日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2017続編 - 時間切れ

2017-04-29 22:07:48 | 東北
一風呂浴びたところで完全に時間切れとなりました。伊佐沢の久保桜の夜桜にも駆け込める時間帯ではありましたが、やむなく切って国道113号線を東へ走り、白石で給油を済ませて東北道に乗るところです。ここまでの走行距離が450kmなのに対し、盛岡までの距離はその半分に達します。明らかに破綻した時間配分ではありますが、このような過酷な移動がしばしば生じるのも花見の旅ならではです。
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東北縦断花見の旅 2017続編 - とわの湯

2017-04-29 21:06:51 | 温泉
赤湯に来たのは烏帽子山だけを目当てにしてのことではなく、一風呂浴びていきたいからでもありました。しかし時間を考えると悠長にはしていられません。四ヶ所ある公衆浴場の中から、手早く入れる「とわの湯」を訪ねます。
烏帽子山公園の石段を背にして走ると、国道との交差点に温泉があるという条件は、先を急がなければならない今の状況にはお誂え向きです。もちろん場所だけで選んだわけではありません。中央に設えられた正方形の浴槽に掛け流される、やや白濁した熱めの源泉は、これが赤湯のお湯だと思い出させてくれます。シャワーもカランも源泉との触れ込みではありますが、このお湯を浴槽からたらいで汲んで身体を洗うのが最高なのです。花見では直近の三年続けて素通りとなっていただけに、久々に立ち寄れたのは幸いです。

★とわの湯
南陽市赤湯392
0238-40-2923
600AM-1130AM/1430PM-2100PM(最終受付)
入浴料 100円
泉質 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
泉温 61.2度
pH 7.5
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東北縦断花見の旅 2017続編 - 烏帽子山公園

2017-04-29 20:37:33 | 東北
思わぬ寄り道でさらに時間が押してくる中、烏帽子山公園の夜桜を見物します。
米沢より遅れて開花していると聞いていた今年の烏帽子山ですが、既に相当な花が散り上杉神社と大差なくなっており、これなら松川の桜並木の方がまだ絵になりそうだというのが第一印象です。しかしよくよく見ると、たしかに散った木はあるものの、開きかけの花が残っている木もあります。それを見て思い出したのは、ここの桜の花が少ないということです。満開になっても花は少な目で、なおかつ若葉が早々と出ており、今一つ様にならない桜をここでは何度か見てきました。食害のせいだろうと思っていましたが、そもそも病気か何かで樹勢が弱まっているのでしょうか。
七年前に夜桜見物で訪ねたのが烏帽子山との出会いで、その翌年は満開、好天の条件で再訪し、小高い山の地形を生かしためくるめく場面の移り変わりと、百花繚乱と形容すべき色とりどりの桜の木々に圧倒されました。しかしその後は雨に降られたり花が咲かなかったりして空振りが続き、近年ではそもそも花が咲いていないという状況を度々目にしています。特に、花が少ないという状況が恒常化しているのは気がかりです。とはいえ、今回はかなりの数の花びらが積もっていました。散った花がほとんどないにもかかわらず、葉桜同然に見えるなどという年も過去にはあったため、そのときに比べれば回復しているともいえます。来年こそは花盛りに訪ねてみたいものです。
それにしても、今日の桜はまだ咲いていないか散ったかのいずれかで、見頃だったのは龍ヶ沢と熱塩だけでした。両極端に分かれる日は珍しいような気がします。
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東北縦断花見の旅 2017続編 - ゆうき

