日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

四谷赤坂麹町

2012-11-13 23:26:17 | 居酒屋
週末の活動ペースが落ちた代わりに、平日の酒場めぐりに復活の兆しが出てきました。第二夜に訪ねるのはこちらも毎度おなじみ「まるしげ夢葉家」です。
昨日、なじみの酒場で注文するものは大体決まっていると申しました。数少ない例外といえるのがこの店で、スルメの肝のルイベ、〆の牛すじカレーなどかなりの確率で注文する品もあるとはいえ、行けば必ずこれを選ぶというおきまりの品がありません。これは必ずしも品書きが豊富だからというわけではありません。例えば無数の品書きをぶら下げた大衆酒場でさえ、何度か通えば注文する品とその順番は自ずと固定化されます。品数の幅広さと注文する品の幅は必ずしも一致しないものなのです。
それでは、なぜこの店で注文する品が固定化されないのかと考えるに、それは煮込み、焼鳥、大皿料理といった、最初の一品にふさわしいものがないからではないかと推察します。実際には牛すじ煮込みがあるものの、これを選ぶということは、〆の牛すじ煮込みカレーを事実上選択肢から外すことを意味し、自分にとってはあり得ない選択です。このように、最初の一品を固定できないことが、この店において盤石の組み立てが存在しない理由なのでしょう。
それに対して非常に単純明快なのが酒です。目移りするほどの酒と焼酎の品書きが壁一面に貼られていても、ここで最初に呑む酒は八幡の前割りといつも決まっています。まず、酒と焼酎の価格差が大きく、なおかつ酒の品書きに入れ替わりがないという時点で、普段は清酒の自分もこの店では焼酎を選ぶのが定石となります。そして、わざわざ焼酎を選ぶなら前割りを選ぶのが順当ということになり、八幡、不二才、百合、寿と、四種ある芋焼酎の前割りの中で、一番安い八幡を選ぶわけです。本場鹿児島なら珍しくも何ともないこととはいえ、この酒が白鶴、大関などと全く変わらぬ値段で呑めるのですから、最初にこれを選ばない手はありません。

まるしげ夢葉家
東京都港区赤坂2-14-8 山口ビル2F
03-3224-1810
平日 1700PM-100AM(LO)
金曜・祝前日1700PM-300AM(LO)
土曜 1900PM-2200PM(LO)
日祝日定休

八幡・さつま寿
お通し(ふろふき大根)
牛肉コロッケ
丸大根・人参・海老芋の炊き合わせ
天然きのことかもの小鍋仕立て
牛すじカレーライス
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