water steppe memo

日々、考えていることをここに記します。
ブログと呼ばずに「日記」としたいところです。

プラハ旅行その0_ミュシャをムハと呼ぶ為の旅

2013年09月10日 00時35分04秒 | プラハ旅行
好きな画家は誰ですかと聞かれたら「ミュシャ」と答えるようにしている私ですが、今はミュシャではなくチェコ語発音の「ムハ」と呼ぶのを知ったのは、このプラハ旅行を検討し始めてからです。

ムハの絵に出会ったのはいつだったか記憶にないんですが、中学校の頃に美術室にあった本を読んでグッと来たというのは、かなり鮮明に憶えております。線をすべてつないでいるような装飾ですとか、描かれる美人さんの雰囲気ですとか、どうにもこうにも好きでして、どのくらいかといいますと、神保町の三省堂書店に産まれて初めて行った際に買ったのがムハの本だったという、そのくらいなのです。



さて、画家の解説本には生涯について記載されているのは当然でして、美術室にあった本にも私が買った本にもムハの生涯について書かれておりましたが、そこに「晩年にスラブ叙事詩という大作を描いた」とあったわけです。ムハと言えばポスターが有名で、多くの人が知る作品の多くは広告用のポスターです。なので私はあんまり「絵画」というイメージ持っておりませんでした。でもそのムハを解説する本には必ずスラブ叙事詩の事が載っております。チェコ出身のムハが自民族の叙事詩を巨大な20枚の絵に仕上げた、というバックストーリー(?)を聞けば、芸術家としてかなり力の入った作品なのではないか、という感覚を持つのは普通でしょうし、これはファンであれば拝見したくなるのも普通なのではないでしょうか。

で、スラブ叙事詩が何処に所蔵されているのか、という問題になります。ある時点での所蔵地を書いても変わるかもしれませんからしょうがない話なのですが、解説本には記載がなかったんですよ。
もちろん昨今はWEBという便利な物がありますので、調べようと思ったら、結果はすぐにでてきました。チェコの首都プラハではなく、チョムスキー・クロムフという街に所蔵されていた(過去形)そうです。このチョムスキー・クロムフという街、景観が美しい事で有名な観光地なのですけども、さて、日本人がヒョイッと行けるかどうかというと、1段難しい側に倒れているなあという印象を持ちました。たぶん、日本観光に来た外国の方が金沢の兼六園に行くような、それくらいの難しさなんじゃないかなあ、と私は考えております。飛行機で成田に降りて東京観光するとか、そこから新幹線で京都に行くとか、それよりもう1段難しいイメージなのです。いや、電車なりなんなりをしっかり調べればちゃんと到着できる街ですよ。でもなんだか心理的壁というか、不安があったのです。ただでさえ直行便がないチェコと日本、せめてプラハの美術館か何かに置いてあったらなあ、、、と思っておったわけです。



いやあ、幸運というのはあるものですね。調査を進めますと、どういった経緯なのかなんだか知らないんですけども、どうも2013年はチョムスキークロムフからプラハに移しているらしいのです。しかも数点とかじゃなくて、一式全部。おお、コレは見に来いってことじゃないでしょうか。ファン度合いを試されているのではないでしょうか。ちょうど今年の旅行先を探していたわけですから、
「プラハに行く」
とわりとササッと決めてしまいました。
その後、スラブ叙事詩日本ツアーが決定したという話も伺いましたけど、そんなことはもうどうでもいいのです。プラハにはムハデザインのステンドグラスやら室内装飾やらが沢山あります。それらと一緒にスラブ叙事詩を見る機会なんでそうそうないんです。いいんです。行くんです。



行くと決まれば恒例のホテル選びになります。私の海外旅行と言えば、マンダリン・オリエンタルホテルグループ。バンコク、クアラルンプールときて、ついにマンダリン・オリエンタル プラハにまで進出をいたします。さすが直行便のない国だけあって、マンダリン・オリエンタルプラハには日本語スタッフがいらっしゃらないようです。日本語スタッフがいると明記されている、その一点だけで別のホテルにしようかかなり悩みました。バンコクもクアラルンプールも、なんだかんだいってホテルの日本語スタッフに世話していただいたんですよね。が、そんなことでどうする、言葉が通じないところでトラブルに見舞われて右往左往してこそ私の旅行じゃないか、の方針で進めることとしました。

ということでしばらくはプラハ旅行をしばらくお送りいたします。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。