日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

この季節の楽しみ 2014(13)

2014-06-28 22:29:23 | 野球
甲信越と北陸を三日でさらい、全国大会展望は一休みです。本日は四日目から昨日までの試合結果を振り返ります。

・第四日(6/24)
北北海道の釧根地区と南北海道の室蘭地区が開幕。先行していた函館地区と合わせ、8試合の開催でした。釧根地区では標津、標茶と北海道らしい地名がいきなり登場。室蘭地区では3回の選抜出場経験を持つ鵡川が初戦を危なげなく突破しました。先日知内を紹介したとき、北海道の郡部から甲子園に出たのは選抜3校、選手権が2校だと申しましたが、3回も出場しているのは鵡川だけで、あとは全て一回限りです。その鵡川も、道内最激戦区の室蘭地区では苦戦が続き、夏の本大会からは五年間遠ざかっています。しかし今季は出場校が23校に減り、あと二勝すれば地区代表です。健闘を祈ります…といいたいところなのですが、次戦が三日後のため、結果は既に出ています。後述の通り格下にも思える室蘭東翔に惜敗し、鵡川の短い夏は終わりましたorz

・第五日(6/25)
釧根地区と室蘭地区で各3試合、函館地区で2試合の計8試合でした。中でも注目は釧根地区です。
不世出の横綱大鵬を生んだ弟子屈と、本土最東端の根室が登場する中、白眉といえるのが阿霧釧東白でした。阿寒・霧多布・釧路東・白糠の四校連合だと気付いた人は、かなりの北海道通でしょう。阿寒に霧多布という、道内でも屈指の印象深い校名が単独で見られなくなったのは残念ながら、最東端の霧多布から最西端の白糠まで、100kmにまたがる広域連合はいかにも北海道らしいものがあります。
去る五月、霧多布から釧路まで走ったときは、北海道の快走路でもかなりの距離に感じたものです。道東の球児たちはあれだけの移動をこなしながら練習を重ねてきたのでしょうか。延長戦の末初戦を突破した健闘ぶりに敬意を表したいところではありますが、数日分をまとめた弊害が再び露呈し、二日後の次戦で散ったことが既に判明しています。初戦から二戦目までわずか二、三日という過密日程も北海道ならではです。
このほか、函館地区では離島勢の奥尻が登場。同地区唯一の1回戦から勝ち上がってきた伝統校の函館西を下しています。

・第六日(6/26)
函館地区で試合がなく、釧根と室蘭で各3試合のみの開催。話題らしい話題といえば、昨年46年ぶりの本大会進出を果たした標津が、初戦突破の二日後に散ったという程度でしょうか。試合のあった釧路は標津から直線距離でも100km, 北海道の快走路でも片道二時間はかかる距離です。二年連続の本大会進出を逃したとはいえ、長距離移動を中一日で二度乗り切った標津の球児たちには敬意を表したいと思います。

・第七日(6/27)
釧根で2試合、室蘭と函館で各3試合の開催でした。羅臼が初戦で姿を消し、前出の釧根地区四校連合と郡部の星鵡川、それに二日目に登場した伝統校の函館商も二戦目で敗退。盛りの短いエゾヤマザクラのごとく、北海道では早くも花が散りかけてきました。その一方で知内は二戦目にも勝ち、地区代表まであと1勝に迫っています。

最後に前言を撤回しなければなりません。昨日抽選が行われた新潟大会で、「練習試合」と酷評した組み合わせが激変したのです。各組につき2校ずつのシード校を中心に、全88チームを8組に分けるというもので、「村松×新井」など、上越と下越のチームが初戦でぶつかるところは、同じ地区のチーム同士を組み合わせていた過去二年とは全く違います。あえて違う地区のチームを組み合わせる長野大会ほどの見応えはないものの、新潟もようやく他県並みとなってきました。前回の改革は一年で頓挫しましたが、今回は果たして受け入れられるでしょうか。

★北北海道大会
・釧根地区1回戦(6/24)
 標津7-0厚岸翔洋
 標茶0-2釧路明輝
・釧根地区1回戦(6/25)
 阿霧釧東白5-4釧路高専(延長12回)
 釧路商7-3弟子屈(延長11回)
 根室2-7釧路江南
・釧根地区1回戦(6/26)
 標津1-8x武修館
・釧根地区2回戦(6/27)
 釧路北陽15-0阿霧釧東白
 釧路商6-2羅臼
★南北海道大会
・室蘭地区1回戦(6/24)
 室蘭工2-11鵡川
・函館地区2回戦(6/25)
 函館西6-7奥尻
・室蘭地区2回戦(6/27)
 鵡川0-2室蘭東翔
・函館地区3回戦(6/27)
 函館商3-4x函館高専
 知内5-2函館大谷
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