六月も終わりに近づき、春の花から初夏の花に変わりました。一番楽しみにしていたのはシャンデリアリリーです。小ぶりの花ですが、最近は見なくなりましたが過去10年間維持してきました。今年は良い花が咲いたようです。赤い花はフロックス。これも宿根草です。
モミの大木が折れたところにツガサルノコシカケが発生しました。大きなものは直径が30㎝超でした。長年成長をしてきたものです。小さいものも見られました。最近は薬用に煎じて飲む方もいるそうです。ただしそれには、生きているキノコでなければ効果がないと聞きました。死んで雨に打たれたものは、成分が流出してしまうそうです。生きているものと死んでいるものの見分け方は裏を見れば簡単に判断できます。
梅雨に入ったけれど、早くも中休みです。晴れを狙って沢登りをしました。小さな沢ですが、今の時期は草も小さく歩くにも足元が見えて安全です。この時期はネマガリタケのシーズンです。大きなチシマササを見つけてタケノコを探します。例年迷子、熊との遭遇で事故があります。今日は秋田で4人熊に殺されたそうです。熊もネマガリタケが大好物です。大きな糞も見られました。松本も暑い気温でしたが、標高1500メートルは別世界です。これで春山は終了です。
梅雨に入り、キイチゴが熟し始めました。ラズベリー、ブルーベリー、レッドカーラントが色付き始めました。黄色のラズベリーは赤いものより香りが豊かですが、日持ちが少し落ちるようです。マルベリー(桑の実)は、真っ盛りです。子供の頃には絶好のおやつでした。いずれの木の実もジャムで楽しめるのがうれしいです。ブルーベリーはもう少し熟すのに時間がかかりそうです。最近は摘み取りも人気です。レッドカーラントは酸味が強いですが、果実酒の色付けにはきれいな色がでます。
>>何年も咲かなかったササユリが開花しました。つぼみの内から色が薄いと思いましたが、開花した状態では、八重咲き?でしょうか。花色も薄いピンクに紫がかかっています。ブドウユリとササユリの交配種としてはランコンユリが有名ですが、ランコンユリよりも小型です葉もやや斑がかかっています。自家産ですが、球根を分けて数年たっての開花です。ランコンユリは昨年入手したばかりなので交配は考えられません。元の球根はササユリの基本種です。
五月末より六月初旬は様々な山野草が見られる季節です。山菜採りを兼ねて北アルプスの渓流に行ってみました。小さな川ですが滝があったり岩場があったりで楽しめます。草もまだ背丈が低く歩きやすいのが魅力ですが、細かな虫やブユも盛んに活動しています。ところどころに熊の糞も見られましたが、遭遇はありませんでした。天然わさびもまだ辛く風味も素敵です。花は終わりに近くなり種ができ始めています。間もなく辛みも風味も消えてしまう季節です。
小柄ですが鮮やかな黄色の花を咲かせるリュウキンカは渓流沿いの湿地でよく見かけます。キンポウゲ科の山野草です。水芭蕉の群生地にも見られます。やや終末に近くなり花弁に乱れがありますが、きれいな花です。