【丸刈り】難波先生より

【丸刈り】AKBなんとかのタレントが不倫で「丸刈り」にしたのが、ネットの話題になっているとNHK21時のニュースが報じた。
外国人が「日本以外には見られない現象」とコメントしている。事実ではない。

「ハムレット」には、オフィーリアに対してハムレットが、
　「尼寺へ行け。なぜ、男に連れ添うて罪深い人間どもを生みたがるのだ？」というシーンが出てくる。（第三幕第一場）
　尼寺に行って髪を剃れという意味だ。


　これと同じ光景が、1944年8月、パリ解放後のフランスで起こった。ドイツ兵の子供を産んだ、罪深い女が、髪を剃られてパリの通りを強制行進させられている。（添付１）撮影したのは「ライフ誌」の有名なカメラマン、ロバート・キャパだ。
　パリ市民の誰が、この報復ないし見せしめを考えついたのかわからない。が、その男には「ハムレット」のセリフが焼き付いていたはずだ。


　古来、洋の東西を問わず、髪は女性のシンボルであり、サドの「ソドムの120日」にも、女の髪をペニスに巻き付けて射精する男が登場するほど、性の象徴でもある。
　このように西洋にも、見せしめもしくは懺悔のために「頭を剃る」風習はある。
　西洋にないのではなく、コメントしたオーストラリアの若者に「教養がない」のである。NHKにもない。