図書館で予約していた本がきた。
もういまや、店舗ではお目にかかれない書物である。
「最後のパレード
ディズニーランドで本当にあった心温まる話」
ネットからの引用、いえ、盗用。
しかもTDLの話じゃないのも載せたとか。
元来、私はこういう話は大好きである。
接客業をしていると、初めて会うお客様と
心が通う瞬間を感じることがある。
どんなにちいさなことでも
それは、やっぱりこういう仕事の醍醐味だと思う。
ＴＤＲも大好き、
大阪のＵＳＪは目じゃないと思う。
あ、ＵＳＪも好きよ、遊園地として。
ＴＤＲはなんといっても掃除が行き届いている、
ホコリを被った小人の人形なんてありえない、
どこも丁寧に掃除してある。
こぼれたポップコーンを放置しておくことなどない。
キャストのパーク内の知識が
非常に高く、誰に聞いても適確に答えてくれる。
ＴＤＲに行ったとき、そのサービスの質の高さに
息子は「すげぇ」と言った。
体調を悪くした娘には
車椅子が速やかに用意され、
トレンチコートを着たキャストは
病院まで案内してくれた。
とにかく、どれも当たり前のようにするのだ。
これが好きなのよ。
そういう場所なんだ。
なのによー
すべてが盗作でないとしても
全部が嘘っぽくなっちゃうじゃないか。
しかも、お涙頂戴な仕上がりじゃないか。
事実の話であったとしても
似通いすぎている話の連続は
ちょっとお腹いっぱいになるのが早い。
著者は
「いろいろな人からたくさん話を聞き、
インターネットなどの書き込みも参考にしたが、
本当にあったと思われる話を掲載している」のだそうだ。
あったと思われるって・・・オイオイ。
編集者も知らなかったわけではないだろう。
なんとも、情けない話だよ。
これは１５年勤めたオリエンタルランドにたいする
裏切り行為だな。
この著者は多分
そんなに好きじゃないんだろうね。ＴＤＬ。
ホコリはあっても誇りはないのか・・・
そういう本であった。
小一時間で読めます。
