ茶色のターバンにこげ茶色の布切れを体に巻き付けた、身長180センチ位で凄味のアル顔をした男がこちらをみているのに気付いたアル。髭をはやし肩からは何やら重そうな布袋をぶら下げているアルよ。結構、絵になるオッサンアルから、ビデオを取り出し撮影を始めたら、オッサンが手招きをしたアル。

                   <marquee scrolldelay=500 behavior=alternate>gandhi.gif</marquee>

 オッサンの前まで行くと、オッサンは道路にしゃがみ、布袋の中から取り出したのはなんと大きなコブラのこと。オッサンはヘビ使いだったのことよ。笛を取り出して吹き始めると、コブラが珍さんの方に顔を向けて戦闘態勢に入ったアル。コブラのアップを撮影し終わると、今度はニシキヘビを取り出して、これも撮影しろと言うアル。撮影を終わると金を要求するアルから、いくらだ尋ねると、300ルピー、約1000円とのことで、まあリーズナブルだと思い払ったアル。



 すると、今度は、そのコブラを持たしてやるという。必死で断ったアルが、



「ダイジョーブ、このコブラの歯は抜いてアル。危なくないから持ってみろ」



と言う。冗談じゃないアル。生まれてこの方、カエルだって触ったことが無いアルに、ヘビなんぞ、毒が有ろうが無かろうが触りたくないアル。コブラがダメなら大蛇の方を抱けと言う。必死で断ったアルが、今にもそのオッサンが大蛇を珍さんに向けて放り出しそうな気配で恐ろしかったアル。どうせ、触り賃を取るつもりアルが、若い女性を触って金を払うなら喜んでやるが、何が悲しゅうて金を払ってまでヘビを触る必要が有るアルか。必死で逃げたアルよ。

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 凱旋門の下まで行くと、ラクダに観光客を乗せる商売をしている奴がいたアル。インドにラクダというのはあまり聞いたことが無いアルが、面白いからとビデオを撮影し始めたら、撮影料を寄越せと言われ撮影は断念したアル。あまり愉快な公園ではないので帰り始めたら、さっきのヘビ使いが寄って来て、



「凱旋門をバックに撮影するとエエでんがな。絵になりまっせ」



と言う。どうせ、また撮影料をせびられるのは分かっていたが、カメラマンの悲しさ、絵になると思うとつい撮影をしたくなてしまうアル。撮影をしていると、もう一人のヘビ使いがやってきて、2人一緒に撮らせると言う。ハハー、こいつら最初から結託していて、もう一人にも仕事をやる為に、撮影し直せと言ったアルな。いっくら、珍さんても、そこまで甘い顔をしていられないアル。これは断固として断ったアルが、いつ、コブラを投げ付けられるかとヒヤヒヤものだったアルよ。



 ヘビ使いから逃げたと思ったのも束の間、今度は、カーマスートラ売りのオッサンがしつこくせまってきたアル。最初は1冊100ルピーと言っていたが、断り続けていると、4冊100ルピーでいいと言う。それくらいならいいやと、100ルピー渡したら、本を渡さずに、8冊なら200ルピーにすると言う。そんなには必要ないアルから、4冊でいいと言うと、最後は1冊たけよこしたアル。汚ったねーやり口に腹が立ったアルが、どうせ、あのヘビ使いらもグルだろうから、面倒なことを避けるため、1冊たけ受け取ってタクシーに乗り込んだアル。



 タクシーの運転手に1冊100ルピーで買ったと言ったら、



「お前、騙されたアル。あんなもの本屋で10ルピーで売ってる。インド人金に汚いあるから気を付けるよろし」



と言われたアル。どうせインチキなのは分かっていたし、たかだか300円のことたからどうってことは無いアル。これもインドの物価を上げることになるアルからザマー見ろアル。あんな国はさっさと潰した方がいいアル。その本を直ちにゴミ箱に捨てたのは言うまてもないアル。あんなヤツラが触った本なんぞ、何の病気がアルか分かったものではないアル。しかしまあ、どいつも、こいつも、「人を見たら金と思え」とても教育されているのだろうか、本当にセコイ人種アル。



 このあと土産物ても買おうかと、インド国家承認付きという、妙なデパートに行ったアル。デパートと言ってもかなり小さな店で、入り口のボーイに恭(うやうや)しく頭を下げられ、すぐに地下の売り場へ案内されたアル。アイヤー、アイヤー、地下に入った途端、驚いたアルよ。



 なんとその売り場には客が一人も居ないアル。正確に言えぱ、珍さんがたった一人の客アル。アイヤー、アイヤー、店員は20人くらい居たアルが、それが全員、一斉に珍さんに注目したアル。そこは絨毯や高級家具売り場アル。珍さん何か買わずにはこの地下牢から出られないことを瞬間的に察知したアル。慌てて逃げだそうとする珍さんの前に数人が立ちはだかり、その中の親分らしきオッサンが、



「ダンハン、エエ、ジュータンが、アリマンガナ。これ、ジェーンブ、シルクでっせ。ダンハン、サイズはどれがエエでんねん。エ?家が狭い?さよか、ホナラ、これはどないだっしゃろ。これなら、ジュータンにもなるし、壁に掛けてもええでんがな。最高でっせ。エ?この色は嫌いでッか。さよか、紫色のもありまっせ。キミ、紫色のを出したれや。ホレ、どないでっか。これも最高級品で。エ?紫は嫌い?さよか、ほなら、これはどないだす?最高デッセ。エ?青は嫌い?さよか、キミ、緑色のを出したれ。これはどないでっか。奇麗でっしゃろ。これ、オール・シルクでっせ。これ以上の品はおまへんがな。インド人嘘つかないアルよ。エ?赤か、茶系統を見せろてでっか?キミ、赤と茶のヤツを出したれや。ダンハン、これは最高級デッセ。この刺繍の細かさを見とくなはれや。これは、職人が80日間かかって作ったもんでっせ?エ?さっきは70日って言ったやて?イヤ、それは間違いでっせ。正真正銘、80日間かかってまんにゃ。エ?急に10日も増えるなんて信用できないやて?ダンハン、うっとこは国家承認付きのれっきとした店でっせ。これどないだす?さっきのよりはもっと、キメが細かいでっしゃろ。どないだす?この肌触り。まるでイッヒッヒ、処女の肌のようでっしゃろ?エ?そんなもん、生まれて1回も触ったことが無いやて?ダンハンもエロー不幸な人でんなあ。エ?さっきの赤いやつを見せろ?キミ、さっきの赤いやつを出したれや?エ?どれでしたかいな。あまり、ゴチャゴチャと出しましたサカイ、どれだか分からんごとなりよったでえ。これでっか?これなら800ドルでっせ。エ?まけろ?うっとこ店は、国家承認付きデッセ。値引きやらそないな大阪みたいなことは、よーしまへんがな。男は黙って現金払いでっせ。よっしゃ、ほなら、日本までの運賃サービスしときまっさ。エ?あれも最高、これも最高、みんな最高ってまるでインチキ毛唐に騙された女優の歌みたいでっか?あれ、なんて言いましたかいな。エ?愛の酸い中華?酢豚の歌やったかいな?エ?愛の水中花?さよさよ、そないな名前でしたなあ」



とながながーと説明したアル。



 珍さん、断り切れないのと、半分は欲しいのとで迷ったアルが、850ドル出して赤系統の絨毯を1枚買ったアル。どれにしようかと迷っていると、珍さんが買おうとしている絨毯を他の店員が革靴で踏んづけていくアルよ。



