My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

技術者が金儲けして何が悪い?-頭脳流出のススメ

2009-09-28 06:40:16 | 7. その他ビジネス・社会

Tech-Onの記事「だから技術者は報われない」を読んだ。
日本企業で「ものづくり」に関わる優秀なエンジニアが、安い給料で働かされ、しかも「好きなことやってるんだから、給料安くても仕方ない」と思わされてること。

この手の記事を読んでいると、私はいつも思う。
「技術者がお金を儲けて、何が悪い?」

別に金儲けを人生の目的にしろ、と言ってるんじゃない。
自分のスキルや仕事の成果に対して、相当の対価をもらうのはグローバルスタンダードだ。
それを、恥ずかしいことだなんて思わないでほしい。

だって日本の技術者はこんなに素晴らしい技術力を持ち、シリコンバレーのアメリカ人エンジニアなんかより、よっぽど真面目で、いつも遅くまで働いて・・・。
それなのに何でこんなに給料も安く、待遇も悪く、さらに皆それに甘んじているのか、と思うと、ものすごく腹が立つ。

私は、報われない日本の優秀な技術者は、こんな国でイジイジしてないで、
是非、シリコンバレーなどにある米国メーカーや、同じ能力でももっとお金がもらえる新興国のメーカーへ転職して、活躍したら良いのではないか、と勝手に思っている。
特に、転職しやすい若いときに気が付くのは重要だ。

渡辺千賀さんの「海外で勉強して働こう」の記事が、大反響を呼んだが、あれはエンジニアに関しては特にそうだ。
実際、千賀さんは日本のエンジニアは米国など海外で働いたほうが良い、と常々記事でも言っていて、どうやってエンジニアが海外に転職するかについて、具体的かつ論理的に方法論を書いている。

私は日本の将来と優秀な日本人のエンジニアの将来を真剣に憂いて、こんなことを書いている。

私が何故、優秀なエンジニアは米国などに頭脳流出したほうがいいのではないか、と思ってるかというと理由は3つ。

最初の二つはエンジニア個人の視点から。

1) 日本の技術者は、実際、給与的にアメリカの技術者より冷遇されている

2) (特にソフトウェア分野)日本企業の独自の技術やコードを色々学んでも、ガラパゴス技術に過ぎなかったりして、他でつぶしが利かない。
アメリカ企業は「独自のコードを作る」とかいう非効率はもうやってない(昔はそういうこともあった。IBMとか)ので、そういう悲劇は相対的に少ない

まず1)だが、日本の技術者って、年間にいくらもらってるのか?
このサイトによると、平均年収700~800万円。高度な技術を持ちながら300~400万ってところも多い。
このサイトによると、多くの人が400~500万。超大手だと800~1000万に達するらしい。

技術者といってもいろんな業種・分野・レベルがあって一概には言えないが、だいたいこのくらいか。

じゃあ、アメリカのエンジニアっていくらもらっているのか?
それなりの大学を卒業し、(移民で、学校のボイラーエンジニアやってます、とかいうのではなく)
シリコンバレーとかでIT技術者として働いてる、などの人がどのくらいもらってるのかを知りたい。

こんなページがありました。これによると、一流IT企業だけですが、
MicrosoftのSoftware development engineer $65K-$145K (650万~1450万円)
Yahoo!のSoftware engineer $70K-$150K(700万~1500万円)
GoogleのSoftware engineer $50K-$150K (500万~1500万円)

一流企業どおしで比べても、日本の1000万と比べてずっと高いね。
更に低い人(恐らく新卒)でも、500万とか650万とかもらってるっていうのが衝撃だ。

中小企業はどうか?
真面目なデータが無くて恐縮だが、例えばMBAで、スタートアップ出身の人たちに聞くと、修士終了後の初任給で500万、多いと700万はもらえるようだ。
Googleの初任給と実はさほど変わらない。
で、実績を認められれば、昇進して、年間100万くらいの単位で給料が上がっていく。
特に優秀なエンジニアは、給料をたくさん上げないと、他社に逃げていってしまうから、かなり高い給料をもらっている。

さらに驚きの資料を発見。
2008年のMIT卒業生の新卒時の給料の平均

それによると、卒業時の初任給はこんな感じ(2ページ目)。

                                                     Base salary        Bonus
SB(学士)                                      $        65,655   $     10,187 
MEng(工学部修士)                        $        85,830   $     15,269 
SM(修士)                                     $        79,570   $     12,188 
MBA                                             $      117,906   $     33,029 
PhDs Going Into Acad. Post-Docs  $        44,370   $       2,143 
PhDs Going Into Ind Post-Docs       $        89,720   $       6,000 
PhDs Going Into Industry                $      106,469   $     19,622 
PhDs Going Into Academia             $      101,857   $     15,667

