廃校を巡る

風雪に耐えた美しい木造校舎。小さな空き地にポツンと二宮尊徳。
錆びたブランコに、朽ちかけた百葉箱。廃校ノスタルジア…。

福島 会津高田町 旭小学校 市川分校

2015年09月17日 20時26分15秒 | 福島の廃校
大内宿から市野峠を抜ける旧下野街道の脇街道になる峠道。
道幅も狭くドライブにわざわざ訪れる人はまずいないでしょう。

訪れるのは旧街道好きな物好きか峠道が好きなライダーぐらいか。
しかし、この忘れ去られたような旧道は、
今から百数十年前イギリスの女性旅行家イザベラ・バードが歩いた道でもあります。

明治初期会津の山の中の宿場に突如現れた西洋人。しかもブロンドの髪の女性。←想像
ビックリしたでしょうね。
そんなイザベラ・バードの残した「日本奥地紀行」にも記されている市野沢宿に
お目当ての旭小学校 市川分校はありました。

ちょっと大きいクルマだと進むのを躊躇する狭く曲がりくねった道を
ノロノロと進みながら見つけた分校跡は敷地も狭く
こじんまりとしています。
門柱にも学校名がしっかりと残っています。

校庭と呼ぶには狭すぎほとんど住宅の庭並みの狭さですが、
遊具のブランコが残っていました。
しかし、無惨にも鉄柱は真ん中からへし折れていました。

わずかに見える窓に色あせた地球儀がありました。
この学び舎から世界に出て行った人もいるかもしれません。

会津高田町は合併により現在は会津美里町になっています。
市川分校の本校だった旭小学校も現在は無くなっていて
詳しい沿革などが不明。現在調査中です。


分校近くの街道脇には説明板がありました。




錆び付いた学童注意の交通標識













減し曲がったブランコの鉄柱







わずかに見える色あせた地球儀



校舎の一部は消防関係で使われているようです

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