日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

中国四国縦断ツアー 2012三日目

2012-11-24 22:24:56 | 四国
結局時間切れでうどんまでは至らず、今年の高松は酒場一軒で完結と相成りました。まあ、お櫃のご飯を残さずいただいてからうどんまですすろうというのが、そもそも非現実的な話ではあったのですが。いかんせん二時間半という滞在時間は短すぎました。高松へ来てうどんを一切いただかずに終わるとは、松山へ行って道後温泉に入らないようなものです。小さな四国いえども、一日で松山、高松、徳島と三都市を掛け持ちする行程には無理があったということなのでしょう。広島、松山とは対照的に、居酒屋をあと一、二軒はしごしたかった、うどんもはしごしたかった、琴電にもう少し乗りたかったなど、未練の残る高松の夜でした。この借りは近いうちに返したいものです。また来年お会いしましょう…

★高松2221/うすしお31(3031D)/2332徳島
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中国四国縦断ツアー 2012三日目

2012-11-24 20:57:08 | 居酒屋
徳島行きの列車が出るまでの持ち時間は実質一時間、必然的に今回は新規開拓なしの一軒限定となります。しかして、高松でただ一軒再訪したい店はどれかと自問したとき、教祖おすすめの「美人亭」を差し置いて浮かんできたのはこの店でした。「おふくろ」の暖簾を一年ぶりにくぐります。
一言で形容するなら、大衆酒場というより大衆食堂といった方が当てはまりはよいのでしょう。右手に十人少々座れるカウンター席、左手にテーブル四つ、奥に座敷を備えた直線基調の店内はこざっぱりして気持ちがよく、長いカウンターにはステンレスのバットに盛られた惣菜が並び、いちいち品書きなどはありません。よって、惣菜に何があるかをざっと眺めてから席に着くというのがこの店で最初にすることです。しかして自分は中央の冷蔵ケースから鰹のたたき、左右のバットからがんもの煮付けと鯛フライをそれぞれ選択。酒を一合空けたところでご飯と味噌汁を注文し、残ったおかずと味噌汁でご飯をいただきます。この一見客には分からない独特の流儀も、慣れてしまうと楽しみに変わるものなのです。
店を差配するのは大女将と二代目兄弟に若女将、そして三代目の合わせて六人です。直接そうと聞いたわけではなく、聞かずとも気配だけでそのように分かるとでも申しましょうか。拍子抜けするほど静かな繁華街とは裏腹に、店内は常時満席に近く、彼等も休む間がなさそうです。そんな動きをカウンター越しに眺めながら酒を呑むという、大衆酒場、大衆食堂の正しい楽しみ方というものがこの店にはあります。
一人客にもお櫃で出されるご飯は艶やかに炊かれてたいへんおいしく、お椀になみなみ注がれた味噌汁と、醤油豆を添えた漬物さえあれば、米粒一つ残さずにいただけてしまいます。瀬戸内のよりどりみどりの魚を味わいたいなら、他にもよい店はあるでしょう。しかし、高松で大衆食堂の雰囲気に浸りたいなら、この店に勝るものはなさそうです。

おふくろ
高松市瓦町1-11-12
087-831-0822
1700PM-2330PM(日曜及び月曜の祝日定休)

カツオタタキ
がんも煮付け
タイフライ
ご飯・なめこ汁
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中国四国縦断ツアー 2012三日目

2012-11-24 20:12:54 | 四国
高松に着きました。広島、松山と同様、投宿して翌日いっぱい滞在したいのはやまやまながら、日数の制約上本日中に徳島まで到達しなければなりません。今回は酒場で一献傾け、時間が許せばうどんで〆るというのが高松での行動予定の全てになります。幸いにして、徳島までは一時間おきに特急が走り、最終列車も11時半と都会並みに遅いため、この時間に着けば時間に追われることもなく酒場探訪に注力できるのではないかと思います。まずは不要な荷物を駅に預けて、呑み屋街のある瓦町まで琴電で移動します。
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中国四国縦断ツアー 2012三日目

2012-11-24 17:18:08 | 四国
もうひとしきり電車に乗って名残を惜しみ、宿で荷物を引き取って、松山滞在は終了と相成りました。ここまで滞在が延びれば、道後でもう一風呂浴びたり、居酒屋の開店に合わせて一杯引っかけたりと拡大志向が頭をもたげてくるところです。しかしそれでは高松と徳島にしわ寄せが行くだけなので、後ろ髪を引かれつつも先へ進むことにします。昨日の晩から始まって正味一日弱の滞在ながら、全てとはいかないまでも、寄りたい場所にはおおよそ立ち寄ることができ、少なくとも思い残すようなことはありません。次回は汽車旅になるでしょうか。それともマイカーの旅になるでしょうか。近いうちにまたお会いしましょう…

