今日は新橋(番外編)

世間がボジョレー云々でにわかに浮かれる今日この頃ですが、日本酒党には何の関わりもなく、本日も酒場で一杯引っかけてから帰ります。職場が早く退けたのをよいことに、満を持して訪ねるのは虎ノ門の「升本」です。
オーダーをなかなか固定できない「まるしげ」に対して、上位打線から下位打線まで切れ目のない不動のラインナップを誇るのがこの店で、壁一面に下がった無数の短冊の中から、本日も決まったものを決まった通りの順番で注文していきます。まず刺身と鯨の竜田揚げ、それに焼鳥と天ぷら、あとは腹具合に応じて一品二品というのがこの店での組み立てです。もちろん時季による食材の入れ替えはあり、たとえば今日はメゴチが品書きから外れ、変わってハゼとワカサギが加わっています。少し前まで右も左もひやおろしだった酒の品書きも入れ替わって、あと一月もすればこれが新酒に書き換えられる頃でしょう。いつもと同じ組み立ての中にも季節感が表れていて、それがまた酒を進ませるようです。

★虎ノ門升本
東京都港区虎ノ門1-8-16
03-3591-1606
1630PM-2200PM(LO)土日祝日定休

手取川・東光・虎ノ門
鰺なめろう
鯨の竜田揚
やきとり
はぜの天ぷら
とちお揚げ