「アイヤー、何するアルか。これ、ワタシ、今、買おうとしてるのところ。どうして踏んづけたアルか!」



と怒鳴ったら、さっきの親分いわく、



「うっとこの商品はこんなことではビクともしまへんがな。それを見せたくてわざとやったんだす」



だと。絨毯を買って外へ出ようとしたら、早くも1階のインテリア売り場のオッサンが脇にピタッとくっついて、



「ダンハン、インテリアもどないだす。正真正銘インド産の病原菌付き花瓶や、鼻の無い人も鼻が有るように映る鏡、お釈迦様も使ったという小物入れなどなど、なんてもありまっせ。ひとつどないだす。ここは国家承認付きの店だす。この前も、日本大使館の奥様が結構買うていきよったでえ。どないだす。このお盆、奇麗でっしゃろ。今日は特別大サービス、250ドルでええでんがな。ここ、ここんとこ見なはれ。これはホンマもんの金でっせ。国家承認付きだす。安心どすえ」



と珍さんの手を離さないアル。仕方なくと言うより、本当はえらく気に入ってそのお盆も250ドルほどで買ったアル。さて、これで帰ろうかと思ったら、すぐに2階のオッサンが、



「ダンハン、インド土産言うたら、サリーに決まってまんがな。どないだす。サリー、サリー、魔法使いサリー。これ500ドルでええでんがな。エ?定価が500ドルになっている?うっとこは国家承認付きでっせ。いつもニコニコ定価販売、値引き無しでっせ。インド語の辞書に値引きっちゅう言葉はのってまへんがな。どないだす、このサリー、長さ6メートル、幅1メートルの布切れでっせ。それをこないして、体に巻き付けまんにゃ。ええもんでっしゃろ。これなら、無理矢理脱がす時は、ホレ、こないにして、布の端っこを思いっきり引っ張れば、ネーチャンの体がクルクルッと回って、スッポンポンでっせ。どないでっか、これ、原宿辺りで売れば、倍にはなりまっせ。連れ込みホテルの前で売ってもええでんがな。『今宵の御楽しみに、クルクル・スッポン、インド産のサリーはいかが』なんて、ポスターでも貼っておけば、飛ぶように売れまんがな」



と言いながら、身長155センチ、歳のころなら55過ぎの眼鏡をかけたオッサンが、サリーの巻き方を説明しながら金色や紫色のサリーを売りつけようとしたアルよ。



 いくらなんても、そんなオッサンが実演しても、ちっともいいとは思えないし、金色や紫色のドレスなんぞ、普通の日本人は着ないアルよ。よくよく観察すると、そのデパートには女店員が一人も居ないアル。さすがにサリーは買わなかったアルが、カミサン用に茶系統の涼しそうなジャケットと、アラビアン・ナイトに出てきそうな、ダブダブのパンツのセットを買ったアル。結局、絨毯以外の物を含め20万円ほど買ったら、やっと店員がついて来なくなったアル。






珍国際のトラブル・ガイド・ドサ周り編(その10)

2006年09月27日 07時26分31秒 | 珍国際のトラベル・ガイド

            珍さんのトラブル・ガイド・ドサ回り編(その10)

             (騒動的珍道中的記録於発展途上国) 


 「マニラの土産屋」

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 馬鹿の話は不愉快アルからこの辺にして、翌日、珍さんはフィリピンのお土産を買いにマカティという、マニラの繁華街に行ったアルよ。珍さん本当はフィリピンの半袖上着を買いたかったアル。デパートに行って半透明の上着を見たアルが、なかなか涼しそうでいいアルさんすー。中てもパイナップルの皮の繊維で作った上着は手触りが最高で、うっすらとベージュ色をしており、胸には細かい刺繍が入っているアル。それもその筈でなんと5万円もするアル。



 妙な比較アルが、二十歳前後の若い美人娘と一晩過ごしても五千ペソ、2万5千円アルから、5万円というと、日本なら25万円くらいアルか?最近の日本で20歳前後の女性を買うと10万円で済むアルか?ソープランドなんぞは5万円も有れぱ御の字アルだろうが、何しろ青山や六本木辺りのスナックのネーチャンなら、それくらい出さないとダメアルと思うアル。



 青山、六本木といったって、ロクなネーチャンはいないアルから、それ以上の玉なら、一晩20万円くらいかもしれないアル。その倍とすると、40万円の上着ということになるアル。それなら、マカティのネーチャンとやる方が得アルな。何だか妙な計算になてしまたアルな。



 パイナップルの繊維製は5万円アルが、バナナの繊維製なら1万5千円、木綿なら7千円、化繊なら5千円で売っているアル。バナナのヤツを買おうかどうしようか、散々迷った挙げ句、買うのは止めたアル。やはり、あんなもの日本では着る場所が無いアル。沖縄辺りで着たら気持ち良さそうのことよ。



 上着を買うのは止めた珍さん、何か土産物をと思い、店内をウロウロし1個2千円の水鳥を象った木の彫り物を4個買ったアル。買ったのはいいアルが、店員が商品を包みに行ったきり、30分も帰って来ないアル。いったい、どうなているのかと、店員が行った方に行ってみると、包装専門のネーチャンが水鳥と格闘していたアル。



 たかが、あんな物を包むのに、まったく不器用で巧く包めないらしいアル。やっとくるみ終わって箱に詰めてくれたのはいいアルが、同じ物を買ったアルに箱の大きさがまちまちアル。純正の箱ではないらしいのことよ。それても何とか包装が終わって品物を受け取り金を渡したが、これまた奥に引っ込んだきり10分も出て来ない。



 しびれを切らしている所へ、アホ・ネーチャンが、やっとお釣りを持って来たアル。恐らく、釣り銭の計算に手間取っていたアルな。日本人ならこの程度は瞬間的に暗算でやってしまうアルが、多分、紙とエンピツで計算していたアルな。



 よくもまあ、こんなアホがデパートの店員をやっていられるものアルよ。日本のデパートが進出したらあんな店、1日でつぶれるアルな。しかし、あまり日本的にテキパキやってしまうと、却って土着民は不安がるかも知れないアルよ。



 土産も買ったし、いよいよ嫌いなフィリピン、二度と行きたくないフィリピンを離れ、テレビで映像を見るたけても嫌なインド、一度だって行きたくないインドに向かうことになったアル。例のデブ記者はあと2、3日遊んでから帰国するらしいから、ホテルで別れを告げたが、その時ヤツが別れのセリフに



「空路のご無事を」



と言ったアルよ。珍さん、ムッとしたアルよ。



「何もお前にそんなこと心配して貰いたくない。せいぜい、自分の心配でもしてろ」



と言いたかったアルが、一瞬、こいつ意外といい奴かも知れないという気がして黙っていたアルよ。



「ニナイ・アキノ空港」



 マニラのニナイ・アキノ空港の検査はかなりしつこい、というか、これてもか、これてもかと身体検査、X線検査を繰り返すアルよ。あれは検査というより、ワイロを貰う為としか思えないアルな。何回目かの検査をする役人なんぞ、サイフの中まで開けさせ、



「あなた、お金持ち、少したけ、少したけ」



と日本語で言いやがったアル。珍さん、頭に来て、不当な取り調べをされること覚悟で、



「ワタシ、カネナーイ、ワタシ、ビンボー」



と英語なまり(?)の日本語でふさけた答え方をしてやったアル。こんな野郎供に1円も恵んでやる必要は無いアル。もし、しつこいようなら、



 ワタシ、ニホンノ、ジャーナリストノ、ハシクレ。オマエノコト、シンブンニ、シャシンイリデ、カクアル。ソレデモイイアルカ?」



と言うつもりだったアル。結局は1円も取られずに済んだアルが、なんともはや、オソマツな国アルよ。そう言えぱ、日本から同乗した例のスケベ・オヤジが、



「マニラを出る時は、サイフに金を入れておくな。空港で、ワイロを取られる」



と言っていたアルよ。



 空港のエクゼクティブ・ルームは禁煙アルから、喫煙コーナーで吸おうと思って探したら、ほんの1坪しか無い、まるで牢屋のような喫煙室があったのことよ。狭い部屋に20人くらいが入っていて、一斉にタバコを吸っているアルから煙モウモウで、まるで火事場でタバコを吸っている気分アル。さすがに珍さんタバコを吸うのを諦め、トランジト国でアル、タイのバンコック行きの飛行機に乗り込んだアル。