★松山1737/いしづち28(28M→1028M)/1957高松
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中国四国縦断ツアー 2012三日目

2012-11-24 15:40:51 | B級グルメ
フライブルク通りまで足を延ばしたのは、ここに寄るためでもありました。四国でのお昼の定番、ほっかほっか亭で弁当を買います。注文は毎度おなじみ豚のてりやき丼です。プチランチ、鶏めし弁当、スーパーチキン弁当など、四国ならではの品は他にいくつもあり、毎度それらの品に惹かれながらも、年に一度や二度の四国では機会も自ずと限られ、結局豚のてりやき丼以外に選べないのが少々残念ではあります。

★ほっかほっか亭 フライブルグ店
松山市生石町649-7
089-932-6981
1000AM-2200PM
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中国四国縦断ツアー 2012三日目

2012-11-24 14:56:43 | MOS
松山城にも上るかと思ったところで日が陰ってしまったため、撮影を切り上げて駅まで移動し、そこから自転車を走らせてフライブルク通りのMOSまでやってきました。マイカーで来たならともかく、何も自転車を借りてまでという考えは当然ありました。しかし、道後で一風呂浴びなければ松山へ来た気がしないのと同様、自分の中ではこのMOSも松山では必須の立ち寄り場所の一つとなった感があります。一年ぶりに訪ねると、残念ながら赤い回転式のMマークが撤去されてはいたものの、それ以外は何一つ変わりません。特に秀逸なのは、赤い看板がぴかぴかに光っていることです。昔ながらの赤看板が、雨風にさらされ痛むがままに放置されているというのが近年の常であるところ、何故にこの店舗の看板だけがよい状態を保っているのかは謎ながら、美しく磨き上げられた赤看板は気持ちのよいものがあります。色違いのタイルで飾られたレジ回りの設えも、近年の標準となった安い化粧板などとは比較になりません。目下横行している安普請の緑モスには、この店舗の爪の垢でも煎じて飲めといいたくなります。
初めてこのMOSをblogで取り上げたのは、開設間もない四年前のことでした。その当時でさえ昔懐かしい雰囲気だったこの店舗が、ほとんど変わらぬ姿で今なお盛業中とはまことに喜ばしいことです。道後温泉のように後世まで変わらぬ姿で残るかというと、残念ながらそうではないのかもしれません。しかし、当地でこの赤看板を掲げ続ける限りは、自分も末永く通い続けたいと思っています。

モスバーガー松山フライブルク通り店
松山市生石町153
089-931-5255
900AM-100AM(日祝日700AM- )
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中国四国縦断ツアー 2012三日目

2012-11-24 13:01:37 | 四国
一旦宿に戻り、半袖に着替えて午後の部へ移行します。電車を撮って松山城に上れば、日没まで退屈する間はないでしょう。松山終日滞在という選択も現実味を帯びてきました。
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中国四国縦断ツアー 2012三日目

2012-11-24 12:23:16 | 四国
道後公園を訪ねます。木々が赤や黄色に色づいて、やはり今まさに見頃を迎えています。日が差して、長袖では軽く汗ばむほどになってきました。予想外の小春日和で、これはますます去りがたくなりそうです。
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中国四国縦断ツアー 2012三日目

2012-11-24 11:43:57 | 温泉
お待ちかねの道後温泉で朝風呂を浴びます。連休だけに、本館は観光客で混むとにらんで、今回は久方ぶりに「椿の湯」を選択しました。あまりに名高い本館の影に隠れながらも、背の高い鉄筋コンクリート造り建物は立派なもので、石造りの巨大な浴槽は本館と瓜二つです。二階から三階分はあろうかという壁面に、三羽の鶴をあしらった石の彫刻が奢られるなど、細部の造りも凝っています。一度限りの機会なら、なんだかんだで本館を選ぶのが順当とはいえ、何度か訪ねた人ならば、たまにはこちらを選んでみるのもおすすめです。

椿の湯
松山市道後湯之町19-22
089-935-6586
630AM-2230PM(最終受付)
入浴料360円
泉質 アルカリ性単純温泉
泉温 43度
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中国四国縦断ツアー 2012三日目