2017-04-29 20:05:55 | 酒屋
時間が押しても拡大指向は止まりません。13号線を北上して赤湯にやってきました。旧道が赤湯の市街の直前で斜めにそれていく中、まっすぐ進んで突き当たったところが花見の名所烏帽子山です。その記憶を頼りに車を走らせると、あろうことか川をまたぐ橋が工事で通行止になっています。仕方なく橋の手前で左折すると、そこには「地酒」の看板が。やがて地酒の懸垂幕をいくつも掲げた店が見えてきたため、さらに時間が押すのを承知で緊急停車と相成りました。
創業三百余年なる看板からは由緒正しき酒屋を連想しがちなところ、様々な酒、食料を取り扱う大店は、有り体に言えば量販店のようです。それだけに未知数な部分はあったものの、造り、産地、度数、寸評などの情報を手書きの札に記して瓶の首から下げ、おすすめ品は同じく手書きの札で推すなど、地酒に対する力の入れようはかなりのものです。全国販売向けの小洒落た地酒に偏らず、地元で呑まれていそうな安くておいしい酒を揃えているところも好印象。その中から東光の「純米まろやか」なる税別950円という破格の酒を選びました。
日曜に重なる明日、めぼしい呑み屋が見当たらなければ、弘前公園に酒、食料を持ち込んで晩酌するつもりです。そのときはもちろんこの酒の出番となるでしょう。

地酒蔵ゆうき
南陽市椚塚1605-4
0238-43-6333
900AM-2100PM
元日休業
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東北縦断花見の旅 2017続編 - 上杉神社再訪

2017-04-29 19:19:17 | 東北
毒を食らわば皿までも、米沢を出る前に上杉神社を再訪します。五日前の時点では、松川と比べても大差ない開花状況だったにもかかわらず、こちらの桜は暗い中でも散ったと分かり、もはや見頃は過ぎた感があります。とはいえ、投光器に照らし出された姿はそこそこ様になっており、加えて風がないため濠の水面が水鏡になっています。露店も倍以上の数に増え、夜桜としての眺めは前回よりもむしろ上です。盛岡の夜桜には間に合いそうにもなくなる中、代わりを務めてくれたことに感謝します。
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東北縦断花見の旅 2017続編 - 三日月

2017-04-29 18:48:42 | 東北
日が沈んでから30分ほどが経ち、上空に三日月が浮かんできました。20度を超えた気温も12度に下がり、半袖シャツ一枚では肌寒く感じられます。
行きがけの駄賃のつもりだった会津にほぼ一日注ぎ込み、仙台どころか米沢に着いた時点で暗くなりました。こうなると、盛岡までの移動はともかく、仙台に寄るのが相当厳しくなってきます。今すぐ移動し、山形から全区間高速道を飛ばしても、盛岡まではざっと三時間ほどかかるでしょうか。仙台に寄る時間が加われば、着くのが何時になるかは自ずと想像できます。東北で完結しても、北海道に渡っても、仙台は帰り道でまず間違いなく通るため、往路については潔く切る方向に傾いてきました。
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東北縦断花見の旅 2017続編 - 松川再訪

2017-04-29 18:38:49 | 東北
南原堤に熱塩と、五日前の足跡をたどる旅が続きました。米沢で夕景を眺めるならここしかありません。同じく五日ぶりに松川の堤に立ち寄ります。午後は終始曇りがちだった中、日没間際におぼろげな夕日が顔を出し、六時を15分ほど回ったところで、山陰ではなく雲に紛れたところです。
前回訪ねた時点でほぼ満開だった桜です。五日も経てば見る影もなく様変わりしていることも覚悟しました。しかし、近付けばさすがに散ったと分かるものの、遠目にはまだ十分見頃といっても過言ではありません。南原堤の桜ともども天晴れな健闘ぶりです。
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東北縦断花見の旅 2017続編 - 金ちゃんラーメン

