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water steppe memo

日々、考えていることをここに記します。
ブログと呼ばずに「日記」としたいところです。

思い出し九州旅行_阿蘇山その3

2010年12月15日 01時17分28秒 | 旅行
「よし。」

「あそこに飛び込んで死んだことにしよう。ここから先は別の人生だ」
と、本当に思いました。パラダイムシフトは、阿蘇山の硫黄溜りを見ているとき、急に起きたのです。
何を馬鹿な事をのたまっておるのだ、中学生の妄想でもあるまいし、とお思いの皆様、たしかにその通りです。私だってそう思っています。でも本当に起きたのです。信じてもらえない事を承知でもう一度申し上げます。本当に、急に、そこで起きたのですよ。

いま後付で考えれば、ありきたりな色々な理由が考えられます。雄大な自然に魅せられたとか、その大きさを前にして自分の小ささを認識したとか。でもどれもしっくりきていないというのも事実です。
そもそも、そんなに仰々しいイベントではありませんでした。例えば、雷にうたれたような衝撃が走った、わけではないのです。なにか、
「、、コトリ、、、」
と、何かの部品がどこかの方向に動いて、それで終わってしまったような感じ。

こうして何年も経ってからゆっくり冷静に考察しても、あの感覚がなんだったのか、説明をつけることはできません。たぶん、合致する説明を考えつくより前に、次のパラダイムへとシフトしてしまうでしょう。

ひとつだけ言えるのは、私はこのパラダイムシフトをとても肯定的に考えている、という事です。それは、シフトした先の(つまり今の)居心地の良さもそうなのですが、なにより、
「シフトできた」
のが素晴らしいと思っています。変われた、というのは貴重な経験ですし、変わり続けたいというのが、今の願いでもあるわけなのですよ。

思い出し九州旅行_阿蘇山その2

2010年12月13日 23時08分06秒 | 旅行
阿蘇山には2つの顔があります。ひとつは草千里ののどかな風景なわけですが、もうひとつは、中岳火口が作った岩と砂と硫黄の広がりです。

阿蘇山は気象庁が認めるランクAの活火山でして、他に知られる活火山とは比べ物にならないほどしょっちゅう噴火していらっるようです。気象庁webによると、ここ10年で4回もあり、本当ならばその火口に近づくなんて以ての外であるはずですが、阿蘇山噴火のプロセスはかなり詳細に判明していて、安全な時期なら火口まで行く事ができるのです、、、とは、実は阿蘇山火口に行ってみて知りました。火口直近に駐車場があって、本当にすぐそこまで行けるのです。
どのくらい近づけるのかと言いますと、正に縁(ふち)としか表現できない位まで。上の写真右側に写る点々は、縁から火口見物をしている人々であり、つまり、そこはまさに火口の縁であるのです。

火口を見下ろした写真がこちら。

ちょっと望遠レンズを使えば、硫黄溜りの模様までが手に取るように見える、そんな場所なのです。

ちなみにこれはいわゆるシェルター。噴火したらここに逃げれば、

せいぜい火山弾位は回避できますよ、というやつみたいです。

縁の所には観光客向けの出店がけっこうありました。売り子のおばちゃんが、カメラを持った家族連れに対し、
「写真、撮ってあげましょうか」
と声をかけて、
「じゃあおねがします」
となり、何枚かパチリ。その後、
「こんな物売ってるんですけど、一つどう?」
「うーん、じゃあこれおねがいします」
と、見事な流れでお土産販売していらっしゃいました。
一部始終を見ていた隣の出店のおじちゃん、周囲のカメラ持ち観光客に対して、その手法をたどたどしくも
「写真、とってあげようか」
とトライしたまでは良かったと思うのですが、最初に試した相手が、おばちゃんの一部始終を隣で観察していた上に、隣の出店のおじちゃんがおばちゃんに対して
「あいつ、うまくやってるなあ」
という表情を浮かべている様子までも見ていた私でしたので、
「、、、、、あ、けっこうです」
と、下心が見透かされた事例を一つ増やす結果になっていらっしゃいました。
今思えば、大人げないというかなんというか、ノってあげればよかったなあと、ほんの数%は感じるエピソードです。次行くときは、必ずなにか買おう、と心に決めております。

