「てっ平」を出た時点で十時半でした。ラッキーピエロは引き続き早仕舞いをしており、その時点で歩ける範囲の店舗はマリーナ末広店だけです。あの店舗が性に合わないことについては前回も述べました。半年という比較的短い間合いでの再訪なら、そこまでして固執することもありません。しかし、そのまま帰るつもりで歩くと、沿道に看過しがたい店が現れました。浮いた余力で飛び込んだのは「マサラカリス」です。
屋号の通りカレーの店です。店先には無水カレーとありました。水を加えず、食材の水分だけで作られるということでしょう。見送りはしたものの、ラッキーピエロのカレーの残像がある状況で現れたこの品に、閃くものがありました。その閃きを信じて飛び込むと、これが掘り出し物でした。昼からの営業は三部に分かれ、今はヨナカリスと称するバータイムに当たるようです。カレーは気まぐれカリスカレーなる一種で量だけ選べ、あとは肴が三種という簡素な品書きではありますが、カレーだけいただくつもりで飛び込んだ自分にとっては十分です。定番らしき「カリスカレー」に「気まぐれ」の文字が加わるのは、バータイムだけ日毎に趣向を変えているからでしょう。鶏もも肉にトマト、玉葱、ニンニク、生姜を加えて作るというカレーに、今夜は豆腐とニラが加わり、その上から花椒が振りかけられていました。直裁に名付けるならば麻婆豆腐カレーですが、立ち上ってくる香りには様々な香辛料に由来するものが感じられます。完全にほぐれるまで煮込まれた鶏肉の食感と、食材から滲み出た味わいがその香辛料によって引き立てられ、カレーとして昇華されているのは天晴れです。再訪の余地は十分にある名店でした。
★マサラカリス
函館市松風町14-3
0138-76-4740
1130AM-1445PM
1800PM-2045PM
2100PM-130AM
日曜及び第一・第三月曜定休
気まぐれカリスカレーハーフサイズ780円
屋号の通りカレーの店です。店先には無水カレーとありました。水を加えず、食材の水分だけで作られるということでしょう。見送りはしたものの、ラッキーピエロのカレーの残像がある状況で現れたこの品に、閃くものがありました。その閃きを信じて飛び込むと、これが掘り出し物でした。昼からの営業は三部に分かれ、今はヨナカリスと称するバータイムに当たるようです。カレーは気まぐれカリスカレーなる一種で量だけ選べ、あとは肴が三種という簡素な品書きではありますが、カレーだけいただくつもりで飛び込んだ自分にとっては十分です。定番らしき「カリスカレー」に「気まぐれ」の文字が加わるのは、バータイムだけ日毎に趣向を変えているからでしょう。鶏もも肉にトマト、玉葱、ニンニク、生姜を加えて作るというカレーに、今夜は豆腐とニラが加わり、その上から花椒が振りかけられていました。直裁に名付けるならば麻婆豆腐カレーですが、立ち上ってくる香りには様々な香辛料に由来するものが感じられます。完全にほぐれるまで煮込まれた鶏肉の食感と、食材から滲み出た味わいがその香辛料によって引き立てられ、カレーとして昇華されているのは天晴れです。再訪の余地は十分にある名店でした。
★マサラカリス
函館市松風町14-3
0138-76-4740
1130AM-1445PM
1800PM-2045PM
2100PM-130AM
日曜及び第一・第三月曜定休
気まぐれカリスカレーハーフサイズ780円