2017-04-29 17:51:36 | B級グルメ
はしごも辞さずと意気込みながら、喜多方を一軒限りで切り上げたのは、「ひさじ屋」のラーメンが秀逸で、下手にはしごするより余韻をしばらく味わいたかったという理由によるところが一つ。それに加え、このまま行けば米沢の「金ちゃんラーメン」の夜の部に入れそうな情勢となったことが挙げられます。米沢市街に入ったところで、一目散に飛び込みました。
三年無沙汰してしまった「ひさじ屋」ほどではないものの、こちらも去年は一度も立ち寄れなかったため、これが二年ぶりの再訪です。昨年米沢には夜桜見物で小一時間滞在したに過ぎず、着いた時点で店は閉まっていました。先日はあろうことか定休日の月曜に重なり、やはり立ち寄る機会を逃しました。仙台へまっすぐ走らなかったのは、無味乾燥な高速道路を嫌ったのが一つ、会津と置賜でまだ花見ができそうだったのが一つではありますが、それに加えて「ひさじ屋」と「金ちゃんラーメン」に是非寄りたかったという事情もあります。それぞれ朝と昼に訪ねるつもりが、遅いお昼と夕食という形にはなったものの、いずれにも首尾よく入ることができたのは幸いです。

美しい出で立ち、スープを一口すすった瞬間に立ち上る甘い香り、二つの味が楽しめるチャーシュー、絶妙な歯触りの麺など、どれをとっても非の打ち所がありません。「ひさじ屋」のチャーシューメンがあれほど秀逸だったにもかかわらず、それからわずか二時間後でもおいしくいただけるのは、ここのラーメンがいかに完成されているかということでもあります。
加えて好ましいのが、老若男女問わない地元客で賑わう店内です。本日は小上がり二卓に八人組の青年がおり、空いた二つのうち一つに自分が、もう一つに親子三代の家族連れが入りました。テーブル席は母子三人組に熟年夫婦という構成。駐車場に入れるかも覚束ない昼時と違い、適度な入りの店内です。落ち着いていただきたいなら夜の部が好適といえそうです。

金ちゃんラーメン米沢店
米沢市林泉寺2-3-28
0238-21-3000
1130AM-1400PM/1700PM-1930PM
月曜定休
チャーシューメン750円
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東北縦断花見の旅 2017続編 - 熱塩再訪

2017-04-29 16:35:05 | 東北
裏磐梯を通って福島に抜けるか、大峠を越えて米沢へ向かうかというところ後者を選択。これは取りも直さず熱塩を通ること、日中線記念館を再訪することを意味します。五日前に咲き始めたばかりだった桜は、期待通りに満開となっていました。背丈に満たない若い木も満開です。相変わらず曇りがちな空が惜しまれるところではありますが、それでも短い晴れ間でこれはという画を記録することができました。満開、晴天の条件はこれが初めてです。
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東北縦断花見の旅 2017続編 - ひさじ屋

2017-04-29 15:23:30 | B級グルメ
出発以来、湧水以外飲まず食わずで空腹感も限界です。このようなことになったのは、喜多方で朝食がてらラーメンをいただくつもりだったからですが、寄り道を繰り返して朝どころか昼の時間も過ぎてしまいました。しかし、待ちに待った一杯にようやくたどり着きました。満を持して飛び込んだのは「ひさじ屋」です。
人気店がどれほど混もうと難なく入れ、「困ったときの神頼み」と評してきた当店ですが、近年はどういうわけか縁がなく、去年はまさかの早仕舞いで振られ、一昨年はそもそも喜多方に立ち寄る機会すら作れませんでした。雪辱を期して臨んだ先月も、見事なまでの返り討ちに。またも早仕舞いかと疑心暗鬼にさえなりかける中、幸い今回は暖簾が架かっており、ついに宿願成就と相成りました。
三年ぶりで空腹感も限界となれば、ありがたみもひとしおなのは当然というものでしょう。チャーシューが突出しているというのが当店の印象でしたが、今日は麺、スープ、メンマを含め全てが最高に感じられます。店主と女将に変わった様子がないのも幸いです。

ひさじ屋
喜多方市水上6816-6
0241-22-7639
平日 1000AM-1900PM
土日祝日 700AM-1800PM
チャーシューメン750円
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東北縦断花見の旅 2017続編 - 菜の花畑