工学部修士を出ると、新卒で、平均で86,000ドル(約860万円-100円換算)も基本給がもらえるらしい。
ボーナスを入れると10万ドルだ(約1000万)。
更に博士を卒業して、企業に勤めると、平均で106,000ドル(約1060万)の基本給に、ボーナスが2万ドル(約200万円)も付くらしい。

すごいね。
日本の技術者が生涯かけてやっと到達する年収に、MITの卒業生は、卒業後すぐに到達するんだそうです。

もちろん、この統計はアンケートベースなので、給料が高い人だけがアンケートに答え、実際より高く出ている可能性がある。
(と思って、MBA(MIT Sloan)が出しているくまなくサーベイした結果と比べると、平均が
$111,184なので、上の統計のほうが7000ドル(70万)ほど高めに出ている。
まあ、1割くらいはさっぴいて考えてもいいだろう。)

それにエンジニアの大学・MITといえども、エンジニアだけでなく、一般的に給料の高いバイオ系・製薬系や、投資銀行に行って高めの給料をもらう人も含まれている。
また、MITは一流大学だから特別で、普通の大学はそんなにもらってないんじゃないか?というのも正しい。

それでも、日本で例えば東大・京大卒の理系の人が、修士終了後平均900万もらってるか(1割さっぴいた)?
んなわけないでしょう。

日本じゃコツコツ勉強して、受験戦争に勝ち抜いて、一番の最高学府に行ったって、修士で平均初任給(ボーナス込み)900万なんて絶対にもらえないわけ。
もちろんアメリカは健康保険高いし(年間100万とか)、家賃補助とかもない。
でも、この数字はそういうのをさっぴいても驚きではないか?

長くなったが、アメリカの理系の給与水準って日本よりずっと高い、ということがわかると思う。
別に「金儲けをしろ」とかいうレベルじゃなく、ここまで差が出ると、日本の給与水準ってちょっと安すぎるんじゃないか、って思いません?

如何に、安く囲い込まれてるかってことですよ。
理系だと、好きなことを仕事にしてるから、給料が安くても仕方ない、って思う人が多いんだと思う。
好きなことを仕事にするのはいい、でもお金もちゃんともらってほしい。
だってアメリカ人に比べてエンジニアの技術力が低いわけじゃないでしょう?
その上、あんなに一生懸命で、夜中まで真面目にこつこつ働いてるのに。
やっぱおかしいって。

渡辺千賀さんが書くように「海外で勉強して働こう」ってことになるのは当然じゃないか?

2)のつぶしがきかない問題については、特にIT分野ではよく言われている。
最初に配属された部門が、たまたまLinuxとかネットワーク分野とか、世界で通用する技術なら良いが、
いわゆる「組み込みソフトウェア」とかに配属され、そこでその企業でしか使われない特殊なコードを習得しても、他でつぶしが利かない。
日本の精細な半導体プロセス技術なんかも同じく、ガラパゴス技術かもしれない。
掲題の記事に取り上げられているように、会社の方針で、その技術をやらなくなってしまうと、行き場がなくなってしまうのだ。

だから、エンジニア個人の視点で考えると、若いエンジニアは「海外で勉強して働く」方が得をするんじゃないか、ということになってしまう。

3番目は企業からの理由。

3) 日本企業が、今後国際的に競争力を持つためには、一時的に痛みを覚えてでも、「優秀な技術者は優遇しないと来てくれない」ということを思い知る必要がある

私が「技術者よ外に出よ」なんてことを書くのは、優秀な技術者を安く囲い込んでいる日本企業につぶれて欲しいと思ってるからではない。
むしろ、日本企業が、これからも本当に国際的に競争力を持つためには、優秀な技術者に高い給料を払い、かつ効率的に研究開発を進めていく必要性を認識してほしいと思っている。

実際、海外進出をしている一部の日本企業はこの問題にすでに直面している。
R&Dオフショアリング、といって、研究開発部門を米国や中国など新興国に移す日本企業が増えている。
なぜなら、海外での売上が重要になってるので、その国の市場向けに、その国の技術者を採用するのは急務になってきている。
それに日本も少子化で、技術者自体、数が減ってきており、今の事業規模を維持するには、海外で技術者採用するしかない、という声も聞かれる。

