【無輸血手術】これに関して、
<天皇陛下の心臓手術をなさった天野篤先生の記事《最近の心臓手術》では、
エホバの無輸血について最後辺りにこう書かれています。
それから心臓の無輸血手術のことですが、一体誰が努力したから無輸血手術が出来るようになったかと言えば、無論、医師も努力していますが一番努力したのは、多少の偏見はありますが私は「エホバの証人」という、輸血を拒否するという信仰を持っている患者さんたちだと思っています。この人たちが自分たちの体を張って無輸血治療を推進してくれたわけです。それによっていま会場に来ておられる方で輸血をしなかった患者さんたちも、その人たちの体を張っての医療の結果から、同じような治療を受けることが出来たと私は思っています。
http://www.shinshinkai.net/watashitachi/1_3.htm
日付が、1999.10月(SHINSHIN Report 第18号より)なので、
1999年には、既に心臓手術が無輸血でも行われていたようです。
でも、心臓移植とは書かれてないので、腎移植も条件が違うかも知れません。
難波先生が仰有るように、普通の移植医は敬遠しそうですね。
いずれにしても、エホバの輸血拒否が、医療の進歩に寄与したというのが
面白くブックマークしていました。
今回のエホバ無輸血は、腎移植では初めての症例でしょうか。>
というご質問をいただいた。
天皇の手術は「自己血保存法」により行われました。自己血保存による輸血は、エイズが問題になった1980年代から進んだのです。1992年に西アフリカに行ったところ、1)交通事故が多いが輸血は危険なので、チャーター機でスイスに飛ぶための医療保険に入るか、2)自己血をあらかじめ冷凍保存しておくか、二つのオプションのいずれかを外国人は採用していると、聞きました。(血液銀行を調査したところ、買血が行われていた。)
従って私は「エホバ」が輸血法の進歩に貢献したとは思いません。
ここに書かれている「輸血」というのは、あくまで「他人血」の輸血のことです。ギネスブック(2006)によると史上最多量の輸血は1970年に行われた、米国で血友病の50歳の男性患者に行われた心臓手術の際のもので、1,080リットルが輸血されています。
しかし、オウム事件がらみで2005年に狙撃された国松警察庁長官の場合は、7,000リットルが輸血されています。
人体の血液は7リットル程度しかないので、まあ、半分の3.5リットルが出血し、補液も輸血もしなければ「低容量ショック」になり、死んでしまいます。エホバはそこのところを、「体内循環から切り離さなければ、輸血でない」とこじつけ解釈して、信者の動揺を防いでいるようです。
これだと血液透析で他人血をマウント(機械の空気を追い出すため血液を満たすこと)しても、輸血に入りません。
「エホバ」の腎移植が初めてかどうかは私にはわかりません。信者には密告の義務があるようですから、ネットで議論するのもほどほどにしたいと思います。
<天皇陛下の心臓手術をなさった天野篤先生の記事《最近の心臓手術》では、
エホバの無輸血について最後辺りにこう書かれています。
それから心臓の無輸血手術のことですが、一体誰が努力したから無輸血手術が出来るようになったかと言えば、無論、医師も努力していますが一番努力したのは、多少の偏見はありますが私は「エホバの証人」という、輸血を拒否するという信仰を持っている患者さんたちだと思っています。この人たちが自分たちの体を張って無輸血治療を推進してくれたわけです。それによっていま会場に来ておられる方で輸血をしなかった患者さんたちも、その人たちの体を張っての医療の結果から、同じような治療を受けることが出来たと私は思っています。
http://www.shinshinkai.net/watashitachi/1_3.htm
日付が、1999.10月(SHINSHIN Report 第18号より)なので、
1999年には、既に心臓手術が無輸血でも行われていたようです。
でも、心臓移植とは書かれてないので、腎移植も条件が違うかも知れません。
難波先生が仰有るように、普通の移植医は敬遠しそうですね。
いずれにしても、エホバの輸血拒否が、医療の進歩に寄与したというのが
面白くブックマークしていました。
今回のエホバ無輸血は、腎移植では初めての症例でしょうか。>
というご質問をいただいた。
天皇の手術は「自己血保存法」により行われました。自己血保存による輸血は、エイズが問題になった1980年代から進んだのです。1992年に西アフリカに行ったところ、1)交通事故が多いが輸血は危険なので、チャーター機でスイスに飛ぶための医療保険に入るか、2)自己血をあらかじめ冷凍保存しておくか、二つのオプションのいずれかを外国人は採用していると、聞きました。(血液銀行を調査したところ、買血が行われていた。)
従って私は「エホバ」が輸血法の進歩に貢献したとは思いません。
ここに書かれている「輸血」というのは、あくまで「他人血」の輸血のことです。ギネスブック(2006)によると史上最多量の輸血は1970年に行われた、米国で血友病の50歳の男性患者に行われた心臓手術の際のもので、1,080リットルが輸血されています。
しかし、オウム事件がらみで2005年に狙撃された国松警察庁長官の場合は、7,000リットルが輸血されています。
人体の血液は7リットル程度しかないので、まあ、半分の3.5リットルが出血し、補液も輸血もしなければ「低容量ショック」になり、死んでしまいます。エホバはそこのところを、「体内循環から切り離さなければ、輸血でない」とこじつけ解釈して、信者の動揺を防いでいるようです。
これだと血液透析で他人血をマウント(機械の空気を追い出すため血液を満たすこと)しても、輸血に入りません。
「エホバ」の腎移植が初めてかどうかは私にはわかりません。信者には密告の義務があるようですから、ネットで議論するのもほどほどにしたいと思います。
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