日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

薫風の土佐を行く 2018 - サンライズ瀬戸

2018-06-03 22:00:40 | 四国
全行程終了です。「サンライズ瀬戸」で帰ります。
去年の秋に乗車したとき、瀬戸大橋にさしかかるやいなや、東の空に月が昇ってくるのが見えて感嘆したことがあります。その名場面の再現こそならなかったものの、今夜は今夜で悪くありません。岡山を基準にすると、今夜の月の出は22時52分です。兵庫との県境にさしかかった頃、東の空に下弦の月が現れて、以後それを追いかけながら走ることになります。月と明石海峡大橋が重なれば最高でしょう。駿河湾の朝焼けともども楽しみです。

★坂出2145/サンライズ瀬戸(5032M)/708東京
コメント

薫風の土佐を行く 2018 - しまんと8号

2018-06-03 19:43:43 | 四国
ほぼ150kmを走破して高知駅に戻りました。車を返して帰りの列車に乗り込みます。
一度走った経路なら所要時間も読みやすくなってきます。今日の復路についてもそうでした。去年走った実績から、安芸市街から高知まで、まっすぐ走れば一時間強で着くのが分かっていました。出発地が遠くなることを考えても、二時間弱あれば戻れるだろうと予想して、それはおおむね的中しました。しかし、最後の最後に冷汗をかきそうになりました。
営業所で手続を終え、駅に向かった時点で20分を少し回っていたでしょうか。それでもまだ若干の余裕があったため、土産を買おうとKIOSKに立ち寄りました。しかる後に改札をくぐろうとしたところ、発車の時刻が記憶していたよりも三分繰り上がっていました。今春の改正で時刻が変わっていたのでした。五分前を目安に動いたからよかったものの、それ以上悠長に構えれば乗り遅れていたかもしれません。今回も終わってみれば紙一重でした。

★高知1931/しまんと8(58D→2008D)/2127坂出
コメント

薫風の土佐を行く 2018 - ほっかほっか亭

2018-06-03 18:54:18 | B級グルメ
馬路を出た時点で想定できたことではありますが、残念ながら最後に一杯やる時間までは残りませんでした。代わりに選んだのは豚のてりやき丼です。すぐ近くの公園にお誂え向きの東屋があったため、こちらを拝借していただきました。

★ほっかほっか亭 宝永店
高知市中宝永町9-6
088-882-1247
1000AM-2100PM
豚のてりやき丼410円
コメント

薫風の土佐を行く 2018 - 五味隧道

2018-06-03 16:48:19 | 四国
さらに北上して馬路村に入りました。トンネルと高架橋、さらには線路までが残ると聞くも見当たらず、集落の入口に車を止めて見回したところ、道から一段下がった崖の斜面に張り付くかのごとく、コンクリート橋の遺構が線路ともども残っていました。それにつながる形でトンネルの坑口も残っています。これまでに現れた遺構にしてもそうですが、いずれも森林鉄道にしてはかなり立派な構造物です。今日まで生き長らえたのもそのおかげでしょう。
まだ全体の半分も回り切れてはいませんが、さらに粘ると帰りの移動が厳しくなります。切りのよいところまで走れたため、これ以上先には進まず引き返します。残りは次回の課題ということにしておきましょう。高知を訪ねる楽しみがまた一つ増えました。
コメント

薫風の土佐を行く 2018 - 釜ヶ谷桟道

2018-06-03 16:15:51 | 四国
明神口橋から先は、右岸を走る県道が線路の跡をなぞる形に変わりました。一目で分かる遺構は少数ながらも、アーチ橋とガーダー橋を立て続けに渡る箇所があります。釜ヶ谷桟道と釜ヶ谷橋がそれです。いずれも鉄道時代の橋を流用しつつ、上部を拡幅しているのが特徴で、特に後者のガーダーと橋台は至近距離から観察できます。
コメント

薫風の土佐を行く 2018 - 明神口橋

2018-06-03 15:50:15 | 四国
エヤ隧道から進むにつれて道がますます狭くなり、上流の橋の袂に「軽自動車以下」の看板が出現。やむなくそこから右岸に渡り、しばらく走ると赤いトラス橋が見えてきました。同じく重要文化財の明神口橋です。
地図の上ではこの橋と下流側のトンネル二ヶ所が隣接しているようだったため、橋の袂に車を置いて、線路の跡を歩きました。ところが思ったよりも大変でした。一つ目のトンネルこそすぐそばだったものの、その先のトンネルまで片道20分もかかってしまったのです。
しかし、あのまま車を走らせるより、こうした方がよかったのでしょう。何しろ舗装は荒れ、苔生して落ち葉が積もり、さらには至る所に落石と倒木が転がっている有様です。しかも、片側は河原へ向かって落ち込んでおり、ガードレールもありません。思ったほどの狭さではなかったものの、車一台どうにか通れる幅しかなく、転回どころか離合さえ難しそうでした。落石と脱輪、さらには対向車にも怯えながら延々走れば、相当肝を冷やしたのは間違いありません。それを思えば往復小一時間歩くのもやむなしです。
コメント

薫風の土佐を行く 2018 - エヤ隧道

2018-06-03 14:34:03 | 四国
三時が迫ったところでようやく本題に入りました。安田から魚梁瀬森林鉄道の遺構をたどります。最初に訪ねるのはエヤ隧道です。
安田川の右岸に沿って魚梁瀬へ向かう県道の対岸に、車一台分の細い道が並行しており、そのまま走っていくと沿道に石積みの坑口が現れます。明治末期に建設された、国指定重要文化財の代物です。同じく重要文化財に指定された遺構が、ここを含めて実に十八ヶ所もあります。踏査に六時間半かかったという先人の記録からすると、今から全てを回るのはおそらく無理でしょう。とはいえ、全てを回ることに対して強いこだわりまではありません。今日のところは時間の許す限り北上して行くつもりです。
コメント

