となりには意中の女性
爺の右手ヤロウが
爺の意向を先取り
大胆にも彼女の左モモの上に
そっと軟着陸
何の拒否もなければ
ヤロウのすすむ道はただ一つ
ちょっとシャイな爺の場合は
いきなりそっちではなく
そこから垂直に
距離にして2センチ
さらなる反応を待つ
石橋を渡る
平手打ちはごめんだから
爺の右手の小指が当たる場所
その場所を爺点と名付けよう
今朝強烈な痛みで目が覚めた
何ということでしょう
あろうことか
爺の爺点がつってるのである
初体験
恥ずかしいわ
そんなこと言ってる場合ではない
ベッドから飛び起き
何とかその痛みが和らぐ姿勢
それを探し求めての
みだらな姿態
ところが痛みは増すばかり
A子との浮気がばれ
その釈明にしどろもろろ
でもその話から
何とかB子やC子との件は
絶対に波及させられない
ツルと言うことはそういうもの
そのものの痛みより
戦いは
敵の上へ移動の阻止
ふくらはぎがよくツル爺
この歳になると
その対処法も研究済み
エヘン
バレリーナのようにつま足立つと
ふ~っと解消されるのである
それを試すと
わしゃ~
ふくらはぎとは違うワイ
なめとんのか
そう怒り狂い
さらに痛みは倍加
床でもだえてる爺の目に
飛び込んできたのは
エアーサロンパスEX
わらをもすがる気持ちで
爺の左内ももにシュシュシュ
余りのにおいでむせかえるほど
それでもよくならない痛みに
額には脂汗
...と数分後
不思議なことに
すっと痛みが引いたのです
...と同時に
股間がピリピリスースー
たっぷりかかったムスコ
見た事がないほど
うちひしがれてる棒太郎
縮み上がって
陥没しそうなフサ二郎
そろっての討ち死に
おそるべしサロンパスEX
サロンパスかけなくても
もともとそうだった
そんな声もないではないが
あんなとこもつるんだ
この歳になっての初体験
だから人生は楽しい
楽しくないワイ
出来ちゃった結婚とは...
婚姻関係にない男女による
セックスによって妊娠したため
急遽結婚すること
ウィキィちゃんは
そうのたまわっています
間違いおまへん
その通りでおます
今思えばその当時
考えることと言えば女、女、女
爺の頭にはそのことばかり
友と女
どちらを選ぶと聞かれたら
200%女を選ぶ
そう自信を持って答えられた
そんな若かりし頃
25歳の爺のパートナーが
20歳の妻だった
その最大の理由は
でき婚であることには
間違いはない
今と違って
でき婚はちょっとはずかしい
お腹が目立たないうちにと
そんな雰囲気の中
あれよあれよと
段取りがすすみ
めでたく結婚
8月には長男誕生
つまり結婚と出産の
ダブルハッピー
次男三男も数年のうちに誕生
爺たちの年代の人に
ご結婚して何年目ですか?
そう問うと
果たしてどれほどの人が
正確に答えられるか
爺は即答できる
えへん
長男の年を言えばいいから
妻は爺のむすこは
そだてなかったけど
3人の息子をしっかり育てた
たとえゲップで火を吹いても
爺はしっかりついていきます
そう決意を新たにした
結婚記念日は
皿洗いに明け暮れました
「うるさ~い」
花粉症の本格化で
クシャミ連発の爺は
妻に一喝された
妻の
火を吹きそうなゲップ
それを注意すべく
おふざけで
妻のお腹を指でつっついたら
中指を突指した
これらが腹立たしいことか?
そう問われたら
不思議とそうではないのだ
家庭内序列第1位は妻
ブログでそう公言してても
心の奥底には
きっといつかは...
そんな気持ちはない
そう言えばウソになる
そういう経験がなければ
別だが
メソメソした従順風な妻
亭主関白もどきの爺
たった数年だが
あるにはあったのである
そんな復活の淡い希望も
彼女の一喝で完全消滅
やっと現実を
心身共に受け入れて
意外や意外やすっきりこん
もう上は絶対にない
そう思い知らされたから
かくして
短い誕生月の2月は終わった
そして3月さん今日は
3月2日は
我々の結婚記念日で~す