しかし、ここで、日本国内と同じ給与体系を維持しようとすると、(中国ですら!)全く優秀なエンジニアが確保できないという問題に多くの企業が直面している。
または、卒業時には来てくれても、2,3年たって漸く技術が身についたところで、給料が高い外資系メーカーに逃げていくとかね。
そうすると、海外では日本より給与水準を高くして、優秀な技術者を保持するか、給与水準は変えられないので二流の技術者で我慢するか、どちらかしかない。
 

結局、日本のコスト競争力は、「給料は安くても優秀で真面目に働く日本人」に支えられてきた部分も大きいが、グローバル化に伴い、このモデルは通用しなくなっている、ということだ。

日本が今後もグローバル化を進め、海外市場でも成長していくためには、「優秀で、給料は安いのに、真面目に働く人たち」に頼らないコスト構造の強化が本当に必要になる、と思う。

それに(ここが大事)一人当たりの給料が高くなれば、無駄な仕事が減る(減らさざるを得ない)わけで、
「外資のメーカーが10人の精鋭で開発してるのを、日本のメーカーは50人のチーム
で開発してる」
みたいな非効率も解消されていくと思うのだ。

もちろん、「痛みを伴う」って一言で言うけど、実際には大変なことだ。
出来るだけ痛くないようにシフトするにはどうすればよいか、は考える必要がある。

でもね、こういうことも、エンジニアであるあなたが、まず海外に頭脳流出してくれないと、みんな真剣に考えないんですよ。

だから。
手遅れになるまえに、優秀な技術者が「ちゃんと世界的に当たり前の給料で待遇されたい」と考え、
頭脳流出してくれることが、ひいては日本企業の強化にもつながり、技術者の地位向上にもつながる、と私は思っている。

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エンジニアの待遇の日米格差 (Willy)
2009-09-28 10:02:49
以下の記事によると、米国のエンジニアの給与は日本の6割増(現在の1ドル90円換算でも3割増)で、労働時間は1割少ないらしいです。更にサービス残業も考えると。。。

日米エンジニアの平均年収に500万円の差
http://japan.techinsight.jp/2007/11/200711071808.html

以前、米系IT企業の日本支社で働いていた友達が、買収の影響で日本企業に移ったのですが、相手先日本企業の賃金は約3分の2だったそうです。「米系の出身者の方が優秀なの?」と聞いたら、「そんなことはない。日本企業側の人は優秀でよく働く。」って言ってました。
これはこれは (Lilac)
2009-09-29 02:03:24
>Willyさま

早速データ有難うございます。
やはり多くの人が考えて、データで裏付けてるんですね。

「米系IT企業の日本支社で働いていた友達」のお話は生々しいですね。
合併しても、出自が違うと違う給与体系で働くんですね・・・

最近の金融機関の合併なんかもまさにそうなんでしょうね。
しかもその差が1.5倍とかでなく、2倍、3倍なのかもしれない。

日本企業の給与体系って、グローバル化のせいで、人材を確保するには本当に見直さないとまずいとこまで来てるな、と思います。
為替マジック (freedom)
2009-09-29 03:08:32
まずは今日のレート1ドル89円でみてみましょう。そして年内には85円をうかがうと多くのエコノミストが言っているので85円でみると印象は違うかな。実効為替レートでみても95年からずっと円安傾向だったのがリーマンショックの後、円高に転じているし、今のトレンドではドルキャリー取引が増えておりドル安が進んで更に円高が進むのは自明の理、来年中には75円は予想の範囲だし、ドル安容認の今のアメリカの政策が続き、日本の民主党閣僚の不用意発言が続けば70円もありえるでしょう。そうなればこの差は解消するので、みんな日本で働く方がよいと思い、頭脳流出は起こらないということか。そうなれば渡辺千賀さんも考え変えられるかな(別の要因で海外流出を勧めておられるように思うので考えは変えられないでしょうけど)。
何れにしても日本の技術者のインセンティブは給料だけではないということでしょう。安く使われていても変わらない実は愛国心の強い国民ということか。
為替マジック効果があるので私たちは何もしなくても問題がないというわけではありませんけどね。

>シリコンバレーのアメリカ人エンジニアなんかより、よっぽど真面目で、いつも遅くまで働いて・・・。
ガラパゴスでは評価されるので、真面目で、いつも遅くまで働きますが(そう見せかけている人も?)、「真面目でも結果がだせなければ評価は低い 遅くまで働く=能力が劣る、疲れて結果がだせない」というのがグローバルスタンダードの見方でしょう。だからグローバルスタンダード国ではそういう人が少なく感じるが人間の本質はそんなに違わないのでは。今やガラパゴスは国の祝休日は世界一だから一面では最も働かない国ともいえますけどね。
真面目にコツコツ (Lilac)
2009-09-29 05:45:44
>freedomさま