思い出し九州旅行_阿蘇山その1

2010年12月12日 18時42分29秒 | 旅行
阿蘇山には2つの顔があります。そのひとつは「草千里」と呼ばれる非常にのどかで、心休まる風景です。

草原が広がって、などという言葉がこれほど似合う場所があるでしょうか。
実はパリ_モンマルトルの丘を見た時も同じことを思った(草千里が先ですけど)のですが、丘とか草原とか、我々はそういう基本的な単語に対して、
「しってるもんね」
という態度を取り過ぎなような気がします。実際に見たり体験したりしなければ語ってはいけないというわけではありませんけども、丘や草原のイメージを思い描いてみて、それが本や映像起因で無い方って、そんなに多くないような気がします。だってど田舎出身の私でさえ、
「これが草原か」
と驚いたのですから。

牛が放牧、というより放し飼いされていて、中央の池に水を飲みにきていました。なんだか時間の流れ方が違っていました。

ちゃんとした道が整備されていて、観光地としても、ツーリングコースとしても申し分ないと思います。

雲の影がこんなにハッキリしているほど、実は標高の高い場所なのです。それにしても映っていらっしゃる人々と広がる地形の大きさの差はなんなのでしょうか。自然が雄大だ、などという言葉も、我々は使い方を考えなければいけないかもしれませんね。

思い出し九州旅行_鹿児島その3

2010年12月01日 23時56分52秒 | 旅行
あんなに酔っ払ったにも関わらず、次の日は早朝から城山公園に向かいました。ちょっと高い所から桜島を写真に撮りたかったのです。でも、

残念、朝もやに隠れていらっしゃいました。

城山公園の朝は、散策をする人がポツポツいらっしゃいました。確かに、鹿児島のど真ん中とは思えないほど植物が沢山ある空間で、歩いていると気分がクリアになっていく雰囲気を持っています。朝の綺麗な空気だと尚更でしょう。

鬱蒼と茂る木々が絡み合う様子は、東日本の公園や森林ではあまり見かけない、南国のイメージを想像させてくれます。

日光を追い求めていく植物が、空をどんどん覆っていくかのような、そんな感じ。

植物で覆われているので、城山公園の道はかなり暗かったように記憶しております。でもその暗さは何処となくやさしいような気がしました。伊勢神宮の木々が作り出す荘厳な雰囲気でも、木漏れ日が作り出す暖かさでもない、ふわりと包んでくれるようなそんなやさしさです。人通りも少ない時間でしたので、周囲から聞こえるのは風が木を揺らす音や鳥の鳴き声ばかり。自然の中に居るという事が結構大事なのだなあ、と思った瞬間でした。

ちなみに。

それなりの時間に来ると、このお土産屋さんが開いているのでしょう。城山公園とは、西郷隆盛の最期の地であったり、夜景が綺麗だったりするのが有名ですが、私は早朝の空気が綺麗な時間に行くのもお勧めします。

思い出し九州旅行_鹿児島1

2010年11月29日 23時05分21秒 | 旅行
湯布院の宿を出るとき、女将さん(と覚しき方)から、
「今日はどこまで行くんですか?」
と尋ねられたのて、
「鹿児島まで」
とお答えした所、
「ウヘー、ホントですか」
という反応を頂きました。高速道路もあるからそんなでもないかな、なんて思っておりましたけど、たしかに、九州ほぼ縦断にあたるわけですからねえ。しかも、その日の目的地は、砂蒸し風呂で有名な指宿市。鹿児島県の中でも南のほう。実際、指宿に着いたのは午後になってからで、その後、鹿児島市に着いたのは夕方になってからでした。九州って広いんだなあ、とシミジミ思ったエピソードです。


