“私徳と公徳”
就職指導室の川田です。
マナーに関して日本人と中国人の違いについて話したいと思います。
マナーに関する様々なランキングがありますが、日本人のマナーは世界の中で常にトップクラスです。
しかし隣国の中国は常にワーストクラスをキープしています。
これは一体何に起因しているのか調べてみたら面白い記事がありましたのでご紹介します。
皆さんは“徳”という言葉を聞いたことがあると思います。
徳とは聖人君子に必要な条件のことで、気品、意志、温情、理性、忠誠、勇気などなど
素晴らしいとされる人間の要素のことです。
徳は「私徳」と「公徳」に分けられ、「私徳」は自分と関わりのある人々に向けられる徳のことで、
「公徳」とは一般社会の中で発揮される徳のことです。
中国人は「公徳」より「私徳」を優先すると言われています。
つまり、自分の身内を大切にして、他人には無関心であるということです。
「私徳」を重んじる中国人は「公徳」が欠けるため、他人で構成される公共空間では傍若無人な行動に
つながることもあるということです。
反面、身内のことはとても大切にします。家族・友人などには労を惜しまずに尽くします。
例えば、会議中であっても、家族から掛かってきた電話に悪びれもせずに出ます。
会議の出席者よりも身内を優先するのは中国人にとっては当たり前のこと。
日本人は「私徳」よりも「公徳」を重んじると言われています。
「公徳」を重んじる日本人は公共空間での振る舞いを重視します。
そのため、世界でも屈指の公共マナーの良さを誇っているのです。