恩田陸作 『夜のピクニック』
この作品は第26回吉川英治文学新人賞と第2回本屋大賞を受賞し、映画にもなりました(僕は観てないんですけど…)。映画の公式ホームページはこちらです。
ストーリーはというと…
『夜を徹して八十キロを歩き通すという、高校生活最後の一大イベント「歩行祭」。生徒たちは、親しい友人とよもやま話をしたり、想い人への気持ちを打ち明け合ったりして一夜を過ごす。そんななか、甲田貴子は一つの賭けを胸に秘めていた。三年間わだかまった想いを清算するために―。今まで誰にも話したことのない、とある秘密。折しも、行事の直前にはアメリカへ転校したかつてのクラスメイトから、奇妙な葉書が舞い込んでいた。去来する思い出、予期せぬ闖入者、積み重なる疲労。気ばかり焦り、何もできないままゴールは迫る―。』
というもの!!
読後の感想は、「う~ん、青春って良いなぁ…」というものでした。
八十キロを歩くという日常では決して有り得ない状況のなかで、登場人物達が織り成す会話や行動、心の動き…
しかも、高校生という多感な時期に行われるという点…
その思い出はきっと一生忘れることができないものでしょう。
そういったものに僕はとても憧れます…
僕のこの憧れは「こんなイベント、僕の学校にもあったらなぁ…」といった憧れとは別のものです。
何せ、僕が通った高知大学では大学正門から室戸岬までの100キロを歩くという『室戸貫歩』というイベントがあったのですから…
僕はこのイベントに在学時には参加することはできませんでした…
当時、所属していた陸上部で長距離をやっていた僕はこのイベントとほぼ同時期に駅伝があったため、参加するどころではなかったのです。
陸上部を引退し、一度だけこの『室戸貫歩』に参加したのですが、この時僕は一人で走ってしまったのです。
ですから、友人と極限状態でいろんな話をするようなことはなかったのです(サポートをしてくれた、たつおさんとはいろんな話をしたなぁ…。『室戸貫歩』については『怪我をして喜ぶ人なんて…』、『室戸貫歩について』、『室戸貫歩について2』にも記載していますので、見てやってくださいな)。
その気になれば、叶えることができた憧れ…
それがこの『夜のピクニック』には描かれていました。
ですから、この作品を読んだとき、懐かしくも羨ましい気持ちになったのです…
さてさて、先日、新年より高知に遊びに行きました。
1月1日より一緒に飲んでくれたのは…
大学の時、いつもいつもつるんでたKとTちゃん、僕の四人目の姉と自負するnao☆姉さんでした。
nao☆姉さんは僕とKとTちゃんの男三人だけで飲むと聞いて、「華がない!!」と言って、参加してくれることになりました。
さすが、はちきん…
この時、既に僕は『夜のピクニック』を読了しており、三人とこんな会話をいたしました。
僕 「この前『夜のピクニック』って本読んだんじゃけど、その内容っていうのが高校生が24時間くらいで80キロを歩くイベント中の会話やできごとを描いた青春もんなわけですよ。」
Tちゃん 「それって、『室戸貫歩』じゃん!!」
僕 「うん、そう。でね、僕は大学生の頃『室戸貫歩』を友人と一緒に歩いたりしてないがん。じゃけん、何か羨ましくてね…。KとTちゃんとたつおさん(この時、家族麻雀のため不参加)と僕で四人でいろいろ話ながら『貫歩』してみたかったなぁ…、ってね。いったい、どんなこと話しただろうかなぁ?とか思うよ。」
Tちゃん 「そうやねぇ…、minoonとは一緒に歩いたことないねぇ…。たつおさんとはあるけどな。」
僕 「らしいね…。良いなぁ…。」
K 「よし、わかった!!」
僕 「え?何が?」
K 「来年の大晦日から出発して、俺らだけで『室戸貫歩』しよう!!」
僕 「ぶっ!!こんな真冬寒くて仕方ないわ!!」
K 「アホか!!寒さなんか関係あるか!!31日の昼に出発して室戸岬で初日の出を拝むんだ!!」
nao☆姉さん 「それは舐めすぎやないろうかね?朝8時に出発して翌日の昼に室戸に到着する人もたくさんおるらしいきにね~」
K 「じゃ、31日の朝出発だ!!」
nao☆姉さん 「それじゃ、私がサポーターしちゃうきにね~」
僕 「おいおい、マジですか…」
こんな感じで持ち上がった『室戸岬で初日の出を拝むぞ!!この野郎!!室戸貫歩』ですが…
本当に実行されるのでしょうか?
でも…
もし…
現実となるのならば…
必ず、『夜のピクニック』に負けない、おもしろいエピソードでいっぱいになるだろうなぁ…
もし良かったら、あなたもいかがですか?
きっときっと、おもしろい体験ができますよ~
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