「バンコックの空港でトランジト」

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 バンコックで今度はインド行きのタイ航空TG-315便に乗り換えることになったアルが、バンコックの空港で3時間も待たされたアルよ。空港から外に出ることは出来ないアルから、ひたすら、空港の免税売店をウロウロしたアルが、すぐに飽きてしまって困ったのことよ。



 そこで、早めに搭乗待合室に行ったアルが、これが実に面白い。さすが、インド行きの便の待合室たけあって、インド人でごった返しているアルよ。あんなに大量のインド人を見たのは生まれて初めてアル。小さい頃、長崎県の佐世保に住んでいて、大量の白人や黒人のMPだの海兵隊だのを見て以来の面白さアルな。



 インド人なんちゅう人種は、みーんな、同じ形、同じ色のターバンを巻いていると思い込んでいたアルから、ターバンの種類の多さを見ているたけても飽きないアルよ。色はそれこそ何てもありらしく、黒、白はもちろんのこと、赤、オレンジ、水色、緑色となかなかカラフルのこと。



 面白いのは形で、いわゆるターバン風も多いが、長良川の鵜庄の烏帽子みたいなのもアルし、女が紫色のオコソ頭巾(こんなの、知らない読者が多いだろうのことよ。この辞書だって「おこそ」を変換出来なかったアル。ついでに「おそそ」を変換させたら「オソソ」になったアル。これには漢字が無いらしいのこと)そっくりのを被っているのも見たアル。



 どうやら男は髪の毛を切らず頭の上で団子にし、その上に鵜庄スタイルの帽子を被り、さらにその上にターバンを巻いているらしいアル。あのクソ暑い国で、あんなものを子供の頃から被っていたら絶対に禿る筈アルから、インド人の男は、ハゲが多いに違いないのこと。たから、ターバンの下はアデランスになっているに違いないアル。






珍国際のトラブル・ガイド・ドサ周り編(その11)

2006年09月27日 07時24分19秒 | 珍国際のトラベル・ガイド

            珍さんのトラブル・ガイド・ドサ回り編(その11)

             (騒動的珍道中的記録於発展途上国) 


 「タイ航空315便」

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 暇潰しも終わり、いよいよ恐怖のインド行きタイ航空、TG-315便に乗り込んだアルよ。さすがインド行き、機内に入った途端にカレーの匂いが鼻をついたアルよ。これだと外国人がJALに乗ったら、梅干しか味噌、醤油、沢庵、目刺しの臭いても感じるアルかな。確かに、大韓航空はキムチとニンニクの匂いがしたし、フィリピン航空ではバルトリン氏腺液やザーメンの匂いがしたアル。



 それにしては、アメリカの飛行機に乗っても、ハンバーガーやステーキの匂いはしなかったし、フランス航空でフォアグラの匂い、ドイツ航空でジャガイモとソーセージ、イタリア航空でスパゲッティの匂いはしなかったアルよ。もし、アフリカの飛行機に乗るとライオン歯磨き粉の匂いや、サイのサイコロ・ステーキの匂い、カバのカバ焼き、キリンの活き作り・・・そんなものがあったら、長ーーーーーい皿が必要だろうのことよ・・・なんかの匂いがするアルか?



 カレーの匂いにむせながら珍さん、TG-315便の椅子に座ったアルが、悲しいかな足が床に届かないアルから、こんな状態で離着陸されたら、踏ん張りようがないアルよ。足をブラブラ、まるで幼児が大人用のテーブルでメシを食うようなスタイルで離陸したアル。



 離陸するとすぐに、パーサー、というか、「私はパーさ」てな手合いが、嬉しそうに近寄って来て



「アナタ、日本人アルか。ワタシ、昨日、東京にいたよ」



と声をかけてきたアル。珍さん、最初に書いたように、こういう、無意味な会話が大嫌いアルから、



「それがどうしたアルか」



と冷たく言い放ってやったら、スゴスゴと消えて行ったアルよ。こんなの、いちいち付き合っていたら、面倒くさくて仕方が無いアル。だいたい男とこんな会話してみたって、面白くも何とも無いアルよ。もしこれが美人スッチーなら



「エ?ウッソー!大阪に居たの?スッゴーイ偶然!ワタシも10年前に大阪に居たよ。ネ、ネ、ネ、大阪のどこに居たの?エ?梅田?キャー、ウッソー、シンジラレナーイ!ワタシも梅田に居た人の隣に住んでいたことが有る人の友人の親戚のオバサンを見たことが有る人の旦那さんとすれ違ったことが有るの。偶然て不思議ねー。わたし今、東京に住んでるの。アナタ、東京に来ることアル?エ?アル?ウッソー、ホントー?今度、東京に来たら電話してよ。ネ、ネ、ネ、東京の、吉祥寺の永楽ってラーメン屋知ってる?エ?知らないの?ウッソー、信じられなーい!吉祥寺の永楽知らないの?馬鹿みたーい!ホラ、駅降りて、100メートル行って、右側にタバコ屋が在る角を左に曲がったビルの地下よ。エ?本当に知らないの?ウッソー!あなた、本当に大阪に行ってたの?」



なんぞと、適当に相手をしてやってもいいアルよ。アイヤー、こっちの方が面倒臭そうアルな。



 美人スッチーなら、暇潰しに馬鹿話てもしてやるアルが、珍さんの担当は髪型と毛質が桃井かおりに良く似たゴワゴワ頭のオバハンで、珍さん何の興味も湧かないタイプアルのこと(珍さん、桃井かおりの髪の毛をじかに見たことも触ったことも無いアルが、桃井かおりのロング・ヘアーって似合いそうも無いアルし、テレビで見る限り毛が太くて堅そうアルよ)。



 珍さん、スッチーには恵まれない運命が有るらしいアル。このオバハン少しノイローゼの気が有るようで、恐らく行き遅れのハイミス・スッチーらしいアル。左手の薬指には指輪が無く目の下も真っ白で、「ワタシ、生まれてこの方、男を知りません」と看板をしょっているような女アル。



 それに引き換え、珍さんの反対側の列の担当は若くて美人で、左の薬指には燦然と銀の指輪が輝いており、目の下は真っ黒で、いかにも「昨夜もウチのダンナが激しくって」と自慢したげアルよ。



 行き遅れスッチーを観察していると、目つき鋭く、「世の中の男はみんな敵。女も敵」という表情で、何やら空中を見つめながら、口をパクパクさせて歩いているアル。このスッチー、機内食を片付ける時、乗客が残したパンたけ集めて袋に入れ、自分のロッカーに仕舞い込んだアルよ。多分、明日の朝、一人侘しく食べるアルな。



 ・・・なんてことを想像しながら窓の外を見ていたら、いきなり氷のように冷たいものが、半袖姿の珍さんの腕に触ったアルよ。思わず、「ヒャー」と声を上げたアル。振り向くとそこには、行き遅れスッチーがまるで幽霊のようにボーッと立っていて、「サー」と声をかけているアルよ。あの手の冷たさは忘れられないアルな。



 どうやら、次の食事の準備の為に、テーブルを引き出せということらしいアル。道理でさっきから、妙な匂いが立ち込め始めたと思ったのことよ。今日のメイン・ディッシュはマトンのステーキか、チキンか、インディアン風味ベジタブルとメニューに書いてあったアルが、珍さんどれも食えないアルよ。嫌いな料理アルから、匂いも実に不愉快アルよ。



 珍さん、スッチーに耳栓を持って来させ、それを鼻の穴に詰めたアルよ。出て来た料理もまずそうなら、銀のスプーンやナイフ、コップの汚いこと。とても使えたものでは無いアル。珍さん、料理にはいっさい手を付けずにそのまんま、突っ返してやったアル。



 料理にも参ったアルが、もっと参ったのは便所の臭いアル。一度も便所の掃除などしたことがないらしく、アンモニアや大便の妙な臭いが機内に充満しているアル。これじゃあエクゼクティブじゃなくて、「エー・臭せー恥部」アルよ。とてもメシなんぞ食える状況では無いアル。さーっすが、インドーーーー!



