「お口汚しですが...」
そう言われていただいた物
包みを開けると
今時珍しい立派な木の箱
中には
見るからに高級そうな和菓子
汚い爺や妻の口で
またたくまにそれらは汚された
そしてこれが
爺の以前から暖めていた
あるプロジェクトの始まりであった
和菓子で?
ノンノン
その立派な木の箱の方なのです
話は変わって...
後世に伝えられたこと
これが真実とは限らない
例えば鼠小僧次郎吉
博打好きのただの泥棒が
今や義賊
貧しい人たちに金をばら撒いた
そう信じてる人も多い
芝居で仕立て上げられたもの
さすれば
かえられない現世の真実も
後世には
違って伝えられるかもしれない
これが
このプロジェクトの発想の元
題して
「小物の爺を大物に変えよう」
人生いかんなく
小物振りを発揮した爺
この評価を現世で
大物に変えることは
どう努力してももはやだめ
なら後世の人に伝えればいい
そう鼠小僧のように
如何に爺が大物だったか
それらを書き残す
そしてそれを
立派な和菓子の箱に入れる
書き溜めたら封をして
どこか大事なところにしまいこむ
数世代後の子孫がそれを見て
何と立派な大物ご先祖様
そう思うかも
料理するときは鍋に張り付くな
化粧の合間でいい
あくなどこまめに取るな
塩加減など感性で入れろ
野菜をジャブジャブ洗うな
題して「男の料理の極意」
今日こう書いて箱に入れました
つくり話は大変だろうって?
イエイエ簡単です
妻の料理を見て書きました
料理に手や神経をかけない妻
でもなぜかこれがうまいのよね