旅行中は徹頭徹尾天気が良く、青空をこんなに堪能した事はなかったかも知れないくらい、空が青かった様に記憶しております。

どちらも、高速道路のサービスエリアで撮影した空です。広い写真で青が綺麗に撮れると嬉しくなります。

九州旅行しようと思い立って、旅行計画と言うとちょっと仰々しいのですけども、ここに行きたい、ここはどうしようとか色々悩んでいたのですが、旅行プラン最大の転換点は、
「宮崎県に行くか行かないか」
という所でした。今でこそ宮崎県には色々あるような事になっておりますけども、当時は何しに行けばいいのかわからないような感じでした(もちろん、当時の私が勉強不足なだけで、各種見所があったはずなのですけども)。九州一周にこだわると宮崎県にも行かねばならず、行くとなると日程的に厳しいというジレンマを解消するにはどうしたら良いだろうか、とGoogleマップとにらめっこした結果、
「すいません、宮崎県プラン」
を提唱し、湯布院から高速で鹿児島一直線、宮崎には行かないという結論に達しました。
有名な方が県知事になって、一時期、
「高速道路を整備しないって、どういう事だ」
と憤っていらっしゃいましたけど、宮崎県を通ろうとしたら急に日程がきつくなった私の経験からすると、(その政策の良し悪しは別にして)その気持は良くわかるなあ、という感じです。


指宿の海です、、、たぶん。海というだけで興奮する、田舎者の私です。

鹿児島に来たなら指宿の砂蒸し風呂でしょう、ということで行ったのは砂むし会館「砂楽」。熱い砂に埋もれて蒸されると、だいたい10分位でウヒーとなります。
それにしても、この砂むし会館はかなりシステムがしっかりしていて、受付でお金を払って順路通りすすむと、スコップ盛ったおばちゃんの前まで進んで行ける上、おばちゃんが、
「こっちこっち」
という所に寝ると砂蒸ししてくれる、という素晴らしい会館です。砂蒸しが終わってこの砂だらけの状況をどうしたらいいんだ、というと、ちゃんと順路通り進めばシャワールームにたどり着いて、砂を落として帰る事ができるという流れ。私の様にろくに下調べもせず何も用意せず、ただ
「砂蒸ししたいんですけど」
という要望のみを持ってきた人間にも優しい感じに、私は感動いたしました。

思い出し九州旅行_湯布院その3

2010年11月28日 10時15分52秒 | 旅行
散策の目的地は金鱗湖でした。

湖面が綺麗で、周囲の景色を良く写してくれています。特に空の青まできれいに反射していて、本当にこんな写真撮ったっけ?、と不思議になるくらいです。

近辺にいた鳥。たぶん、カルガモだと思います。
金鱗湖の湖畔には天祖神社という、こじんまりとした神社がありました。

天祖神社のお堂越しに金鱗湖の夕日。湖面に写った夕日がきれいな、お気に入りの一枚です。当時から、こういった"影"の写真が好きだったんだなあ、と感慨深いところです。

散策していてすでに夕方となり、じゃあどこかで夕食をとなったわけなのですが、5時位を過ぎると、通りのお店がみるみる閉まっていくではありませんか。考えたら、ここは湯布院。普通の人は旅館で夕食を食べるに決まっているわけです。私の様に、旅館には素泊まりして、どこかで何かをナントカしましょう、などという人間は殆どいないわけですよ。もちろん、何でもよければなんとでもなるのですが、せっかく大型旅行に来て最初の夕食が何でもいいよとは、いかないでしょう。
で、なんとか見つけたお店はこちら。

"レストラン&バー ラルコル"です。奮発してステーキを食べた記憶があり、webで調べてみましたところ、豊後牛サーロインステーキであろうという事がわかりました。たしかに、なにか名前の付いたお肉だったと朧気ながら憶えていました。
でも、夕食が食べれるのかどうかというところから、図らずも豊後牛という名産品を味わう事ができたわけでして、ラッキーも旅行の楽しみのひとつであると再確認できたお店です。

