My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

パロ・アルト街歩き

2009-08-25 09:30:24 | ●アメリカ西海岸 紀行

土曜日は、シリコンバレー在住の日本人の某先輩にパロ・アルトの素敵なレストランでお昼をご馳走してもらい、さらに街を案内してもらう、という豪華ツアー。

シリコンバレーと言えば、現在は、グーグルのあるマウンテン・ヴュー(Mountain View)、
ヤフーがあるサニーベール(Sunnyvale)、インテルがあるサンタ・クララ(Santa Clara)などが中心地。
しかしながら、このパロ・アルト(Palo Alto)は歴史的にはシリコンバレーの中心と言っていい役割を果たしてきた。

なんといっても、ここには数々の人材を生み出してきたスタンフォード大学があるし、
シリコンバレーに技術者を集め続けてきたヒューレッド・パッカード(HP)がある。
そして、技術者にとっては聖地とも言えるゼロックスのパロ・アルト研究所がある。

というわけで、昼食が終わったあたりから、街に出て散策へ。
外には美しい紫色の花が咲いていたので思わず撮る。

私は勤めていたコンサルファームのシリコンバレーオフィスがパロ・アルトにあって、このあたりに2ヶ月近くも滞在していたことがあった。
しかし、ほとんど散策とかしなかったんだよね。
何をしていたのだろう、と考えると、ガイドブックに乗ってるサン・フランシスコやサン・ノゼに遊びに行ってたのでした。
シリコンバレーの有名企業なんて、見に行きたいと思う人は一部なので、そんなのガイドに載ってないわけ。
で、載ってないとわからないから、見て歩けない。

だから、こういうシリコンバレーをよーくわかっている人に案内してもらうのってとっても貴重な機会だってこと。

この日のパロ・アルトはお祭りをやっていて、あちこちに屋台やお店屋さんが出ていた。
音楽はなぜか60年代のオールディーズがかかってて、白髪のカーネル・サンダースみたいな顔つきのおじいちゃんとかが、アロハシャツを着て楽しく踊っていた。

道路には家族連れやカップルがあふれている。

その喧騒を離れて、ちょっと歩くと、ここからがマニアックなパロ・アルト街歩きの始まり。

まずはこれ。

何の変哲もない建物だけど、ここには数ヶ月前までFace Bookが入っていたんだそうだ。
Face bookも数ヶ月前まではこんなちっちゃいビルに収まるほどの大きさだったんだねえ。

実はこの隣にはMIYAKEという日本食のレストランがあって、ここには2005年に私が来てた時に1,2回いったことがある。
Facebookが創業したボストンからシリコンバレーに本社を移したのは2004年なので、
私がここにいた頃にはもうFacebookはここにあったということか、と感慨深かった。

同じ4年間の間の進展を比べると、Facebookはこの間に世界中に進出して2億人以上のユーザを確保し、300億円の売り上げを稼げる企業に成長したが、
私は日本のコンサルティングファームで仕事して、MBAに留学しに来ただけじゃな。
2005年、同じ時期に同じ場所にいた者どおし、これだけの差が出るとは。
人と会社を比べるのは無理があるが、それでもやはりコンサルティングというのは成熟(斜陽?)産業なんじゃないかと思うのであった。

ちなみにFacebookは同じパロ・アルトのエル・カミーノ通りをはさんだ向かい側の広大な土地に引っ越したそうです。

さて、そのはす向かいのビルが、もとGoogleが入っていたと言うビル。

その隣は、もともとスタンフォード大学の生協の本屋があった場所で、私も良く来ていた。
本屋さんは閉店して、ブティックに変身してたけど、こんなとなりに、元Googleのビルがあったなんて知らなかった。

そんな感じで、現役のスタートアップも含めていくつも紹介していただいて、こんなちいさな街に、こんなにたくさん面白い企業があふれてるんだな、と思った。
ボストンとは違って、インターネットやソフトウェア周りのスタートアップばかり密集しているのも面白い。

今度は車に乗って、スタンフォード大学のほうまで連れて行ってもらう。

これがスタンフォード大学の入り口。
この通りを通ってると、いつ来ても、「スタンフォードにも行きたかったなー」と思う。

やしの木が道なりにずーっと植わっていて、南国に来たような開放感がある。
ボストンくんだりからくると、
「きみたち、あんな寒いところで勉強ばっかしててもイノベーションなんか生まれないよ?
 こういう暖かいところでパーっと遊ばなきゃ。」
と挑戦されているような気がする。
いや、寒いところは寒いところで色々イノベーションが起こっているわけですが。。

しばらくスタンフォード大学内を車で走る。
私もパロ・アルトに住んでたときここにも来たことがあるが、キャンパスの建物に名前が書いてあるわけでもないので、どこがどの建物かもわからず、ただ車で走っただけだった。

今回は、スタンフォードのビジネススクールの建物とかも教えてもらって、「あーここがそうなのか」と初めて知った。
ちなみに、授業が行われる学生の建物はぼろく、教授のいる建物は立派だった。
どこのビジネススクールも(ハーバードを除き)状況は同じなんだな。

パロ・アルト観光の最後は、このスタンフォード周りにある企業を見て回る。
単に外から、見てまわるだけなんだけど。

ゼロックスのパロ・アルト研究所。

これを見に来るのは5回目くらいか。前回のシリコンバレートレックのときも見にだけは来た。
来る度に外からみて写真をとるんだけど、一回くらい中を見学してみたい、と思う。
誰か知り合いがいたら紹介してください。

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