「骨を弔う」宇佐美 まこと
宇佐美さん、2冊目です。
骨格標本が発掘されたことを報じる地元紙の小さな記事を見た豊は、
小学生時代、幼馴染5人で山中に骨格標本を埋めたことを思い出す。
しかし、それは記事の発掘場所とは明らかに異なっていた。
じゃぁ、あれは何だったのよってことである。
なかなか、引っ張る引っ張る、そして
なるほどぉの後にまだあった、
という感じ。
小学生の頃の記憶って、ホントにまちまちで
同窓会で話して、初めてつながる話も多くて
驚いたことを思い出した。人の話から「あ、そういえば」
っていうのはわかるなぁ。
記憶の断片がきちんとピースとしてはまっていく
感じは読むスピードが速くなった。
記憶は概ね辛い話だけれど
最後は光がさしているようでよかった。
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骨を弔う |
宇佐美 まこと | |
小学館 |