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気の向くままに。。。 ダンス・バレエの関連トピックが一番多いかも。 by nao@momojrt020327

Kバレエ「海賊」

2007年05月23日 | Hibi no tsure-zure
Kバレエカンパニー「海賊」
2007年5月23日(水) Bunkamuraオーチャードホール

メドーラ: 吉田都
コンラッド:スチュアート・キャシディ
アリ: 橋本直樹(熊川→橋本)
ランケデム:輪島拓也(芳賀→輪島)
グルナーラ:松岡梨絵

熊川さんがツアーの始めに怪我のため降板されたと知っていたのですが、芳賀君までもが足の故障再発で降板していたとは・・・くすん。こうなると吉田さんの加入はKバレエにとって大きかったですね。さすがに熊川さんだけの状態でご本人が降板となると、あのチケット代でツアー継続は出来なくなりますもんねぇ・・・。

さて、感想は・・・各方面では「『海賊』をおもしろくした!」とかなり好評な熊川版。もちろん、自分のために再振付したバージョンなので、アリが踊りまくり。舞台装置は大掛かりで衣装も豪華。でも・・・私にはちっともおもしろくなかったです。「『海賊』ってこんなにつまんなかったっけ?」と思ってしまいました。

そう感じてしまったのは・・・踊りの配分のアンバランスだと思ったからだと思います。アリが多いのは熊川さんなら良いですけど、代役の若手君がしょっちゅう跳びまわっていてもなんだかねぇ。そして、メドゥーラよりもグルナーラの方が見せ場が多い??数少ないコンラッドの踊りでは、キャシディーさんはもう無理なのでは・・??と思わせられるし・・・トゥールザンレールを横向きに降りて、着地の足がバラバラ。それなら3回転しなくてもです。それから、コール・ドの踊りが少ない?見せ場に乏しいというか・・・ そして、衣装はお金がかかっているけど、私の好みじゃなかった・・・ 2幕のパ・ド・トロワで、メドゥーラがチュチュじゃないんですよね。ここは、ガラなどでよく踊られるだけに、チュチュのイメージが強すぎるのかしら。

そんな中で、吉田さんの踊りはやはり素晴らしいと実感。難しいバランスやポーズの後にほんの一瞬の「タメ」を作れる余裕、パートナーの手は添えてあるだけのような芯の強さ。もっと見せ場が欲しかったです・・・。そして、もうちょっとレベルの高い中で踊って欲しいと思いました。彼女自身は最高の舞台で踊ることよりも、自分が若手を引っ張っていく方にすでに興味を移してしまっているのでしょうが・・・

グルナーラの松岡さんも大健闘!踊りも演技も主役級だと思いました。そして、ランケデムの輪島さんも光ってました。優しい風貌だから、ちょっと悪役に見えないところが玉にキズかな。

客席には熊川さんの姿が・・・。ちょっと足を引きずりぎみに歩いてました。カーテンコールの最後の最後に舞台上に登場。会場が一気に総立ちになりました。う~ん、すごい人気なのね。

私は今回ので、高いチケット代を払ってKバレエを観にいく気力が失せてしまいました。ふむ。





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