こうやって湯布院について調べ直していると、当時の旅館とお店がまだ存在しているのに嬉しくなってしまい、もう一度行く機会があったら同じ所に行ってみたいという気分になってしまいます。その時まで残っておいて欲しいなあ、と遠い東京の空の下から思う、今日この頃です。

思い出し九州旅行_湯布院その2

2010年11月27日 13時15分40秒 | 旅行
九州最初の宿泊地を何処にするかは非常に悩ましい問題でした。温泉地に泊まりたいという気持ちがあったのですが、ちょうど良い位置に別府・湯布院・黒川と、魅力的な温泉地が並んでいらっしゃるわけでして、どれも行ってみたいけど、どれかひとつにしなければならないという、なんとも素晴らしい状況に陥ったわけです。
その中から湯布院を選択したのは大きく二つの理由がありました。ひとつは九州をぐるっと回る旅なのだから大分県にも泊まりたいということ。もうひとつは、気分的に「The 温泉観光地」という方向じゃなく、ちょっと落ち着いた感じにしたかったという事です。

古くからある観光地には「熱気」と表現したくなる魅力的な押し出し感があると思います。東京で言うと浅草寺のあたりとか、温泉で言うと熱海や道後温泉などがそうだったのですが、立ち並ぶお店一軒一軒から
「我ら観光業で生きています!!」
という覚悟を感じる事ができ、
「なんとかしてお金使ってもらおう」
という熱意をヒシヒシと感じます。古くからある観光地がどうして長い間やっていけるかと言うと、浅草寺や道後温泉といった全国的に有名で不動な"ご神体"が存在するからですが、かなり大きなもう一方は、そういった覚悟と熱意がお客を呼び、お金を使わせているんじゃないかなあ、、、とか思ってしまいます。別府も、おそらくそうだと拝察いたします。
翻って湯布院は、近くの巨人・別府と同じ温泉という分野で勝負しなければいけなくなった時に、差別化として
「熱気を押し出さない方向性」
を選択した観光地であり、それを確立した観光地でもあります。差別化して魅力を上げようというのも、覚悟と熱意の産物で、私はやっぱりそこに魅力を感じてしまいます。

旅行を趣味にしていましたが、よく考えると、行った場所の殆どは押し出し側か、押し出し失敗側でした。ここはひとつ、押し出さない側の代表格に行ってみよう、という気持ちが沸き起こったのも不思議ではないでしょう。つまり結局最初の動機に戻るわけですが、行ったことないから・やったことないからなのです。



散策にでてほんの少し歩くと広がる風景。いかに押し出していないかが良くわかります。

小道。何処に繋がっているのかがわからないような、不思議の世界に行けそうな感じがたまりません。

山にかかる雲。これが由布岳、、、かどうかは今となっては知る由もありません。


ちなみに。
湯布院その1で泊まった旅館は榎屋旅館さんだったようです。ペット同伴可の旅館として売りだしていらっしゃり、しかもそのページには、成犬になった

この御方と覚しき犬が凛々しい姿をして立っていらっしゃいます。元気でいらっしゃるみたいでヨカッタ。

思い出し九州旅行_湯布院その1

2010年11月26日 00時46分44秒 | 旅行
九州旅行をしようと決心したのは、大きな理由も根源的な欲求も無い、ただ単に行ったことないからだったわけなのですが、未踏の地に足を伸ばした以上の経験を与えてくれた貴重な旅行であったと当時も思いましたし、いまでもその気持に変化がありません。ターニングポイントと呼ぶには何の決断もしておらず、分水嶺と呼ぶにはその後の人生に変化がありませんでした。しかし、旅行前後での、自分の考え方や心の有り様は全く別の場所に存在しており、それをあえて表現するのであれば、
「パラダイムシフト」
であると思っております。現在の私は、この時に生まれた新しいパラダイムで生活しているのです。

