先日、久しぶりに会った友は
この人の映画を観て欲しいといった
フランソワ・オゾン。
たいそう人気の監督だそうで、
ネットで検索しても、たくさん出てきた。
彼の、「8人の女達」は
それとは知らずに観ておりました。
ものすごく、お洒落でものすごく面白かった。
で、今日は
「ぼくを葬る(おくる)」
久しぶりに大人の映画を見た。
主演のメルヴィル・プポーはとても美しい男性。
切ないけど、静かであつい映画であった。
感情の表し方もなんていうのかなぁ
ウワァってなりたいところを
静かにするところが
フランス映画。
ハリウッドのがさつな脚本ではありえません。
欧米の欧とジャパンは結構
表現の仕方に共感するところが多いような気がする。
余命3ヶ月と知らされた
もう、すごーく綺麗なお顔の
ゲイのカメラマンの話なんですけどね。
32年の人生を振り返りながら
心がおびえながらそれを受け入れ死んでゆくのだ。
どんどん、やせていく彼は本当に痛々しく美しかった。
死期が近づいても家族にそれを打ち明けないのは
強いというよりも
生い立ちの複雑さを感じる。
唯一、打ち明けるのはおばあちゃん。
おばあちゃんのジャンヌ・モローは存在感溢れてた。
デジカメで、自分の目にするもの、
生きた証を切り取る姿が切ない。
全体を通して心がギューッとわしづかみにされる感じでした。
あんなふうに自分は死を迎えられるだろうか。
到底できそうもない。
それならもう少し丁寧に生きなくては
いけないのだな。。。
そうだな。