「ぼくもだよ。 神楽坂の奇跡の木曜日」平岡陽明
『昔日の客』が最初に出てきてそれでテンションが上がってしまった。
再読せねば。
よう子の手や耳で読む本への愛は強くて優しかった。
私も本に救われた、そのことを再認識させてくれた。
しかし、残念ながら本間のような人は好きじゃない。
離婚して週に一回5歳の子どもに会う時、
なんていうのかなぁ、甘やかしてるだけ、な感じなんだなぁ。
でも、歳の子に読み聞かせするのは「十五少年漂流記」「星の王子様」
完全自分好み。まぁ、いいけど。
よう子の小説の中の風間くんはとてもすてきな少年だった。
その風間くんの成長した大人が本間とは!
ちょっと残念、でありました。
そして、全体的に友美がずいぶん嘘つきで
意地悪に書かれすぎているような気がしたかなぁ。
何でもないことのように嘘をつく人って。。。そこまで言うかぁ。
あんたはどれほどのにんげんなんだ!と
だんだんよう子にも腹が立ってきた。
シングルマザーで頑張ってきたのだもの、
友美にも幸せになってほしいな。
出版社の二人と盲導犬のアンが良かった!
全体的には丸くおさまっていい話なんだけど、
私小説に書かれていることを
あ、これ、私なんですぅっていうのはなんかなぁ。。。
しんどいなぁ。
文句なく大好き!みたいなレビューが多い中
仕方ない、私の感じたことだしな。