、、、と、小難しい事を述べたくなるほど、九州旅行は思い出に満ち溢れていました。先日、古いパソコンの電源をいれてみましたところ、その時の写真が山ほど出てきまして、そうだそうだ、デジタル一眼レフを買って最初に行った旅行だったとも思い出してしまいました。写真を見直していると、自分で言うのもあれなんですが、けっこう良く撮れていまして、このまま埋もれさせるのもなんだかなあ、という気分になってしまいます。いい機会なので、写真と共に当時の記憶をブログに残しておきたいと思います。


写真は最初の目的地_湯布院の水路。レンタカーのナビに旅館を指定したところ、びっくりする位の細い道を指示され、コレは無理だ間違いだとウロウロした結果、結局その道だけが正しかった、という、その道が横に写っております。

レンタカーは事前に車種指定(小型車)予約していて、空港で受け取る事になっていたのですが、カウンターに行ったら、
「実は、ご用意できなかったんですよ、、、」
と言われてしまいました。
「もちろん、別の車を用意してあります。指定と違う代わりにランクを上げてあります」
と、案内された駐車場に見えたのは巨大なミニバン。いや、そういう車の運転が苦手だから小さい車をお願いしたんじゃないですか、と戦々恐々としていたら、
「これです」
と指し示されたのは、裏に隠れていたちょい高級なセダンでした。非常に快適な車で、旅行中ずっと乗っていたからなのか、何か愛着のようなものも感じてしまいましたよ。


泊まった旅館はこちら。ペカペカでもボロボロでもない調度良い感じの趣。

部屋は広くて古きよき旅館のイメージそのまま。押し出す感じも引いて行く感じもない、
「ゆっくり過ごす為の空間」
がとても良かった記憶があります。ちなみに、写っているトートバックはもちろん新居昭乃トートバックです。そういえばこのトートにカメラも財布も何もかも入れていったなあ、と懐かしくなってしまいます。着替えは何に入れて行ったか、、、を思い出せないのはナイショです。

旅館を経営なさっているご家族が飼っていたジャックラッセルテリア。当時は子犬でしたが、もう成犬になったいらっしゃると思います。いまでも元気でいて欲しいものです。

海行空知

2010年08月12日 00時37分58秒 | 旅行
何を隠そう、海に連れて行ってもらうという幸運を得たのは、私です。


記憶を紐解いてみますと、海に入った最後の記憶は大学生の頃、ハワイでおよそ30分程浸かった時の事でした。記憶が曖昧ですが、干支が一回りするよりは前だと思います。いやー、干支を12匹にした人は素晴らしいです。


私は元々こういった"広い写真"が好きなので、これまでの人生において
「空が青くて広くて」
なんて状況では努めて写真を撮るようにしておりましたが、今回の海の空には、これまでのどの感覚とも違う印象を受けてしまいました。
思いの深さという意味では夏の長崎平和公園の空には勝てないでしょうし、異国感という意味ではエッフェル塔の後ろに広がっていた空には勝てないでしょう。同じ砂浜で比べても、沖縄の古座間味ビーチに広がっていた空に、綺麗さで優っているとは思えません。しかし今回の海の空には、それらどれとも違う"良さ"があったとも思います。

それに気づいたのは砂に埋められて空しか見れない状態になっていた時で、それ以来、表現する言葉を探していたのですが、今日現在まだ見つかっておりません。でもそれでいいのです。言葉で表現し切ってしまうと、それは消えて無くなってしまうのです。表現できなくて、よく解らなくて、でも好き。そういう状態が大切だと思うのです。

例えば、ある歌手のある曲が好きだったとして、
「裏打ちピアノの軽快感が好き」
「歌詞の色っぽさが好き」
「声の可愛さが好き」
「ブレスのセクシーさが好き」
等々、好きな部分を色々と表現出来るとは思いますが、じゃあ裏打ちピアノで軽快感を出している曲なら何でもいい、色っぽい歌詞だったら何でもいい、、、という訳ではないでしょう。各要素がある部分では偶然に、ある部分では計算通りに絡み合い、結果完成したその音楽が好きなのですよ。
でも、どうやって絡ませれば好きな音楽になるのか的確に表現出来る人は稀でしょうし、仮に的確に表現されたとしても、化学薬品のように調合配分されて
できた音楽を好きになれるかどうかは甚だ疑問です。心の奥から好きな音楽とは、自分でも表現できないようなよく解らない心の奥で好きになれる音楽なわけですから。