 小さい頃、「インド人のサッルマッタ、ネッチャネッチャスッルヨー」と言って、はしゃいだものアル。最近ではこんな子供の遊びすらも差別用語とされるらしいアルが、あの飛行機に乗った限りでは、これは差別用語ではなく客観的事実じゃないかと思えるアル。あれたけ、衛生観念の無い人種のサルマタが、ベタついても当然アルよ。



 ところで最近は、なんてもかんても差別だのセクハラだのと決め付けられ、住み難いったらありゃしないアルよ。会社の部屋にヌード写真を貼っておいたり、週刊誌のヌード写真を見ることがセクハラだそうだ。そんなことに文句をつけるんなら、女も男のヌード写真を見れぱいいアルサンスー。



 女の裸を見たがるのは男の本能アルよ。女に男の裸を見たいという本能が無いからといって、男の本能までを押さえつけるのはおかしいアルよ。男が女に興味を示さなくなて、一番困るのは女自身アルよ。



 女のヌード写真がセクハラと言うくせに、女の観光客は小便小僧の前で記念写真を撮っているではないかのこと。ミケランジェロの像の性器は相当にリアルアルが、ミロのヴィーナスには性器が無いアルよ(ミロのヴィーナスって、小野小町アルか?この言葉の意味が分かる人は結構、学がアルのことよ)。



 これだって男から言わせりゃ、充分セクハラアルが、男は誰もそんなつまらん文句はつけないアルよ。オムツのコマーシャルだって、男の赤ん坊の性器丸出しアルが、女の赤ん坊の性器丸出しのCMなんぞ見たことはないアル。アイヤー、珍さん、インド航空のひどさでコースがずれてしまたアルよ。もう一度性器の、アイヤー、正規のコースに戻るとするアルよ。



 さらに参ったのは、ダニの多さアルよ。珍さん、インドに着くまでに3カ所もダニに食われたアルよ。カレーで育ったダニは物凄くかゆいし、しつこいアル。帰国後1週間はかゆくて堪らなかったアル。



 そして、一番参ったのは、あんな便所の臭いが充満しているような飛行機が、生意気にも全席禁煙ときているアルよ。タバコの臭いなんざ大小便の臭いに比べれぱ香水の匂いアルよ。禁煙なんぞにしないで全区間禁便にすべきのことよ。



 4時間もの間、禁煙させられ、汚ったねー食器でヒツジとチキン料理しかなく、便所の臭いのなかでワインなんぞ飲まされるから、珍さん我慢の限界アルよ。珍さん、金輪際、インド行きの飛行機には乗りたくないアル。






珍国際のトラブル・ガイド・ドサ周り編(その9)

2006年09月24日 00時00分00秒 | 珍国際のトラベル・ガイド

            珍さんのトラブル・ガイド・ドサ回り編(その9)

             (騒動的珍道中的記録於発展途上国) 


 「マニラの食事」

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 翌日の朝食はホテルのレストランで和風定食を頼んだアルが、シャケの切り身、煮物、おひたし、漬け物、梅干し、ご飯、味噌汁は、「ま、フィリピンなら、こんなもんか」という程度の、そこそこの物が出たアルよ。たけど、冷奴には手を付けなかたアル。何しろ、水が悪いのこと、そんな水で作った豆腐なんぞ、危なくて食えたものではないのこと。おひたしだって危ないアルが、一度熱湯を潜っている筈アルから恐る恐る食ったのことよ。幸い、マニラで下痢をせずに済んだのは、この冷奴を食わなかったからだと思うアル。

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 昼飯は支局長と例のデブと3人で、フィリピン料理に挑戦したアルよ。店内に入った瞬間、「汚ったねー店アルな」と思ったアルが、土着民にとっては、そこそこ高級レストランらしく、結婚式の披露宴をやていたアル。

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 披露宴といっても参加者はドレスあり平服ありで、日本ほど豪華ではないのこと。スピーチは無く、親戚のオジサン・オバサンがニワトリの断末魔のような声を出すヘタクソな長唄、新婦の過去の思い出を話している内に突如泣き出す近所のオバサン、新婦の従姉妹の聞くに耐えないピアノや、見るに忍びないクラシック・バレー、新婦の短大時代の友人の「ふーたーりのためー、せーかいはあるのー」、「アーカ、アーオ、キイロノー、イッショウヲツーケター、テーントウームッシガー、オッドォリデテー」なんという、つまらんコーラス、新郎の大学時代の悪友の暴露話などなど何ひとつ無く、ただひたすら黙々と土着料理を食うたけのしらけたものアル。

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 料理はパイナップルの葉の上に乗せ、本当なら手でこね回して食べるらしいアルが、さすがに抵抗があり、フォークでカニのチリ・ソースとパサパサのご飯と、後は出て来た物をなんてもかんても、パイナップルの葉の上でゴチャ混ぜにして、グッチャグッチャになったものを食べるアルよ。最初は気持ち悪かったアルが、慣れてくるとグッチャグッチャも乙な物で、いくらベタつく食い物てもパイナップルの葉にまったく、くっつかないのが面白いアル。

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 デブは珍さんの料理まで遠慮なく食った上に、メシを我々の4倍位も喰らい、ジュースやビール、オン・ザ・ロックもガブガブ飲んでいたアル。その内に、フィリピンの水は危ないという話題になり、突如その無節操デブが、



「しまた。お二人にやられた」



とわめいたアル。



「二人とも、水のコップに触ってもいないじゃないですか。ずるいですよ」



ときた。珍さん、



「何もキミを騙したわけでは無いアル。フィリピンの水を飲まない・・・これ、日本人の常識アルよ。水どころではない、キミはさっきから、オン・ザ・ロックも相当飲んでいたが、その氷だって、フィリピンの水で作るアル。ジュースだって、フィリピンの水で薄めているアル。キミは相当、腹に自信がアルんだなと、感心して見ていたアルる。我々は恐くてそんなもの飲めないアル。フォークとナイフだって、ナプキンでゴシゴシと拭いてから使っているのことよ」



と言うと



「エ?氷もダメ?あそうか、そうだよな。オレ、ヤバイですか。昨日、ホテルの水を飲んだけど、あれは大丈夫ですよね」



「キミも相当な馬鹿アルな。ホテルもここも同じ水源の水アルよ。なんで、ホテルの水だと安全と思うアルか。ちーと考えれぱ分かるだろうに」



「エー!?ホテルの水もダメなんですか?そう言われれば同じ水源ですよね。オレ、大丈夫ですかね?」



「そんなこと、ひどい下痢になてみれば分かるのことよ。しかし、キミはひどい下痢をして、ダイエットした方がいいアルよ。もっとジャンジャン生水を飲むといいアル。下痢はしなくても、10年後には間違いなく肝炎になる筈アル」



 その後、彼の腹がどうなったかは知らないアルが、無事だったとは思えないのこと。ことほど左様にこのデブ記者、血の巡りが悪いと言うか気が利かないというか、「大男、総身に知恵が回りかね」とは良く言ったものアル。昼間、彼が、



「これから一人でスラム街の方へ行ってみる」



といかにもマニラに慣れた口調で言った時、



「キミ、スラムに入るのに背広にネクタイはまずいよ。まるで『オレは日本のサラリーマンだ。少しは金を持ってるぞ。しかも、スキだらけたから、どこからても盗りたいだけ盗れ』と言っているようなものだ。まず、ネクタイをはずせ。Tシャツは持ってないのか。エ?マニラに来るのにTシャツの1枚も持って来て無い?仕方が無い。ワイシャツの袖をまくれ。パスポートを隠すようなポケットは有るのか?エ?無い?じゃあ、ワイシャツの内側に隠せ。エ?シャツを着ていないから、下は地肌?それではパスポートが滑り落ちるぞ。エ?腹が出っ張っているから大丈夫?現金はあまり持ち歩くな。エ?隠す所が無い?大きい札は靴の中に入れ、スリ、強盗用に1000円分くらい入れておけ」



と、まるでまあ小学生に言うようなことまで言わされたアルよ。何と手間のかかる人間アルか。ここまで細かく注意され、さすがに



「イヤー、マニラは初心者にはきつい街ですね」



ときたアル。



「お前みたいな人間には、マニラどころか日本だってきついよ。用は気配り目配りだ。お前みたいな奴と同行させられるオレはもっときつい」



と言ってやったのこと。今度は急に心配になったらしく



「映画館に入っても大丈夫ですか」



だって。



「映画館に入って大丈夫かどうか、そんなことオレだって知らないし、世界中どこの映画館だって、危ない所は危ないし、安全な所は安全だ。いちいち、オレに質問しないで、ちいとは自分の頭で考えろ。まあ、いくらのんきなオメーでも、一度死んでみりゃ分かるよ」



と冷たく突き放したのことよ。いちいちこんな野郎の面倒見切れねーよ!

