As I like it

気の向くままに。。。 ダンス・バレエの関連トピックが一番多いかも。 by nao@momojrt020327

シルヴィ・ギエム最後の「ボレロ」

2005年11月18日 | Ballet
2005年11月18日(金) 18:30開演 東京文化会館
シルヴィ・ギエム最後の「ボレロ」Aプロ

あぁ、もうなんと言うか。。。何も言えません。。。ギエムのボレロ。とにかく素晴らしかった。。言葉を失って、我を忘れてのめりこんで観てしまいました。鳥肌立ちまくりの最後には感涙。 

「ギリシャの踊り」東京バレエ団
余計な装飾のないシンプルな舞台と衣装。ベジャールの作品は最近のものしか見たことがなかったのですが、当初はこんなにシンプルにでも情熱的に音楽と肉体を奏でるような作品だったのですね~

「小さな死」ギエム、ムッル
あれ?ギエム?ムッル?と思うぐらい二人とも印象が違う!ギエムは体的に間違いないんだけど、何かが違う。。。おぉ!髪が赤い! ギエムは黒髪なイメージを持っていたのだけど。。そして、ムッル君はほんとにムッル君だったのだろうか。。と思うほど別人! 衣装を脱ぐとこんなにマッチョだったのね~。 前の演目のギリシャの踊りも男性は上半身裸だったので、その体の違いが余計に印象に強く残ってしまいました。。

さて、「小さな死」は初めて見ます。世界バレエフェスのルグリとデュポンを遅刻して見逃すというという大失態だったのでした。。。印象は。。二人の筋肉のぶつかり合い。。すごくシャープな感じがしました。リフトとかではかなり官能的なものもあったのですが、時に挑戦し合うような激しさ。。。どうして「小さな死」なの?? お勉強が足りませんわ。

「ドン・ジョヴァンニ」東京バレエ団
最初の台詞が日本語にわざわざ訳してあったので、ちょっと興ざめ。。。したかな。「小さな死」の余韻に浸っていたので、印象に薄いです。。

「ボレロ」ギエム、東京バレエ団
静かなイントロから手だけがライトアップされ、そのムーブメントが闇の中を切り裂く。静から動へ。その中ひたすらにしなやかに激しく動く肢体。ギエムならではの踊り。壮絶でした。家に帰ってすぐにジョルジュ・ドンのボレロを見たのですが、まったく別物ですね。ジョルジュ・ドンのボレロは終止パッションがみなぎってる。でも、ギエムのそれはそのパッションをひたすら抑えて最後の一瞬に爆発させ燃え尽きる感じ。。 生で彼女のこの舞台を観ることが出来て、本当に幸運でした。



********<キャスト>*************

ギリシャの踊り
振付:モーリス・ベジャール  音楽:ミキス・テオドラキス

イントロダクション
パ・ド・ドゥ(二人の若者) :大嶋正樹-古川和則
娘たちの踊り
若者たちの踊り
パ・ド・ドゥ:吉岡美佳-平野玲
ハサピコ :井脇幸江-木村和夫
テーマとヴァリエーション
ソロ:中島周
パ・ド・セット:高村順子-門西雅美-小出領子-
 長谷川智佳子-西村真由美-吉川留衣-乾友子
フィナーレ :全員

小さな死
振付:イリ・キリアン  音楽:W.A.モーツァルト

シルヴィ・ギエム  マッシモ・ムッル


ドン・ジョヴァンニ
振付:モーリス・ベジャール  音楽:フレデリック・ショパン (モーツァルトの主題による)

ヴァリエーション 1:門西雅美 西村真由美 佐伯知香
ヴァリエーション 2:小出領子
ヴァリエーション 3:高村順子 井脇幸江 
ヴァリエーション 4:長谷川智佳子
ヴァリエーション 5:大島由賀子
ヴァリエーション 6:吉岡美佳
シルフィード:吉川留衣

ボレロ
振付:モーリス・ベジャール  音楽:モーリス・ラヴェル

シルヴィ・ギエム
木村和夫-平野玲-古川和則-大嶋正樹


上演時間

「ギリシャの踊り」

休憩

「小さな死」「ドン・ジョヴァンニ」

休憩

「ボレロ」  18:30-19:10

 20分

 19:30-20:05

 15分

 20:20-20:40