日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2017 - 痛恨

2017-04-23 23:01:25 | 東北
花見については完全勝利に終わった本日の活動でしたが、全てを帳消しにするような痛恨の失策を犯してしまいました。「麦とろ」に早仕舞いで振られたのですorz
投宿の前に近くを通り、店が開いているのは確かめていました。しかし、城から歩いて10時過ぎに乗り込むと、店の明かりが消えているというまさかの事態が。二階の住居に明かりがついている以上、中にいるのは分かっています。しかし、当然ながら休んだところを起こすわけにも行かず、そのまま宿に戻ってくるという顛末です。
着いた時点で客席の明かりは完全に消えており、片付けも終わった後のようでした。そうだとすれば10時前には店じまいをしていたのでしょう。夜桜が終わってからここの世話になったことは何度かあり、それが日曜だったこともあります。それで安心しきってしまい、早仕舞いという可能性を想定しなかったのが命取りでした。

先週の伊那に続き、またしても頼みの綱に振られるというあるまじき事態に陥りました。代わりの店の心当たりはなく、一から探す気力もなく、そもそも店がほとんど開いていないという状況もそのときと同じです。幸か不幸か吉野家が宿から近く、先日もらった割引券もあるため、今回も牛丼をいただいて終わりにし、明日はその分早く再開するのが現実的なところでしょう。
もちろんこのままで終わりにしたくはありません。究極の手段は、明日若松にもう一泊し、車を置いたまま翌朝の始発列車で帰るというものですが、米沢ならともかく会津から列車で帰る利点は乏しく、出費を考えても現実味は乏しいものがあります。ただし、夜桜見物で舞い戻るなら、挨拶がてら立ち寄るという手はありでしょう。コシアブラの天ぷらで一献という宿願こそ叶わないものの、定食で腹ごしらえを済ませ、身欠き鰊を土産に持ち帰ることもできるからです。それを含め、よりよい修復策がないかどうかを模索してみます。
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東北縦断花見の旅 2017 - シ肖火丁

2017-04-23 21:43:18 | 東北
昨日回れなかったところを中心に夜桜を見物し、二晩合わせてどうにか一周することができました。先ほど定刻より10分遅れて消灯したところです。日曜ならば人出も減るかと思いきや、天守の周囲に関する限りはさほど変わらぬ賑わいでした。この開花状況に加え、完全無風の条件ならば宜なるかなではあります。
それにしても見事な桜でした。会津で長年花見をしてきた中でも、城内のどこもかしこも満開の最盛期だったのは初めてです。ましてやそれが快晴に重なりました。四週にわたって咲いた今年の都内の桜でさえ、満開と快晴が重なることはありませんでした。おそらく若松に住んでいても数年に一度の出来事だったのではないでしょうか。よそから来てその一日に巡り会うとは、僥倖以外の何物でもありません。まさに空前絶後の桜でした。

明日山形へ行かずに古木巡りをする場合、もう一度ここに舞い戻ってこようかと考えています。日没後に周辺で夜桜見物をするということになると、思いつくのは二本松の霞ヶ城か夏井の千本桜ですが、会津が満開ならば二本松では散り始めていると予想され、夏井の夜桜もささやかそうなのが昼間の状況からは想像できます。しかも、どちらへ行くにも多少の移動は必要です。会津でも磐越道を飛ばせば前後を含め一時間で着くことを考えると、少なくとも移動時間に関しては大差がないのです。
唯一問題なのは、高速料金の割引がない平日だということです。しかし、多少の料金を払ってでも観る価値がこの桜にはあります。三日間の旅をこの夜桜で締めくくることができれば、有終の美としてこれ以上の形はないでしょう。
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東北縦断花見の旅 2017 - 第二夜

2017-04-23 20:23:17 | 東北
柏屋で土産を買ってから宿に戻りました。出発からの走行距離は400kmを超えたところです。昨日若松に着いたときが370kmだったため、一日で30kmしか走っていないことになります。花見の旅ではしばしば起こる展開です。
日中も15度には達せず、日が暮れると風が止んで冷えてくるという移り変わりは、昨日と同じになりました。現在の気温は9度、第二夜も雨合羽を羽織って鶴ヶ城へ向かいます。
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東北縦断花見の旅 2017 - キタムラ

2017-04-23 18:50:56 | 東北
若松に戻りましたが、投宿の前に片付けるべき野暮用がいくつかできてしまいました。その一つがフィルムの補給です。幸い市内にキタムラがあったため駆け込みます。
フィルムを扱う店が激減し、どこへ行けば買えるのか見当もつかなくなった今もなお、全国のどこへ行ってもあり、旅先で困ったときの駆け込み寺になってくれるキタムラは、いわば僻地の郵便局のような存在です。しかし、時代の波はこの店にも容赦なく押し寄せ、先日大量閉店が発表されました。一割ほどの削減とはいえ、これ以上縮小されれば、いよいよ補給手段に窮する可能性が高くなります。ある意味社会の基盤といってもよい店舗網を守っていくためには、フィルムについては極力キタムラで買うなどの方法により、せめてもの支援をすべき段階に入ったのかもしれません。
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東北縦断花見の旅 2017 - 日没