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 アイヤー、珍さん、東京弁になてしまたアルよ。映画館に入っていいかどうか自分で判断出来ないくせに、翌日の夜、食い物を買いに夜遅くスラム街の中のコンビニに買い物に行ったらしい。珍さんだって絶対にそんな危険なまねはしないアルに、空腹となると恐さを忘れるらしいアル。



 こいつとホテルで鉄板焼きを食い、



「この程度なら、取材相手の博士と食ったことにして取材懇談費で伝票を落とそうや」



と言うと



「イヤ、経理から『80歳のジーサンが鉄板焼きを食う筈が無い』と文句を言われますよ」



「80歳のジーサンだって肉を食うさ。だいいち、領収書の店名だけで何を食ったか分かる筈がない。オレが経理なら『こんなに安い店に招待したのか。相手に失礼だ。次回はもっと高い店に行け』と言うぞ。経理だって、これは自分達で食ったと知っているさ。何も毎日の食事を懇談費で落とせと言っているわけではない。会社は二言目には『日本に居たって昼飯や晩飯は食うだろう。海外に行ったからって、メシ代は自分で払え』なんぞと言うが、じゃあ日本で毎回、高級レストランでメシを食うか?これは余計なメシ代なんだ。なんで安い店で食わないかって?海外に行って毎回1000円で終わるようなメシを食わせる、安全で衛生的な店をすぐに見つけられるか?いくら、高い店で食ったって構わないよ。経理なんざつじつまさえ合ってりゃいいんだ。別にテメーの懐が痛むわけじゃなし。税務署だって、『こんな高い店で食ってケシカラン』とは言わないよ。海外の高級レストランでメシを食うのも、仕事の内よ」



ここまで言ってやったのに



「これはまずいですよ。割り勘にしましょう」



だもんね。そのくせ珍さんが、ゆっくり食べようと残しておいたアワビやホタテのステーキはもちろん、ステーキまでみーんな食ってしまたアルよ。なにが割り勘だ!



 まーったく、でかい図体、でかい態度の割に気が小さく頭も悪い。頭の中を覗いて



「オーイ、小野田さーん、横井庄一さーん」



と必死で探さないと、どこに脳味噌が隠れているか分からないくらいじゃないかと想像するアルよ。こういう奴を「ブタの図体にノミの心臓、ノミの脳味噌」と言うアルな。体が大きいからすぐに酸欠になるようで、1時間程度のインタビューをしたたけで



「もう、疲れたからホテルに帰って寝ます。珍さんはタフですねえ」



と言って本当にそのままホテルに帰って朝まで寝たらしいアル。



「なんで、たったそれだけ仕事をしたくらいで、疲れるんだ。疲れるのはオレの方だ」



と言いたいアルよ。珍さんは、またもやカジノへ。






珍国際のトラブル・ガイド・ドサ周り編(その8)

2006年09月23日 00時01分00秒 | 珍国際のトラベル・ガイド

            珍さんのトラブル・ガイド・ドサ回り編(その8)

             (騒動的珍道中的記録於発展途上国) 


 「マニラの乗り物」

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 翌日、ホテルの24階に寝ていた珍さんは、何とニワトリの声で目が覚めたアルよ。一流連れ込みホテルのすぐ脇のスラム街で飼っているニワトリの声アルよ。それにしても、ニワトリの声は遠くまで届くものだと感心したアルよ。高級連れ込みホテルであるニューオータニ・ホテルに泊まっていた銀座のママと、どこぞの部長、社長連中がニワトリの声で目を覚ますようなもので、日本では考えられないことアルな。

<marquee>chiken.gif</marquee>

 珍さん今日は暇アルから、街に出て写真ても撮り歩こうかと考えたアルが、こんな貧乏な街でニコンなんぞ肩に掛けていたら、いくつ命が有っても足りないアルから、困ったアルよ。どうしようかと迷っていたらミニ・バーの上の食器棚に、フジ・フィルムの使い捨てカメラが置いてあったアルよ。



「随分、サービスのいいホテルアルな。毎日1台ずつサービスするらしいアル。使わにゃ損、損」



とぱかり、そのカメラを持ってさっそく街に出たアルよ。



 街に出て真っ先に目に入るのは、ジプニーという、米軍が捨てて行ったジープを改造したマイクロ・バスならぬマイクロ・トラックみたいな車アルよ。あんなジープのエンジンでは4、5人も乗れぱ動かないだろうに、15、6人もギッシリ詰め込んで、後ろのバンパーに3人も立たせて、猛スピードでバタバタバタと凄い音をたてながら道路をジグザグ運転しているアルよ。



 天井が物凄く低くて中腰でないと中を移動出来ないアル。猛暑と排気ガスだらけの街の中を、冷房も無い車にギュー詰めにされているせいで、どの客も怒った顔をして乗っているアル。その車には何処にも行き先らしきものが見当たらないアルが、車のデコレーションで見分けるらしいのこと。

<marquee>トライシクル.jpg</marquee>

 大型バスを運行させれぱ良いと思うアルが、たった14、5人乗りの車が、街中にはびこっているから、道路の渋滞もすごいアル。交差点にはロクに信号も無く、有っても誰も守らないアルから、道路を渡るのは至難のワザ・・・と言うより、日本人が渡るのは不可能アルな。マニラ人ても、老人は殆ど歩いていないアル。現地人の老人が道路を渡るのも無理アルよ。アル爺さんに尋ねると、



 「俺なんざ生まれた時から道路の反対側に行ったことが無い。一生に一度でいいから、あちら側の店に入ってみたい」



と言っていた・・・というのは、勿論ウソアルが、有り得ないことてもないアル。

<marquee scrolldelay=15 truespeed>日通のトラック.gif タンクローリー.gif 猿の自転車.gif tank.gifkart2.gifcart_5.gif パワーシャベル.gif car_classic_2.gifkart2.gif car_classic_8.gifkeirin_p.gifbasha.gif car_classic_3.gif</marquee>

 もう一つ目につくのが、自転車にホロ付きのサイドカーを付けた乗り物アル。ちょっとその辺までという場合に使うらしいが、スピードが遅く歩いた方が速そうアル。この自転車が、



「シャチョー、シャチョー、ドコ、行くか。安いよ、安いよ」



と言いながらしつこく追いかけて来たアルが、勿論、早足の珍さんの方が速いアルから、ついに諦めて戻って行ったアル。



 この自転車で稼いで儲けて買ったらしいのが、日本の道路工事現場などで見掛けるポンプ用のエンジンを、自転車の荷台に乗せ、エンジンからベルトで車軸を回すようになているサイドカーアル。金が無い人間は巧いアイデアを思い付くもので、まるで50年前の日本の様アルな。これても結構スピードが出るアルが、ベルトがむき出しアルから、手ても突っ込もうものなら、腕ごとねじ切られそうな感じで恐いのことよ。