為替のところは冗談で書いてらっしゃるんだと思うんで、敢えて反論はしませんけど。
90年代前半には、彼我の給料の差はここまでは大きくなかったという話もありますから、その後日本はデフレ、片やアメリカは年2-3%の成長が15年続きましたから、1.4倍くらいの差がその間だけで広がったという話もありますね。
別にエンジニアに限らず、どの業界でもそうです。

>ガラパゴスでは評価されるので、真面目で、いつも遅くまで働きますが

私も外資系なんで、「遅くまで働く=能力なし」文化から来た人間ですが、
日本人が遅くまで働かないとならないのは、能力の問題というより、組織の問題で無駄な仕事が増えてるせいじゃないか、と思っています。

感覚論ですが、ソフトウェア業界などなどでは、日本の会社のほうが、一般的に外資より、一人のもつ裁量権が小さいように思います。
外資だと、自分で枠組みを決めて、結果を出せばいいが、日本だと、仕事が切り分けられすぎていて、単純にやるしかない。
その結果、大量の無駄(業界用語で「のりしろ」と言ったりするそうですが)が発生したりする。

あと日本の大企業にあるような「議事録を作る」「会議の進行予定表を分刻みで作る」みたいな無駄な仕事は、流石にアメリカの企業にはもうなくなってきてますね。

このあたり、「巨像も踊る」を読んでると、昔のIBMにはこういう仕事があったらしいことがわかり、今の日本企業を見ているような気持ちになります。

日本企業も変わっていく必要があると切に思います。
Unknown (Willy)
2009-09-29 12:02:06
>freedom さん

横槍ですが、購買力平価(PPP)で見ると為替が動いてもそんなに変わらないですよー。OECDによるPPPは現時点で1ドル=110-120円くらいです。

購買力平価と実勢為替レートが近いと、比較しやすいので差を感じやすいという側面はありそうですが。
Unknown (T)
2009-09-30 17:52:33
こんばんわ!

お金は有限ですから
アメリカの理系給与水準が高い=文系の水準が低いということですよ。

例えばIBMが不況時に行った対策は
営業や経理部門を子会社化し社員をそこ預かりにして給与を下げました。
エンジニアはこれらの職種に比べれば割を食う部分は確かに少なかったです。
だいたいのアメリカのメーカー等はこんな感じで序列がかなり明確です。

GMだと組み立て工場の工員が年収800万で営業より上です。破産前後に読売新聞にこのへんが載ってたような気がします。

トヨタやソニーで同じことやったら暴動起きるでしょうね。
文系の学生は基本的にこういうところに就職するのに血道を上げてるわけですから。

「外資のメーカーが10人の精鋭で開発してるのを、日本のメーカーは50人のチームで開発してる」
というのもそうで、50人で仕事を回すと色々雑事生まれますよね。
そこで事務等の雇用が発生するわけで
これを無くしたら派遣切りどころの騒ぎじゃないですよ。
経営者に会ったこともありますが雇用の為にわざと効率化してないそうです。

効率化したら理系の2割、文系の5割が無職になるでしょうね。

私はこうなるとかなり困ります。
Japan as No.1 (freedom)
2009-10-01 01:25:13
>90年代前半には、彼我の給料の差は・・ ・・別にエンジニアに限らず、どの業界でもそうです。
まさにそうですよね。

日本(アメリカもか?)のソフトウェア業界ではチームを組んでいても結局は特定の人に頼ることになってしまい(能力の問題と人間関係の問題で)その人が遅くまで働かざるを得ないことになり、チームの他の人も気兼ねして遅くまで働いているように見せる必要があるということもあるでしょうね(双方がそれぞれの立場でよくぼやいている)。

>「議事録を作る」「会議の進行予定表を分刻みで作る」みたいな無駄な仕事
会議については経営者の考え方によってかなり分かれているところでしょうね。コンセンサスを大切にする旧来の日本文化の中では必要な仕事だったのではないかと思います。そういう文化のところでは小企業でももちろんありますよ(以前は私もこれに多くの時間を使っていました)。
ただ文化は変わりつつあると思いますし、代替手段も発展してきているので、少なくはなっていくでしょうね。
労働時間だけでみればアメリカでも長時間労働の文化はあるでしょう。SEX and the CITYでミランダが週50時間とか55時間働くのでも少ないというイメージなのですから。