薫風の土佐を行く 2018 - 土佐鶴酒造

2018-06-03 13:55:03 | 酒屋
安芸市街を出て、安田の町に入りました。ここから山に分け入れば魚梁瀬ですが、その前にもう一ヶ所だけ寄り道です。土佐鶴の蔵元を表敬します。
土佐鶴といえば酒飲みならずとも知る全国区の大手ですが、同じく大手の一角である司牡丹とは好対照です。いかにも酒蔵然としていた司牡丹に対し、こちらはどこから見ても工場そのものであり、併設された小売の店舗がなければ見落としてしまいそうです。その店舗は一見どこにでもある町の酒屋然としており、煙草に加えて他の蔵の酒まで扱うという懐の広さでした。
コメント

薫風の土佐を行く 2018 - 土居郭中

2018-06-03 13:20:19 | 四国
なまじ時間に余裕があると、つい寄り道してしまうのが悪い癖です。安芸の城下町に立ち寄ります。
前回訪ねた一帯には、庇のような装飾を施した蔵と商家が建ち並んでいましたが、あれは線路の南側でした。後々知ったのは、反対側に武家屋敷が残った一帯があるということです。情報を頼りに水路と並行する細い道を進むと、水路が一旦尽きたところに駐車場があって、そこに車を置いて散策できるようになっていました。壁面の装飾は同様ながらも、塀があるのが武家屋敷の違うところです。瓦のような平たい石を積み上げて塗り固めた、博多塀によく似た練塀もあれば、背丈ほどの細い竹で作った生垣もあり、いずれについても一風変わった佇まいです。
コメント

薫風の土佐を行く 2018 - 赤野休憩所

2018-06-03 10:36:02 | 四国
自動車専用道の助けも借りつつひた走り、早くも安芸市内に入りました。ただし、先を急ぎすぎても面白くありません。赤野休憩所に立ち寄ります。
日没後も含めると、ここを訪ねるのは三度目ということになりますが、展望所といわずに休憩所と称する理由が何となく分かってきました。展望所を名乗るには眺めがいささか惜しいからでしょう。高台から東を向いて、琴ヶ浜の長い長い砂浜と松林を一望できるのはよいものの、砂浜が直線的で、地形の起伏が乏しいため、写真に撮ると思ったほど絵にならないのがここの特徴です。
しかし、今日の絵柄はあながち悪くありません。水彩画のような雲が空全体に広がる中、浜辺に小さな釣り船が一艘だけ浮かんでいて、空と海の広さを実感できるのです。画面上では米粒大にしか見えない、ごくごく小さい船というのに、それだけで眺めが大きく変わるのが不思議ではあります。
コメント

薫風の土佐を行く 2018 - くいしんぼ如月

2018-06-03 09:40:39 | B級グルメ
目的地が安芸より遠くなる以上、去年と同じ調子で走っていては間に合いません。まずは東へ向かって粛々と走りますが、32号線沿いに「くいしんぼ如月」が現れたため、こちらで朝食をいただいていきます。注文は前回同様ナンバンチョイス、ただし唐揚の代わりに生姜焼を組み合わせました。大きな窓に面したカウンターがあったため、こちらを拝借していただきます。

★くいしんぼ如月 葛島店
高知市葛島2-3-44
088-883-4771
700AM-2400PM
ナンバンチョイス670円
コメント

薫風の土佐を行く 2018 - 出発

2018-06-03 09:08:45 | 四国
そのようなわけで、車を引き取って出発します。本日の相棒はホンダフィットです。
高知でレンタカーを使うのは去年に続いて二年連続です。前回は室戸岬を目指しながら遠く及ばず、安芸まで行って戻っただけでした。その室戸岬を正月にようやく訪ねることができたため、今回は両者の中間をとり、魚梁瀬森林鉄道の遺構を巡る予定です。
コメント

薫風の土佐を行く 2018 - 二日目

2018-06-03 07:48:50 | 四国
おはようございます。先週末に横須賀を訪ねたとき、久々にかなりの数をはしご酒しました。その経験から導かれたのは、一軒につき酒二合まででとどめておき、もう一本、もう一品という状況で早めに切り上げるのが吉という事実です。今回高知を訪ねるにあたっても、小刻みな継投策で臨む方針を立て、一軒目の「葉牡丹」ではその通りにしました。しかし、「一釣」と「どんこ」ではいずれも三合いただいてしまい、危険水域が迫ってきました。さらに一軒はしごすれば、翌日に禍根を残すと判断して切り上げるという顛末です。「ぼくさん」にも行きたいのはやまやまのところ、三回連続の素通りとなってしまいましたorz
自制心が働いたのは、翌日レンタカーで活動するつもりだったからでもあります。二日目の天候が振るわなければ、「葉牡丹」が開くのを待って一杯やり、午後は琴電にでも乗りにいくつもりでした。しかし、好天ならば昼から酒など食らっている場合ではありません。二日目も晴れそうなことがほぼ確実な情勢となったため、場合によっては呑み屋を切ることも辞さない覚悟で、「葉牡丹」にも「どんこ」にも昨日のうちに行っておいたというのが真相です。早く切り上げられれば一杯やってから帰りの列車に帰りの列車に乗りますが、そこまでの時間は残らないかもしれません。
コメント