 さらに儲かっている奴は、日本製のオートバイにホロ車を付けているアル。以上の3種類のサイドカーとジプニーがチョロチョロ走っているから、街はごった返しているアル。車も整備不良で、真っ黒い煙を吐きながら爆走しているアル。たから、街中、排気ガスだらけアルから、道行く人はハンカチで口を押さえながら、苦虫をつぶしたような顔をして歩いているアルよ。とても人間の住む町じゃないアルな。



 もうひとつ目立つのが、ライフルや拳銃を持ったガードマンの多さアル。銀行や宝石店は当然のこと、つまらん民芸調土産店やデパートの入り口にまで、立っているのこと。あんな奴らの脳味噌なんぞ、どうなているか分からないアルから、突如発狂して撃ってこないとは限らないと思うと、傍を歩くのは気持ち悪いアル。



 マニラやケソンはどうにも好きになれない町アルから、あまり写真を撮る気にもならずに、ジプニーをチョコチョコと撮影したたけでホテルに戻った珍さん、ミニ・バーの上の食器棚に新しい使い捨てカメラが置いてアルのを見て、



 なかなか、手回しのいいホテルアル。1台使うと、すぐ次のカメラを用意しておいてくれるなんざ、フィリピンにしては出来過ぎアル」



と思ったアル。しかし、ここで、



「待てよ?ミニ・バーの上に置いてアルということは、ヒョッとして、これ有料アルか?」



と、ミニ・バーの伝票を見ると、アイヤー、なんと、「使い捨てカメラ850ペソ」という項目があったアルよ。なんと、こんなカメラが3000円以上もしているアルよ。



 「アイヤー、しまた。珍さん、カメラなら売るほど持って来ているアルに、なんでまたこんなチャチなカメラを3000円も出して買てしまたアルか」



と後悔すれど後の祭り、アフター・フェスティバルのことよ。


 蛇足 



 日本に帰って来て思ったのは、実にクルマのマナーが良いアルな。特に感心するのは、直進している時に左から本線に入ろうとしている車に対して、パッシングして入れてやり、入れて貰った車はハザード・ランプを点けて「有り難う」の意志を表示することアル。



 対抗車線に右折車が有る場合にも、パッシングして右折させてやり、右折させて貰った方もパッシングで「有り難う」を表すアル。



 これが、インド、中国、フィリピン、メキシコ、韓国などでは、絶対に入れず、お互いにクラクションを鳴らすアルから、町中が「ウワーーーーン!」という状態アル。



 「衣食足りて礼節を知る」という言葉が有るアルが、正に日本はこの状態アルな。しかし、最近は、運転マナー以外は、「胃色余って、礼節なんぞ知ったことか」となってきたアル。






珍国際のトラブル・ガイド・ドサ周り編(その7)

2006年09月23日 00時00分00秒 | 珍国際のトラベル・ガイド

            珍さんのトラブル・ガイド・ドサ回り編(その7)

             (騒動的珍道中的記録於発展途上国) 


 「マニラでカジノ」

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 ホテルのロビーに入って珍さん唖然。そこら中に日本の商店主風のオヤジと10代から20代前半と思しき、フィリピンのネーチャンが立ち話しているアルよ。これ、みんな、売春ツアーのオッサンと売春婦が値段の交渉をしているところアルな。<marquee scrolldelay=600 direction=right>dom03-01.gifヤクザ3.gifdom02-02.gifaburo_2.gifヤクザ2.gifヤクザ.gifayasii_hige02.gifdom-afrocya01.gifdom04-01.gifdom-oyaji01.gif</marquee>

 ホテルのロビーはフェロモンのような安物香水(ポワゾン?ひところ、あれを昼間から会社でつけている馬鹿OLが蔓延したことがあったアルな。いったいあれが何の匂いの真似か知ってつけているのかね?「昼間から勤務中の男を欲情させて一体全体、会社に何しにやて来てるんだ、この売奴め!」と言いたくなるアルよ)とバルトリン氏腺液とザーメンの臭いがゴチャマゼで息が詰まるほどアルよ。

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 珍さん、そんなホテルに居ても仕方ないアルから、荷物を置くとさっそく近くのカジノへ出かけたアル。そのカジノまでは500メートルほどアルが、そこの道路の片側には芝生を植えてあるアル。その芝生の上はホームレスの物干場になており、Tシャツやズボンがそこら中に干してアルのことよ。反対側の、ビルの瓦礫の間では、ホームレスの子供達が裸足で遊んでおり、危険この上無いアルな。2、3歳までの子供は、裸足どころか、スッポンポンで遊んでいるアルよ。



 珍さん、いつも不思議に思うアルが、よくもまあ、こんなに貧乏な夫婦に子供が出来るアルな。恐らく路上ファックだろうが、医者に行く金は無いだろうから、出産も自前でするしか無いと思うアル。昔、ビアフラの難民の子供がガリガリに痩せているのが、お涙頂戴テレビ番組の画面にしょっちゅう登場したが、その親もガリガリだという映像は見たことが無いアルよ。



 大体、もし親もガリガリとしても、そんなに栄養が悪いのに、よくもまあ子供を作る体力がアルと感心するアルな。珍さんなんぞ腹いっぱい食っていても、そんな体力も気力も無いアルよ。



 そんなホームレスの脇を10分ほど歩いて着いたホテルのカジノは結構混雑しているアル。100ペソの入場料を払い、カメラを持っていないかとボデイ・チェックを受けて場内へ。珍さんはスロット・マシン大好きアルから、1枚2ペソ、5ペソ、10ペソ、1ドルの4種類のコインを適当に買い、1回に1~3枚のコインを賭けるアル。最高に儲かっても500万ペソくらいアルから大した博打ではないアルな。



 3時間ほど格闘したアルが1万円くらいしか儲からなかったアルよ。長い間、格闘したアルから、珍さん、コインの手垢で手が真っ黒になり、手を洗おうと階下のトイレへ行ったアルよ。トイレに入ったら、やたら調子のいいニーチャンが洗面所の前に居て嬉しそうに、

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 「ハーイ、小便ですか?小便ならこっち、こっち。大便はこっち。え?手を洗うだけ?手を洗うだけならそっちでどうぞ。石鹸はそこにアルよ。手を洗い終わったの?じゃあ、テッシュこれ。次回は大便もどーぞー!」



と次から次に説明してくれるアル。世の中には妙な客もいるものだと思ったアルが、珍さん、



「ひょっとして、これもカジノの従業員かも知れないアル」



と思い、



「チップが欲しいか?」



と尋ねるとニコニコと首を縦に振ったアルよ。仕方が無いからポケットを探ったアルが、適当な札が無いアル。小銭は結構持っていたアルが、マニラに着いたぱかりアルから、どれがいくらか分からないアル。サイフを取り出して札を探しながら、一瞬顔を上げて珍さんドッキリ。さっきまでニコニコしていた奴が、物凄い形相で珍さんのサイフの中を覗きこんでいるアル。珍さん、思わず背筋が寒くなったアルよ。



 別にひったくられる気配は無かったアルが、あいつの、これまでの惨めな人生を思わせる氷の様な視線は、生まれて初めて見たものアルよ。そりゃそうアルな。男と生まれて、一生便所の中でしか仕事が出来ないというのは、何ひとつ救いが無いアルな。仕事の達成感、満足感なんぞ絶対に無いだろうと思うアルよ。



 「今日のティッシュの渡し方はまずかった」



なんて反省してみても仕方ないアルよ。

 珍さん、とっさのことで適度なチップが分からないから、ポケットにあった小銭を全部やったら、目の前で1枚、1枚数えて嬉しそうに



「THANK YOU VERY MUCH」



と言ったアルよ。そりゃそうだろう、相場の5倍もやったんたから。珍さんにしてみりゃ、何で、トイレで手を洗うたけで金を取られるのか納得が行かない部分も有るアルが、これて喜んでくれるなら、それもいいか。しかし、あんなニーチャンが居たんじゃ、下痢の時などトイレに入れないアルな。ピーピードンドンだの、プワーなんぞという音を立てた日にゃ、恥ずかしくてトイレから出られなくなるのことよ。



 スッポンポンで瓦礫の山をオモチャにして遊ぶホームレスの子供、一生、人の便の世話をして、2、3ペソを貰う生活をしている男のすぐそぱで、何千ペソも賭けて遊んでいる人が居るという現実はなかなか厳しいものがアルな。珍さん立場が逆たったらと思うとゾッとするアルよ。・・・なんて、殊勝なことを考えながらも、珍さん、フィリピン・ヌードルとやらを頬張り、ビール片手にせっかく儲けた1万円を、あのコインが生まれた国に返してやったのことよ。

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 カジノを終え午前零時のまっくらな夜道を、ホームレス達の鋭い視線を背中に浴びながら、珍さん、高級連れ込みホテルに戻ったアルよ。そこには1晩5000ペソの蓮っ葉な女達の淫らな叫声が渦巻いていたのことよ。アー、うらやましい!






