楠誠一郎著・文
講談社
ドラマより先に出版されていた本です。ドラマの鎌倉殿の13人を総集編でしか観ていなかったので、歴史の流れを勉強することができました。大江元広や、三善康信らのエピソードも載っていて、相関図や役者さんの写真を見ながら読みました。なかなか名前を覚えるところまでいきませんが、面白かったです。
麻井深雪 作
池田春香 絵
ポプラ社
水森利世は受験を控えた中学生。私立の光丘学園に行きたいけれどシングルマザーの母親に言えないでいた。せめて、憧れの光丘学園の制服を着たいと、いとこのすみれちゃんに制服を借りてお出かけした。そこで素敵な男性に出会うが、光丘学園の生徒であるように振舞ってしまう。
〇〇学校はお嬢様学校だから、そこにいる人間は〇〇だとか、〇〇くんは私に釣り合わないとか人を所属している環境で判断している利世と、人そのものだけを見ている男の子が対照的に描かれている。
制服が可愛いというだけで私立学校に進学したいと言われたら親は大変だなぁと思う。子どもの立場では、リアルな悩みかもしれないけれど‥
ひとりぼっちで円形劇場に住みついたモモ。そこにはいろんな人がやってきました。モモと話すといろいろな考えが浮かんだり、希望がわいてくるというのです。
しかし、だんだん友達が来なくなってきました。
じつはある男たちがみんなの時間を貯金するように言って回っていたのです。人と話する時間はなくして時間を貯金しろと。
モモはみんなの時間を奪おうとしている男たちの悪だくみを知り、町を救おうと立ち上がりますが‥
人と会うことをやめて働きお金持ちになるのか、お金はないけど友だちと会って語り合うことのできる生活か、どちらが幸せか考えさせられる一冊でした。