2017-04-23 18:19:37 | 東北
六時を前に夕日が山の向こうに沈みました。桜並木については見物客も多く、撮影の題材としては今一つだったものの、対岸の公園がよい雰囲気でした。池と水路に沿って並んだ桜が、夕日に淡く染まった様子が絵になっていました。
辺りが次第に暗くなる中、磐梯山の山頂にはまだわずかに明かりが残っています。この明かりが消えるのを見届けてから若松に戻ります。
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東北縦断花見の旅 2017 - 宮川千本桜

2017-04-23 16:43:55 | 東北
駐車場が閉まる四時まで粘って車を引き取り、そのまま走って会津高田にやってきました。日中の残り時間で訪ねるのは千本桜です。
結局、三の丸のグラウンドと天守の周辺については手つかずで終わってしまいました。あと一、二時間あればそれらを回ることもできたでしょうか。つまり、宿に車を置いて出直せば、どうにか今日中に一周することもできたのです。しかし、ここで終えても悔いなしと思えるほど、鶴ヶ城の桜については存分に鑑賞しました。むしろ、会津へ花見に来て鶴ヶ城だけで終わってしまう方がもったいなく思えたとでも申しましょうか。そこで本日の残り時間は趣向を変え、鶴ヶ城の残りについては、明日の朝時間が許せば再訪しようと考えました。
こうしてやってきた宮川千本桜、広い河原の東側の堤に沿って桜並木が続き、彼方に磐梯山が鎮座する眺めが特徴で、それ自体は誰が撮っても同じになる紋切り型の絵柄です。しかし、川の反対側には神社と池を中心にした公園があって、そこにコヒガンザクラも咲いており、一粒で二度おいしい名所でもあります。過去に訪ねたときはいずれも散り際だったため、花盛りの眺めがいかなるものか見てみたかった次第です。これから日が傾けば、花びらが夕日に淡く染まり、日が沈んでも桜の木々が影絵になるでしょう。夕景もここで見届けてから若松に戻ります。
ちなみに気温の低さは昨日と同様で、日中でもラーメンをすすったとき以外は汗一つかきませんでした。現在の気温は少し下がって12.5度、日差しが弱まってきたこともあり、半袖シャツ一枚では肌寒く感じられてきます。ここからは雨合羽を羽織っての活動です。
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東北縦断花見の旅 2017 - 後半戦

2017-04-23 14:30:08 | 東北
一時間の小休止を経て西出丸に戻りました。午前中は日陰だった西側の石垣に日が当たっているなど、予想通り眺めが変わってきたため、戻ってくる間も時間を費やしました。ここからようやく後半戦に入ります。
後半とはいっても、車を止めている臨時の駐車場が四時で閉まるため、実質的な持ち時間はあと一時間強しかありません。その頃になれば宿の駐車場が使えるとはいえ、四時を過ぎれば日が傾いてくることを考えると、それまでにどれだけ回れるかが勝負ともいえます。
このような状況に至って浮上してくるのが、明日も会津に注ぎ込むという選択です。鶴ヶ城の残りを訪ねて、あとは流れ次第ということになりますが、午前中に切り上げることができなければ、その後古木巡りに移っても中途半端に終わる可能性が大です。そうなると、飯盛山、高田の千本桜など会津盆地の名所を巡るか、連休に備えて米沢まで移動しておくかのいずれかが現実的になるでしょう。明日の使い道についても混沌としてきました。
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東北縦断花見の旅 2017 - いさみ

2017-04-23 13:43:33 | B級グルメ
結局濠の北半分を回るのに四時間かけてしまいました。今日中に一周できるかどうかが怪しくなってくる中、悠長にもここでお昼をいただきます。
空腹感が限界に達していたわけではなく、天気のよいうちに回れるだけ回ってしまうことも考えました。しかし、この調子ではいつ終わるのか見当もつきません。日が傾き出せば、ますます飲み食いどころではなくなってくるでしょう。日が落ちても夜桜があり、その後までお預けになる可能性も十分考えられました。さらに先へ進むとますます飲食店から遠ざかるということもあり、花見を一旦中座した次第です。
中座を決断するに至ったのは、ズバリこれだといえる品が存在したからでもあります。先月世話になった「いさみ」のラーメンです。ここのチャーシューワンタンメンが秀逸で、若松でお昼をとるならここしかないと決めていたのでした。一口すすった瞬間から旨味が立ち上るスープ、絶妙な食感を持つ手打ち麺とワンタン、食べ応えのあるチャーシューとメンマのどれをとっても完成されており、もちろん今回も汁一滴残さず完食です。時間が押すのを承知で再訪した甲斐はありました。