結局あの空は、私の心の奥の何かに引っかかったんだと思っております。それが何かは当然わかりません。あの海に行ってわかったのは(もしくは、このグダグダの文章にむりやり結論を付け加えるとしたら)

「物事の良さとは、自分の心の中で探さなければいけない」

という事かもしれません。

東武動物公園 他の写真

2010年07月13日 00時26分01秒 | 旅行
写真はクリックして拡大しないと、(ただでさえ少ない)魅力が伝わらないかもしれません。



ミーアキャットの方々。覗いている私たちを覗く感じが可愛いです。


ホワイトタイガーに押されて元気の無いライオンさん。ドアップサービスも無いままのだれっぷりですが、百獣の王様ですから仕方ありません。


佇む駱駝さん。砂漠を進むキャラバンの一員にいることが幸せなのか、東武動物公園で物思いに耽るのが幸せなのか。


放置されている感がある車。サバンナエリアの近くにありました。白と黒の縞々は、シマウマのイメージなのか、ホワイトタイガーのイメージなのか悩む所です。


園内をめぐる列車の線路。視界の彼方へ線路が消えていきます。人間の人生もこの写真のように、ある程度先は見渡す事ができません。多分、この2本のレールが示す先には、人生の岐路、、、、ではなく、遊園地エリアがあると思います。

東武動物公園 ホワイトタイガーその2

2010年07月12日 07時25分48秒 | 旅行

ここのホワイトタイガーはサービスの素晴らしい方で、ガラス1枚先、という所まで近くに来てくださいました。

(トリミングをしています)
白い毛の一本一本が写るほどの近さ。やや専門的な単語を使うと、APS-Cカメラ+21mmのレンズで写してこの感じですから、いかに近いかという話です。

じつは耳の後ろの模様が可愛いという事実を皆様は知っていたでしょうか。

動物写真と言えば、、、の、あくびシーンです。こういう細かい心遣いが素晴らしい、ホワイトタイガーさんでした。

東武動物公園のホワイトタイガー

2010年07月12日 07時24分07秒 | 旅行
動物園での思い出を語った場合、皆さん口を揃えて、
「お目当ての動物が寝てばっかりだった」
とおっしゃります。今回の東武動物公園でも、

ホワイトタイガーの、まあ遠くで寝ていらっしゃること。気持よさそうですので、これは動かないままかなあなどと思っておりました所、飼育員さん(とおぼしき方)が歩いてこられたら、

おもむろに活動を始められました。顔が飼育員さんを追いかけておりましたので、ホワイトタイガー紹介のポップに書かれていた、
「朝、飼育員が行くと、必ず挨拶しに来てくれるんです」
というのも本当かもしれません。

飼育員さんが檻に近づくとそちらにスタスタ。

草的な物を貰って、嬉しそうでした。じゃれていると言うよりは、食べるものとして嬉しい、といった印象です。


*写真はクリックするとデカイのが表示されます。

うどん、笑い、Glory

2010年04月18日 21時53分05秒 | 旅行
日本3大うどんを述べよ。
「讃岐うどん」「稲庭うどん」「、、、、えーと、、」
というように、大抵の3大ナントカは3つ目が複数存在したり知らなかったりするわけなのですけども、先日、連れて行ってもらうまで、
「水沢うどん」
が3大うどん候補である事はおろか、その存在すら知らなかった私は、旅行好きと宣言しておきながら、いかに東京以外の関東に足を向けていなかったかを知ってしまいました。

