ねこの日

のらネコの　”ナイナイ君”が、我が家に来るようになってから、一年近くになろうとしています。

お家も名前もエサも・・何にもない・・から”ナイナイ”と呼んだところ、本人？もこの呼び名を気に入ってくれたようで・・『ナイナぁ～～イ』と、呼ぶと『にゃ。』返事をしたのでこの名に決定。

のらちゃんにエサをあげるのが憚られるご時世ですので、ご近所に気を配りながら、そ・そ・そっと、エサをあげている状況です。

常時、猫缶を買い置きし、冷蔵庫から出したての牛乳は冷たかろうと、一肌？に温めてあげるという気の遣いようなのに、あいかわらず頭の一つも撫ぜさせてはくれません。でも、なまじ人のぬくもりを感じてしまうと、のらちゃんにはキツかろうと、そこはぐっと我慢して、美味しそうに食べている姿を眺めてます。


”ナイナイ君　”の魅力的な？ところは、のらのくせに、おっとり屋でギスギスしていなくて、どことなく品性？があること。白猫で顔の一部としっぽは黒と茶のキジ柄がでていますが、しっぽの先だけが白くなっているところが魅力的。

はじめて「はこ座り」している姿を見た時に、前足の方に巻き込んだしっぽが、まるで足が三本あるように見えて、『この子・・どうなってるの・・？』と、何度も確認してしまいました。

最近では、勝手口のスライド式の小窓から顔をだし、『にゃあ。来たよ～～。ごはんおくれ～～。』と挨拶(催促？)するまでになりました。
でも、お腹が満たされると、また寒空の中に、たそがれながら去っていきます。


どうやら、家の前の大きな公園の中の体育館の軒下あたりで暖をとって？いるらしいのですが・・実際は所在不明。『ノラ猫道』まっしぐらです。

昨年はまだ、幼さも残っていた”ナイナイ君”ですが、最近・・・季節柄？夜になると、なにやら猫の発情期の声が・・・。
もしや・・？と思ってみたら、”ナイナイ君”が、必死になって三毛猫ちゃんを追いかけているではないですか～。


私と目が合い、一瞬、『あ・やっばい・・』みたいな顔をして気まずそうに、スゴスゴとガールフレンドの後を追っていきましたが・・

そ～ゆ～状況は、息子たちで経験済み。母的な立場だったら、ビクともしませんが、なんだか…浮気されちゃったみたいで・・・ちょっとさびしいわん。


でもね・・人を恐れていた”ナイナイ”が人間からこうしてエサをもらえるまでになるには、少しずつ距離を縮めながら警戒をといていったの。

私自身、そんな恋愛のような？かけひきを楽しみながら・・。



”ナイナイ”はいつ来るかわからないんだけど、来た時には出来る限りの事をして『命』をつないであげて、『またがんばって生きてるんだよ！』と、見送ります。

やってこないと、車に轢かれたんじゃないか・・とか、公園でノラ猫狩りにあったんじゃないか・・とか、近所の猫嫌いの人が庭に置いてあるホウ酸団子をたべたんじゃないか・・とか、ケガをして動けないんじゃないか・・とか、心配しますが・・・

数日経つと、また『どうかした～？』みたいな顔をして、門柱の上にいるんだから、ますます”ナイナイ”が好きになっちゃうんだな～。


もうすぐ春がくるからね・・・今年も立派に冬を乗り切るんだよ・・。


ニャ～ニャ～ニャ～の２月２２日の『ねこの日』にあたり、”ナイナイ談義”をしてみました。