絶対勝てっこない
そう思ってた亡き父のおなら
あっさりと妻が肩を並べた
そして今日は言いたい
ゲップよ お前もか
「ガッポゥ~」



静にテレビを見ていた爺
突然のおたけび
妻がクックックッと笑ってる

聞いたことがないようなゲップ
妻がもう少し修行すれば
口から火を吹けるかもしれない

「オイオイ」と
思わず妻のお腹を
軽く指で突っついたら
中指を突指してしまった

今キーボートを打つそれが
自分のでないような感覚
ふんだりけったり
もう妻のお腹は
昔のやわらかさではなかった
そうそう昔の昔と言えば...
2、3日前から
例のごとくの花粉症
鼻みずタラタラ
クシャミ連発
昔の妻はそんな時
「大丈夫?」
そんな目で心配してくれてた
ところがどうだい最近は
うっとうしいわね
そんな露骨な目
そしてついに恐れてた日が...
テレビを見てて
止まらない鼻みず
何回も鼻をかむ爺
妻の苛立ちは肌で感じてた
そこへクシャミ
一度出ると連発の波
爺だって
したくてしてるのではない
「うるさいわね」

「テレビが聞こえないじゃない」

ついに妻が吠えた
昔は良かった

若い時からチョコは大好き
熱い緑茶と一緒だったら
至福のひととき
今も昔も変わらない
だけと...
胃のあたりがムカムカする
コーヒがその犯人
髪がフサフサの時から
それはわかっていた
しか~し
まさかチョコもそうだったとは
つい最近まで
チョコの時は胃の具合が悪い
コーヒのときはコーヒが悪い
そう思ってたのである
コーヒ君すまん
チョコと爺
裸体の悪女と、うぶ男のよう
一年で一度
その欲望に負けてしまうのが
そうバレンタインの後
そのアシストは妻がする
「これおいしいかも」
妻が勝手にぱくついてる
パティシエールのN子さんが
爺にくれたもの
爺も食べるのだったら
これ
そう決めてたやつ
食べながら
しゃべらしたら
妻の右に出るものはいない
甘さが抑えられている
中のラム酒が絶妙のバランス
どうたらこうたら...
挙句の果てに
「パパも食べたら?」
だから...だから...
爺はチョコを食べたら
気分が悪くなる
そう毎年言ってるでしょ
そう無言の抗議をした
5個の内
またたくまに妻が2個食べて
3個目にいった時
たまらず
爺の右手が無意識に動く
はい今日はとっても
気分が悪いです
でもおいしかった
「今日は誕生日なんです」
と言うと...
「おいくつになりました?」
と問われ...
「はい28歳になりました」
「まぁ~」
そんな和やかなジョーク
今から20年前なら許された
今こんなこと言おうものなら
運がよくて村八分
腹の虫が悪いときだったら
撲殺されるだろう
2月15日は爺の誕生日
問題は2月14日のアレ
そう憎っくきバレンタイン
爺の聖なる誕生日と
バレンタインを一緒にした
罰当たりがいるのだ
約1名ほど
曜日のせいもあるから
それに
まぁいただけるのだから
文句は言えないが
主を誕生日
そしてついでにバレンタイン
そう考えて欲しかった
「これバレンタイね」
「誕生日もおめでとう」
他の人と明らかに違う大きさ
薄さは気になったが
オッ..と思う期待感
爺にフリスビーの経験はない
だが今無性に
草原で投げてみたい
このチョコレート
飛んでけ飛んでけ
そんな心境なのです
ありがとう
余りの驚きで
さすかの温厚な爺も
妻に対して
ついに禁句を口にしてしまった
「バッカじゃないの~」
「こんなの食べるわけないじゃ~ん」
昨年の11月の出来事なのだが
妻に初めて猫缶の買物を依頼
買ってきた十数個の猫缶
だが見慣れぬ緑色
そして驚いた
ツナのほうれん草添え
ツナのトマト添え
そして
前述の禁句がつい出てしまった
禁句とはいえ
何回再現されても
爺は同じことを言う自信がある
その猫缶を
爺の予想通り
モこ助が見向きもしなかったら...
妻の
「だったら自分で買いなさいよ」
...の捨て台詞を
甘受するだけでよかった
ところがなんと言うことでしょうか
食べること食べること
ただでさえ少ない
爺の権威の失墜の瞬間である
妻の勝ち誇った顔
ニンマリした彼女の顔
今でも忘れない
そしてこの事が
今でも影のようにつきまとう
昨年末
妻が転倒して
アゴと胸部を強打した
アゴが腫れて
まるで女アントニオ猪木
ふきだしそうなのをこらえた
2週間ほどで腫れは引いて
痛い痛いの連呼から開放された
そう思いきや
今度は胸の痛みを訴える
「骨が折れてるかも...?」
そう主張する妻に
「折れてたら
そんな痛みではすまない」
と言う爺を無視して
病院へ走った
結果
「レントゲンでは大丈夫」
「2週間ほど様子を見ましょう」
爺と全く同じ先生のご託宣
なのに
レントゲンでも映らない骨折かも?
そう言ってしきりに痛がる妻
「打撲だから
しばらくは痛むが
日にちがたつと治るよ」
そう妻に言っても
納得いかないようす
その妻が
最近胸のことを言わない
「胸は...?」
って聞く爺に
「治った」
とってもシンプルなご返事
そのうえ
それがどうしたの?
...てな言い回しにカチンときた
「あの大騒ぎはどうしたの?」
「全て爺が言ったとおりでしょ」
そう問う爺に
たった一言
「ねこ缶もね」
本人が受診しなければ
次回からは薬は出しません
先生にそう言われたと
妻が帰るなり吠えた
月一回の血圧の降圧剤
その受け取りを
病院に行きたくない爺
何かと外出したがり屋の妻
双方の思惑が一致して
妻が
取りに行ってくれてたのです
はい...ここ半年ばかり
薬が切れて仕方なく
病院へ行った爺
恐る恐るドアを開けると
ガビ~ン
8名ほどの待ち患者
どよ~んとした顔の女の子
マスクをして
異常に咳き込む初老の男性
これはダメだと見渡すと
奥の席が空いていた
神様もうこれ以上こないで
その願いも空しく
次から次からの受診者達
それもこれも
今既にいる人たちよりひどそう
そんな人が爺の横にびっしり
ギャオ~
今さら席は変えられないし
だから言ったんだよね~
病院は嫌いだって
そりゃ~爺は血圧が高い
ある面病人だけど
今は風邪はひいてないのよ
あっちこっちでおこるセキの合唱
雑誌を見てるが気が気でない
こうなれば出切る事
息を余り吸わないようしよう
地獄の待ち時間40分
先生に呼ばれて
さっそく血圧を計られた
けっこう高いですね
そう言われて
爺は心の中で吠えた
40分余り息をせずに待ってみろ
誰だって血圧は上がるぞ

