居酒屋聖地巡礼 番外編

ここで毎度おなじみの業務連絡です。昨日名古屋に着いてからの記録が途絶えてしまいましたが、例によって逐次更新する時間がなかったということです。今日も一日慌ただしくなることが予想されるため、大甚のことなど一部始終は帰着後に少しずつ更新して行く予定です。なお、このメッセージは自動的に消滅します…

居酒屋聖地巡礼

結局、中京滞在ということで最終決定。「リニア・鉄道館」へ向かうかと思わせておきながら、まずは岐阜との間を往復します。なぜ岐阜なのかといえば、今年一度も行っていないからというだけのことです。岐阜県岐阜市といえば、山口県山口市と並んで、自分にとっては立ち寄る必然性が全くない都道府県庁所在地の双璧で、この街に明確な理由があって立ち寄ったのが直近ではいつになるのか、私自身全く記憶がありません。下手をすれば、金華山のロープウェーに乗った十数年前が最後ではないでしょうか。必然性がないにもかかわらず、ただ足跡をつけるためだけに訪ねるというのは主義に反するところ、岐阜と山口だけはどうやっても大義名分が見つからないというのが現実です。行政機関以外本当に何もない山口市はともかくとして、岐阜に立ち寄る場所がないというのは我ながら不思議な話ではあります。
同じ経路を往復するだけではあまりに芸がないため、往路は名鉄、復路はJRを選択します。名鉄の駅からJRの駅まで歩く間にどこかで朝食をとれば、岐阜を訪ねたという最低限の体裁は繕えるでしょう。無論、朝食を岐阜でとる必然性は全くないのですが、それはまあそれとして…

京阪神居酒屋探訪 2012

おはようございます。昨日は結局大甚、末廣屋と二軒の酒場を訪ねただけで、10時過ぎには宿に戻って終了と相成りました。大甚を訪ねるという宿願を達成したばかりか、名古屋の大衆酒場の双璧をはしごして十分に満たされたというのが一つ、その後で再訪しようとしていた栄銀座の「八幡屋」がなぜか閉まっていたことが一つ、そして名古屋の夜が蒸し暑く、これ以上歩き回る気にならなかったというのが一つです。その時点で腹具合には少なくともあと一軒回れる余裕があり、宿に戻って一風呂浴びて終盤戦へ移行するつもりでいたにもかかわらず、結局風呂さえ浴びないまま倒れ込むように眠ってしまったというのが昨夜の顛末でした。名古屋に泊まるという決して多くはない機会を早々に切り上げてしまったのが惜しまれはするものの、あの二軒がはしごできればそれ以上のものは必要ないというほど満たされたのは事実であり、潮時を見極めるという店ではあれでよかったのだろうと納得しています。

さて、それより問題となるのは本日の行動です。出発時点のプランをなぞれば、この後は大阪へ移動して神戸、京都とはしご酒で渡り歩くか、大阪から和歌山まで往復するかのいずれかになります。しかし、昨夜が名古屋止まりで終わったことにより、全く違うプランが頭をもたげてきました。具体的には、昨日行き損なった「リニア・鉄道館」を見学した後、北勢地方まで足を延ばして三岐鉄道を訪ねるというもので、結果としては終日名古屋近辺に滞在するということになります。
昨日名古屋止まりを決断した時点では、どちらをとるか五分五分だったはずが、時間が経てば経つほど大阪からその先へと足を延ばす意欲が急速に失せてきました。直接の決め手になりそうなのは、「酒場放浪記」に出た四日市の居酒屋が日曜営業と分かり、めぼしい酒場のあてがないという中京滞在プラン唯一の難点が解消されたことです。しかし、より根本的な理由は、今しかできないことをするという観点と、久方ぶりに鉄活動がしたくなったことの二つにあります。大阪とその周辺ならば、後々中国四国九州へ行くついでに立ち寄る可能性が高く、今回行かなければならない必然性というものがありません。昨日は単なる時間稼ぎと切り捨てながらも、鉄活動が今なお自分の原点だという思い入れはあり、列車で中京圏を訪ねるという近年にあっては数少ない機会を、一日だけ鉄道に注ぎ込むというのも悪くなさそうだと思い至った次第です。

このようなことを綴るうちに、ほぼ意思は固まってきたのですが、もしそうなった場合、このタイトルは意味をなさなくなります。例えば、「信越」などと称して越後には行かずに終わったなどということも過去にはありました。しかし、それとて少なくとも信州に行ったのは事実であり、今回の場合「京阪神」のどれにも行かないという完全なる看板倒れに終わるのです。今回ばかりは展開上タイトルを変えた方がよさそうなので、この旅の主題であった大甚本店にちなんで、「居酒屋聖地巡礼」とでも改めようかと思っています。