いさみ
会津若松市馬場町1-13
0242-22-0064
1100AM-1430PM/1600PM-2030PM
7日・17日・27日定休
チャーシューワンタンメン950円
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東北縦断花見の旅 2017 - 切株

2017-04-23 11:46:21 | 東北
なかなか先に進まないもう一つの理由として、条件がよすぎるために、普段は素通りしている場所もくまなく歩いていることが挙げられます。そのようにして西出丸の石垣に登ると、満開の桜越しに残雪の山々が。高遠城址から見る中央アルプス、春日城跡から見る南アルプスにはさすがに及ばないものの、それでも十分見事な眺めです。
それはよいのですが、一つだけ気になるものがありました。視界の中央付近にある巨大な切株です。実は、籠太の親方のfacebookに、地元在住のカメラマンらしき御仁による投稿がありました。欅の大木を切ったことで見晴らしがよくなった、しかし切株を眺めると複雑な心境だというのがその趣旨でした。切株の大きさからしても、どれだけの大木だったかは何となく想像がつきます。それが視界の中央から立ち上がっていたとすれば、この眺めもおそらく一変するでしょう。しかし、見晴らしをよくするために切ったのだとすれば、全く歓迎できるような話ではありません。止むを得ない事情が他にあってのことと思いたいものです。
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東北縦断花見の旅 2017 - 紺碧の空

2017-04-23 11:15:08 | 東北
昨夜と同様北出丸から鶴ヶ城址に入り、濠沿いを半時計回りに進んでいます。しかし、西出丸までの段階で早くも二時間を消費してしまいました。
早い話、桜があまりに見事で先に進まないのです。満開なのもさることながら、特筆すべきは空の青さです。昨日とは透明感が全く違う、紺碧と形容するにふさわしい青空で、しかもその空を白い雲がいくつも流れていきます。刻一刻と眺めが変わるため、至る所で足が止まってしまい、一向に進まないという次第です。
今の時点で全体の五分の一程度を回った見当になるでしょうか。同じ速さで残りを回れば当然日が暮れるわけです。急ぎ足で一周しても、日の向きが変われば眺めも変わることを考えると、もう一周するにもやぶさかではなくなってきます。一日がかりになるのはもちろんのこと、持って出たフィルムも足りなくなる可能性が出てきました。しかし、鶴ヶ城でこれ以上の条件が揃うことは二度とないかもしれません。とことんやり抜くのも一興でしょう。
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東北縦断花見の旅 2017 - 中町フジグランドホテル

2017-04-23 08:31:25 | 東北
昨晩世話になったのは言わずもがなの中町フジグランドホテルです。開花時期の幅を見込んで、二週にわたって宿を押さえておき、そのうち遅い方に落ち着くという結果は、先週末の松本と同様です。
今回割り当てられたのは、おそらく初めてと思われる四階のダブルルームでした。窓にはカーテンでも障子でもなく木製のブラインドが設えられていました。その理由が分かったのは朝になってからです。というのは、部屋が東に向いているため、日が射し込むと暑いのです。仮にカーテンならば、少なくとも朝のうちは完全に締め切るしかないでしょう。その点、ブラインド越しに差し込む朝の光と、窓の外から聞こえてくる小鳥のさえずりは心地よいものがありました。

今回驚いたのは、朝食会場が変わっていたことです。今までのレストランがなくなったわけではなく、あちらを夜のみの営業にして、朝食だけ新設された客席でいただくようになっていました。目の前が駐車場で、磐梯山と飯豊山が両方見える駅前の眺望とは比べようがないものの、神明神社の境内の桜が満開になっており、この時期に関する限りはよい眺めでした。それにしても、厨房と客席を二つ造り、なおかつどちらか一方しか使わない理由は何なのでしょうか。
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東北縦断花見の旅 2017 - 二日目

2017-04-23 08:12:31 | 東北
おはようございます。二日目は窓から差し込む朝日とともに目覚めました。薄雲に覆われていた昨日に対し、今日は清々しい日本晴れです。大きな雲がいくつも浮かんでおり、それらに時折日差しが遮られるのが惜しまれますが、日が差せばこの上ない花見日和になってくれるでしょう。
まずは手堅く鶴ヶ城を訪ね、時間の許す限り滞在します。過去には五時間滞在したなどということもあり、最盛期に重なった今回も、少なくとも午前を使い切ることになるかと思います。飯盛山、宮川の千本桜など他にも名所はいくつかあるため、日中は昨日と同様慌ただしく過ぎ去ることになりそうです。
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