赤トンボ

2006年09月22日 00時00分00秒 | 農業
 昨日、2006年9月21日(木)はもっぱら収穫と写真撮影の為に畑に行ったアル。土、日曜日を避ければ、他人と会うことも少なく、次元の低いトラブルが発生する可能性は低いアルから、珍さん、最近は平日に行くことに変更したアル。



 クダラン人間関係に巻き込まれること無く、八ヶ岳、南アルプス、富士山の素晴らしい景色、鳥の鳴き声、爽やかな高原の風、排気ガス臭くない冷たい空気、綺麗な草花などをじっくり楽しみつつ、1時間で収穫を終え、後は写真撮影に専念したのこと。

オクラ.jpg



 まずは定番のオクラの写真を掲載するアル。これは「島オクラ」といって、奄美大島特産のオクラのこと。



 普通のオクラより遙かに大きく、八ヶ岳で作っても背丈が2メートル以上、実の大きさもすぐに25センチくらいになってしまうし、どんどん実が付くアル。



 甘みと粘りは、普通のオクラよりかなり強いアル。これと納豆、あるいは自然薯を一緒に食べれば、「ファイトー、イッパーツ!」の世界アル。モロヘイヤとも合いそうアルな。



 何でも良いアルから、ネバネバ系の食品を摂ると根性が着くらしいのこと。英語で「ネバネバ・ギブアップ」と言うヨロシ。

 白花ナス.jpg



















 ア、ア、ア、アイヤー、木に卵が成った!これ、珍さんのイタズラでは無いアルよ。?実は「花ナス」という植物アル。赤や黄色の花ナスは前の日記で紹介しているアルが、これは「白花ナス」アル。大きさといい、形、手触りといい、鶏卵そっくりのこと。この写真はほぼ現物大にしてあるアル。







黄色花ナス.jpg















 この花ナスを茹でると黄色くなった・・・わけでは無いのこと。熟すとまるで卵の黄身そっくりの色になるアル。



 脇の赤い花は、今年ホームセンターで見つけたアサガオ。萎(しぼ)んだのではなく、こういう花アル。種を一粒蒔いたら、高さ2メートル、幅3メートルにわたってビッシリ密生してしまたのこと。




























花なす.jpg

 

   ↑ これが赤花ナス ↓



玄関の赤花ナス.jpg



    ↑ 花ナスの葉っぱを取って飾ると立派なオブジェに



玄関の黄花ナス.jpg









     家中、花ナスだらけ →















































玄関の花ナス.jpg





  ← 玄関に飾られた赤花ナス





















































シソを花瓶に.jpg



    







  シソの実も花瓶に入れれば →














































       トンボは面白いアルよ!




キュウリの支柱に停まる赤とんぼ.jpg



 キュウリの支柱に停まるトンボ(名前は不明だが、キュウリの支柱に挑戦しているから、チャレンジャー?その心は茶レンジャー。わっかるかなぁー?)



キュウリの支柱に停まる赤とんぼ2.jpg



 珍さん、何気なくトンボの写真を撮り始めて、その面白さにすっかりはまってしまたアル。これは多分、アキアカネという赤トンボのこと。まるで赤レンジャーのこと。



 赤トンボは同じに見えて「ナツアカネ」とか、色々有るらしいアル。こういうのを間違えると偉そうに指摘してくる馬鹿が居るアルが、珍さん、昆虫学者でも、昆虫フェチでも無いアルから、そういう意見は虫、ア、ア、ア、アイヤー、無視するアル。あくまでも、文学的(どこが?)表現としての「アキアカネ」のこと。「ナツアカネ」では話が成立しないアル。

<marquee behavior=alternate scrolldelay=1000>カマキリ.png</marquee>

 なんではまったかと言うと、珍さん、デジカメの200ミリ・レンズを使ってクローズ・アップで見たアルが、トンボの顔の面白さにビックリしたアル。



 子供の頃、いくらでもトンボを採ったことは有るアルが、こんなにアップで見たことは一度も無いアル。



 まず、その顔を見て笑ってしまたのこと。仮面ライダーそっくりアルな。逆に、仮面ライダーがトンボの顔をモチーフにしたに違いないアル。



 そして、この仮面ライダーが、ビートたけしそっくりの頭の動かし方をするのには吹き出してしまたのこと。ビートたけしは、通称、「ニク」とか、「チック」という神経の病気だろうと思うアルが、しょっちゅう、肩を上げたり、クビを傾けたり、目をパチクリしているアル。

<marquee scrolldelay=50>アゲハ.gif</marquee>

 仮面ライダーはクビを時々、クッとねじるのこと。その瞬間を撮影しようとして数百回もシャッターを切ったアルが、何しろ動きが速く、珍さんのニコンD200ではタイムラグが有りすぎて難しいのこと。ア、ア、ア、アイヤー、本当は珍さんの反応が鈍いだけアル。仕方が無いアルから、ある程度予測して先にシャッターを切り、何とか数枚は撮影出来たアル。

 トンボは昔から可愛がられていたDNAが入っているのか、レンズがトンボから20センチまで近づいても逃げないアル。だからじっくりアップで顔を眺め続けられたのこと。

 

風に負ける赤とんぼ.jpg



 何となく情けない格好をしているアキアカネ。ネギの先端に停まっているアルが、ちょっと風が吹くと、ネギから離れてしまうアルから、揚力が発生しないように羽根を下げ、空気抵抗を減らして必死でネギに捉まっているアル。

<marquee>アカトンボ.gif</marquee>

 トンボは面白い習性が有り、一度停まろうと決めた場所にこだわり続けるのこと。珍さんの畑には数百本のネギが並んでいるアルが、このトンボは、このネギの先端が気に入っているらしく、風に抵抗できなくなって飛ばされても、またすぐに、同じネギに戻るアル。



ネギに停まる赤とんぼんのアップ2.jpg



  トンボは複眼アルが、目に白い●が見えていて、これが目に見えるアル。白い斑点が有るのでは無く、太陽の光を反射しているのこと。 



ネギに停まる赤とんぼ.jpg





山椒に停まる赤とんぼ.jpg



 このトンボは、この山椒の木の、この枝先がお気に入り。珍さんが、一度カメラを仕舞い、畑に戻ったときに見つけたアル。色が綺麗アルから、もう一度カメラを取りに戻ろうかとも思ったアルが、「もう十分撮影したからいいや」と撮影しなかったアル。



 それから数時間後、畑仕事が終了し、帰ろうとして山椒の脇を通ったら、まだ居たアル。もう夕焼けが始まっており、「茜(あかね)空にアキアカネ」と閃(ひらめ)いた珍さん、カメラを取りに戻って撮影したアル。