で、こちらが水沢うどんでございます。ツルンとしていてコシがあるという、うどんに対する褒め言葉をそのまま体現したような感じでした。あと舞茸の天ぷらが巨大でした。
この写真を見て気付く方は少ないと思いますけども、このザルは、下にお皿もなにも敷かれておりません。よって、いかに水切りしているとはいえ、うどんの水分がテーブルに流れまくりのビチャビチャになってしまいます。お隣のテーブルでもザルを持ち上げ
「あれ?、皿もなにも敷いてないから、ビチャビチャじゃないか」
という会話がなされていました。おそらく、このお店に来るほぼ100%のお客さんがザルを持ち上げ、同じ感想を持ち、同じ会話をしたのだと思います。
誰も分かってくれないと思いますが、私はこのような「意図したわけではないのに、みんなで同じ事をする」というのに可笑しさを感じていまうのです。揃う笑い、とでも言いましょうか。で、独りでケタケタ笑っておりましたら、ご同行の方から、
「乾いた笑いを突然する男」
と言われてしまいました。確かに、意味不明の所で独り笑い始めたら、普通はどこかのネジが取れちゃった人ですね。

その後、ロープウェーで山の上に。雲の形を強調したかったので、暗めに撮ってみました。

なんとなく、Gloryな感じがでて、ちょっと気に入りました。

いちご狩りとはなんぞや

2010年04月17日 20時40分41秒 | 旅行
「いちご狩りって、コレコレこういう感じでしょ。」
という方も世の中には多くいらっしゃるわけでして、それに行こうという話になっても、
「あ、そう」
と冷静なまま過ごしていらっしゃると思いますが、いちご狩りはおろか梨狩りもぶどう狩りも鹿狩りも、狩りと名のつくこの世のありとあらゆる物をしたことがないような私にしてみれば、
「ウソー、ギャー」
と、まるでお弁当を作ってもらったメイちゃんがテーブルの横でドンドコ飛び跳ねるが如くに興奮してしまうようなイベントであるわけです。

ということで、いちご狩りに連れて行って貰いました。

ハウスの中に入ると透明なプラ容器が渡され、片側には練乳をたっぷり、片側はヘタ入れとの事。いちごの間を歩いて、赤くなっている物を採って食べるという感じでした。
いちごは3種類。普段、種類による味の差なんて気にしていなかったのですけども、こうして並べて食べてみると、確かに違います。上品な味わいとか、自然味溢れるとか、仰っている人の気持ちがよくわかりました。

紅ほっぺにハートマークが付いていました。ついつい書いちゃったのでしょう。

とちおとめにもハートマーク。農作業を手伝っている娘さんの姿を想像し、ほのぼのしてしまいました。

飛行機内でのパソコン

2010年01月04日 21時50分46秒 | 旅行
冬旅行では、飛行機内でパソコンを使用してみようと思っておりました。が、いざ実行して見ると、これといってやることはありませんでした。なにせ、インターネットにつなぐことができませんから、撮りためた写真の整理と、書きかけたブログ記事を見直してみる事がせいぜいです。

と、地上にいても少し考えれば思いつく事を機内でパソコン画面を眺めながら考えておりましたところ、CAさんが飲み物サービスに来てくださいました。いつもは、
「お飲み物はいかがでしょうか?」
と声をかけてくださるのですが、今回は、
「お忙しいところ失礼いたします、お飲み物はいかがでしょうか?」
でした。CA業界(マニュアル)では多分、インターネットも使えない機内でわざわざパソコンを開いている人の殆どは、忙しくて移動中も仕事している人だ、という事になっているんだろうな、とか思ってしまいました。

で、
「じゃあ、冷たいお茶」
とお願いしましたところ、紙コップに蓋+ストローを付けてくださいました。普段の冷たい飲み物には付きませんから、揺れたりしてこぼれてもPCにかからないような気遣いだと思います(もちろん、マニュアルに書いているのかもしれませんが)。そういう細かいサービスが積み重ねられる事を当然のように要求するのは好きではありませんが、してもらうとやっぱり嬉しいですね。