ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【クモの死】難波先生より

2013-12-24 12:18:58 | 難波紘二先生
【クモの死】いつまで生きるのか観察していたジョロウグモの花子さん(と呼んでいた)が、ついに死んだ。
 12/13日の朝、気温は3度くらいだった。前夜からみぞれが降っていて、クモの身体には沢山の水滴が付着していた。右の前足2本でやっと糸からぶら下がっている状態だった。(添付1)


 望遠写真を撮り、パソコンで拡大して見ると、右の第2肢が「寛骨」のところでちぎれている。第1肢も寛骨のところから背中側に折れ曲がり、水滴がたくさん付着して左背側に反転している。左脚はどうやら第4肢が根元から欠損したようである。(添付2)脚がなぜ失われたのかわからない。野鳥に襲われたのであろうか?
 試しに箒の柄でつついたら、痙攣するように激しく身体を動かしたので、生きているのが確認できた。


 ところが、午後になって見に行くと、もう巣にはクモがいなかった。下にヒイラギが生えているので、ひょっとして葉の上にでも落ちているか、あるいはその下の地面に落ちたかと探したが、死骸が見つからなかった。
 エナガとシジジュウガラが活動しているので、あるいは食べられたのかもしれない。


 午後遅くから夕方になって激しく雪が降った。それで午後10時頃、夕食のために母屋に戻る途中に観察すると、なんと網に雪が積もっていた。この地に16年間住んでいるが、クモの巣に雪が積もったのを見たことがない。子供の頃の経験にもない。(添付3)


 これはフラッシュ撮影したので、網目がよく見える。雪が一番積もっているところが、「こしき」でクモがいつも居た場所だ。ここは網目が細かいので雪が積もりやすい。
 全体として見ると、「垂直馬蹄形円網」と呼ばれる円網は、もうずたずたになっている。
 雪はまだ降っていて、背景の闇の中に、白点として認められる。


 温かい地方でもジョロウグモの活動は9月~11月と新海栄一『日本のクモ』(文一総合出版)にある。このクモは四国と九州にはいないそうだ。(四国にお住まいの方で、このジョロウグモを見た方がありましたら、お知らせ下さいませんか)


 11月3日に、クモの糸をUSB顕微鏡で見た時から、本格的に観察を始めたので、約40日間経過を観察できた。直接死因だが、ホウキの柄でつついた時に、痙攣的に筋肉を収縮させたために、最低限の代謝を維持するのに必要なATP分子を使い切ったのであろうと思う。ああいうのを「断末魔」というのかもしれない。
 「越冬するのかな?」と思って見たりもしたが、それはやはり無理だった。


 12/15夜のTVによると、イスラエルとエジプトに120年ぶりかで雪が積もったとか。この日の「産経抄」が12/25イエスの誕生日、ベツレヘムの地方はとても寒くて羊飼いたちが野宿できる環境にない、と「ルカ福音書」の記述を問題にしている。前4世紀に地球は暑かったのか寒かったのか…。
 ナイル水源の探険史を扱った、アラン・ムーアヘッドの『白ナイル』、『青ナイル』(筑摩書房)にも、この地帯の降雪のことは書いてない。桜井邦朋が予測したように「太陽黒点活動が低下するから、地球は寒冷化する」という予測が実現しそうだ。(桜井邦朋「眠りにつく太陽:地球は寒冷化する」, 祥伝社新書, 2010)
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