妻の大好きなきらきらアフロ
いつものように
松嶋尚美がボケ
笑福亭鶴瓶が突っ込んでる
妻の大笑い
CMの時に
「口どうしたん?」
食してるとき
モゴモゴしてる爺に聞いてきた
待ってました
「けんびきで口の中が痛い」
即答した
あずきスティックのせい
そんな事を言えば
年2回の
妻のアホ仲間の飲み会
そこでカッコウの話題提供
そうなるのは間違いない
妻の二の矢、三の矢の質問にも
ちゃんと考えてたのに
彼女の答えはたった3文字
「あそう」
「お疲れなのね」
までは期待してないが
少なくても
「大丈夫?」ぐらいわネ
CMが終わり
妻のばか笑い再開で
この件は一件落着
収穫もあったゾ
爺にとって
都合の悪い話があるときは
きらきらアフロの時に話す
そう学んだ
傷と言えば
爺は直りが早いのである
今回もアレほど出血して
1センチ程切れてた口の中
ただ今現在
修復され余り痛くない
以前モこ助に
ざっくり爪でやられた時
それを見た妻でさえ
病院に行ったら言われたが
2日程で直ってしまった
その点妻は真反対
先日も深爪して
そこが膿んだとかで
2週間ほど大騒ぎ
ちっちゃな傷も膿んでしまう
それにしても
すぐグジュグジュするネ
って揶揄すると
あなたの傷は
カラッとしてるけど
性格がグジュグジュネ
そう言われてしまった
なるほど
首筋がとっても寒いぞ~
てっぺんハゲタカの爺

神のいたずらか
両サイドの髪の毛は
なぜかフサフサのボウボウ
見かけは落ち武者風なれど
髪が首筋を覆い
けっこう暖かかったのである
よりによって
ねこえさのツナ缶に
トマトをいれるメーカーがあり~の

それを何のためらいもなく
買って来る能天気妻がいて~の

驚くことに
それを完食するモこ助がいる

この考えられない三位一体で
お約束の散髪
そろそろ
その時期だったのでは?
そんな疑惑の声は無視
今はそれどころではないのです

ティッシュで押さえても
にじんでくる血
なんと下唇の裏側からの出血
これが原因不明であれば
ちょっと心配なのですが
残念なことに
原因は明確であります
冷凍庫をのぞくと
お気に入りのカップアイスがない
仕方なく手にしたのは
小豆スティックアイス
これがまたカチンコチン
爺のあれがうらやむほどに
左奥歯に入れたり
右に入れてみたり
はたまた前歯で噛んでみたり
そうこうするうちに
ざくっと噛めて
喜んだのもつかの間
何か小豆と違う味が
どうやら
下唇の内側も一緒に
かんだらしい
やっとのおもいで
出血は止まったものの
何を飲んでも
何を食べても
しみてとてもとても痛い
問題はこの症状を
目ざとい妻にどう説明するか
死んでもいえないぞ
妻の好物小豆バー
それを食べようとしてなったとは
