総本部の逆襲

「ほっともっと」が発足して、あとはなし崩し的に進展するのみかと思われたほっかほっか亭のお家騒動に動きがありました。茨城地区本部の帰属を巡る仮処分申立ての結果が出ました。10月末までほっかほっか亭を脱退できないという決定です。商標権の判決に続いて総本部の連勝になります。
東日本と九州は全てプレナスの支配下にあるかというと実はそうではなく、茨城地区はプレナスの傘下ながらも別会社として存在しています。同様の例として沖縄地区があります。ハークスレイ傘下であれば、京滋地区と四国地区がそれぞれ別会社として存在しています。両巨頭の影響を受けない「中立国」は岩手・青森と秋田の各地区のみです。もっとも、総本部の支配下にあるという意味では、どちらかといえばハークスレイ寄りとみることもでき、「機動戦士ガンダム」の世界でいうならサイド6のような微妙な位置づけということになりそうです。総本部の傘下にブロックごとの本部と地区本部があり、それらの本部が合従連衡を繰り返してきたという経緯から、このような複雑な関係が形成され、それが今回のお家騒動の一因になったということなのでしょう。
少々脱線しましたが、総本部側の連勝とはいうものの、実質的に10月までの拘束力しかもたない今回の決定に果たしてどれだけの実効性があるのかは、端からみれば疑問です。商標権の判決にしてもそうですが、勝ったはいいが…という状況なのでしょうか？