2012-11-24 10:40:45 | B級グルメ
腹具合に余裕がある午前中の利点を活かして、鍋焼うどんのはしごを決行することにしました。二軒目はもちろん、双璧の一角である「アサヒ」を再訪します。小さなテーブルと小上がりからなる店内は同じながら、こちらの造りは若干簡素で、あくまでうどんをいただく場所といった雰囲気です。うどんはお盆なしで供され、「ことり」のなるとがここではちくわに変わって、揚げと青ネギの刻み方もこちらの方が若干大ぶりです。そして、最も明確に違うのが味付けです。西日本ならではの上品な薄い出汁を使った「ことり」のうどんに対して、こちらの出汁は淡口ながらもかなり甘めに味付けされ、飲み干すと水がほしくなってきます。裏路地に建つ古びた日本家屋の店舗と、鍋焼うどん、いなりずし、瓶ジュースのみという簡素な品書きは「ことり」と全く同様で、それならどちらか一方で十分だろうと、自分自身若干の躊躇はありました。しかし、この違いは間を置かずに訪ねてこそ分かるものだったのですから、はしごをした甲斐はあったというものでしょう。

アサヒ
松山市湊町3-10-11
089-921-6470
1000AM-1800PM(売切御免)水曜定休
鍋焼うどん500円
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中国四国縦断ツアー 2012三日目

2012-11-24 10:07:09 | B級グルメ
本日の朝食は、昨晩の〆に引き続き鍋焼うどんをいただきます。市街の中心に二軒ある老舗のうち「アサヒ」は以前訪ねたことがあるため、今回はもう一方の「ことり」を選択。中心街といっても、大街道のアーケードを少し外れた、車も通らぬ細い路地に建つのがこの店で、打ち水された石畳と、木造三階建ての古びた店構えがよい味を出しています。外見に違わず店内もよい感じに古びていて、玄関をくぐると古典酒場のような四人掛けの小さなテーブルが整然と並び、あとは少しばかりの小上がりというのが客席の造りです。木のサッシ、所々に挿された生け花、壁に掛かった錦絵の額、玄関脇に下がった熊手など、一つ一つのものが雰囲気を引き立てていて、こんな店で昼酒が呑めたら最高だろうと想像せずにはいられません。しかし、こちらの品書きは鍋焼うどんといなりすし、それに瓶入りのコーラ、ジンジャーエール、バヤリースと三ツ矢サイダーのみという潔さです。500円の鍋焼うどんは、甘辛く煮た牛肉と刻み揚げ、それに蒲鉾、なると、青ネギを散らした簡素ながらも完成された一品で、丸盆、小鍋、レンゲと全てアルマイトで仕立てられた食器に、これまた昔懐かしさが感じられます。

ことり
松山市湊町3-7-2
089-921-3003
1000AM-1400PM(売切御免)水曜定休
鍋焼うどん500円
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中国四国縦断ツアー 2012三日目

2012-11-24 09:48:27 | 四国
本日最初の活動は聖地巡礼です。春夏合わせて42回の甲子園出場と7回の全国優勝を誇る高校野球界屈指の名門、松山商を訪ねます。訪ねるといっても、宿の近くにたまたまあったというだけのことなのですが。折しもグラウンドでは野球部員が練習中で、威勢のいいかけ声が聞こえてきます。かつての盟主も今は昔、もう十年以上甲子園から遠ざかり、自分の中では高校野球ネタの定番と化しているこのチームですが、捲土重来を果たす日がいつの日か来るのでしょうか。
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中国四国縦断ツアー 2012三日目

2012-11-24 09:25:21 | 四国
出発します。昨晩世話になったのは勝山町電停近くの「ホテルアゼリア」でした。建物自体それほど古いわけではなさそうなのに、手入れが行き届いていないために古びてしまっているというのが少々気になるところでした。しかし、安さ重視で選んだことからすると、値段相応といったところではあります。福岡の「西鉄イン」など少数の例外を除けば、やはり大半の宿は値段相応というのが実感です。仮に今の1.5倍から2倍の予算をかけたとすれば、どんな宿に泊まれるのでしょうか。自分の懐具合では許されない選択ですが…
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中国四国縦断ツアー 2012三日目

2012-11-24 09:05:01 | 四国
おはようごさいます。まず本日はありがたい誤算が。予報通りの曇り空が先ほどからにわかに晴れ出しました。ぬか喜びで終わる可能性がなきにしもあらずとはいえ、これなら時間の許す限り松山で活動するのが順当ということになるでしょう。当初は今治、西条と寄り道することも考えていたところ、この分だと高松まで直行になるかもしれません。いずれにしても、宵のうちに高松へ乗り込みそこで一献傾け、その後で徳島へ移動して一泊する予定です。この天候ならもたついている暇はないため、早々に荷物をまとめて出発します。
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