背中に謝った午後

ようやく　レンタル用の楽器の
細かい仕上げを　開始した
できれば　屋根の装飾まで　終わらせたいな…


チェンバリストだけが　弾く楽器だと
何も問題にならない部分も
ピアニストが弾くと　ダメ出しをくらう部分がある


例えば　鍵盤の面とりなんかは
ピアニストは　ピアノの鍵盤になれているせいか
様々な部分に違和感を抱くらしい


ふうん


全部の要求を　呑むことは出来ないけれど
出来ることは　やっておいた方が
ピアニストには　喜んでもらえる


作業をしていたら　ガス関係の人が来た
今　使用している会社は　不公平甚だしいので
是非　我が社へ　変えないか？　と　勧誘してきた


僕は　こういうのを　きっぱり断る力が無い


だから　僕は　こういった時だけ　妻帯者になる
「そういうことは　カミさんに聞かないと
　よく分からないので　相談してみます」


期待を持たせて　返しても　気の毒なんだけれど
きっぱり断る勇気の無い人間は
こうやって　嘘をついて　その場だけ凌ぐ


そういえば　刑事コロンボも
ことあるごとに　「ウチのカミさんが…」などと
ボヤいていたことを　思い出した


コロンボに　奥さんは　本当にいたのかな…