1941年の今日、日本は真珠湾への奇襲を敢行、太平洋戦争の始まりであります。
経済封鎖等の制裁を受け、にっちもさっちもいかなくなった日本は乾坤一擲の賭けに打って出たのでした。
奇襲は成功、『トラトラトラ(ワレ奇襲ニ成功セリ)』の報が大本営に届きましたが、アメリカはこうなることを(完全にではないにせよ)予測済みで、空母を含む主力の機動部隊は既にハワイを離れていたのです。
宣戦布告が遅れたことを材料に『日本は騙し討ちを行った』として世論に訴え、国内の意見を纏め、全面戦争に突入しました。
国力の差はハナから明らかでした。
日本は緒戦の勝利をもとにサッサと有利な条件で講和を纏めるべきだったのですが、勝利に酔ってしまったために泥沼の戦争に突入してしまったのです。
いつの時代にも戦争は最悪の解決なのです。
悪いことに、それまで日本は戦争で負けたことがなかったため、今回も勝てるはずだとヘンな誤解が浸透してしまっていました。
この戦争により、国民は塗炭の苦しみを受けることになります。2発の原爆投下を経て全面降伏に至るまで、その苦しみは続きました。
戦争はもう二度と嫌だと考えた先人の思いが結実したものが日本国憲法です。ハッキリと戦争の放棄が声高らかに謳われています。
いま、現行憲法を『押し付けられたものだ』などと言って改悪しようとする動きがありますが、戦争反対を訴えた先人の思いを今こそ新たにし、改定の動きに対して全面的に『No!』を宣言しなければなりません。
『自分たちの国は自分たちで守るべきだ』などと言って自衛隊を合憲化しようとする動きがありますが全くのタワゴトです。
自衛隊は即刻解散し、分割して海保と機動隊に組み入れなさい。変な迷彩の制服は廃止して災害救助に特化したレスキューオレンジの制服に改めるべきです。そのうえで無駄な軍事費を削減し、国民に還元しなければなりません。
今日は平和への思いを新たにする日として永く記憶されるべき日なのです。
そうですか、ジョン・レノン暗殺も今日だったとは、12月8日は、いわれなき暴力に満ちた日なのかもしれませんね。
戦争を経験した世代のほとんどが亡くなり、戦争の記憶も薄らいで、日本がアメリカと戦争したことも『信じられない』と驚く若者たちを見るにつけ、この国の行く末が思いやられます。
先人の平和を思う心に触れ、平和への思いを新たにする日にしなければなりませんね。
80年前の1941年12月8日は 日本が暗黒の時代に突入する
真珠湾攻撃をした日 と別のblog友が書いていました。
戦後76年経ち 戦死せずに帰還したかつての日本兵も
ほとんどが亡くなり 戦争の実体験を語る人が少なくなりました。
戦争当時 女学生であった私の母などは挺身隊として
広島の呉に集められ 昼も夜も軍服を縫ったそうです。
私が高校生の50数年前は クラスのほぼ全員の家庭に
家族や親せきで 戦死者の出てない家はありませんでした。
戦争は人を殺しモノを壊し 戦地の住民の多くが巻き添えになり
死んでいきます。
安倍元首相が自衛隊を「わが軍」と言い間違えたようですが
自衛隊員は 戦争をするための日本兵ではありません。
人を殺すためだけに 2度も投下された原爆の恐ろしさを
決して忘れてはなりません。
言われるように今日は 平和への思いを新たにする日です。
今私たちが平穏無事に暮らしていける日常は 先の戦争で
犠牲になった 多くの人たちの上に築かれています。