2017-04-29 14:51:00 | 東北
雄国パノラマラインのお立ち台から会津盆地と飯豊山を望みます。南原堤では一瞬の晴れ間を狙って撮影できたのに対し、これだけ視界が広いと全てが晴れるという状況は期待できません。逆光で何もかもが霞んでしまった前回同様、画竜点睛を欠く眺めではあります。しかし驚いたのは、目の前の斜面に菜の花畑が広がっていることです。この数日でようやく咲き始めたらしく、それ故に前回は気付かなかったのでしょう。晴れればどれだけ見事だったかと思うと惜しまれます。最終日に戻ってくるとすれば、ここも再訪するしかなさそうです。
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東北縦断花見の旅 2017続編 - 南原堤再訪

2017-04-29 14:17:40 | 東北
雄国パノラマラインで喜多方へ向かいますが、そうなると沿道に現れるのが南原堤です。往生際の悪さを発揮し五日ぶりに舞い戻ってきました。
前回訪ねたときでさえ、ソメイヨシノは五分咲きから満開に近付いており、今週末まではさすがに持たないだろうと思っていました。しかし、散ってきたとはいえ遠目にはまだ十分見頃で、積もったままの花びらも絵になっています。健闘ぶりに拍手を送りたいものです。
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東北縦断花見の旅 2017続編 - 龍ヶ沢湧水

2017-04-29 13:34:11 | 東北
磐梯町まで下りたところで桜が満開になってきました。それにつられて久々にやってきたのは龍ヶ沢湧水です。
実は先ほどから空が曇りがちになってきました。これを潮時にして切り上げ、土湯峠で福島に下りれば、仙台へ向かう上でも無駄がありませんでした。それにもかかわらず会津盆地に下りてきたのは、喜多方へ行きたいからに他ならず、喜多方へ行きたいのはラーメンをいただきたいからに他なりません。車で会津を旅する頻度が下がって喜多方とも縁遠くなり、一昨年は一度もラーメンをいただく機会を作れず、去年も花見の合間に一軒寄っただけでした。今年も先月こそ一軒だけ訪ねることはできたものの、先日は時間に追われて素通りするしかありませんでした。それだけに、喜多方でラーメンをいただくのを花見以上の重要課題と位置付けていた次第です。今から向かえば昼時の混雑も一段落しているでしょう。久々に二軒はしごするにもやぶさかではありません。
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東北縦断花見の旅 2017続編 - 磐梯山牧場

2017-04-29 12:36:58 | 東北
緑の村からさらに車を走らせると、見事な桜並木が現れました。一帯を磐梯山牧場というらしく、磐梯山の裾野になだらかな牧草地が広がり、そこを貫く道の両側にソメイヨシノが延々続く光景は、岩木山麓のエゾヤマザクラの並木道を彷彿させます。開けた場所に車を止めれば磐梯山が間近に迫り、眼下には猪苗代湖が広がるというおまけ付きです。
こちらの桜は全く開花しておらず、最初の一輪が咲くとしても明日、明後日あたりになりそうです。よほど気温が上がらなければ、連休最終日には満開になっているでしょう。最終日に戻ってくるのはもはや既定路線としても、見所がこれだけ多いと、一日では足りなくなる可能性も出てきます。会津で何度も花見をしてきたつもりが、これほどの名所があるとは恥ずかしながら知りませんでした。
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東北縦断花見の旅 2017続編 - 緑の村

2017-04-29 12:09:44 | 東北
続いては緑の村を訪ねます。見るからに観光客向けの施設ではありますが、ここには二つの見物があります。一つは先代の翁島駅舎、もう一つは往年の名曲に高原列車と唄われた、沼尻軽便鉄道の機関車と客車です。朝方訪ねた白河駅にもどことなく似た、大きな三角屋根の洋風駅舎の隣には、まだ五分咲き手前のソメイヨシノが立っています。連休最終日に舞い戻れば、この桜がはらはらと花びらを散らしているのではないでしょうか。もはや会津に戻ってくるのが当然の流れと化し、北海道は忘却の彼方に去りつつあります。
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