My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

ナパの町の中心部に行く-ワイントレック(3)

2009-04-23 11:53:58 | ●アメリカ西海岸 紀行

夜は、日本人のY君夫妻と一緒にNapaのダウンタウンまで出かけていった。
もともとは、別のイタリアンに行く予定だったのだが、泊まっている宿からあまりにも遠く断念。
Napaのダウンタウンだったら、近くのマリオットホテルから出ているバスで行ける、ということだったので、そうすることにした。

レストランはホテルの人のお勧めのイタリアン。
行ったら人がたくさん並んでいて、予約なしで入れるかな、と不安だったが、結局40分くらいで入ることが出来た。
その間、ナパのダウンタウンを少しばかり観光。

経済状況のためか、すっかり寂れてしまっていた。
レストランも、私たちが入ったイタリアン以外には、すこししか残っておらず、他はFor Saleなんて看板すら出ている。
結局、ナパのダウンタウンというのは、景気に左右されない、リムジンを乗り回す超お金持ちが行くようなところではない、ということだ。
投資銀行や有名企業のマネージャーで6 digit(1000万円)の給料をもらっているくらいの金持ちが行くところなのだろう。
それで、この経済状況ではそういう人たちはナパに行くどころではなく、やっていけない店も多発しているのかもしれない、と勝手に想像。。

一方、レストランは、お勧めなだけあって、とても美味しかった。
私たち三人は、サラダとパスタと肉料理をひとつずつ頼んで、シェアする、という日本人らしい技を展開。
アメリカのイタリア料理に行って、前菜もセカンドも頼んであげて、パスタもデザートも、なんて日本人には無理なのだ。
その代わり、ワインはちゃんと良いのを頼んであげた。

Y君の奥さんのKちゃんが、濃くてしっかりした重めのワインが飲みたい、ということだったので、しっかりしたフルボディで有名な、Ruffinoのキャンティ・クラシコ・リゼルバを頼むことにした。
このワインは、ワインスペクテーターやアドヴォカートなどのアメリカのワイン雑誌に良く取り上げられている。
点数もだいたい毎年90点以上取っている、アメリカ人好みのワイン。
中世的な絵柄のエチケット。

Ruffinoのキャンティは飲んだことがあるが、クラシコ・リゼルバは初めてだったので楽しみだった。
2005年のトスカナのヴィンテージのほどは知らないが、南の地域で悪い年ではなかろう。
テイスティング。
グラスに広がる重めのプラムの香り。
状態は全く問題なし。

色はサンジョベーゼらしい、ルビー色の真っ赤で、濃い~色。

香りは、最初、黒く熟したプラム、ブラックチェリー、プルーンなど、黒い鉄系の果実の香りが広がる。
それから強いローズマリーとタイムのアロマ。
一緒に頼んだお肉が、ローズマリーでしっかり香り付けられていたので、ちょうど良く合う。
あと、うまく表現できないのだが、焼いたきのこのような、甘く香ばしい感じの樽香がある。

辛口で、しっかりストラクチャーがあり、また最後に残る強くしっかりしたタンニンが特徴。
まだ若いので、もう少し寝かせれば、この強く主張するタンニンもだいぶ落ち着くのではないかと思われる。

Kちゃんは、2杯目には「このワイン苦い」と言っていたので、やっぱりタンニンがとげとげしかったのだと思う。

そういえば、トマトソースの料理をひとつも頼まなかったのだが、恐らくこのワインはトマトベースに一番合ったんじゃないか。
トマトベースなら、割とタンニンが強いサンジョベーゼをやわらかくまとめてくれたりするしね。

なかなか美味しいワインだった。ちょっと若いので、あと2年は寝かすべき。
もしくは2時間くらいかけてゆっくり飲むか。
レストラン価格50ドル。買いです。

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