>Willyさま

Lilacさんのご指摘のようにもちろん一種のジョークなのです。わかり易くしてみただけです(だから都合のいい部分だけを書いているわけです。Lilacさんも100円で書いておられるでしょう(私も普段は100円で換算して比べていますが実質はそれくらいの方が合っていると思うから(アメリカと比べると日本は工業製品は安いが、日用品やサービスは高く、食品はかなり高いのでその人の生活の内容によって感じ方はかなり違うが)))。だから最後にフォローの文を入れているわけです。日米給与差を経済の問題として論じる場合は購買力平価で論じる必要もあると思いますが、単なるコメントとして一つの見方を取り上げただけなので、かえってわかりにくくなる(購買力平価の問題点も書く必要もでてきたり)ので省略でした。
言いたいことの本論は、為替で数字上の感じ方は違ってくること、そして1985年をピークに日本経済がいかにひどいことになっているかを世界全体の視点でみないとわからないということです。少なくとも見かけ上は日本の給与水準は平均では世界一だったのですから。「Japan as No.1」 をもう一度見てみないといけないと思うのです。それまでは経済的に発展途上で相手にされていなかったのに、その存在を認識され、警戒され、バッシングされ、政治は足を引っ張り続け、振り返れば惨憺たる20年、OECDの各種統計ランキングも日本は駄々下がりだったでしょう。
現状に安住していてはいけないし、構造を改革していかなければならないということです。

記事に9割同意で1割違意の場合でも私は敢えて1割の方を書いていますが、その方がおもしろいでしょう(この記事についても格差は実感しているし記事の趣旨はそのとおりだと思っているのです)。
エンジニアを金銭経済に入れること (Lilac)
2009-10-02 04:34:06
>Willyさま

いつもコメントや記事を見ていておもうんですが、Willyさんは数学者(統計学者)なのに、マクロ経済学はどこで勉強されたんですか?自力?
私は、マクロ的な話は感覚的にしかわからない(経済学の用語を知らない)ので、良くダンナにバカにされます。
「MBAで経済学やったんじゃないの?」って。
MBAはミクロ経済しか真面目にやらないんですよね。
一応去年のミクロ経済学はA+だったんですけどね(自慢)、マクロはLM曲線くらいしかわからない。

MITは経済学の権威がたくさんいるんだし、経済学部のマクロ経済の授業とかもぐってでも勉強すべきかな・・・

>Tさま

コメント有難うございます。

>アメリカの理系給与水準が高い=文系の水準が低いということですよ。

まあ、アメリカでは理系・文系の区分が日本より少ないと思うので、一口では何ともいえないですが、
メーカーなどでは日本より相対的にエンジニアの地位が高いのは確かにそうかな、という気はします。
どこかでデータで実証したいところですが、日本よりアメリカのほうがイノベーションに対して金銭対価を支払っている印象がありますね。

おっしゃるような、営業職の給与水準がエンジニアより低いか高いか、というのはデータが無いので何ともコメントできないのですが、実際どうなのでしょうね。

>Freedomさま

Freedomさんもやっぱり「日本の構造改革をしていかなければ」と熱くなることがあるんですね~。
ちょっと嬉しいです。

>記事に9割同意で1割違意の場合でも私は敢えて1割の方を書いていますが、その方がおもしろいでしょ

議論はアウフヘーベンですからね。
敢えてポジション取って、それを超える方向に進ませていくというのは私も好きなスタイルです。

ただ、変な方向にポジション取られると、あれれ、そっちに行くんでしたっけ?と思うこともありますが・・・
経済学 (Willy)
2009-10-02 12:50:34
経済学は勉強したことないです。前職が統計屋とエコノミストの中間みたいな仕事だったので、実務に関しては部分的に分かるのですが。
Unknown (医療関係者)
2009-10-21 09:41:43
アメリカで支払われている給料が世界的な標準な金額だとどうして言えるのでしょうか?それならゴールドマンサックスやJPモルガンのCEO達がもらっている金額も世界的に標準的な金額なのでしょうか?
結局は比較の問題なのですから、アメリカのエンジニアがもらっている金額の方が異常という考えがあっても良いように思います。
「たくさんもらっている方が正しい」という考えは危険です。
どなたかが書いていらっしゃるようにお金は有限です。誰かが儲けているカゲでは誰かが損しています。
金銭感覚については強者弱者も含めて皆さん考え直した方が良いように思います。

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