山椒に停まる赤とんぼ3.jpg



 ビートたけしをする仮面ライダー、ア、ア、ア、アイヤー、アキアカネ



ネギに停まる赤とんぼんのアップ.jpg

 無理矢理アップにすると、何となく怪物、怪獣めいてくるのこと






フラメンコ

2006年09月19日 00時00分00秒 | 珍国際のトラベル・ガイド

                 フラメンコに魅せられて


フラメンコ3.jpgフラメンコ全身.jpg



 珍さん、時々フラメンコのライブを見に行くアル。友人に連れて行かれるまでは、「日本人がフラメンコ?と懐疑的だったアル。ところが一度見てみると、これが中々のものアルな。<marquee behavior=alternate scrolldelay=600>monkey_dance_k.gif  md_sumo.gif  monkey_dance_sam.gif  md_namahage.gif  monkey_dance_cook.gif  md_monster.gif  md_namahage_2.gif  md_maracas.gif</marquee>

<marquee behavior=alternate scrolldelay=600>俺たちはフラメンコのアニメが無いから代役だってさ</marquee>

<marquee behavior=alternate scrolldelay=600>これってー、モンキー・ダンスだろ? ちゅうかぁー、場違いって感じぃ?</marquee>



 この店は「港区六本木4-5-6 南蛮ビル地下1階(電話03-5474-5591)」に在る「麗の店」という、フラメンコやジャズのライブ付きで、オトコなら11,000円、女性は6,000円で店に有る酒なら何でも飲み放題の店アルよ。



麗の店の地図.jpg 店に行くときは必ず、このホームページを印刷して持って行って、「珍さんの紹介で来ました!」と言うヨロシね。



 そうすれば、ボーイッシュな美人ママが、嬉しそうに笑顔で「y-fukuzawa.gif 福沢諭吉さんとh-noguchi.gif 野口英世さん、いらっしゃいませ!アーラ、shotokutaishi.gif聖徳ちゃん、お久しぶり」と言ってくれるよ!なんのこっちゃ?



 最近の若い女性はスタイルが良くなっているアルから、初めて見るまでは、「どうせスペイン風の盆踊りだろうが」と高を九九って八十一、ア、ア、ア、アイヤー、掛け算やってどないすんねん、高を括(くく)っていた珍さん、その迫力、綺麗さにビックリのこと。

 

 大きな劇場などで、舞台の上の踊りを遠くから見るのと違い、呑んでいるのと同じフロアで、1メートルくらいまで接近して来るアルから、その迫力たるや、圧倒されるのこと。



 床はフラメンコ用に板張りになっており、彼女らの体重でも、足を踏みならすと、「ダ、ダ、ダ、ダ、ダッ!」と地響きがするアル。

<marquee behavior=alternate scrolldelay=600>珍さん、ソロで踊れるんやでぇ md_yoidore.gif</marquee>



 フラメンコ通になると、足下しか見ないらしいアルが、俗人の珍さん、もっぱら脇の下を見ては、「脇毛は剃ってんのかな、それとも抜いているのか、あるいは脱毛剤を使っているんだろうか」とクダランことを考えつつ、「それにしても乙なもんを拝見させて頂いて、有り難や、有り難や、ナンマイダ、ナンマイダ、長生きして良かった」と脇の下に向かって手を合わせているのこと。そんな状態アルから、いきなり感想を聞かれて「結構な脇の下でした」とアブナイ返事をしたアル。



フラメンコ4.jpg 珍さん、今年の3月18日に、この店を借り切って、珍さんの定年退職祝い、カミサンの誕生日と二人揃っての還暦祝い、「珍国際のトラブル・ガイド・イン・パリ」の自費出版記念祝い、そして、ひょっとするとひょっとする、「気象予報士試験合格」の前祝い、ついでに生前葬など、諸々を兼ねた欲張りなパーティーを開いたアル。

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 当日は生のジャズ・バンドをバックに、珍さん、止せばいいのに、カミサンの誕生日と還暦を祝う為に、寺尾聡の「ルビーの指輪」を唄い、歌が終わる時に、赤いチャンチャンコの代わりに赤いルビーの指輪をプレゼントしたアル。しかしながら、素人の悲しさ、実にキザであり、実に野暮であり、実に決まらなかったアル。それでも、いい思い出になったアルな。



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彼女の名前は佐藤久加さん。カミサンも気に入ったアル。







フラメンコ全身2.jpg



あ い う えあああああflam1.gif

ギタリスト.jpg 



フラメンコ・ギターは、この世界の大御所・高橋秀男さん。しかしギターも弾けば酒も運ぶ、ホスト役まで小茄子、ア、ア、ア、アイヤー、こなす活躍ぶりアル。



 ここまでは幸せな話だったアルが、ア、ア、ア、アイヤー、ア、ア、ア、アイヤー、ア、ア、ア、アイヤー、何を勘違いしたか、この9月から、我がカミサンがフラメンコを習い始めたアル!五十肩と足首骨折のリハビリ代わりだと言うアルが、なにも、選りに選って、フラメンコを選ばなくても良いと思うのこと。



 確かに佐藤さんの踊りは綺麗アルが、ウチのカミサンが踊った日にはフラメンコじゃなくてオカチメンコになってしまうのこと。近い将来、カミサンに「リサイタルを見に来て」と言われたら、その日が珍さんの命日になりそうアル。






今年夏の収穫

2006年09月18日 00時00分00秒 | 農業
中秋の名月.gif





sakenomi_oyaji_2.gif 今年のお供え野菜が出来ただーよ inemuri_jiisan.gif









2006年夏の収穫_edited-1.jpg



 ア、ア、ア、アイヤー、今年の夏の収穫物のほんの一部アル。カミサンの配置で我が家の「室礼(しつらい」になっているアル。本当はここに「でんすけスイカ」が並ぶ筈あったアルが、今年は大失敗アル。新しい畑を0.3反程借りてスイカ専用にしたアルが、隣に林が在ってカラスの大群が居るアル。



 カラスの被害を避ける為に、大きくなった実に上記のホット・キャップを被せていたアルが、なんとこれがレンズの役割を果たしてしまい、太陽光線を集光し、真っ黒いスイカの表面が直径10センチほど白っぽくなってしまたのこと。<marquee behavior=alternate scrolldelay=800>watermelon6.gif ヘッタクソー!</marquee>



 ただ変色しただけだと思いこんでいたアルが、実は人間で言えば大やけどでケロイド状態になっていたアル。せっかく収穫したものの、白く変色した部分から腐ってしまい食べられなかったのこと。来年はカラス対策を変更し、何とか「目標100個」にしたいアル。



ホンダ耕耘機.jpg  

 珍さんが持っている今年新発売のホンダ・サラダ耕耘機「FF300L・緑色」アル。昨日初めて使用したアルが、何とか使えたアル。

 

 普通の耕耘機は何故か赤色が多いアルが、珍さんが買ったのは緑色(とメーカーは言うが、どちらかというと黄色に近い)で、畑では目立つアル。



 小林明さんよ、「赤いトラクター」じゃなくて「緑色の耕耘機」の歌を唄ってくれないのことか?



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★サラダに限定グリーンが登場★【送料無料】ホンダ耕うん機 FF300LG (デフ付)


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<marquee behavior=alternate scrolldelay=1000>畑は額に汗して、手で耕すもんだ 農民.gif 耕耘機なんて、軟弱な・・・</marquee>



畑全景.jpg

<marquee behavior=alternate scrolldelay=600>kakashi_dance.gif</marquee>

 9月に入って7日間連続で、東京から八ヶ岳の畑まで片道125キロの道のりを往復、全走行距離1,750キロも走って作った畑の全景アル。これなら北海道に畑を持っても同じアルか?

<marquee scrolldelay=100>軽トラック.gif</marquee>

 天気が良ければ後ろに八ヶ岳の山頂が写るアルが、残念ながら曇りアル。右端に見えるのは飾り用の「花ナス」、その左はハクサイ、キャベツ、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの「アブラナ科」野菜群アル。

<marquee behavior=alternate scrolldelay=1000>all2.gif</marquee>

 さらに左へダイコン、エシャレット、タマネギ、ニンニクの列が並んでいるのこと。